「さてさて体育祭後の2連休も終わりましたので通常授業に戻っていくよ」
「「はーい」」
2連休が終わり、通常のホームルームが始まる
私は寮から出なかったが、テレビやインターネットで私と大福の話題は凄かった
他の学年よりも凄かったらしく、報道の数も私と大福の試合映像がよく流れていた
「はい、では職場体験だけど今年は……なんと……鈴ちゃん5960件、大福ちゃん6975件の職場体験オファーが来ました! おめでとう!!」
「まぁでも行くところ決まってるんですけどね」
「うちどこにしようか悩むわ……職場体験って言ってもうちらインターンやよね?」
「勿論インターンだよ! 職場体験なんて温いことしている次元じゃないからね君達は!」
「とりあえずまた北海道旅行に行ってきます。どうせあったとしても熊退治くらいだろうし」
「うちは新たな技術を得ようかな……ギャングオルカの所でも行こうかな」
「決まってるなら良いけど今週中に行くところ決めてこの紙に書いて私に提出してね」
「はいはーいっと」
私は渡されてすぐにグランドスラムと書いて提出
休みのうちに電話でそっちに行くことを伝えると
『はーっはっはっは!! 僕も待っているから何時でもおいで! 北海道のテレビに出演する依頼を取ってあるから、それのついでに観光でもして日頃の疲れを癒すと良いさ』
との事だ
なので今回は鍛えるというよりもつかの間の休憩
オール・フォー・ワンがオールマイトのお陰で弱体化していることは前の会話で掴めたので少し位リフレッシュしても良いかなって気持ちの余裕が生まれていた
勿論学校側はそんなことを知らないので真面目にインターンしてくるんだろうなと思われている
「先生、タッグ組んでいるサポート科の人インターンに連れて行けませんか?」
「ちょっと待ってパワーローダー先生に確認するよそれは……たぶん連れていけるけど」
「いい加減コスチュームが欲しいのでアイデア固めたいのですよ」
「そういえば今まで体操服だもんね……でもサポート会社も匙投げたんでしょ? 一介の学生が作れる物なの?」
「私なりに色々と調べてみたんですが、変身ブレスレットって玩具有るじゃないですか見た目だけ変える奴、あれなら姿だけ変えれば良いので変身しても壊れない様に工夫すればコスチュームができると思うんですよ」
「なるほどそれならいけるかもね! ちなみにどんなコスチュームにするの?」
「白迷彩柄のドレスにしたいですね」
「白迷彩……か、普通の迷彩だとダメなの?」
「個性で雪降らせば白迷彩の方が見えづらくなるのでそっちにします。というかブレスレットに複数柄入れておいてその環境に有った服装にしたいですね」
「目立ってなんぼのヒーローだからその環境ごとにコスチュームが変わるのは良いんじゃない? 人気出たら服装が違うフィギュア出せばコレクションにもなると思うし」
「玩具化ですか……考えてなかったな」
そんなことを話しているとホームルームが終わり授業が始まる
「まさかまさかの北海道!」
愛麗を連れて北海道にやって来た私は前のようにバスに2時間半と徒歩10分で道の駅に到着した
「和田さん、安田さん、成田さん久しぶりです!」
「おお! って言っても1ヶ月半ぶりだね~」
「よく来てくれた鈴に」
「ああぁ阿宮愛麗です! 綺麗なお姉さん方に囲まれて私は私は……」
「ハハハ! なかなか面白い子だね! この子が鈴のタッグを組む子なんだね」
「成田さんそうです。愛麗は私のことを支えてくれる頼れるパートナーなんです」
「へぇ……なるほどねぇ」
和田さん達には愛麗を連れていく旨を伝えた時、少し驚いていたが、歓迎してくれた
なんでも友達とかが少なそうな性格だから心配していたんだとか
「では改めて「「ようこそグランドスラム事務所へ!」」」
「こんな田舎だからヒーロー活動はあまり活発じゃないけどゆっくりしていきたまえ! そうだ、お腹空いたろここのレストランで食事をすると良い……職員は無料だから2人も沢山食べたまえ」
「「ありがとうございます!!」」
「愛麗ここのレストラン絶品だよ! 特に豚丼はボリュームあってここでしか味わえない逸品だよ!」
「そうなんですか!! とても楽しみです!!」
「腹も膨れた様だし、あれからどれぐらい強くなったか稽古しようじゃないか!」
「よろしくお願いします」
食事後私は和田さんに広場に移動して稽古をつけてもらうことになった
互いに棒を持って個性禁止の試合をする
私は鉄パイプ、和田さんはステッキを使い安田さんの合図で試合を始める
最初は互いに牽制しあい、小手調べの突きや捻り、払いで力量を図る
「おお、体幹がしっかりしたね、軸が全然ぶれないや」
「ありがとうございます」
「それじゃあこれはどうかな?」
払いで私の棒を崩し、そのままの動作で足払いをする
私は飛び上がって回避するが、そのままタックルで押し倒そうとしてきた
私はバク転して転ぶのを回避して腹部に棒を押し付けようとする
それを和田さんは回避して足蹴りで私の棒を払い、突きをしてきたので私は和田さんのステッキを握り、引っ張って体勢を崩す
向かってきた和田さんの前に腕を置きラリアットをかます
ラリアットが決まり和田さんは転倒し、そこに私が棒を胸に軽く当て
「そこまで! 勝者鈴ちゃん!」
安田さんの合図で試合は終わった
「流石だ。個性が無くてもこれだけ動ければ個性が使いづらい狭い場所でも捕縛できるだろう」
「いえ、まだまだですよ! もっと頑張ります」
「……ふふ、性格が前よりも明るくなったね。何か変わったのかい?」
「色々ありましたので……薬の量も少し減らしたのもあるかもしれません」
「そうかい……しっかし負けちゃったか。これじゃあ僕が教えること殆ど無いな」
「雄英のスケジュール厳しかったのでここに居る間少しリラックスしても良いですか?」
「勿論良いとも。温泉に浸かって旨い物食べて……そうだな明日皆で鹿狩りでも行こうか! 近隣の農家が鹿が増えたから駆除を依頼してきてね。仮免持ってるんなら僕が監督するから個性使用して鹿狩りといこうか」
「おお! ジビエ食べたいです」
「解体のやり方とかも教えるから頑張ってみようか」
「はい!」
「愛麗ちゃんは血大丈夫?」
「大丈夫です! せっかくですのでトラップを自作してみてもよろしくて?」
「頼むよ、最低でも5匹は間引かないといけないからね」
「頑張ります!」
束の間の休息を私達は堪能することとなる
これまでハードだったから鈴ちゃんに少しだけのお休みパートです