春~雄英高校~
「引っ越し完了……夏休み前にテレビを仕送りを貯めて買おう……やっすいやつ」
雄英の寮ハイツアライアンス
雄英高校本校舎から徒歩の位置にある寮は地下1階から5階までの6階構造になっていて、1階は共有スペースで風呂、食堂、洗濯スペース、テレビとソファー、ちょっとしたテーブルと椅子のある雑談スペースがある
地下はたぶん食糧庫と備品スペース、機械室だと思う(資料でしか見てないから)2階から個人の部屋になってました
基本この寮に入寮しているのは一般科の人が多いらしいです
だいたい雄英のヒーロー科に入る人は家庭が裕福な方が多いらしく、実家が都内だったり、近くのマンションの1室を借りてたりするそうです
というか雄英の近くは雄英生ならけっこう安く物件が借りられるらしく、敷地内の寮はどちらかというと何かあった時に一時的に宿泊できる場所と考えて作られたらしいです
今はセメントス先生という方がいらっしゃるそうなのでこの寮を元に複数棟作れるらしいので人数が増えても問題ないとのこと……
ただ、私が精神不安定な事がどこからか漏れた(そういうのを調べる個性の可能性もあり)のか同学年は誰も入寮していなかった(愛麗は親戚が近くに住んでるらしくそこにお邪魔するらしい)
なので先輩達しか居ない
先輩達はヒーロー科は2年生の人が2人、他は2、3年合わせて経営科1人、サポート科3人、普通科8人の計14人、私を入れると15人がこの寮で生活することになる
荷物の運搬を先輩達が授業の間にしておき、邪魔にならないようかつ、先輩達が授業を終える前に部屋を仕上げようといそいそと部屋をカスタマイズする
「できたぁ……」
星野鈴の部屋を一言で表すなら【本】である
古い漫画から新しい個性紹介の本と様々な本が壁を形成していた
コンコン
ノックされた
「やあ」
「…………プクプクプク」
顔がドアからはえてるそんな摩訶不思議な出来事を体験した鈴は普通に泡を吹いて倒れた
「え……え!?!? ちょちょちょ!! 大丈夫だなよね!!」
「ミリオやらかしたな」
「え、俺のせい!!」
「ドアから顔が出てたら倒れるぞ普通」
「いやいやいや、環の普通はけっこう……やっぱりよしとくね(メンタルが弱い子にやっちゃったかな)」
「ミリオ知らないのか? この部屋の子精神障害持ちだぞ」
「うわ、知らなかった!! それはやっちゃった!! 取り敢えず先輩達に事情を話そう」
「今回は庇えないからな」
「いつも俺が庇う側だよね?」
プクプクプク
新入生の星野が気絶したため寮長の先輩がスペアキーを先生から借りてドアを開け、共有スペースで介抱した
ミリオは先輩達から怒られてる
というかミリオ、せめて新入生が男女か確認してから入れよ
本当にたまにポカするからな
「しっかしこの新しくヒーロー科に入学する子大丈夫なの? 天喰君、私は普通科だからわからないんだけど」
「……気が弱い俺がやれてるのはミリオのお陰ですし、そういう友達がいれば大丈夫でしょう」
「ま、この寮の仲間だから仲良くやってくよう努力するしかないけど……」
「……んー」
あ、目が覚めた
「……大丈夫か?」
「……死にたいです」
「……そうか俺も何だか死にたくなってきた」
「おいおいおいおい!! 取り敢えず落ち着けお前ら!! 気が動転してるぞ」
「介抱してもらいありがとうございます……星野鈴と言います。落ちこぼれですけど見捨てられないように頑張ります」
(((スゴい自己評価低い子キター)))
「さっきはいきなり変なことしてごめんね! 俺の名前は通形ミリオヒーロー科の新2年生だ、俺も成績は一番下だけどね! 互いに頑張ろうね!!」
「はい」
「……俺は天喰環……ミリオ後頼めないか」
「ダメだよ年下の女の子相手なんだからにちゃんと見ながら言わないとね!」
「……年下に見えないですよね182も身長が有ると見えませんよね、鬱だ……」
「……ヒーロー科2年、個性は再現、食べた物を再現することができるただ、上手く扱えるのはアサリくらいだ……よろしく」
「すみません、よろしくお願いします」
その2人の後に寮長さんと3年生、2年生の順に挨拶された
「ねぇ鈴ちゃんの個性はなんなのかな~?」
女子の先輩が私の個性について聞いてくる
「先輩、私の個性はソビエト社会主義共和国連邦です。いつもはソビエトとかソ連と略しますが」
(((国!?)))
「へ、へぇー……そうなんだ。どんなことができるの?」
「例えばですけど」
手の平からシチーを生成する
「ソ連で使われた兵器、出来ごと、人物、製造物最近は料理の特徴を体にトレースしたり、生成することができます」
「つよ! 強すぎる個性でしょ!!」
「ただ、その作られた物を理解しないといけませんし、人物のトレースは私の人格を壊しに来ます……あと体内のカロリーかエネルギーを消費します」
「あー、デメリットが大きいのか」
「でも俺はこの個性はヒーロー向きだと思うよ!」
「通形先輩……」
ジワー
「あぁー通形が鈴ちゃん泣かしてる!!」
「うわぁ~見損なったは通形~」
「先輩方も寮長も酷いですよ!」
「「「ハハハハハ」」」
「でもミリオ、なんでヒーロー向きなんだ? あ、鈴ちゃん別に君の個性がヴィラン向きとかそういう意味じゃないからな」
「まず暖かい食事を出せるこれは大きいよね!! 災害時に被災者がまず欲しいのは安全、次に食事、そして屋根の有る場所や防寒対策になってくるんだけど彼女の能力なら安全以外はエネルギーが有る限り全てできるだろうね!!」
「通形先輩の言うようにパーツごとに分けることを前提ですがプレハブ小屋程度なら複数個分、大型テントなら50組くらいすぐに取り出せます、食事は出す物によって変わりますが簡単な物なら自分が食べた物以上出せます」
「少し失礼……再現はできないか」
「環の個性に反応しないということはやっぱり個性由来だからかな? 栄養素とかはわからないよね?」
「はい、実験器具も有りませんでしたから」
「ねぇねぇ、お姉さん少し気になったんだけどこの個性で作った食べ物を鈴ちゃん食べたら無限に作り続けられるの?」
「いや無理でした、食べることも満足感もありましたが、拒絶感が少しずつ現れて、それ以上無理して食べると蕁麻疹ができたのでできても蓄えてあるカロリー量の倍量しかできませんでした」
「となるといかに高カロリーな物を摂取できるかが鍵になりそうだね!」
「経理の視点から言わせてもらうと食費で事務所が経済的圧迫をされるのは困るんだが対策はないのか?」
「一応あんまり美味しくないのと匂いがきついのでやりたくないのですが、石油系燃料と石炭を飲み食いできます」
「となると量が同じならエネルギー量の大きいガソリンを飲めば数十倍のエネルギー分の物を生産できるんだね」
「……ただそれで作った食べ物を皆さんが食べたいかという倫理と衛生面の問題に接触します」
「とにかく自信を持ちなよ! 鈴君!! 君の個性はヒーロー向きだ! ここ雄英で存分に磨くといいよ!!」
「ミリオはその前に自分の個性みがかないとな」
「先輩ー!」
「改めてようこそハイツアライアンスへ!!」