僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~   作:魔女っ子アルト姫

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クロスオーバー、ジオウ編

……いやでもアナザーリュウガって元々ジオウだしこれってそう言っていいのか……?


EP EXTRA Unknown:アナザー、ミライ、セカイ

―――とある時間、とある場所にてある現象が確認された。それを確認したのはパトロール中のプロヒーロー。天に奇妙な穴が開きそこから巨大な物が降って来た、全速力で確認に向かったがそれらは直ぐに見えなくなり無関係と思われる無個性の一般市民が数名居ただけだという。それを受けて周辺のプロヒーローは警戒を強め、パトロールの範囲を拡大した程度しか変化はなかった……だが着実に変化はあった。

 

「何々何なのあれ、あのド派手なコスチューム!?あれで平然と歩いてたよ!?」

「正気を疑うが……他にも複数いた、此処は別の時代というだけではなさそうだな」

「兎に角早く見つけて元の時代に戻るべきよ、そのルートは確定してるから解決するだけでいいんだから」

「では迅速に行動しよう、まずは情報収集と行こう。おやっ―――これは珍しい」

 

その現場近くにはとある4人が居た、少年二人に少女一人、そして一人の男性。周囲の光景に驚き目を見張りながら興奮する少年に鋭い目を作りながら周囲への警戒を強め続けている少年、そんな二人を上手く纏めつつも計画を立てる少女。そんな三人に続きながらも手にしていた本への変化に気付いてそれを読み、口角を上げる男。そして、三人から少しだけ距離を取りながら振り向き、本を開いた。

 

「そうか、なるほどなるほど……我が魔王、如何やらこの世界はきっと魔王の心を満たす程の魅力溢れているようだよ」

「えっそれってどういう事なの、いやでも確かになんか楽しそうな世界っぽいよね!アニメのヒーローみたいな人があんなにいる世界って!!」

 

あり得ない世界から訪れたあり得ない彼ら、本来ある筈もない事が起きようとしている。だがそれはこの世界においてあり得てしまうのかもない、様々な超常を身に宿す人々が営むこの世界においては……そうこの個性社会であり得ないという事は絶対にありえないという事はない。

 

 

時代を駆け抜けた平成仮面ライダー達。全ての力を受け継ぎ、時空を超えた真の時の王者。時空を超え黒龍の英雄が出会った時、新たな時が創造される。祝え、時王と英雄の新たな物語を!!

 

 

ビヨンド・ザ・リュウガ

 

×

 

仮面ライダージオウ

 

 

 

ANOTHER FUTURE WORLD

 

 

 

「個性社会……なんだか意味の分からない世界に来ちゃったわね」

「取り合えず俺達は無個性の人間って事で通すのがベターだな、無い能力をあると言い張っても無駄だ」

 

道行く人達、4本腕の主婦に翼を携えた少年に4メートル強の巨漢。通常の常識で測ろうとしても図り切れない事ばかりが広がっている。最初こそ小さな波紋だったのかもしれないがその小さな波紋は次第に巨大さを増していき今は世界全体を包み込むほど大きな波となった。総人口の8割が何らかの特殊体質である超人社会、個性社会に戸惑いと溜息をもらす二人。と対照的に目を輝かせて色んな人々を見つめている少年にそんな少年に余り見つめ過ぎるとマナー違反だと注意する男性。

 

「ごめんごめん、でもさウォズ。この世界って俺達のアニメとか漫画の世界そのものじゃん。ワクワクもしちゃうさ」

「それには同意せざるを得ないかもしれないな我が魔王。我々風に言い換えるとすれば総人口の8割がライダーの特殊能力の一部を宿していると思えば驚きたくもなるという物だ」

「確かにそう認識したら多少なりとも腑に落ちるが……ツクヨミ、この世界の過去で奴らが干渉したという可能性はないのか」

「ゲイツの考えは分からなくもないけどそれはあり得ないと思う。奴らが干渉したとしても此処まで大規模に膨れ上がったのを望むとは思えないわ、ソウゴも何かちゃんと考えてよ」

 

ウォズ、ゲイツ、ツクヨミ、そして魔王と呼ばれた少年ソウゴ。それが彼らの名前、彼らの目に映る個性社会はあり得ないものでしかなくこれからの行動指針にも迷いと戸惑いが生まれてしまう。彼らがこの世界に来たのは自分達の世界で悪事を起こした人間がこの世界に逃げ込んだ為、他の世界に自分達の世界の悪人を放置するわけにはいかずに乗り込んできたのだが……どうやって探し出したものかと悩んでしまう。

 

「う~ん……だったらこの世界で協力者を探すって言うのは如何かな」

「それがベターかもしれんがどういって協力して貰うつもりだ」

「いきなり他の世界から悪人、こちらの世界流に言えばヴィランだろうね。それが来たと語ったとしても狂人の戯言と受け流されかねない」

「でも私たちがこの世界で活動する為に如何しても協力者が必要だし……」

 

幾ら超常的な力が日常の一部となっていると言っても時空を超えてやってくるなんて事が信じられるのだろうか、加えてある意味自分達は過去の人間であり異世界人でもある、それを信じてくれる相手がいるとは思えない。そんな時だった。

 

「グアアアアアアア!!!」

「うわっ何あれ!!?」

 

突如、地面が大きく避けてそこから全身が熱く燃え滾っておりあちこちからマグマが噴火しているな身体をしている人間と思わしきものが出現してきた。尋常ではない熱を放出しているのか地面は融解し、凄まじく熱い。彼らは思わず距離を取る。

 

「恐らくこれがヴィランという奴だろう、個性を無許可で使用し悪用し犯罪を行う者。成程分かり易い」

「言ってる場合じゃないでしょ!?如何するの、この辺りは人気はないけど大通りは凄い人混みよ!?」

「戦うしかないか」

「うん、だろうね」

 

ソウゴとゲイツが前に出る、それを見たマグマヴィランは凶悪な笑みを浮かべながら両手にマグマを蓄えるように圧縮しながら歩みを進めてくる。それに対抗するように彼らも自らの武器を取り出そうと―――その時

 

「伏せろっ!!!」

 

唐突に聞こえてきた声に全員がそれに反射的に従った、そして

 

『ゴアアアアアアアアアアッッッ!!!!』

 

彼らの頭上を黒炎を纏った黒龍が通り過ぎながらマグマヴィランを吹き飛ばした、そして黒龍は彼らを守るように唸り声を上げながら蜷局を巻くが彼らがはその存在を知っているかのように驚愕した。

 

「こ、これってなんか見た事がある気がする!?」

「ドラグレッダー、いや色が違う。黒いぞ!」

「黒いドラグレッダー……って」

「ドラグブラッカー……仮面ライダーリュウガが契約していた黒き龍……」

「大丈夫ですかぁ~!?」

 

黒龍に驚愕していると後ろから一人の少年が走り込んできた、少年は彼らの無事を確認すると黒龍の前へと立つ。そして同時に何処からかもう一人の青年が降り立ったがその声に全員が聞き覚えがあった。

 

「ナイス龍牙、やれやれまさかまたヒーローとして活動する事になっちゃうとはねぇ……」

「戦兎兄さん目の前にヴィランいるんですから真面目にやって下さい」

「はいはい分かってるよ、んじゃ行くぞ」

「ええ」

 

二人は同時に腰へとドライバーを押し付け装着した、その光景は正しく自分達が知っているそれと全く同じ。龍牙と呼ばれた一人の少年が手にしているそれも自分達が知っている者が持っていると同じものだった、そして二人はボトルをベルトへとセットしてレバーを回して叫んだ。

 

「「変身!!」」

 

FULLMETAL(鋼の) MOONSAULT(ムーンサルト) !! RABBIT(ラビット) TANK(タンク) !! YEAH!!〉

 

 

WAKE UP BURNING ! GET BLACK DRAGON !! YEAH!!〉

 

変身した二人は構えを取り、そして振り返ってサムズアップして此処は任せろと言った。そして駆けだしてマグマヴィランとの交戦に入るのだが……そんな事は彼らの頭には入らなかった。何故ならば―――

 

「ビルド!?何でこの世界にってクローズじゃないのっ!!?」

「この姿にドラグブラッカー、まさかリュウガいや違う!!」

「そんなこの姿って!?」

「あれは正しくアナザーリュウガ……」




FULLMETAL(鋼の) MOONSAULT(ムーンサルト) !! RABBIT(ラビット) TANK(タンク) !! YEAH!!〉


これをやる為に何文字必要か分かる人、正解は67文字です。めんどくせえ……。

WAKE UP BURNING ! GET BLACK DRAGON !! YEAH!!〉


尚、龍牙は38文字。あら短い(当社比)。皆、一回特殊タグ編集の為の説明ページ行って見ようぜ、変化付けられてる文章見ると見方変わるよ、主に作者の苦労を察する(遠い目)。

こっからジオウとかゲイツもやらんきゃいけねえんだよ、あ"あ"あ"ッッッ!!!素直に面倒臭いけどやりたいって思える私って何なの!?

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