僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~ 作:魔女っ子アルト姫
雄英の施設の一つを丸ごと使わせて貰ってみせる事になった龍牙のビヨンド・ザ・リュウガ、其の相手となるのは以前と同じく発目開発のロボット群。以前の物よりも遥かに改良し、既に災害現場では試験的な導入が行われて一定の成果を出しているとの事。そんなロボットたちだったのだが……ビヨンド・ザ・リュウガの前に次々と破壊されていく、流石にやりすぎたと思ったのだが……
「いやはや本当にお見事!!これは貴方のお陰で更なる改良点が見つかりました!!」
と好意的に見られて驚いた。それはビヨンド・ザ・リュウガのデータを取っていたシールド親子も同じであった。
「本当に、驚いたよ。トシ以外にこんな力を持っている人間がいるなんて驚きだよ。しかも君はまだまだセミプロなんだろう、まだまだ成長する事を考えると本当に日本は安泰だね。これはアメリカへのスカウトも激しくなると思うよ」
「本当に凄かったわ龍牙!データだけでも凄い価値よこれ」
興奮気味に語りだすメリッサの瞳は酷く輝いている、話を聞けばエンデヴァーのコスチュームにも関わっているらしい。このデータを使った最新のアップデートを行えば更なる発展が見込める、龍牙の黒炎は単純な炎という訳ではなくそれ自体が膨大なエネルギーを秘めている物。普通のそれや個性による炎に比べても燃焼時間、温度が段違いな他に通常では燃やせない物まで自らの薪にしてしまう程。その気になれば鉄をも容易に融かすのだから当たり前かもしれない。
「しかし、こうなると矢張り彼の協力は正解だった。先見の明、いや此処まで読み切っていたのか」
「本当に凄いわ。今の段階のデータを打ち込んでもまだまだ許容出来る余裕があるなんて……流石ねやっぱり」
二人揃って誰かの話をする、察するに今回のコスチューム開発に参加した人物。戦兎に匹敵する程の大天才、それは自分の成長すら完璧に見越した設計を起こっていた。シールド親子も素直に脱帽してしまう程のそれ、最早驚くしか出来ない。一体どんな人なのだろうか……。
「後はこれをダウンロードして最適化を待つだけだね」
「それじゃあその間にコスチュームについて説明をしちゃうわね、今回のこれは単純なコスチュームじゃなくて貴方の個性に完全に同調してその力の底上げと補佐してくれる物、名実ともに貴方だけのコスチューム」
タブレットにイメージ映像として映し出されている自分、そしてそれを纏っている姿が映し出されている。そして同時に今までの自分との比較が表示されていく。
「私達が考えていたのは所謂それ自体も十二分な機能を備えつつ、個性の阻害をせずに君の補佐をするものだったんだ」
「それでもマイトおじ様の物に負けない位のつもりだったんだけど……例の人にそれだと直ぐに追い付かなくなって逆に締め付ける事になるって言われちゃったのよ」
現状でそのまま行くならば問題は無く最適な物だろうが、龍牙はまだまだ成長していく。その時点でのMAXしか受け止められないものであるならば成長した時にそれは寧ろ拘束具になってしまう。それでは不十分だという、だったら逆に個性と同調するのだから共に成長させてしまうようなコスチュームが最適だというのである。簡単に言うがそれを成す為にはどんな風にすれば良いのか龍牙には全く分からない。
「いやでも、その人って一体誰なんですか……俺でも知ってるって言ってましたけど……」
「アメリカヒーロー界でもトップヒーローに君臨し続けてる超天才、自らの発明で活躍し続けながらも様々な活動を行う人よ」
「自分の発明で、トップヒーロー……アメリカで……ってえっちょまさかその人って!!?」
「流石に分かったみたいだね」
と苦笑しているデヴィット、だが龍牙はそれ所ではなかった。もしも自分の予想が正しかったとしたらそれは本当にとんでもない人物になるのである、ヒーローの本場であるアメリカには日本以上のヒーローがおり、様々な派閥やチームを形成しているがその中でも常に最上位に君臨し続けながら全ヒーローの模範と言うべき超集団がいる。その一人が今でメリッサが言ってた特徴が当てはまる―――AVENGERSの一人、
「うっそでしょ!?あのアベンジャーズのスターク社長が俺のコスチューム開発に参加したんですかぁ!!!?」
「本当よ、私も驚いちゃったの。パパと一緒にやってたら突然現れたんだから」
「それでいきなりチーム参加して来てね、ついでに君にこれを渡して欲しいと言われちゃったよ」
苦笑しながら懐から差し出したのはトニー・スタークの名刺だった。しかもただの名刺ではなくデジタル的な名刺、それ自体がディスプレイとして機能して会社名、本人のプロフィール、連絡先などなどが表示されていく。名刺一つに酷く金がかかっている。
「信じられねぇ……」
「それだけ君は世界的にも注目されているって事さ、そして同時に―――あれを危険視している」
「エビルブラッド……」
単純に龍牙への期待だけではない、それだけ重く見られているという事にもなる。仮に龍牙が倒せなかったとしたらそれは日本が再びオール・フォー・ワンの手の中に落ちる事を意味する、そうなったとしたら……今度はより凄惨な状況が世界を覆い尽くす事だろう。だからこそ……自分に手を伸ばしたのだろう、世界を蝕む悪を討つ力を与える為に。
「彼の協力のお陰で完成したこれは最早一種のアイアンマンだ、言うなればマーク・ドラゴンファングって所かな」
「……何時かアメリカに行って直接お礼が言わなきゃ」
「それはそれでやめたら方が良いと思うわよ、多分スカウトされちゃうから」
「あの社長のスカウトを断れる自信無いなぁ……」
まあうん、この人しか思いつかなかった。だけどこの人ならまあ出来るだろうなという圧倒的な説得力に関してはトニーの他に右に出る人はいないと思う。
だってスパイディのスパイダーセンスを科学的に解析しちゃう人だし、タイムトラベル理論完成させちゃう人だし。