僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~   作:魔女っ子アルト姫

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来賓……来賓の猫と黒龍

「壊理ちゃん随分龍牙君にもなついてくれたね」

「大部分、ドラゴンとブラッカーのお陰だけどな」

 

ドラゴンとドラグブラッカーの影響もあってか龍牙にも壊理ちゃんはかなり懐いたのかドラゴンのお兄さんと呼ばれた。そのまま遊んであげる予定だったのだが、A組には来賓が来るらしいので壊理ちゃんは3年の先輩方が改めて雄英の案内という形で連れて行った、それでも何処か寂しそうだったので一応ドラゴンは同伴させてあげた。当の本人は酷く不満そうであったが渋々了承して少女の頭の上に乗っていった。

 

「にしても壊理ちゃん、龍牙の個性見せても全然怖がらなかったな」

「それに関しては意外だった。確実に泣かれると思ってた身としては」

「お前少しは自信持てよ」

 

ドラグブラッカーに乗って楽しそうにしている最中に龍牙の個性に話になり、龍牙は個性を発動させて姿を見せた。少女に恐怖を植え付けてしまうのではないかと思ったのだが壊理ちゃんは全く怖がることが無かった、寧ろ少女は龍牙の姿を見て優しそうだと答えたので龍牙は酷く驚いてしまった。まさか優しそうだと言われる日が来るなんて思わなかっただけに凄まじい衝撃だった。

 

「優しそうなんて初めて言われた……マジで嬉しい……」

「おいガチ泣きする程か龍牙」

「当たり前だ……助けた人にはヴィランだと言われて逃げられた経験がある俺だぞ」

『ああ、そう言えば……』

 

既に克服こそしているが矢張り見た目のインパクトの強さは何とかしなければと思い続けている龍牙としては矢張り好意的に受け取って貰えるのは嬉しい物、それを壊理ちゃんは優しそうだと言ってくれたのだ。何故そう思うのかとミリオが尋ねてみると

 

「目が優しそう、笑ってる時と一緒な目」

 

と答えた。子供は純粋な分物事の本質を見抜く事があると言うが、それが龍牙の優しさを見た目など気にせずに読み取ったのかもしれない。そんな訳で龍牙は今酷く上機嫌になっている、この思いを胸に抱きながらも前へとどんどん前進していって何れは愛されるヒーローになると改めて誓うのであった。

 

「いやでもさ、龍牙はもうある種目標達成してんじゃねぇの?インターンの時の活躍で随分名前が売れてるしな」

「闇炎龍の名は広く知れ渡っている」

 

常闇の言う通りに龍牙の名前は既に広く知れ渡っている、恐ろしい見た目とは裏腹に誠実に人々を助けながら悪を挫く黒き龍騎士として既に多くのファンがいる。龍牙の夢でもあるヒーローになっているとも言えるかもしれないが龍牙的にまだまだの段階でオールマイトのようにそこにいるだけで誰もが安心してくれるようになりたいと思っている。

 

「まだまだだよ俺なんて、もっともっと努力するんだ。何時か師匠みたいな立派なヒーローになる……!!」

「ギャングオルカみたいかぁ……ある意味それもなってるだろ見た目的な意味で」

 

そんなこんなのやり取りをしている間に如何やら来賓の方々がやってきたらしく、扉が開け放たれた。やって来たのは―――

 

煌めく眼でロックオン!!

猫の手、手助けやって来る!!

何処からともなくやってくる……!!!

キュートにキャットにスティンガー!!

ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!!

 

そう、ワイルド・ワイルド・プッシ―キャッツの皆さまがやってきたのである。林間合宿の時とは違って全員が私服なのである種新鮮に映る姿、そして以前お世話になった方々の登場に皆から声が上がる。

 

「如何したんですか皆さん急に」

「ちょっと野暮用でこっちまで来てたのよ、まあ折角近くまで来たんだから挨拶ぐらいはしておくべきかなぁっと思って」

「そういう事~、キティ達元気してた~?」

「仮免試験以来だけど成長してるねぇ~!」

 

と皆様方がそれぞれの挨拶をしている中で龍牙へと虎が置きながら、何処か神妙な顔つきで言う。

 

「あん時ゃ守り切ってやれずすまなんだ」

「気にしてませんよ虎先生、あの時の脳無は俺に特化した束縛捕縛型でしたから。あれはしょうがないですよ」

「……そうか、もう何も言わんほうがいいらしいな。今度飯でも奢らせてくれ」

 

力強く肩を叩いた虎、それが彼なりのけじめのつけ方なのだと龍牙も受け取るのだが直後に満面の笑みを向けてくるピクシーボブが飛び込んできたので上手いこと回転しながらそれを受け止める。

 

「いやぁんもう龍牙君ったら逞しくなっちゃって♪」

「いえあの、文化祭の時もあってますからね」

「キャッツジョークよん♪」

 

グイグイと近寄ってくるピクシーボブは柑橘系の香水を使っているのか妙に良い匂いがする、そしてメイクも気合が入っているのか妙に色気があり峰田も守備範囲外な筈……!!と何処か悶々としている。そんなピクシーを引き剥がすがごとく、龍牙との間に入った葉隠は個性を解除し、笑みを浮かべ向き合った。だがその笑顔には奇妙な迫力があり不穏な空気が流れだしていく。それに対するようにピクシーも笑顔を作りながらも向き直る。

 

「いやぁピクシーさんったら相変わらず激しいんですねぇ、大人としての余裕が無いんじゃないですかねぇ?」

「あらあらぁ葉隠ちゃんこそ個性を解除してまで私に向き直ってくるなんて少しは自身が付いたって事なのかしらねぇ?」

「ええ、お陰様でちょぉっとヤンチャになっちゃったかもしれませんねぇ」

「へぇっそれじゃあ大人として注意をしなきゃいけないかしらねぇ」

「「オホホホホホッッ」」

 

顔に影、額に青筋を作りながらも全く笑っていない声と共に向けられる笑顔は凄まじい迫力と威圧感を発散しており周囲もあれには近づかない方がいいと距離を取っていく。龍牙は虎が抱えて退避させてくれた。

 

「守りきれなかった代わりに忠告だ。あいつには気を付けろ、いやマジで。すまんが我ではピクシーからお前を守ってやれぬ」

「いや守るって……」

「いや本気で気を付けなさい龍牙君、もしくは早急に相手を見つけなさい」

「あ、相手……!?」

「アチキもそう思うよ、ピクシーってば最近なんか一戸建てのカタログとか見てるんだよ。絶対あれ後々の根回し用だって」

「根回し!?」

『だから頑張れ龍牙君、レッツPlus Ultra!!』

 

「「ウフフフフフッ……♪」」

「もしかして俺って……命の危機を迎えてる……?」




命の危機というか純潔の危機。

次回辺りも多分、ピクシーさん出てくる。
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