僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~   作:魔女っ子アルト姫

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清純と一歩進む黒龍

「ひ、酷い目に遭った……」

 

女子会という名の追及から漸く逃れる事が出来た葉隠、色んな意味で弄られ喋らないとこのままだぞぉ!?と芦戸に軽く胸まで揉まれて本当に困った。良識派のヤオモモにそれは止められたが、それでも聞きたかったのか追及は止まる事が無かった。なので結果的に言えば自分が龍牙に対する恋心自体は持ち合わせている、という事にしておいて皆から応援を受けるという事に落ち着いた。案外話術の才能があるのではないと思えるほどの機転の利かせ方に自分を褒めて上げたくなってくる。

 

「三奈ちゃんめ……今度切島君にある事にない事混ぜて色々暴露してあげちゃうんだから……私の胸を触っていいのは龍牙君だけだよ……」

 

と思いつつも透明になっていて見えない筈の身体を伸ばしつつも日ごとに少しずつ増して行く肩の重みに違和感を覚えてくる。同時に乙女ならではの事を考え付いてしまい、思わず考えてしまう。

 

「(……やっぱり龍牙君も大きい方が良いのかな、峰田君とか上鳴君がロマンって言ってたし……私もそれなりにある、よね……?)」

「どうしたの葉隠さん」

「ピャァ!?」

 

まるで小動物が突然身体を掴まれたかのように声を出してしまう、こんな声が自分に出せるのかと一部で自分に驚きつつも突然掛けられた事にも驚いてしまった自分が居たのであった。振り返ってみるとそこには愛しの彼がそこにいた、それに対する暖かな思いと緊張が沸き上がってしまう。そしてそれを隠すかのように

 

「うん、龍牙君の葉隠 透ちゃんです♪」

 

と透明になっているまま、誰かに見られていてきっと知覚出来ているのは龍牙だけだろうから笑顔を作ってからVサインを決める。思惑通りに笑みを作ってくれている所を見るとやっぱり自分の事が見えているらしい。

 

「本当に龍牙君って不思議だね、何で分かっちゃうだろうね」

「さあ……俺も何となく葉隠さんの姿が分かってるだけだから、ピット器官的な物があるのかな」

 

理由は如何であれ、それは彼女からすれば嬉しい事この上ない。例え個性破壊弾の一件が無いとしても彼は自分の事を真っ直ぐと見据えて手を取って共に歩んでくれたに違いないのだろう。それだけで嬉しさで舞い上がってしまうそうになる―――自分を見つけてくれる。

 

「龍牙君、なんか校長先生に会いに行くって言ったけどお話は終わったの?」

「ああ色々と決意が固まって感じかな、話聞く?」

「うん勿論」

 

自然にそんな風な話へと移っていく、影から芦戸や耳郎らが此方の様子を窺っている事自体は分かっている。分かっている、インターン先では透明であるからこそ周囲への状況把握能力を伸ばす事に意味があると言われ様々な事を試していた。空気の流れ、物音や気配などから状況の把握を行う事で透明をより効率的に行える。

 

「おおっ透が攻めた!!」

「フフフッあの話の後に攻めるとは中々に出来る……!!」

「ケロケロ、透ちゃんには悪いけど私も気になるのよね」

「こ、これが乙女の追跡ですのね!!」

「ううっごめん、でも気になるんよ……!!」

 

きっと、龍牙の部屋まで行ったところで耳郎のイヤホンジャックで部屋の中の話を聞き取ろうとするのだろう。だがそれは意味を成さないのである、何故ならば―――

 

「―――あれ全然聞こえてこない!?」

「えっ嘘!?若い男女が一緒の部屋の中にいるのに何もしてないと申しますか!?」

 

 

『実はね葉隠さん、龍牙の部屋は完全防音対策が成されているのサ!龍牙はギャングオルカとの連絡も頻繁に取るしその時に仕事に関する事も出るかもしれないからそれが漏れないように徹底的な対策が成されているんだ。例え、耳郎 響香ちゃんの個性でも感知できない程のね』

『ジロちゃんのでも駄目なんてすごい……あれ、ちょっと待ってください何でそれを私に言うんですか?』

『フッフッフッフッ……』

『ま、まさか!!?』

『ご想像にお任せするのさ!!』

 

 

「―――……」

「どったのドアの方を見て」

「ううん、なんでもないよ」

 

どうせ盗聴を試みて失敗している事に慌てふためいている女子らの事を考えると頬が緩んでしまう、こういった事を愉悦というのだろうか、悪くない気分がしてちょっと悪い子になった気分である。

 

「それでどんなお話をしたの?」

「ああ、俺が新しい分家の当主になる云々の事とか。それでまだ迷ってたんだけど父さんのお陰で完全に迷いが断ち切れたって感じだよ」

 

其処に居たのは黒鏡 龍牙でありながらもヒーロー、ドラゴンライダー・リュウガとしての顔をしている龍牙の姿だった。鋭くも気迫と力に満ちていているその姿に喉を鳴らしながらもそれに向かい合った。

 

「葉隠さん、俺は黒鏡家の当主になる。爺ちゃんにも連絡を入れて覚悟を決めてそれを受け入れる事を申し出る事にする。だから……これから大変になるかもしれないけど一緒にいてくれる、いや居てくれるんだよね」

「そう言う聞き方が正解だよ龍牙君、私は龍牙君から離れるつもりはないからね♪それじゃあ私も当主を支えるから、これから頑張ろうね」

「ああ」

 

改めて言葉を掛けながら共に支えながら前に進む事を誓う、そして同時に葉隠はある事を思うのであった。

 

「それならさ、せめて二人っきりの時は名前で呼び合わない?龍牙君ずっと私の事葉隠さんのままだったし」

「あ~そう言えば……ずっとそうだったね、でもなんか急に変えるとなんか違和感が……」

「これから慣れて行けばいいんだよ、ほら練習練習♪」

 

照れくさそうにする彼を引きずり込むように一緒にベットに座り込みながら身体をくっつけながらじっと彼を凝視する。そして早く呼んでよ、と催促するように服の袖をそっと引っ張る。何度も何度も深呼吸をし始める、それ程までに覚悟がいる事なのだろうか、そして遂にあの時以来の呼び方に―――満面の笑みを作った。

 

「と、透……さん」

「フフフッ呼び捨てで良いんだよ龍牙♪」

 

 

「ああもう駄目、全然聞こえない!?マジで何もしてないんじゃない!?」

「いやいやいやあり得ないって!!一緒に部屋、二人っきり、片方は恋心、明らかにナニをする場面でしょうが!!」

「三奈ちゃん大きい声出すと聞こえるわよ」

「し、しかしこれでは手の内打ちようがありませんわ……葉隠さんに小型盗聴器を仕込むべきだったのでしょうか……」

「百ちゃん過激や!!」




シャルロット・コルデーのバストサイズは、とある予測によると94のHである模様。
流石に此処の葉隠さんはそこまでではない……が現在も成長中。
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