個性ソビエト   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

43 / 47
2年目体育祭 3

『瞬殺! 去年の体育祭1位は伊達じゃない! 突っ張りだけで相手を場外に叩き出した!!』

 

『白神選手の個性超人は発動系の純粋な強化系個性……例えば筋力を上げたり、思考能力を上げたり、皮膚の強度、硬度、弾力を上げたりすることで現在は銃撃にも耐えることができるとの事です』

 

『劣化オールマイトと言われていますが、まだまだ成長途中……オールマイトを抜くことができるかもしれない可能性を秘めているのが白神大福……可愛い名前なのに個性はエグい』

 

『さてベスト4決定戦第二試合は植物種子選手対星野鈴選手の対戦になりますね』

 

『13号先生はどちらが勝利すると予想しますか?』

 

『普段の実力であれば僅差で植物選手でしょうか、現在2-Aのテストや実技試験でトップの成績を残しているので』

 

『ほうほう……逆に星野が負けると思う理由は?』

 

『あなた担任だからあなたの方が詳しいでしょ帝王先生……緊張ですよ』

 

『緊張かぁ』

 

『そう大舞台で緊張しやすい子なので本来の力が出しきれないんじゃないかと思ってこう予想しました』

 

『なるほど、じゃあ私はそれを踏まえて星野が勝つ方に一票入れようかな』

 

『その心は』

 

『まだまだ彼女は底を見せてないから。第一種目、第二種目と彼女が力を使ったのは傾斜作りだけ、昨年は予選リタイアだったから能力がまだ未知数だからかな~僕の予想はこれかな』

 

『なるほど……両選手がステージに上がって来ましたね』

 

『ではではもうすぐ試合開始です!』

 

 

 

 

 

 

 

(で、今回は燐に任せるけど作戦とかある?)

 

 {魔女の個性も鍛えて進化させているのでとりあえず基礎の火ファイヤ、風ウインドの2種で倒しますわ! ダメそうなら水ウォーターと土アースで倒しますわ}

 

(作戦が有るなら良いやMPとやらの残量だけは気をつけてね)

 

 {分かっていますわ! 華麗なる勝利見せつけてやりますの}

 

「星野さん、よろしくお願いします」

 

「{ええ、よろしくお願いしますわ! 良い勝負をしましょう}」

 

「それでは試合開始」

 

 まずは無詠唱でファイヤを1発挨拶がてらに放つと植物さんの足元から出てきた植物の蔓でガードされた

 

「なるほど、反応速度はなかなかですわね……ではこれはどうかしら」

 

 私の両脇に大きめファイヤボールを設置すると、そこからガトリング砲みたいに炎の塊が連射される

 

 植物の蔓は直ぐにズタズタに穴が空き、その都度新しい蔓を生やしているが、相性が悪すぎるみたい

 

「今ですわ」

 

 私は空気中にウインドを設置しておきファイヤを防ぐので精一杯の中に蔓を横から切り裂いた

 

 蔓が一瞬全て根から切り離されたことにより制御不能となった事でガードが遅れ、その瞬間に炎の弾丸が襲い掛かる

 

 6発命中し、植物さんの体操服が穴だらけになる

 

 見えちゃいけない所は見えていないが、動揺して動きが鈍る

 

「置き玉ですの」

 

 小さなファイヤを植物さんが分からないように設置しておき、ウインドで爆発させる

 

 爆風でガードが間に合わなかった植物さんは吹き飛ばされて場外へ

 

「勝者星野選手!」

 

 

 

 

 

 

『いや、植物も頑張ったけどうちの星野には敵わなかったかな?』

 

『あれなんです? 星野選手炎の塊を空中に置いてガトリング砲みたいに連射していましたけどあんな個性でしたっけ?』

 

『いや、そんな個性じゃないけど……』

 

『大福選手の個性も開示しているので星野選手の個性も今開示します。星野選手の個性は【ソビエト社会主義共和国連邦】……ソ連にあった物、出来事等を体に現すことができる個性だと把握していましたけど?』

 

『完全に体の外にも侵食することができてるね。第二種目の斜面なんかを見るとこのフィールドくらいなら支配できるのかもね……でもそれにしたって今のはちょっと変だったね。まず星野の髪色が変わっているのが1つ、そして地形を変えられたら瞬殺できたのにそれをしない……何かを狙ってる?』

 

『僕的には決勝の白神選手に対して手札を分からなくさせた感じかな? なかなかエグいことすると思うよ』

 

『13号先生の言う通り白神は今回の試合と前回の試合でどう立ち回れば正解か分からなくなったハズ……決勝は一筋縄ではいかないと思うね』

 

『それでは少しの休憩の後決勝が始まります! トイレ等は今のうちに行っていくようにお願いします』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局優勝は爆豪だったな」

 

「けっ! 俺は認めねぇからな! アイツが()を使わねぇから!!」

 

「轟にもなんか有るんだろ……お? 2年のステージまだやってるじゃんせっかくだし観に行かね!」

 

「俺は疲れた! 切島お前だけで行ってろ」

 

「爆豪そりゃないぜ」

 

 するとそこへ他の1-Aの面々が通り掛かる

 

「あ! 皆!! 2年のステージ観に行こうぜ!! まだやってるからよ」

 

「あ、切島君……かっちゃんも」

 

「糞デク! 半々野郎に左使わせたからっていい気になってんじゃねーぞ」

 

「そ、そんなこと無いよ……」

 

「2年生のステージ? うち観たいな」

 

「あのデカイ先輩居るのかな」

 

「おいらあの2人のオッパイに包まれたい……」

 

「でもスタイル良いよねあの2人の先輩! 背も大きくて出るところ出てて」

 

「よっしゃ! 皆で行こうぜ! 最後列でも八百万が双眼鏡出せば見えるだろ」

 

「切島さん構いませんわ。皆さんの分もお作りしますよ」

 

「流石八百万! 爆豪もな!」

 

「けっ!」

 

「かったるくても着いてきてくれるんだから切島と爆豪なんだかんだ仲良しだよな」

 

「うるせぇ! アホ面! 殺されてぇか!」

 

「うひょ! こぇ!」

 

「皆さん行きますわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこれ……戦場かよ」

 

 そこには多数のクレーターとなぜか2重の巨大な防弾ガラスが観客席を囲むように張られていた

 

 その中で襲撃事件の時にいた2人の先輩が戦っていた

 

 背の大きな先輩3人に分身してるし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大福、決勝は会場が壊れないギリギリの本気で戦う……エネルギーもほぼ全て使いきるつもり」

 

「ほほーん、まぁ勝つのはうちやな。いつもの戦績からして」

 

「あの戦闘訓練でフルの能力使うわけ無いじゃん」

 

「まぁせいぜい本気でやろうや」

 

「試合開始!!」

 

 

 

 

 

 

『さて序盤の動きですが、おおっと星野よろけた!?』

 

『空気砲……いやあれは居合い拳でしょうか』

 

『居合い拳とは?』

 

『居合いの抜刀と同じようにポケットに手を突っ込んでそこから抜刀の如く拳を振るう技です。普通の強化系の個性ではできませんが、インターンの事務所がデスメガネこと高畑事務所なのでそこで教わったと思います』

 

『彼女ら2人は仮免を持っていますから体育祭後はインターンとして雇うことができます。唾着けるなら今のうちじゃないでしょうかね』

 

『よろけ方からして顎に強烈なのを貰っていると思われますが、脳震盪を起こしても不思議ではないのですが耐えましたね』

 

『おお! 星野拳銃で早撃ち! しかし白神耐える』

 

『全く効いていませんね。これは星野選手が部が悪いか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「居合い拳とか隠してたの」

 

「まあね~奇襲だったのに耐えるなんてな」

 

「ダメージは直ぐに再生するようにしたからね。エネルギーが続く限り再生するよ」

 

「それはエエこと聞いたわ……ふん!」

 

 

 

 

 

 

『ほ、砲弾の様な一撃が星野を襲う!!』

 

『居合い拳ではなく威力を重視してきました! 速さも然ることながらあの一撃をまともに喰らってはひとたまりも……耐えた!?』

 

『星野体を装甲化することにより耐えた! 反撃に腕を大砲にして砲撃!!』

 

『白神選手砲弾を掴んで放り投げた!! 星野選手が砲弾を貰う』

 

『これは強烈! 星野の攻撃が全く通用していない』

 

『少しダメージが入った様ですがまだ大丈夫な様です』

 

『並みのヴィランなら今ので倒れてますがね』

 

『さぁ次はどう動くかな?』

 

 

 

 

 

「小手調べも大概にせぇよ、何が本気や。全然本気ちゃうやん」

 

「まずは出方を伺うよ。一撃で倒せるような相手じゃないし……第二ラウンドだよ」

 

 私が踏みつけると観客席に防弾ガラスが2重で張り巡らされた

 

「キルゾーン」

 

 防弾ガラスから銃(AK47)が生えて大福に銃撃を開始する

 

 銃の数はどんどん増え10、20、30とどんどん弾幕が厚くなっていく

 

「効かな!?」

 

 ゴンと大福の体がぐらついた

 

 銃の中に対物ライフルが混じっており、それの狙撃が大福の頭に直撃した

 

「小石レベルだけど痛かったんやで……2度はない」

 

 弾幕の中対物ライフルの弾丸のみは避ける避ける

 

 ただ弾幕による包囲は完成した

 

 あとはジリジリと包囲を分厚くしていけば良い

 

 常時銃を耐えれるように強化し続けなければ死ぬからな……エネルギー切れを狙うならこれが正解だ

 

「次の手だ」

 

 足元からワイヤーを生やして操る

 

 大福はそれを拳で弾き飛ばすが、何十本ものワイヤー全てを弾き飛ばすには至らない

 

 銃撃の弾幕、ライフルによる狙撃、そしてワイヤーによる拘束攻撃……着実に大福の処理能力を奪っていく

 

 私は処理能力強化のために体内にБЭСМ-6を量産し、並列化させることで銃の制御を自動化させた

 

 といっても古いコンピューターなので大福をレーダーで追う、それに向かって銃を撃つの2つしか機能はない

 

 先読みして撃つだとか時差をつけて隠し球を放つなんかはできない

 

 だから誤射防止のために観客席に防弾ガラスを張ったりもした

 

 銃を生やすための媒体でもあるが……

 

 次の手だ

 

 地面から大砲を生やして大福に向かって水平砲撃を開始

 

 更に処理能力を奪っていく

 

 大福は砲撃を掴むと私に投げ帰してくるが、それは装甲で防げば大丈夫な為ガンガン榴弾をぶちこんでいく

 

「ちょこざい!!」

 

 大福がこちらに向かってきたのでコンクリートの壁を生やして視界を防ぎつつガードする

 

 大福の本気の一撃を貰ったら装甲関係なく衝撃で体にダメージが入るからだ

 

 私は大福から適度に距離を取りつつ砲撃、射撃、ワイヤーでの牽制を続ける

 

 向かってくれば壁を生やしてガードし、着実にエネルギーを削る

 

 勿論私の消耗も激しいが、これが勝てる最善手なのだ

 

 

 

 

 

 

 

『無慈悲な射撃!! 砲撃に射撃、ワイヤーによる拘束狙いに壁によるガード!! 隙が無さすぎる』

 

『ここまで凄いとは思いませんでした白神選手が対応に追われて反撃ができていません』

 

『ああっと! 壁に挟まれた!! 白神これを体を回転させて無理やり破壊!! が! すかさず星野下からコンクリートの壁を生成して白神を上に打ち上げた』

 

『無防備になった!』

 

『地面の蓋が開いた!! ミサイルだ!! ミサイル攻撃だ!!』

 

 ステージが正方形の亀裂が入るとパカッと蓋みたいに開き、ミサイルが発射される

 

『あぁ! これは万事休すか!?』

 

 白神は体を捻ると全方位に居合い拳をぶちかます

 

 ミサイルが空中で爆発して煙幕みたいになる

 

 熱源探知やレーダーが爆炎で大福をロストし、射撃が止んでしまう

 

「まずい!」

 

「250倍フルアタック」

 

 空中で空気砲を足から放つ事で空中ジャンプみたいに推進力を確保し、私に向かって突っ込んできた

 

「完全防御」

 

 私はワイヤー、コンクリート、土、鉄板、そして体の全身複合装甲にして防御体制を整える

 

「いや、これはヤバい」

 

 私は体内体を入れ込んでその場から消える

 

 大福の一撃で防御の全てが吹き飛ばされ、会場に巨大なクレーターが出来上がる

 

 体内に隠れる(NARUTOの神威みたいなもの)という無敵の手を使ってなんとか難を逃れたが、あれを喰らったら一撃でやられる

 

『なんということだ!! 会場に隕石が降ってきたかのような一撃!! 星野が張った防弾ガラスが無ければ観客にも被害が出てたぞ!!』

 

『しかし、あの一撃を無傷で耐えた星野選手はどうなっているんでしょう……場外の線が消えてしまった為会場の壁に着かなければ場外にはならないという特殊ルールが適応されます』

 

『実質会場が3倍以上の広さになったということですね』

 

『はい、ただこれから拮抗すると思います。あの一撃で決めれなかった白神選手がやや不利かもしれませんが』

 

「燐、冷」

 

「[あいよー]」

 

「{出番ですの? }」

 

「怪物退治だ力を貸して」

 

「[僕が触れられたら勝ちだから頑張ろうね]」

 

「{援護しますわ}」

 

『なんと星野分裂? 分身? した!!』

 

『黒髪が本体でしょうが、ソ連ってこんな個性か?』

 

『星野2回戦で見せたかのような火炎玉による攻撃を開始! それを白神居合い拳でガード! 空中で炎が破裂するように見える』

 

『銃撃が再開されましたが、これも白神居合い拳でガード! 半径10メートルが完全に居合い拳の防御範囲になっていますね』

 

『地面からのワイヤーも完全にシャットアウトしています!! 白神の防御力も高いぞ』

 

『開始10分が経過しました……大技が両者決まらずに拮抗した戦いとなっています』

 

『青髪と黒髪が動いた! 空中に!? 岩! 何で何もないところからいきなり岩が生えてくるんだ!!』

 

 岩は燐が魔法で作った物でだから体から繋がってなくても生成できる魔法で作った物に私(鈴)が物を生成することはできないが、岩を使って空中に走っていく

 

『黒髪、青髪岩を踏み台に空を駆ける!!』

 

『何をする気でしょう』

 

「くらえICBM」

 

『巨大なミサイルだ!! それを白神に向かって投げた』

 

『このミサイル爆発したら私や観客も危ないんじゃないですか』

 

『あ……規模を考えろ星野!?』

 

 燐が待機しているので分厚い土の壁を観客席を囲うように魔法で生成し、ICBMは大福が何発も先端を防御するために殴り、空中で爆発

 

 キノコ雲が会場外から見えるくらいの衝撃だった

 

 土の壁は爆発の衝撃に耐えると崩れ落ちて再び観客にも見えるようになる

 

「いや! 止んでる!! 冷!!」

 

「[あいよー]」

 

 私と冷は体内に隠れる事で爆発を回避し、爆煙で見えない間に冷が、体内から出て大福に触れようと落下する

 

『煙で何も見えません!!』

 

 冷の体に管を繋げ、冷の体を装甲化させる

 

 これで爆煙の熱も耐えれるはず

 

「[鈴! 大福居ない! ]」

 

「居ないはず無いでしょ! 爆発耐えると威力に押さえてるし」

 

「[落下地点ミスったかな? ゴボー!? ]」

 

「冷!?」

 

 冷が何かの衝撃に耐えきれずに管を通って体内に戻ってきた

 

 [地面から殴られた! 地面の中に潜んでる]

 

「下手に降りられないじゃん」

 

 私は足をジェットエンジンくっつけて空中にホバリングしているが、煙が晴れるまで動けなくなってしまった

 

「レーダーも熱源探知も効かな……!?」

 

 私の横をなにかが通った

 

「大福!」

 

「やってくれたね鈴! 全身ほぼ裸なんですけど」

 

「しゃあない……ほいよ! ローブでも着なよ」

 

「サンキューとでも言うと思ったか!!」

 

 ローブを掴むとそのまま私を殴り付けてきたので私はジェットの勢いで緊急回避する

 

「燐!!」

 

「{分かりましたわ!! }」

 

 私は体内に緊急回避すると巨大な氷山が現れた

 

「{MP切れですの……あとは頼みましたわ}」

 

 べちゃっっと燐が消滅して体内に戻ってくる

 

 燐生成に使ったエネルギーは管を接続していなかったので戻ってこないが、氷山を作った事で大福を閉じ込めることができた

 

 小刻みに氷山が揺れているので大福が氷山という檻から出ようとしているのが伺えるので私は再び冷を呼び出し、冷を幽霊モードにして大福を触れるように指示する

 

「[はい、おしまいだよ]」

 

 冷が大福に触れたことにより大福は動かなくなり、私は氷山をバーナーで溶かしで大福を救助し、そのまま大福を壁に押し付けた

 

『試合終了!! なんと勝ったのは星野鈴だ!!』

 

 決勝 白神大福● 星野鈴○

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。