オールマイトの体調を知ってしまった私は訓練に更に力が入るようになった
特に大福との模擬戦闘は力が入る
大福は更に個性強度を強め、今では常時20倍、瞬間だと150倍の強化ができるようになっており、150倍だと私の装甲化に関係なく衝撃で人体にダメージが入るくらい強い
それに150倍まで加速すると瞬間移動したみたいになり、気を付けないとラリアット1発で地面にめり込んでいたなんてこともあった
この前一般入試があり、愛麗が作ったロボットが簡単に壊されていてまた泣いていた
慰めたが、このロボットを作製するのがサポート科の実技テストだったらしく、1機作るのに5時間愛麗はかかり、それを徹夜で10機作ったのに簡単に壊されるのを見ると心に来るらしい
3学期の期末試験は救助試験が中心で、例年なら本来20人でやる試験を2人用に圧縮したテストになり、USJの火災エリアで13号先生、帝王先生が監視下で実施され、無事にクリアーした
そんなこんなで春休み
私は壁の会の会食に誘われ、会員が経営するレストランで行われると聞いて招待状を持って参加した
「どうだね調子の方は」
「ぼちぼちですかね……同級生に模擬戦で負け越していますが」
「焦らない焦らない。君は能力は有るのだからゆっくり着実に実力を高めていけば良い」
「会長ありがとうございます」
「そうだ、今日はゲストが居るんだ」
「ゲスト?」
すると見覚えのある3人がお店に入ってきた
「皆さん遅れてすまない。まさか飛行機が春の嵐で遅れるとは思わなくてね」
「「すみません」」
「和田さん! 安田さん! 成田さん!」
「おお! 鈴君じゃないか! 久しぶりだねぇ! 元気だったかな?」
「鈴ちゃん久しぶりね! 元気そうでなによりだよ!」
「背が伸びたね! 5月に会った時より20cm位伸びたかな?」
「成田さんそうですね……今2m15位なのでそれくらい伸びましたね」
「大きい事は良い事だ! ヴィランには威圧になり、市民には安心感を与える。ヒーローには必要な事だからな!」
「皆さん冬のインターンで行けなくてすみません。体育祭後のインターンでまた行っても良いですか?」
「いつでもウェルカムさ! しっかし、筋肉も付いたね。軸もしっかりしている……ずいぶんと鍛えたんじゃないか?」
「個性を使った応用で鍛えまして……」
「そうかい! 使えるものは何でも使って鍛えると良い」
和田さん達と久しぶりに話す事ができ、5月に今度はインターンで行く約束もできた
前回の体育祭は予選リタイアだったのにオファーが5件も来たが、今年は優勝して和田さん達の所に向かいたいと思う
それにはもっともっと鍛えなければ大福に負けてしまうので頑張らないと……
脳内で戦争の記憶を体験した私は私が思っていた以上に強くなっていたらしい
物の生成速度、判断力、瞬発力等々思考と関係ある部分が強くなっている
皮膚の装甲化に対しても今までより分厚く張ることができる
なによりも初期型のジェットエンジンを理解できたのが大きい
足にエンジンを生成し、表面を装甲にすることで質量と速度による一撃を与えられる様になったのは大きい
それに飛べるというのは大きな利点だ
3学期は飛ぶ練習に費やしたといっても良いくらいジェットエンジンを理解、生成、使用を繰り返し練習し、戦力化に努めた
《鈴の近接戦……多少はマシになってきたな》
{そりゃ僕と}
[わたくしが体内でずっと訓練していましたから、それが鈴にフィードバックしているからですわ]
「ゼハーゼハー……死にたい……疲れた」
夜の空いた時間は近接格闘をスパイ、ポーカーフェイス、小人に習う
冷と燐も合わせて3対3の訓練だが、互いに内容を共有することでメキメキと上達していた
結局のところ捕縛するのにも、鎮圧するのにも遠距離ばかり磨くより、近接格闘もある程度できるようにならなければならない
射撃訓練も体内で行えるようになり、少しずつだけど上手くなっている
今は下手な鉄砲数撃ちゃ当たる状態だけど、恵まれた体格は銃の反動に負けないため、当たりやすいっちゃ当たりやすい
小人が
《俺もそれぐらい体格に恵まれてりゃなぁ~》
と愚痴を言っていたが、この長身は和田さんが言うように武器だ
長いリーチ、恵まれた体格から繰り出すパンチはボクサーにも劣らない威力を発揮する
個性が使用できない場合……まぁ無いと思うけど、そんな場合でも格闘術が使えれば身を守る位はできる
オールマイトがあの状態である以上、私は巨悪を倒すには時間をかけてはいられない
手っ取り早く成長するために戦争を体験したし、訓練は絶対に手を抜かない
常に全力で事に当たる
学力もお陰で伸びてきた
今私はとても充実している
成長を実感できているからだ
まぁ私の成長速度に付いてきている大福も異常だが、良きライバルに巡り会えたことは感謝である
……元クラスメイト達は結局3学期中盤に全員除籍処分となり、私の世代は大穴世代だの暗黒世代だのとプロヒーロー達に言われてしまっている
「なぁ鈴、今度の体育祭で度肝抜いたりやせんか! うちと鈴決戦でタイマン当たったらうちらが暗黒世代だなんて言わ無くなるくらいにな! 派手にやりましょうや」
「……緊張して絶対胃がキリキリする……でもやりたいね」
そんなこんなで春休みも終わっていく
イメージストライクウィッチの飛行ユニットをジェットエンジンにした感じかな
長い間書けなくて申し訳ない
やる気がようやく戻ってきたので再開しようと思います
前みたいに書けるかわかりませんが応援よろしくお願いします