「ふぅ……一部量産と試作品多数作ることができましたどうですか鈴ちゃん!」
「おにぎりシリーズ5種類と肉まんシリーズ4種類、カルボナーラ味、カレー味に前紹介してくれたアボカドマグロ味……これだけ有ればエネルギー切れは考えなくて良さそう……ありがとう愛麗」
「いえいえ、タッグとして当たり前の事をしただけですよ~! あ、今はスティックタイプしか作れてませんが、飲むゼリー状の現在開発中です。スティックタイプだと水分が無いとどうしても口がパサついてしまうのでその対策だと思ってください」
「なるほど……ちなみに1本幾らくらいするの?」
「市販品で作ると1本200円くらいですね。まぁ雄英の食材の余り物を使わせていただいているので今はそれ以下で、それほどかかっていませんよ」
「サポートアイテムだから経費で落ちるよね」
「えぇ、落ちると思うよ。経営科じゃないから詳しくは知らないけどサポートアイテム作成費、購入費は基本経費だから安心して」
「なるほど了解しました……これで体育祭本気でやれます」
「鈴ちゃんの本気見せてね! どれだけド派手になるか楽しみだよ」
「いよいよ明日か」
「体育祭頼むね! ヒーローレッドリング」
「赤い正義を執行しようかな」
「ひゅー! 格好いい」
『レディース&ジェントルマン! いよいよ始まりました雄英体育祭! 2年生の部の実況は僕岡部帝王と解説の13号の若年女性コンビがお送りしまーす!』
『よろしくお願いします』
『今年は雄英的には大失態のヴィランを侵入させさせてしまった事もあり、例年の5倍警備が厳重になっておりまーす! 視にくかったり手荷物検査で時間がかかるのは許してね』
『直接戦った身としては中々やりづらいヴィランでしたし、ヴィランから死人も出してしまっているのでこの話はあまりしない方が……』
『それもそうだね! では今年の2年の部の開会宣言を昨年度優勝者の白神大福さんが行います』
『純粋な強化系個性で昨年は接戦を制して勝ち上がって来ましたが、今年はクラスが変更となり僕の受け持つ特別学級に入ったよ』
『特別学級とはなんでしょうか』
『まぁ一般的に言われる特別学級で合ってると思うよ』
『そうですか……選手宣誓が始まります』
「宣誓、うちら選手一同は正々堂々フェアプレイ精神とヒーローの学校として模範となる活動及び未来のヴィラン達の抑止力となる活躍をすることをここに誓います」
『皆さん拍手をお願いします』
パチパチパチと会場中から拍手が巻き起こる
『先に言っておきましょう! 今年の2年生は谷間の世代とも呼ばれて全国的にも少子化と個性強度が低い年となっていますが、それを覆す程の猛者達が揃い踏み! 1クラスほぼ全員除籍処分等が新聞で盛り上がりましたが、それだけ普通科からヒーロー科に編入できる枠が空いているというもの』
『1年の壁は大きいとはいえ、普通科も雄英生としてヒーローの法律等は習っていますので挽回が可能ではありますね』
『そうそう! 僕もそれ言いたかった!! ではでは注目の第一種目は……二人三脚障害物走!!』
『二人三脚障害物走ですか、確か僕も学生の頃にやったなぁ』
『お、13号先生じゃあ若者達にアドバイスをどうぞ』
『まず1つは転ばないこと、身長や歩幅、足の早さが同じ位の人と組むのが良いよね。あとは5キロという道のりをバテないスタミナがあるかどうかが鍵かな~……サポート科とかは普段走ったりしていないからキツいかもしれないけど、それはサポートアイテムでカバーして欲しいな』
『なるほど! さすが13号先生! 僕が思ってたよりもアドバイスをしてくれました』
『思ってたよりってなに帝王先生……』
『さてさて生徒達が早速2人組を作り始めました! ちゃっちゃと2人組を作らないとドンドンスタートが後ろになるよ!』
『スタート位置は早い者勝ちのルールになっていますのでなるべく早くパートナーを決める必要があります』
『最前列中央は白神大福とそのパートナーがついています』
『彼女達は2人組ならこの人と組むと既に決めていたようですね。ただ体格差が凄いですね』
『大福も1m70はあるんだけどね……横の子2m30あるから』
『2m30ですか! 大きいですね……って星野ですか、あぁ、納得しました』
『13号先生は星野の事も?』
『なにとぼけてるんですが帝王先生、星野はよく救助訓練を真面目にする良い子ですよ。自主的に放課後に僕の補習も受けに来ますし……ただ、白神が星野に合わせるとなるとどうでしょう……少しミスマッチなのではないかなとも思いますが』
『解説ありがとうございます! さぁ続々と2人組が決まっていきます』
『ルールですが紐がほどけて30歩歩いてしまったら失格となりますので注意してください』
『生徒達には審判のランチクラッシュ先生が教えてありますが……この人数が一斉にスタートしたら転んで将棋倒しもあり得ますね』
『毎回やる度にスタート地点が肝になるためスタートさえ決まれば勝ち残れる競技でもあります』
『そうこう話しているうちに選手の皆さんがスタート地点に揃った!! ではカウントダウン! 5、4、3、2、1……スタート!!』
「大福!」
「まかせとき」
カウントダウンが始まった時に大福の背中に乗った私はロープの弛むが殆ど無いように腕にくくりつけてスタートした
大福が私をおんぶしている体勢たが、大福のパワーであれば私が普通に乗っていれば問題はない
ポーンと勢いよくスタートした私と大福は後ろから飛んでくる電撃や炎を私が打ち落としたり、避雷針を作って投げることで回避する
「トップ独走だけどどうする?」
「とりあえず障害物を突破しながら順位を少しずつ落としていこう」
「了解」
『第一障害ロボ・インフェルノV2だ!』
『バージョンアップしたロボ・インフェルノは動きがより対人性能が上がっており強度、対電撃性能等が上がっております!』
『さぁ最初に突入したのは白神と星野チーム』
『白神が星野を下ろしましたね! さて何をするのか』
『星野の腕から大砲が生えて……ドカン!!』
『曲射による砲撃と水平砲撃を組み合わせることで同時に複数発砲撃を当ててますね! これにはインフェルノも堪らない』
『しかし、制圧を選択したことで後続のスピードタイプに抜かれていますね』
『現在トップはインフェルノの空中で突破した宇宙、光山チーム』
『宇宙の個性UFOですね! 下半身がUFOで常に浮いているのでロープは胴体に巻き付けていますね。光山がそれに乗っかって突破となりました』
『毎回思うんだけど雄英の障害物走空飛べたら凄く有利だよね』
『なので今回は空を飛ぶ人達には不利な障害を用意しました……第二障害網くぐりです』
『うわ、空飛ぶ奴らにとって天敵じゃん』
『宇宙君が網をくぐろうとしていますが、下の円盤が邪魔で中々進めない』
『背が高い子も不利なこのステージ続々と第一障害を突破した子達が入っていきます』
『網の長さは100m、これをいかに早く突破できるかが勝負の行方を左右します』
『さて1番最初に突破したのは蛇山と鼠谷チーム』
『個性が動物系ですから2人にとってはイージーだったのかもしれません』
『さぁ第三障害は……大黒壁登りです』
『高さ150mの垂直な壁をロープを使って登らなければ約5キロの大回りを強いられるコースですね!!』
『落ちないように安全縄をくくりつけて彼らは登ることを選択』
『続々と第二障害を突破した猛者達が迂回と壁登りを選択していきます』
『おお、あの壁登りを3分で突破した猛者が現れた! 個性カービーの華美星と個性吸盤の蛸足だ!!』
『これは第一障害を空中で突破し、第二障害を普通に突破して第三障害も空を飛んで突破したようですね』
『チーム選びが上手い!! さぁ残るは3キロのカーブ!』
『このカーブで案外抜かされたりしますからね』
「ふぅ、5位通過か、セーブしながら本気なら中々じゃかいかな?」
「まぁ上々やない?」
「個性も殆ど使わなかったからエネルギーは私は98%残ってるよ」
「うちは95%ってところやな」
「ちょっと休憩入る感じだから軽食食べとく?」
「あの試作スティックある? あれ食べたいんやけど」
「あるよ! 更衣室に置いてきてるから一緒に行こうか」
「やったー」
第一種目終了
通過順位5位