個性ソビエト   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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赤色執行
新入生とオールマイト


「おぉ、やってるやってる」

 

「ん? 何やってるん?」

 

「個性把握テスト……新入生達がほら」

 

 2年生になった私と大福は帝王先生の特別クラスのαで授業を受けていた

 

 表向きは大福は学力不足、私は精神安定のためという理由だが、大福の学力はやや低い程度でもう赤点は取ってないし、私も体が乗っ取られないってわかってから安定はしている(歴史再現をしたことで緊急入院しているので他から見たら安定していない)

 

「相澤先生厳しいから初日除籍あるかもなぁ」

 

「いや、鈴以外除籍はヤバよねぇ~まぁうちにはもう関係ないけど」

 

「おぉ、すごいねあの子ボール投げで落ちてこないや」

 

「重力操作系か浮かすこせいやない? 知らんけど」

 

 次の男の子顔色悪いな……カメラカメラっと

 

 私はグランドにカメラとマイクを生やす

 

「何してるの2人とも」

 

「あ、帝王先生、相澤先生が去年私達がやった個性把握テストやってたので眺めてました……見易いようにカメラとマイクをグランドに生やしました」

 

「え? グランドに? 生やす?」

 

「あ、あ~えっと春休みに個性成長して遠距離でも生成できるように……なりました。てへ」

 

「もお! そう言うのは僕に真っ先に教えてよね! ……へぇでも便利だね。これ生やすには条件何かあるの?」

 

「見えている場所か、構造を把握しておく必要がありますが、これで把握できるので」

 

 私は頭にアンテナが一杯生える

 

「音波探知機、レーダー、赤外線探知機等々です。これである程度の距離なら地図などを見なくても把握できます」

 

「災害救助で凄い便利じゃん! 良いなぁ! 僕もそんな個性が良かったなぁ」

 

「でも先生の【帝王】も強個性だと思いますが?」

 

「個性覚醒もできなかった雑魚だよ僕は……古傷で活動にも制限かかってるしさ。どれどれ~……映像古! ノイズも多いね」

 

「なにぶんソ連時代の物しか作り出せないので……これでもソ連時代の最新式の奴なんですよ。この前まで白黒映像でしたし……」

 

「うーん、強いんだけどもうちょっとなんだよね鈴ちゃんの個性は」

 

『46m』

 

『そんな……今確かに使おうって……』

 

『個性を消した……つくづくあの入試は合理性に欠くよ。お前みたいな奴が入学できてしまうからな』

 

『消した!? あのゴーグル! そうか!! 抹消ヒーローイレイザー・ヘッド!!』

 

『イレイザー・ヘッド? 俺知らない』

 

『名前だけは見たことある! アングラ系ヒーローだよ!』

 

「うわぁ相澤先生キレてるよ。あの子除籍かもなぁ」

 

「ちなみに鈴はどれぐらいの順位だったん?」

 

「えっと……何位だったけなぁ……15位くらいだったと思うよ」

 

「鈴の個性強いのにそんな低うかったん?」

 

「ちなみに私入試段階だとビリだったからね。100メートル走とか隣に人が居るのに戦車とかになったら危ないじゃん。まぁあの頃は考え方がもっとガチガチだったし、いつも緊張してたから力が全く発揮できなかったからね」

 

「なる~お、あの子またボール投げるよ」

 

『SMASH』

 

「おぉ! 飛んだ」

 

「結構行ったんちゃう?」

 

「あの子確か強化系の個性なんだけど全力出すと腕折れたりするんだよね。制御できてないって入試の時は判断されたんだけど……」

 

「いや、折れてますね……指だけですが」

 

 私は彼の手をズームしてみると指が紫色に変色していた

 

「うわぁ痛そう。うちも昔はよく怪我したけどなぁ」

 

「大福も?」

 

「強化の比率まちごうてごっつ痛い思いしたことが何度か有るわ。まぁでもうち天才ですから! 直ぐに体で覚えてできるようになったんよね」

 

「天才だったらもっと学力高いハズなんだよなぁ」

 

「大福ちゃんもっと勉強頑張ろうね。このままだと本免落ちるよ」

 

「はい~すいやせん! がんばりますぅ」

 

 ……彼、なんだかオールマイトみたいに見えた気がしたけど気のせいかな? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後私は確認したいことがあり、とある音と映像を頼りに校舎を移動していた

 

《ずいぶんと隠密行動が身についてきたんじゃないか》

 

「失敗作か。読書は良いの?」

 

《お前が図書室で借りた本は全て読んだからな。少し暇だったので表層に来てみたが……オールマイトをつけているのか?》

 

「そうだよ……彼の本当の姿は確認しているけど、実際に会わないとわからないことも有るからね」

 

《絶望して自殺に走らなければ良い。次いでだ巨悪ことオール・フォー・ワンについても聞いてみると良い》

 

「そうだね。聞いてみよう……ここだ」

 

 教員用男子更衣室……うわぁ……入りづらい

 

 ガラガラと引き戸を開けて中に入る

 

 忍び足で奥のロッカー前にいるオールマイト覗くとガリガリの骸骨みたいな男が居た

 

 オールマイトだ

 

「やっぱり本当でしたか」

 

「誰だ!」

 

 オールマイトは筋肉マッチョな姿に変わると私の前に現れた

 

「おや? 困ったレディだ。レディが入る場所じゃないぞ! サインなら書いてあげるからここから出るんだ」

 

「オールマイト。気張らなくて良いよ……あの骸骨みたいなのが本当のあなただって知っているから」

 

「ハッハッハ! 何か勘違いしているようだね! 私はこれが普通の私だよ」

 

「……辛いんでしょ……無理しないで」

 

「……用はそれだけかい?」

 

「本来の姿で良いのでここに来てくれませんか」

 

 私はこの校舎の地図に印を付けた場所を指差す

 

「空き教室だね。すまないが私も予定が詰まっていてね。行けそうにな「オール・フォー・ワン」!?」

 

「巨悪について聞きたい」

 

「……5分まて。直ぐに行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が空き教室に来たぁ!! ……て! えぇ!!」

 

 そこにはロープで首を吊っている私が居た

 

「え!! ちょ!! 未来ある若者が自殺なんて馬鹿な事をしちゃ駄目だよ!!」

 

「はい! ジョーク! 自殺ドッキリでした!!」

 

 私が教壇から現れるとオールマイトは私とダミーを何度も見返す

 

 そのままダミーに管を繋いで体内に戻す

 

「ドッキリ大成功……私のキャラじゃない……鬱だ死のう……」

 

 私はロープに向かって首を吊ろうとイスに乗ってロープに首をかける

 

「わぁ! まてまてまてぇい!!」

 

 オールマイトに足を押さえられて倒れてしまった

 

「馬鹿な事はしちゃ駄目だ! ……君何処のクラス? 何年生」

 

「2年αの星野鈴……です。オール・フォー・ワンについて質問があったのですが……少しまってください抗うつ剤飲むので……」

 

「あ、あぁ……情緒が安定しないなぁ」

 

「……失礼しました。えっとまず私の事をオールマイト先生は知らないようなので軽く教えます。αクラスでわかるかもしれませんが特別学級のヒーロー科です。去年の相澤先生担当のクラスで唯一除籍を免れた生徒です……はい。個性は【ソビエト社会主義共和国連邦】……【ソビエト】でも【ソ連】でも構いません。ソ連っぽい事ができます。先程のように分身を作ったりもできます」

 

「アメリカンな私とは対となる個性みたいだね」

 

「最初はオールマイトも私みたいな個性かと思い雄英に来たのですが、反応からして違うようですね……では1つ目……不本意ながらあなたの今の本当の姿を知っています。私も信じたくはなかったのですが、ガリガリの姿が本当のあなたなのでしょ」

 

「……」

 

 ボンっと煙が出てそこにはガリガリの男が居た

 

「あぁそうだよ。これが今の私だよ」

 

「平和の象徴が……こんなに弱っていたとは……」

 

「誰にも言わないでくれよ」

 

「はい、言いません。まだ命は惜しいので」

 

「さっき自殺しようとしてなかったかい……ツッコむのは野暮だったね。……オール・フォー・ワンの名前をどこで知った」

 

「それが2つ目ですが……おい燐、冷、テトリスやってないで来なさい」

 

「[{今良いところ}ですわ]」

 

 私は無理やり2人を出現させた

 

「顔はそっくりだが、赤髪と青髪のお二人は雰囲気が違うね……冷君と燐君かな?」

 

「{そうよ! わたくしが燐で}」

 

「[僕が冷だよ]」

 

「2人はオール・フォー・ワンの子供です」

 

「な!? オール・フォー・ワンの子供だって!?」

 

「[正確にはお義父さんだけどね……母親が僕と燐は一緒で、オール・フォー・ワンはお母さんのボスってのが正解かな]」

 

「まだ幹部が残っていたのか」

 

「[もっともお母さんどこに居るのかわからないんだけどね。お母さん多産だから兄弟500人は餓死や殺害されたけどそれ以外もわからないし]」

 

「{まぁわたくし達が鈴にオール・フォー・ワンお義父様についてすこーしだけ教えましたが……まだお義父様はお元気かしら? }」

 

「奴は私の手で葬りさったハズだ」

 

「{そんな分けないわ! お義父様はどんなことが有っても生き延びるわ。肉体を個性で捨てることもできたハズだからね}」

 

「肉体を……捨てる個性だと!?」

 

「{まぁ私はゲームしに戻るわ。あなたに興味も無いし……鈴早くわたくしを帰しなさい! テトリスがまっているのだわ}」

 

「耳元で騒がないでくれる。煩いよ……はいはい、戻すから」

 

 燐は私の体内に戻っていった

 

「分け有って冷と燐は私の体内で生活しています。そこは秘密にしてくださいね」

 

「あぁ、わかった。……幹部がまだ残っていることを知れて助かった。あれは私の代で完全に消さなければならない者だ」

 

「……となるとオールマイトのお陰でオール・フォー・ワンは表面的には倒されたと?」

 

「あぁ、その時受けた傷で私はこんな体になってしまったがね」

 

「理解しました。すみません姿の件といいオール・フォー・ワンといい脅すような事をしてしまって」

 

「あぁ、大丈夫だ。星野鈴君だっけ……たぶん担当を受け持つ事は無いが私の担当する1年生と関わる事も有るだろう。その時は先輩として色々教えてやってくれ」

 

「あ、私どちらかというとその……劣等生なんで……」

 

「あ、えっとそのすまん!」

 

「あぁ、いやいやこちらこそすみません! わかりました! 1年生と関わる時はよろしくお願いします」

 

「じゃあ私はこれで失礼するよ」

 

「はい、色々とありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「校長、星野鈴という少女をご存じですか?」

 

「あぁ、知っているとも? どうしたんだい?」

 

「今日彼女から接触されまして」

 

 夜、業務を終わらせたタイミングでオールマイトは校長室に入室し、根津校長に星野鈴について聞いてみる

 

「彼女はオールマイト、君の英雄としての役割を担える可能性を秘めた少女だよ。僕が育てている後継者の1人さ」

 

「校長の……ワン・フォー・オール後継者ということですか?」

 

「いや、ワン・フォー・オール後継者としては見ていないかな。珍しい個性で、成長すればワン・フォー・オールに勝るとも劣らないまでに成長する可能性があるよ」

 

「それほどまでに……ですが彼女は自身を劣等生だと言っていましたが?」

 

「同級生にこれまた英雄候補の白神大福という少女が居るからね。彼女はカリスマも実力も運もある。多少お頭が弱いがね」

 

「校長も既に手を打っていたのですね」

 

「当たり前さ! オールマイト、君はもうよく頑張った。もう休んで良いと思って教師に誘ったが……どうだい? 教師をしてみて」

 

「まだ初授業もまだなのでなんとも……ですが、後継を育てる大切さはわかっているつもりです」

 

「よろしい、じゃあ軽くお茶でも入れよう。昨今の教育方針について少し教鞭をたれるとしよう」

 

「お手柔らかにお願いします」

 

 




こんな感じかなぁ

違和感があったら申し訳ない
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