僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~ 作:魔女っ子アルト姫
久しく行われるインターン、龍牙としてもこの日を待ちわびていた。師の期待に相応しい男になる為にはもっともっと経験や努力を重ね続けていく必要がある。そんな自分は研鑽の時間を絶やしてはいけない。常に研磨し続ける事、そして研磨された切れ味を確かめ、それらを技術に取り込んでいき自らを昇華させ続けていく事が重要。正式に再開されるインターンで更なる経験を積んでいこうとやる気を出しながら、リューキュウ事務所へと赴いた。
「まあうん、こうなるよな」
「なんか懐かしい光景やね」
「そうね、これはこれで安心感あるわね」
「むふ~ん♪」
リューキュウ事務所へと再びやって来た龍牙たち、そんな彼らを出迎えたのは―――満面の笑みで抱き付きながら龍牙を捕獲するねじれであった。もう何も驚く事も反応する事もなくなった龍牙は素直に捕獲されて撫でられる事を受け入れてしまっている、受け入れる以外道などないともう悟ってしまっているのかもしれない。
「ねじれ貴方はもう、少し位は先輩として威厳って物を大切にして見たらどう?」
「私に威厳なんて似合わないよ~ねえねえそう思うよね龍牙君」
「まあ現在進行形の姿を見たらそう思うでしょうな確実に」
「ホントリュウガも悪いわね……」
暫くなかったインターン、目の前の光景はインターンの自粛期間と比べたら全く変わらない光景。それに安心を覚えればいいのかそれとも何も成長していない事に頭痛を覚えればいいのだろうかと迷いを思うのだが取り合えず、変わらずに龍牙がこの事務所でインターンを続けてくれる事には感謝を浮かべておこう。
「それにしても龍牙君、この事務所でインターンを続けようとしてくれて感謝してるわ。正直言って貴方が居てくれると効率とかいろんな面が助かるのよ」
「未だにサイドキックの問題とか全然解決してないもんね~不思議だよね、リューキュウランキング上がって有名になってるのにね!!」
「それについては本当に頭が痛い所なのよ」
リューキュウはヒーロービルボードで№8に名前を刻む事は出来て知名度も更に上昇している、のだが事務所としての問題であるサイドキックの確保は進展していない。事務所で募集は掛けてはいるのだがどうにもギャングオルカのインパクトが余りにも強すぎた結果全部そっちに持っていかれてしまっている。此処の事務所で龍牙はインターンを行っているが、それ以上に直接の師弟関係で繋がっているオルカの方が話題性も強いのも事実。
因みにオルカの事務所に入りたいというヒーローは増加傾向にある、王蛇もいるというのに凄い事である。同時に新しく入ったヒーローが辞めていく速度も加速しているとの事。
「情けない話だけど、インターンが再開してくれて有難いのよ。ウラビティにフロッピー、ねじれにリュウガ、貴方達が来てくれて本当に有難う」
「アハハハッ……頼られてる感じで嬉しいです、頑張ります!!」
「私も出来る限り尽力させて貰いながら学ばせて貰うわ、ケロケロ」
「うんうん頑張ろう~!!」
「おっ~」
リューキュウ事務所の一員として努力していこうと一致団結する声が上がる中でリューキュウは咳払いをしつつ、改めてインターンにやって来た1年組を見つめながら問う事にした。
「さてと、インターンの再開に関して聞いておきたい事があるの。以前はインターンに慣れる事、プロの現場に順応を目的にして経験を積んできたわ。これからそこからステップアップ、これから貴方達は自分でレベルアップ出来る事、自分に何が出来るかを見極めながら上を目指していきましょう」
本格的にインターンでのスキルアップへと切り替えていく、今まではプロの現場での空気を感じてそれに適応する事を重視してきたがこれからはそうではなく本格的にサイドキックとして扱っていく。正しくプロと同等の扱いをしながら雄英生として自らと向き合ってレベルアップを図っていく。
「具体的にどんな風に決めたらいいのかって聞いても大丈夫かしらリューキュウ」
「ええもちろん、何もノーヒントで見つけろなんて言ってないもの。そうね……例えばウラビティは基本的に後方支援とフロッピーとタッグを組んでるわよね」
「は、はい!!」
ウラビティで例えるとするならば彼女の場合は既にサポート面の能力は完成されているに等しい。個性の無重力は弱点が無く汎用性が高い能力を持ち合わせているフロッピーと組ませれば大きな力を発揮していく。それが今まで、ならば次のステップを踏みこもうとした場合に目指すべきは自発的な決定力の開発。
「私から見るとウラビティの個性は相手に触れちゃった時点で殆ど相手を捕縛しているのと同義、近接戦だとガンヘッドの所で学んだG.M.Hで対応可能、だからそうね……そこに大きな必殺技を確立出来たら凄い事になるわね。機動面は自分を浮かせる事でカバーできるし」
「決定力……龍牙君の黒炎パンチとかキックみたいな!?」
「そうね、あんな感じ」
「(黒炎パンチ、キック……何か響きが一気にファンシーな感じに……そういう歩み寄りも必要……なのか)」
同時にフロッピーも基本的に満遍なく優れているので逆に突出させたものを作るだけで景色が大きく変える事が出来るとアドバイスを送る、そこで二人が視線を送ったのはそれらを全て持ちながら既に大きな活躍をしている龍牙だった。
「それだと龍牙君が一番だね、決定力もあるし黒龍との連携もあるもんね!!」
「その点で言えばリュウガは相当優秀な部類に入るわね、基礎も応用も出来てるから経験を積んでいくだけで十分な感じ」
笑みを作りながら改めてリューキュウはリュウガの力の大きさとギャングオルカの指導の良さを思い知る。このまま本当に卒業後はこの事務所に入って貰えないかと本気で交渉しようとこの時決意する。そして同時に思いつく。
「それじゃあまず―――二人の目指すべきを見つける為に地下に行きましょうか」
「地下、ですか?」
「そうよ。ウラビティにフロッピー、そこで貴方達はタッグを組んでリュウガを倒してみなさい」
「え、ええええっ!?」
「りゅ、龍牙ちゃんと戦うの……!?」
次回、麗日さん&梅雨ちゃん VS 龍牙