個性ソビエト   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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保須市 前編

「なるほどなぁお前達が雄英襲撃犯……その一団に俺も加われと」

 

「あぁ頼むよ悪党の大先輩」

 

 バーの一室で4人の男達がその場に居た

 

 1人はステイン……ヒーローの原点回帰を求める大物ヴィラン

 

 1人は死柄木弔……ヴィラン連合の一応トップの青年

 

 1人は黒霧……死柄木のお目付け役でステインをこの場に呼んだ張本人

 

 そして最後はファミリーからNo.11【忍者】が椅子に座って酒をチビチビ飲んでいる

 

「興味を持った俺が浅はかだった……お前は……俺が最も嫌悪する人種だ」

 

「はぁ?」

 

「子供の癇癪に付き合えと? 信念無き殺意に何の意義がある」

 

「金のため、人のため、仲間のため……拙者は派遣されてきた身ではあるでござるが信念ばかりに固執するのも良くないでござるよー」

 

 ステインの話しに忍者が割り込むが

 

 ステインは止まらずに死柄木にナイフを突き立て押し倒す

 

「何を成し遂げるにも信念……想いがいる。無い者、弱い者が淘汰される……当然だ。だから死ぬ」

 

「ハハハいってぇ……強すぎだろ。黒霧、こいつを離せ」

 

「無理です死柄木弔、恐らく何かの個性」

 

「英雄が本来の意味を失い偽物が蔓延るこの社会も……悪戯に力を振り撒く犯罪者も……粛清の対象だ」

 

 ナイフが死柄木の顔に着けた掌に当たると死柄木は

 

「それはダメだ……殺すぞ」

 

 ナイフを個性で粉砕した

 

「口数が多いな……信念? んな仰々しい物なんかねーよ……強いて言うならオールマイトだ……あんなゴミが祭り上げられるこの社会を粉々にしたいと思ってるよ」

 

「ほう?」

 

 忍者とステインの表情が変わる

 

 忍者は嬉々とし、ステインは真面目な顔付きになる

 

「それがお前か……お前と俺とでは目的は対極にある。あるが今を壊すという一点において俺とお前は共通している」

 

「ざけんな帰れそして死ね! 最も嫌悪する人種なんだろ」

 

「人は死中で本性を表す。異質だが確かな信念の芽吹きを感じた……お前の信念がどう芽吹いていくかを見てからでも殺すのは遅くはないと思ったまでだ」

 

「結局殺すのかよ……黒霧、忍者俺はやだぜこんなイカれた奴をパーティーに入れるの」

 

「死柄木弔、彼が加われば大きな力になる。交渉は成立した」

 

「まぁまぁ悪党の大先輩から認めてもらえたのでござるから上出来でござるよ……さて、次の一手でも決めるでござるか」

 

「俺を保須へ戻せ……やり残した事がある」

 

 黒霧が個性を使用し、全員を保須へワープさせる

 

「ここが保須か。案外栄えてるな」

 

「この町を正す……それにはまだ犠牲がいる」

 

 ステイン曰くヒーローは偉業を成した者にだけ許される称号であり、現実は拝金主義者達が蔓延る偽物だらけの世界

 

 それに世界が気がつくまで活動を続けるのだと

 

「健気で泣けてくるぜ。やってることは草の根活動かよ」

 

「しかし評論家等からヒーローの意識向上に役立っているとも言われています」

 

「ヒーロー殺しでありながらヒーローブリーダーでもあるのかよアイツ……やっぱり合わないんだよアイツ根本的に……黒霧、脳無をだせ」

 

「……」

 

「俺に刃突き立ててただですむかって話だ……大暴れ競争だ。あんたの面子と秩序潰させてもらうぜ大先輩」

 

「しばし待たれよ」

 

「あぁん? 忍者なんだよせっかくこれからって時に」

 

「脳無は1体だけで十分でござるよ……後は拙者達ナンバーズが働かせてもらうでござるよ……黒霧殿、前に教えた場所からこの3名を転送して欲しいでござる」

 

「わかりました。呼び方は」

 

「No.12【紅炎】、No.10【巨人】、No.7【死神】でござる」

 

「わかりました」

 

「では死柄木殿楽しもうでござる」

 




短くてごめんなさいでも区切りが良かったので投稿します
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