僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~   作:魔女っ子アルト姫

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平和の象徴と黒龍

改めて雄英へと帰ってきた龍牙、葉隠との逢瀬を楽しんだ後の事。無事に退院できたことを教師陣から喜ばれた、相澤も呆れながらも何処か嬉しそうにしながら自分の肩を叩き、補修は勘弁してやるからといった。そしてその理由は直ぐに分かった。

 

「うぅぅぅ龍牙本当に良かったぁぁぁぁっ私本当に心配したんだがらぁぁぁぁ!!!」

「ぐびぃっ!?ね、姉ざんぐびぐび極まってるきまってる!!?」

 

姉であるミッドナイトの熱烈なラブコールめいた抱擁であった。彼女からすれば弟が大怪我をしただけでは済まない、そして自分は仕事があるというそんな理由で抜ける事が出来ず龍牙の為に駆けつける事も出来なかった事でストレスもマッハだったとの事。そんな姉からの抱擁は龍牙の意識を刈り取りそうになりながらも何とか乗り切った。相澤もこれを代わりにという事だったのだろう……本当に先に言ってほしかった。

 

「黒鏡少年マジで大丈夫なわけ?君少し前まで意識不明の重体でベットから起き上がる所か指一本動かせなかったんだよ!?」

「現状こうやって一緒にお茶啜ってる訳ですし大丈夫だと思いますよ実際、まあ別の意味で意識失いそうになりましたけど」

「ま、まあミッドナイトの気持ちを汲んであげてくれないかな。彼女も君の事を本当に心配していたんだから……」

「分かってますよ、姉さんに心配をかけた俺の落ち度ですから」

 

談話室にてオールマイトの前でお茶を啜っている龍牙。オールマイト自身も龍牙の身体の事を気にしている事もあるがそれよりも話しておきたい事がまだまだたくさんあった、それは当然―――これから先の事である。

 

「黒鏡少年、改めて問わせて貰おう。君は本当に奴と戦う気なのは変わらないかい」

「全くもって変わりません、俺が奴を倒す。それ以外に選択肢なんて存在していません」

「……悔しいがそれが事実だろう、君の実力はプロの領域に足を踏み入れている」

 

客観的に見ても龍牙の実力はヒーロー科に所属している学生という域を既に逸脱している、プロのトップヒーローに名を連ねるそれに相応しい実力を有している。10年にも及ぶギャングオルカ主導の過酷に劇烈を掛けてその上から更に過酷を足したような過剰な鍛錬の末に獲得した力、だが問題なのはそんな力を持つ龍牙を瀕死に追いやる存在に再度戦いを挑もうとする事である。

 

オールマイトは知っている、その者の弟から始まった個性が世代と共に継承されていった。彼の代で漸く成し遂げたそれが再度復活し更なる力を得ようとしている、それを討った者に既に力は無く次の継承は既に行われている。本来ならばその継承を行った者が討つべき相手……だが龍牙は譲る気などは無い。

 

「俺以外に誰がやるっていうんですか、貴方ですかそれとも緑谷にでもやらせる気ですか」

「……私では確実に無理だろう、だが緑谷少年が成長すれば或いは……」

 

確かにオールマイトの力、ワン・フォー・オールの今代の継承者である緑谷の成長は著しい。今までなかった新しい力を発現させながらもその力を物にする為に努力をし続けておりその手伝いも龍牙は行っている。手伝いをするたびに洗練されていき、習熟しているそれらは確実に強さになっていく。もしも完璧に(それら)を扱えるようになったとしたらエビルブラッドを倒せる存在に成る事は確実だろう―――だがそれは何時になる。

 

「それは何時ですか。明日ですか、一ヶ月ですか、来年ですか」

「何も言えない……」

「それだけの時間があれば奴も同じだけ成長をしていく、そうなったら意味がない。また次の世代に託してそれが成長するのを待つのループです。今奴を撃つのが最善でありそれを俺が担うんです」

 

其処に居る龍牙をオールマイトは初めてみた気がした、これ程までに強情且つ何処か痛烈な言葉を吐く人物だっただろうかと思う程に龍牙の言葉はハッキリとしており決意と力に溢れている。絶対に誰にもその役目を譲らない、俺がそいつを倒すと―――まるで過去の自分を見ているかのような。

 

「オールマイトには負けますけど、俺だってあいつとの因縁はあるんです。それを清算する機会を逃せってのは無いですよ。俺は直接身体弄られた上にあれを生み出す手伝いまでさせられたんですからね」

「だがそれは君のせいではないと校長も……」

「俺にとっては同じなんですよ、これは俺の感じ方の問題ですけど……あれの片棒を担がされた、それだけで最悪なんです」

 

気持ちの問題でしかない、だが龍牙にとってはそれが堪らなく嫌だった。だから戦う、それでしかない。

 

「やれやれ、君は本当に頑固だね。私としてはもっと素直で聞き分けのいい印象があったんだけどね」

「知りませんでした、俺って結構悪い子なんですよ?師匠の居ない所で結構師匠に対する悪態ついてますからこれでも」

「いやそれは許される範囲でしょ、君の鍛錬って世間一般で見たら確実に虐待とか拷問レベルだからね」

「あ~……お爺ちゃんが普通に引くレベルでしたからねぇ……」

 

こうなっているのならばもう止める事なんて出来ない、大人としてできる事は彼が万全を期して戦いに望めるように手伝いをしてあげる程度だろう。その程度でしかないだろうが……その程度がきっと大きな変化を齎す事になるだろう。

 

「それじゃあ君に対する朗報をお知らせしよう、デイヴとメリッサが君のコスチュームを開発してくれてるそうだよ。しかもそれは完成目前らしい」

「えっ嘘っというかなんでそんな事に!?」

「如何やら戦兎君経由でそんな話になってたそうだよ、近々訪ねて来るはずだ」




最近鎧武×ヒロアカが凄い頭の中を駆け巡る。

でも書かないと思う。だって書いた事ないから女性主人公。
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