僕のヒーローアカデミア~ビヨンド・ザ・リュウガ~   作:魔女っ子アルト姫

314 / 327
コスチュームの凄さに驚愕する黒龍

そしていよいよ対面する事になった新型のコスチューム。あのトニー・スタークが参加したという事で期待よりも先に緊張が先に出てしまっているがデータのアップロードが完了した事で名実ともに本当の意味で龍牙の専用の物となった。デヴィットに言わせれば最早アイアンマンそのものに近いそれ、マーク・ドラゴンファング、緊張した面持ちと共にそれと対面する。

 

「これが俺のコスチューム……!?」

「言っておくけどカラーリングはスターク氏の趣味だよ、僕たちはそれだとアイアンマンになるって止めようとはしたんだけど……」

「こう言ってたわよ。これからを担うヒーローなんだったら目立つ事に慣れて貰わないと、それに殆ど僕監修なんだからこの位は良いだろうって」

「ええっ……」

 

そこにあったのはアイアンマンのそれをベースにしつつもそれらを鎧に落とし込んだような感じだろうか。スーツのようなアンダーウェアの上に様々な装甲を張り付けたような物……なのだが問題はそのカラーリング、アイアンマンのイメージカラーと同じく赤と金になっている。あのトニー・スタークらしい配色……と思えるがこれを着て自分に似合うのかという疑問もある。落ち着いたカラーリングが好きな龍牙的には流石に派手じゃないかと戸惑うレベル。

 

「ま、まあ性能は保証するよ。早速来て見てもらえるかい?」

「えっ~……というか黒が俺のイメージカラーなんですけど最早逆だこれ……光栄だけどこれがぴったり合うのはあの社長だからでしょうに」

「それは私も思うわ」

 

メリッサもそれには同意らしい。だが完成して居るのだからもうグダグダ言っても何も変わらない、なので龍牙には諦めて貰って纏って貰う事になった。だが来ている最中に違和感を覚えた、袖を通して纏うと同時にコスチューム自身のサイズが変動して自分の身体にフィットするようになった。身体の動きを一切阻害せず、逆に何処か動きやすさすら覚えるそれに困惑する。

 

「いやなんですかこれ、戦兎兄さんの作ったドライバーも自動で付けられますけどこれは……」

「本当に凄いのよそのコスチューム」

「まあ隠しても無駄だから言っちゃうとね、そのコスチュームはナノマシンの塊なのさ」

「……はぁっ!!?」

 

思わず全力で声を上げてしまう、この完璧に革やら布の質感をしているこれらがナノマシンの集合体だというのだから驚くなというのが無理。だが事実は常に驚く物。龍牙のそれはトニーも酷く興味深かったらしく、そのデータは本人の為にもなったらしくそのお礼として割と本気で製作協力してくれた模様。その結果として完成したのが個性同調型ナノマシンのコスチュームという訳である。

 

「その状態で個性を発動させて御覧」

「は、はい」

 

困惑が続く龍牙、促されるままに個性を発動させてみると黒炎に反応してコスチュームが変質していく。黒炎を糧にするかのように、いや同調しながら黒炎そのものに変わっていくようにそれらが個性と一つになって装甲を形成していく。そして発動形態となった龍牙だが、余りにも違和感が無く普段通りのそれにまた驚かされる。

 

「いや、なんだこれ……!?」

 

普段通り、いや全く違う。網膜に直接に投影されるかのように様々な物が表示されている。レーダーやまるで直接見ているかのように後ろや真横まで視界が広がっている。

 

「そのナノマシンはスターク氏が新開発した物を君専用に調整した物らしい、自己修復自己増殖を行いながら君の個性に同調。個性因子の働きを検知して自動で個性と一体化するようになっているらしい」

「それだけじゃないわ、不要となった物は即座に処分されて利用されないように自滅因子(アポトーシス)が入ってるから余計な増殖も抑制されるみたい」

「……俺、この数分でどれだけ驚けばいいんでしょうね……」

 

全く以てその通りである。幾ら何でもやりすぎなレベルの技術のオンパレード、ナノマシンだけでも異常だというのにあの社長はサラッとナノマシンの完成形とも言えるものを作り上げてしまっているのだから。

 

これはもう戦兎を超えてしまっているのではないだろうか……戦兎は自身の個性ありきの研究などを行っている、勿論用いない物として液体金属なども開発しているが……トニー・スタークは無個性なのだから。

 

「しっかしこれをドライバーと並列使用しても大丈夫なのかな……」

「その辺りは此方から既にデータを渡してあるから大丈夫だよ、まあその時にドライバーに関して色々言ってたけどね」

「それ、兄さんが聞いたら確実に怒るやつでしょ」

「ええっそんな所」

 

戦兎とトニーは似通っている部分も多い、が故に相容れないとデヴィットは語る。龍牙自身もそれは思う、だが取り敢えずドライバーとは装着と同時に接続されて問題が起きないようになるらしい。そしてこれらは全て龍牙の基礎能力を底上げし個性の力を引き上げる増幅装置としても機能していく事になる。

 

「―――この状態でビヨンド・ザ・リュウガを使ったら一体どうなるんだ……予想もつかない」

 

本音だが内心ではこれでエビルブラッドの喉元に喰らい付く事が出来る力になったという確信があった、今の自分はビヨンド・ザ・リュウガが終わりではない。戦兎が調整し新しく作り上げたニュードラゴンとナックルがある、それとこのコスチュームで全力を出した時―――どんな領域に踏み入れる事が出来るのか……楽しみでしょうがなかった。

 

「だけどこれで俺は漸く―――踏み出せる、今度こそあいつを……全てを終わらせてやる、何かも俺が終わらせてやる……!!」

 

意気込みを述べつつも内心でトニーへの感謝を浮かべておく、これ程の物を作って貰ったのだから自分は不甲斐ない戦いなんて絶対に出来ないのだから。




社長がハッスルした結果この有様だよ!!

いやだってあの社長凝る所はすっごい凝ると思うから、スパイディのあれだってウェブの種類が576あるんですよ。ピーターが凝りすぎッていうレベル。なので何方かといえばトニー製のスパイダースーツに近い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。