『さぁでは第二ステージに進めた人数を紹介したいと思います! 第二ステージに進めた人数は……25組の50名!』
帝王先生の実況が始まったのでそろそろ第二種目が始まる
私と大福は超カロリー栄養食でエネルギーを補充してフィールドに向かう
『50名ですか、だいぶ人数を残しましたね』
『次の種目でふるい落とす形になると思うよ! それでは次の種目は……玉運び!!』
帝王先生と13号先生がルールを説明していく
フィールドに大中小の大きさの紅白の玉が転がされ、それをフィールドの四隅にある籠に入れると得点
最終的に何点取ったかで決勝ステージに進めるか決まるらしい
大玉は私並みに大きく得点は1000点、転がっている数は4つ
中玉はドッチボール位の大きさで得点は10点
小玉はお手玉位の大きさで得点は1点
制限時間は10分
大玉を籠に入れればそれだけで決勝に進める仕組みになっている
ここで別れるのは大玉を取りに行く作戦と中、小玉を沢山狙う作戦の2つだ
「鈴はどっちが良いと思う?」
「大福は大玉狙いで良いと思う。発動型強化系の個性だからスタートダッシュ決めて、そのまま対面にある籠に入れればクリアーだと思う。多少の妨害もスピードで押しきれるだろうし」
「鈴はどうするん?」
「うーん、残り5分で全部かっさらう」
「秘策ありやな」
「まぁね」
「お互いに頑張ろうや」
「決勝で!」
「決勝でな!」
『さぁランチクラッシュ先生がスタートのホイッスルと同時に競技開始!! 飛び出したのは白神! 中央に鎮座している大玉の1つを持つとスタートの勢いそのままに対面の籠に入れようとしている! 決まったか?』
『まだ早いですよ正面に5名の選手がボールを奪おうと待ち構えています』
『さあ! どう防ぐ!!』
「ロック!」
私は地面を領域に設定し、大福の正面に居た選手5名の足を地面に沈めて動けないようにした
『ああっと動けない! 動けない!! 誰かの個性により防ごうとした5名の選手の足が地面に埋まって動くことができない!!』
『入りましたね! 最初の得点は白神大福さんが大玉の1000点獲得です』
『さぁ中央では大玉の奪い合いが発生! 様々な個性がぶつかり合っているぞ』
『宇宙が大玉の真上に来ました……おお!! トラクター・ビーム! トラクター・ビームだ!! 大玉を空に持ち上げて奪うつもりだぞ』
『させまいと空を飛べる選手達が宇宙選手を妨害、立体的になってきましたね』
『鼠谷選手や蛇山選手は中玉、小玉を確実に奪うことを選択したようですが……おや?』
バンバンと2回銃声がしたが、中央の大玉の奪い合いで音はかき消されたのとサプレッサーを付けていたことで音が響きにくくなっていた
『星野狙撃!! 麻酔銃で狙撃だぁ!!』
『完全に意表を突く形になりました。気になるのはさっきから星野選手が1歩も動いていないことでしょうか』
『このまま狙撃を続け……ない! 続けない!! 銃を下ろして優雅に食事をしているぞ!! テーブルとその料理どこから出した!!』
『いや、帝王先生あなた担任なんだから星野選手の個性知っているでしょ』
『知っているけど言いません! 決勝ステージでは言いますが今は皆さんで予想してみてください』
『うわ、出た自分の生徒を決勝ステージに行かせるために情報を隠すやり方……せこいねぇ』
『13号先生何か?』
『いえなんでも』
『現在3分経過、大玉は結局宇宙が1つ運んで残り2つ、まだまだフィールドに中玉、小玉は溢れかえっています!』
『白神選手は大玉を最初に運んだ以外動きがありま……星野選手と食事してるよ』
『2人だけ体育祭中に食事をするという前代未聞の行動をしているぞ!! お前ら2人やる気出せ!!』
食事を呑気にしている私と大福だが、勝算はある
「で、鈴なにするん? 時間やけど」
「こうする」
私は右足に力を込めると思いっきり踏みつけた
ドガーン
フィールドが65°位の傾斜に変わり、それが途中で籠に入るようにV字の溝ができており、ドンドンボールが籠に入っていく
「鈴こんなことできたん!」
「地形変形は中々でしょ……まぁ大福なら簡単に突破できるから決勝ステージではやらないけど」
「これでエネルギーどれぐらい使うん?」
「1%ってところだね。ただのコンクリートの斜面なだけだし、複雑なところ全くないからね」
「おっそろしいわ」
『フィールドに巨大な斜面が出現!! ボールがドンドン籠に入っていく!!』
『いや、ビックリしました。星野選手こんなことできるんですね。僕と補習している時こんなこと見たことなかったのでね』
『選手達はこの傾斜を滑り落ちながらも大玉の取り合いを続けています!!』
『中玉、小玉は星野選手に取られてしまったので大玉だけでも取りたいという心理からでしょう』
『さぁ残り2つの大玉も籠に入って競技終了!! 集計をするのでしばしお待ちを……』
「決勝ステージの決勝で当たりたいわな~どうかな~」
「流石に分けるんやない? 最速得点と最多得点やし」
「お! ツナマヨ味美味しい……梅干し味はなんか練り梅みたいな味がしたけどツナマヨはツナマヨってわかるな」
「ええなぁ~マジでうちにも欲しいサポートアイテムやわ」
「大福私とチームアップする?」
「いやうちはうちで家の継がないといけんし」
「そっかぁ……残念」
「集計結果出たみたいやね」
「最多は私で1000点が3人……あとは2桁が4人……だけか」
「50人いて得点できたの8人だけってヤバイな」
「まぁ姑息そうなのは麻酔銃で眠らせたからね」
「えっぐない?」
「そう? 大福実弾どうなの? 大丈夫なら大福の時だけ使うけど」
「……ええよ! 150倍から更に進化したうちなら弾丸だろうが弾くよ」
「……お、トーナメントが出た」
「対極やな」
8人ですし2回勝てば決勝か
「じゃあ後で大福」
「負けるんじゃないよ鈴」
『さぁ始まりました午後の部! 波乱の第二ステージを突破した8名の猛者が集いました』
『インパクトだけだと星野選手が頭1つ抜けてたけどそれ以外の選手も個性渦巻く玉運びを勝ち抜いたからね。誰が優勝してもおかしくないよ』
13号先生と帝王先生はそう言っているが、観客はそうは思っていないようだ
「地形を変形できる個性は凄いが、戦闘向きじゃないよなぁ」
「白神だっけ? オールマイトの劣化じゃん」
「やっぱり不作の年か……他の学年観たかったなぁ」
等々ネガティブな発言が目立つ
{わたくしも冷は出ますか? }
(出たい?)
[面白そうだし、対人でどれだけ通用するか試したいから戦いたいかも]
(よし、じゃあ最初は冷に任せようかな)
[了解]
『結果ステージは毎年恒例の1対1のタイマン勝負だ!!』
『今年はどんな名勝負が生まれるのか楽しみですね』
大福が1回戦宇宙というUFOの個性の子(元大福と同じクラス)を瞬殺し、順調に1回戦が終わっていく
最後に私の番が来たので私は体内に引っ込んで冷を作り出す
他から見ると私が体に吸い込まれるように消えて、そこに髪の色が青くなった私が現れた様に見えるハズだ
「α組の星野鈴だな」
「[そうだよ~僕に何か様かい? ]」
「貴様が白神さんをαに引き込んだという話しは本当か! 本当だとしたら許さない」
「[さぁどうだろうね~僕のせいかもしれないね~]」
「だったらこの勝負勝ったら白神さんを2-Aに返してもらう」
「[うーん、ま、交渉はしてあげるよ]」
「言ったな」
「[言った]」
「劣等生で障害持ちのおまえに俺が負けるわけない! 覚悟しろ」
「[おお、怖い怖い……始めようよ]」
「それでは試合開始」
ランチクラッシュ先生の合図で試合が始まる
相手の個性はブレード
腕を剣にして斬りかかってくる
『剣崎斬りかかる!』
『刃は潰されているようなので斬れることはありませんが、当たったら痛いでしょうね。骨折は覚悟しないと』
「[遅い]」
冷はブレードをスレスレでかわすと背中をポンと押した
「[はい勝ち]」
(なにやったの?)
「[触れることでガッチリ精神支配決めた。触れなくても出きるけど短時間で確実になら触れるのが早いからね]」
『剣崎動かない! どうした!』
『審判のランチクラッシュ先生が確認に入ります……ダメです! 腕を✕にしたので意識が飛んでいます!!』
『星野が剣崎を抱えて場外に今置きました! 試合終了です! 勝者星野鈴!』
『何をしたのか全くわかりません解説失格ですが、星野の個性とも一致しないように見えます』
『星野が肩をポンポン叩いていますが……おおっと意識が回復したようですね』
『剣崎何が起こったのか理解していない様子! 私達にもわからない!!』
1回戦 剣崎● 星野○