個性ソビエト   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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雄英襲撃事件

 マスコミと謎の2人組の侵入により警戒レベルを上げて数日

 

 特に何も起きないが、各エリアに監視カメラや隠しマイクを操っているお陰でお腹が減ること減ること……

 

 昼食の学食で普通の人は頼まない超特盛DXランチという総量5kgのランチを20分で掻きこみ、午後の授業に備える

 

 この超特盛DXランチ、実は大福も食べられたりする

 

 大福の場合強化するのに各々の栄養素が必要なのでヒーロー基礎学とかで激しく体を使う時には食べてたりする

 

 ただ完食しないといけないの1食2000円と学食の中では高価なので大福もあまり食べない

 

 私は壁の会の会長や参加者からお小遣いを貰ったりしているので毎回は無理だけどかなりの頻度で食べることができる

 

 壁の会さまさまである

 

 今日のヒーロー基礎学は法律関係と事前に言われていたので本来なら食べないけど、大量のカメラを操作するとなると……ねぇ

 

 この莫大な情報を処理するのにも慣れたものだ

 

 最初なんか1つのカメラを監視するので精一杯だったのに、今じゃ500も処理できるんだから個性が伸びてると実感しやすいし、別に授業に支障も無いので燐や冷に処理手伝って貰えば勝手に個性が伸びていくからなぁ……

 

 午後の授業が始まり、5分が経過した時、USJ(嘘の災害や事故ルーム)で黒いモヤとマスコミに紛れて侵入してきた2人組……いや、大量のヴィランが侵入してきた

 

「であるから~警察との連携により」

 

「帝王先生、緊急事態。1年生がヴィランに襲撃されてる! 映像出します」

 

 私は黒板に映写機でUSJの様子を流す

 

「え? ……マジ? ……2人はここで自習とします! 僕は他の先生とUSJの援軍に行きますので!!」

 

 ドタドタと帝王先生が教室から出ていった

 

「さーて……仕事の時間やな」

 

「飛んで行くから捕まって大福」

 

「ほいほーい」

 

 私の背中に大福をおんぶし、窓から外に助走をつけて飛び出す

 

 そのままレシプロ機に変形して(ジェット機だと衝撃で他クラスのガラスが割れるため)USJに向かった

 

 

 

 

 時は遡り数週間前

 

 高級ホテルのスイートルームに12名の人が集まっていた

 

「ファミリーのナンバーズが全員集まるなんていつ以来でしょうか」

 

「さぁ? ここ数年はなかったんじゃないか?」

 

「さっさと始めてください。僕大学の勉強があるんですから」

 

 ファミリー……オール・フォー・ワンの幹部であるマリアが海外で産んだ優秀な個性を持つ子供達を集めた組織であり、マリアが教育した子供達の中で更に精鋭をナンバーズと読んでいた

 

 ナンバーズの人数は全員で12名

 

 年齢、性別、見た目は全てバラバラであるが血の繋がった兄弟姉妹であることにはかわりない

 

 ナンバーズとして活動する時、彼ら彼女らはナンバーと個性名で言い合うようにしていた 

 

「なんで日本に召集したか教えて貰おうじゃないかNo.1【雷神】」

 

「なに、お義父様からの命令だ。後継者育成の手助けをしてやってほしいのだと」

 

「ほっほっほ……後継者とな? お義父様が期待しているということはなかなか素晴らしい素質があるのでおじゃるな」

 

「接触はNo.11【忍者】に任せる。先方からアジトの場所の地図は頂いてある。持っていけ」

 

「了解したでごじゃる」

 

 忍び装束に身を包んだ男がNo.1から地図を受けとるとごめんと言って部屋から消えた

 

「久しぶりに集まったのだから近状報告でもします?」

 

「No.8【アイドル】の言う通りだな。誰から話すか?」

 

「ナンバーの低い順で良いじゃん」

 

「じゃあ僕から話すね」

 

 

 

 

 

 

 雄英襲撃5日前

 

 バーにて3人の男達が話し合いをしていた

 

「で、先生コイツは誰だ」

 

 1人は死柄木弔

 

 オール・フォー・ワン直々に後継者の指名を受けている者だ

 

「死柄木弔この人はナンバーズですよ」

 

「ナンバーズ? なんだそれは」

 

 2人目は死柄木に拙者の事を教えるバーテンダーの格好をした男

 

 黒霧というらしい

 

 3人目は拙者

 

 そしてこの場に居ないがテレビ越しに音声が流れているのが我等がお義父様

 

『僕が召集した。君の助けになるからね』

 

 オール・フォー・ワン

 

「先生答えになってない……この忍びみたいな奴使えるのか?」

 

『No.11【忍者】……彼のことは忍者でもNo.11のどちらかで呼んでやると良い。それが彼らの名前だからね』

 

「……おい、No.11、お前……強いのか?」

 

「無論、それなりには戦えるでござるよ」

 

「そうか……なら協力しろ。5日後に雄英でオールマイトを殺すからその時の露払いをしろ」

 

「なんと大胆不敵な! 勝算はあるのでごじゃるな?」

 

「有るに決まってるだろ……先生が寄越してくれた脳無と雑魚が幾らか……俺と黒霧が居る」

 

「ではお手並み拝見といたそう……時に雑魚は仲間でごじゃるか? 駒でごじゃるか?」

 

「あぁ? ……駒だよ」

 

「宜しい。では見させて貰うでごじゃるよ死柄木弔殿」

 

「先生の紹介じゃなければこんな奴殺してるのに……」

 

『彼らは君に力を与えてくれるだろう。仲良くしなさい』

 

「ちっ」

 

「忍忍!」

 

 

 

 

 

 

 

チュド──ーン

 

「なんだ!」

 

「……!? お前らなぜここに」

 

「相澤先生……助けに来ました」

 

「ヤッホー後輩君達! 助けに来たんやで~ってあれ? 後輩君達居ないじゃん」

 

 相澤先生が多数のヴィランに囲まれている中央に私と大福は砲弾の様な勢いで着地した

 

 私達が降りた場所クレーターみたいに陥没してるし……

 

「ちっ餓鬼が増えたか……黒霧」

 

「わかりました死柄木弔」

 

 黒いモヤモヤした男が私達に近づいてくる

 

「大福、あの黒い奴に触れると別の場所に飛ばされる」

 

「ワープ使いってかんじっすかねぇうちに任せてもらいやすか」

 

 黒い奴……黒霧が私達に触れようとした瞬間に暴風が私の横から吹いた

 

「驚いたか? 空気砲や」

 

「拳圧だけでこの風……中々に厄介ですね」

 

「ちっ、黒霧が使えねぇとなると……脳無やれ」

 

 脳味噌丸出しの大男が私達に近づいてくる

 

「大福やれる?」

 

「わからん。先生頼むわ」

 

「了解」

 

 私は体の至るところからジェットエンジンを作り出し、それを全開にして相澤先生を抱えて距離を取った

 

「相澤先生……肘が」

 

「馬鹿、なんでお前らがここに来ている!」

 

「他の先生もすぐに向かってきます。ただ相澤先生あの量を捌くのは無理ですって」

 

「仮免取って調子に乗ったな星野……俺のクラスだったら除籍にするくらいの暴挙だぞ」

 

「もうあなたのクラスではありませんのでその脅しは効きませんよ相澤先生」

 

 そんな会話をしていると死柄木と言う男が苛立ち始めた

 

「滅茶苦茶速い女に、脳無と殺り合える女……チッ!」

 

 死柄木は私に向かって来て手で触れようとしてくる

 

「奴の手に触れるな! 俺の肘みたいに崩れるぞ」

 

 私は手を左に回転しながら回避し、そのまま首を手で押し、足を引っ掛け縦に回転させる

 

 そのまま体重をかけて地面に叩き込む

 

「かは!?」

 

「死柄木弔!!」

 

 助けに来た黒霧には地面に左手を突き立てると地面が盛り上がり壁ができる

 

 私の触れている場所から半径100メートルは自在に操れる

 

 その領域をソ連に認知を変更することにより壁や建物を生やしたり、生成することができる

 

 だから

 

「ワイヤー!?」

 

 黒霧以外の周囲に居たヴィラン達に地面からワイヤーを生やすことで雁字搦めにして地面に縫い付ける

 

 死柄木も無論雁字搦めにして地面に転がしていたが、ワイヤーを手で触れることで解除したようだ

 

「かはっ! かはっ! 糞が!」

 

「大丈夫ですか死柄木弔」

 

「あぁ、何とかな」

 

「脳無! いつまで遊んでやがる! さっさと片付けてこっちを手伝え……な!?」

 

 そこには脳無と互角に殺り合っている白神大福が居た

 

 口から蒸気を吐きながらとんでもない速さでラッシュを脳無に叩き込んでおり、脳無は押されながらも必死に堪えていた

 

「馬鹿なオールマイト用に調整した脳無だぞ! おい! その程度な訳ねぇよな脳無!」

 

 脳無の動きが速くなる

 

 ラッシュに対して拳で応戦してきた

 

「大福!」

 

「来たらあかん! 邪魔や!」

 

 脳無と大福が拮抗できているのは大福がエネルギーを大量消費しながら強化の倍率を無理矢理上げているからできる芸当であり、邪魔と言うのは周りを見るだけの余裕が無いということで、誤射する可能性が高いと言うことだ

 

「死柄木さん、ちと不味いんよ」

 

「いきなり現れるなNo.11」

 

「あと5秒でオールマイトが来る、あと5分で他の先生方も来るでござるよ」

 

「応援を呼ばれていたか……くそ、ゲームオーバーか」

 

「もう大丈夫! 私が来た」

 

「「「オールマイト!!」」」

 

 いつの間にか居たギャラリーこと後輩達がオールマイトの登場で喜んでいる

 

「チッ! 誤算だらけだ……脳無が白いの相手に互角が誤算、雑魚が一瞬で鎮圧されるのが誤算……」

 

「では殿は拙者に任せて貰えないでござるか?」

 

「お前がか? ……この状態を何とかできるのか?」

 

「できるできないではなくやるのでござるよ……秘術・地怨虞」

 

 忍び装束の男からいきなり黒い触手が溢れ出すと周りで拘束していた仲間達に襲い掛かり、心臓を抜き出した

 

「ストックが尽きる前に脱出するでござる」

 

「行きますよ死柄木弔」

 

「……オールマイト……お前を殺すのは次の機会に取っておいてやる」

 

「待て!!」

 

「おっとさせないでござるよ」

 

 オールマイトの突進をクナイで突進を受け流す

 

「火遁火球の術」

 

 口から多数の火の塊を噴出し、オールマイトの足を一瞬止め

 

「分身の術」

 

 分身を作り幻惑させる……が

 

 ドババババと射撃音が響き渡る

 

「私も居るんですけど」

 

 手に握られたAK47が分身を的確に消していく

 

「そしてそこ、人質なんてみっともな真似しないで倒れなよ」

 

 私は遠望で後輩(上鳴)を捕らえていた敵に銃弾を撃ち込み、人質を解放させる

 

 勿論殺してはいないが凄まじい激痛に襲われているだろう

 

「銃とは相性が悪いんでござるよなぁ……これだから近代兵器は嫌になるでござるよ」

 

「動くな! 必ず捕まえる」

 

「オールマイトでござるか……ふむ、いや、やめておくでござるよ。増援の先生方も到着したみたいでござるし、足止め終了でござる」

 

「投降するのかい?」

 

「まさか……拙者はこれにてごめん!」

 

 煙玉を地面に投げつけ忍びの男は消えてしまった

 

 私のレーダーからも探知できないのでこの周囲にはもう居ない様だ

 

 大福が戦っていた相手もいつの間にか居なくなり、残されたのは雑魚と忍者に心臓を抜き取られた4名の死体のみだった

 

 

 

 

 

 

 

「もう! 来ちゃダメだって僕言ったよね!」

 

「すいやせん! すいやせん!」

 

「すみません……」

 

「さっきの凄かったよな……あれが先輩方なのか」

 

「そうなんだ……でも先生に怒られて縮こまってるね! 可愛い」

 

「あの距離から銃撃をしたのに的確に急所だけ外す腕前は称賛すべきですわね」

 

 先輩としての威厳は帝王先生に怒られたことで完全に無くなったが、とりあえず今回の襲撃は撃退することに成功した

 

 これが長く私を苦しめることになるナンバーズとの初接触でもあった




戦闘描写が難しい・・・頑張る
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