僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~ 作:魔女っ子アルト姫
「さてとそれじゃあ―――ある意味メインイベント的な事でもある龍牙のインタビューと行っちゃいましょうか!!」
メディア演習において講師として招かれたMt.レディはそのままインタビューを行うキャスター役を兼任しつつ生徒達のインタビューを行っていくが残る龍牙のインタビューを中心に置くような言葉で問いかけながら壇上へと上がるように促した。この中で最近明確に大きな成果と活躍を行っている注目株且つ最もインタビューを受ける可能性が高い上にインタビューを受けているのがその理由。
クラスメイトとしても参考にしやすい部分もあるだろうという配慮もある、そんな指名を受けて龍牙は耳郎と障子にエールを送っていたのだが最後に二人にグッドラックとサムズアップを送った。二人からお願いだから助けてくれ的な視線が送られてくるのだがそれについては後々で対応する事にする。
「さてと……リュウガさん今回は九州に引き続いて凄い活躍でしたね!!」
「有難う御座います」
一変してキャスター的な口調とキャラを作ってマイクを向けてくるMt.レディに対応する龍牙も自分の中でキャラを切り替えておく。ある種の対応モードである。
「九州については余り取材が行われておりませんので此処で色々お聞きしちゃいますが、九州での戦いを如何捉えておられますか。あの一件は今やあなたを象徴するものと言っても過言ではありませんが」
「俺を象徴すると言われましても私としては何とも言えないのが実情です、あれは俺単独で勝ち得た勝利ではありません。様々な人達が手を尽くした事が繋がった結果です」
と龍牙もMt.レディに対応しながら自分ながらの主観で述べていく。事実としてハイエンド脳無・龍騎に勝てたのは常闇のアシストだけではなく戦兎とミルコが与えた一撃の傷を狙ったからこそ勝ち得た勝利であってそれを独り占めしているような気がして象徴と言われても何とも言えない。正確にはあの場で勝利に貢献した全員を象徴すると言った方が正しいと思っている。
「そして今やリュウガさんは多くの人気を獲得してます、それについてはどう思いますか?」
それを聞いたのはMt.レディなりに本当に如何思っているのかを聞きたかったから。姉を自称としている彼女だがそれだけ彼自身を酷く心配していたから。龍牙とはプロデビュー前からの付き合いで本当の弟のように可愛がって来たと同時に個性について悩んでいたのも傍で見てきた。彼が誰からも愛されるヒーローになりたいという夢を持っている事も知っている。
―――それが龍牙が秘めている強い承認欲求から来ている事も理解している。
認められたい、個性だけで自分という人物を恐れるのではなく個性を含めた自分全てを肯定して貰いたいという物があった。だから自分は彼を弟として扱いながら応援する事にした、そして今龍牙はそれを叶えようとしているのだがその胸の内が気になっていた。僅かに瞳を閉じた後に顔を上げた龍牙は
「素直に嬉しく思っています」
微笑みをもってその言葉を放った。龍牙は身体に黒炎を纏わせながら個性を発動させながらそれを見つめながら言う。
「こんな個性ですからね、今までさんざん怖がられてきました。助けた相手に泣き叫ばれてヴィラン扱いされるなんて何度もありましたし俺としてはヒーローを目指していいのかと迷った事は過去にもありましたよ。でも今は違いますよ、ある人が言ってくれたんですよ―――カッコよくて凄い個性だって」
あの日、全てが変わった。何度も同情された、励まされた、己の行動でそれらを覆せと言われ続けてきた。それを行う為の努力をし続けてきた、だがその努力の成果の力さえも恐れられるのかと思った直後に一人の少女が覆してくれた。あれが無かったら自分はどうなっていたのだろうか、想像もしたくもないがきっと今とは全く別な自分であったことは間違いないだろう。
「―――んもう、龍牙君ったら」
一人だけ、胸に手を当てながらも彼の言葉に照れている少女がいる。彼女が龍牙の全てを変えたと言っても過言ではなく彼は一生心に留めると決めた一瞬を形作った。ほんの僅かな時間の光景でしかなかった、だがその光景は今も鮮明に刻まれている。それは自分がどんなに月日を重ねても忘れる事が無いと確信を持っている、今の自分がそれを証明している。
「あの言葉だけで俺は十二分に救われていたのかもしれません、だから次は俺が救う側になると決めました。師の言葉を受けて俺はそれに相応しい男にならなければいけないと思っています、だから―――俺は前に進み続ける事を選択します」
「―――っ~!!こう、ぐっと来る……!!」
「レディさん素が出てます」
とツッコミが入ったMt.レディだがそれにはミッドナイトも同意見であった。その出会いが龍牙にとってどれだけ大切であった且つその人物がどれほどまでに龍牙の支えになっているのかが良く分かった。同時に姉としてもっと龍牙の事を考えてフォローすべきだったと反省点も同時に見つかるのだが……。改めてインタビューのラストへと進んでいく。最後に一言、自分のフレーズになる言葉を。オールマイトで言えば私が来た、それに該当する言葉を。そう言われると彼は黒龍を呼び出し、ビヨンド・ザ・リュウガへと至ってから答える。
「もう何も心配いらないさ、俺が此処にいる」
それが龍牙が選んだ言葉だった。誰もが自分の姿を見て安心出来るような力強さを纏っていた言葉にMt.レディもサムズアップで満点!!と答えるのであった。
「インビジブル・ガールちゃんといえば雄英の文化祭のミスコンテストで見せた素顔が非常に話題になっていて今でも雄英ではそのご尊顔を見たいという声が多いそうですが」
「私は基本的に何処にでもいるし何処もいないですからね、透明な神出鬼没さが売りなのであんまり素顔は晒さない方針で行くつもりです」
「一部では天使とも言われているそうですが、如何か御見せできませんか?」
「駄目で~す♪私の素顔はとある人の専用なんです」
「因みにその人は?」
「えへへっ秘密、です♪」
「「龍牙テメェェェェ……!!」」
「血涙流して俺を凝視するなよ、気持ち悪い」
「「いっぺん死ねえええええくそイケメンがぁぁああああ!!!」」
という事もありながらメディア演習は進んでいった。
葉隠さんカワイイヤッター!!
多分素顔が周知されたら葉隠さんカワイイヤッタ―!!が流行るんだろうなと思う私である。