ばうえもんのネタ供養   作:ばうえもん

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中野式横嶋


それは小学生の時の話しだ、クラスメイトからシカトされていた俺が兄ちゃんと出会ったのは。

当時受験する予定であった学校が廃校になっていた為に人生の目標を失い、更には滑り止め等考えていなかったので不幸にも浪人生活中だった兄ちゃんは来年の受験までの一年間を俺の為に使ってくれたのだ。

 

 

それにしても今にして思えば入学資格の為に大卒相当の学歴を修めているのならもう普通に就職すれば良かったんじゃなかろうか?

 

 


[戦闘訓練]


 

モニタールームで武闘派クラスメイトどうしの対決を見守るB組面々の目の前で全員の予想を裏切る光景が展開されていた

 

『ぐわあああーーっ!!』

 

横嶋の拳の一撃を受けてビルの壁に激突した鉄哲徹鐵はガガンと凡そ人が立ててはいけない音を上げた。彼の個性が防御力に長けた物でなければこの一撃で勝敗が決したであろう。

だが彼がその一撃に耐えるのは想定内とばかりにすかさず間合いを詰めた横嶋は更なる連打を加える。受けた彼が背にしたコンクリートの壁は砕け、彼はその破片に埋もれたのであった。

横嶋の拳の連打の衝撃は鉄哲の体を貫通して背後の壁すらも破壊したのだ。

 

だが瓦礫の中からダメージを感じさせることなく身を起こした鉄哲は無傷であった

 

『流石は俺のライバル、スゲー熱い拳だったぜ!!

 だが俺の個性はスティール、金属化した俺を殴った拳はもう使えないだろう?』

 

その個性の性質上一見して無傷に見えた鉄哲だが、実際のところは経験した事が無い程のダメージを受けた軋む体を根性で動かし、自分が見込んだ漢に無様な姿は見せない様に虚勢を張っていたのだ。

自分がここまでダメージを受けたのならライバルの拳だってただでは済まないハズだ、ならば勝負はこれからだ。そう覚悟を決めた彼の思いは直後に裏切られた

 

『ふん、残念だったな。兄ちゃんに習った「十七条拳法」はむしろこういった時の為の拳だ!!』

 

『なっ!! 無傷だと!?』

 

鉄哲の表情が驚愕に歪む、油断せず構えをとるライバルの拳は健在だったのだ

 

【十七条拳法】

 何故電信柱を殴った拳は痛いのだろふかと聖徳太子は考えた。考えた末にたどり着いた結論は「殴った拳が痛いのならば、痛みが伝わる前に拳を引けば良い」

 

『つまりは攻撃したこちらは一切ダメージを受けずにいて、その分相手のダメージは倍になるという非常にお得な拳法なのだ!!』

 

((((((((((……ねーよ))))))))))

 

横嶋の解説に静まりかえるモニタールーム。言ってる事はわかるけど、わかるからこそ何を言っているのかわからない

 

『なっ、そんなスゲー拳法があったなんて…、くう~~っ、聖徳太子、すげー漢だぜ!!』

 

「「「「「「「「「「信じたああああああ!!」」」」」」」」」」

 

なお違う意味で信じた人間も居た。もっぱらフィクションに詳しい面子だ

 

「Oh! 横嶋の勝ちダヨ、一方通行はサイキョウね」

 

「衝撃反射みたいな個性ならできなくもないけど、横嶋は習った拳法って言っているから木原神拳みたいなトンデモ理論を習ったって事?」

 

 

世界人類の平和を確立する諜報工作戦士の養成を目的として設立された陸軍中野学校、その生徒の質の高上を目的として極秘裏に設立された陸軍中野予備校、その実態は未だ謎に包まれているであった

 

 


[取りあえず"中野式"と頭に付けておけば大丈夫]


 

「トランスセクシャル? 円場、彼女できないからって男色に逃げるのは感心せんぞ」

 

何がどうしてそうなったのか、円場が何処か別の世界線(すまっしゅ!!)から電波でも受信したのか妙な事を言いだした。

 

「ちがうから!! 彼女とかじゃなくて単なる興味本位だよ!!」

 

「普通に女装じゃ駄目なんか? 男女とも顔のパーツが同じ漫画家って結構いるから意外と女装の難易度は低いぞ。例えばお隣の緑谷と麗日とかな」

 

と言ってご都合主義的な収納空間からボブカットのカツラを取り出し円場に被せる。「うーん、いまいちだな」

勝手にカツラを被せられて駄目だしされた円場が吠える

 

「まて横嶋、女装が普通とか言ってる時点でオカシイからな、あと後半は突っ込み難いから止めろ」

 

何気に椎名先生も横島とルシオラが同じ顔とか言われているので他人事では無い自虐ネタである

それはともかく横島忠夫にとってトランスセクシャルは鬼門である。TSしてしまった先人たちはそれで苦労をしているので間違っても流行だからと安易に手を出してはいけない領域なのだ

 

「実はやって出来ん事はないがやりたくない。ぶっちゃけるとこっちの界隈ではこんな感じで遊び半分で女体化した挙句に元に戻れなくなってからが本番だからな。連載書く気概が無いなら安易に手を出してはイケないんだよ」

「とにかく俺は元に戻れなくなる可能性が高い女体化には手を出す気はないから。万が一そんな事になった挙句に男に戻る為に世界樹の魔力目当てに麻帆良で中学生からやり直すとか…「「「「それ以上はイケない!!」」」」

 

しかしせっかくネタを振ってくれたのにこのままぶった切ってしまうのもなんだな、TSするのは危険だから嫌なんだが女装なら問題ないだろう。むしろ純粋に受け狙いでやってみるか

 

「そうだな、昔近所の兄ちゃんに習った中野式変装術ってのがある。何年もやってないからどうなるか自分でも興味あるからちょっと試してみようか」

 

女子達に化粧道具を借りて顔を作っていく、下地を作った後は濃いめの……パープルとか誰んだ? ヒーローメイク用か?

目を開け過ぎないように気を付けて……カツラを被れば魔族ルシオラの完成!!

 

「「「「おおおお!!」」」」

 

「これは…」「えっ?何?? 普通に見れるノコ!!」「なんでそんなにメイク上手なのよ、普段からやってるの?」

 

「上出来上出来、腕は落ちてない様だしこれなら調査系でもやっていけるな」

 

「何で女装とかそんな特技があんだよ」

 

「女装じゃなくて変装な、諜報に於いては対象の異性ならば取れる手段が増えるし、姿を誤魔化すなら異性に化けるのが一番効果的だからな」

 

「確かに凄いけど、体格が女性にしてはね」

 

「そっちはこれからだ。少しショッキングな感じだが騒がないでくれよ」

 

これから行う体型補正は割とショッキングなので事前に注意をしておく。さて覚悟を決めるか、これ痛いんだよなぁ

 

「せーのっ!!」

 

掛け声と供にゴキゴキバキバキと体からしてはいけない音を立てて体型を補正していく。事前に注意はしていたがやはり初めて見ればビビるよな

 

「「「ひえーーーー!」」」「ちょと!ウラメシイから止めて!!」「おいおい凄い音がしてるぞ!?」

 

肩をいったん外して肩幅狭めてなで肩にして、余った肉を胸に寄せて整える。ブラがないと維持がきついな。腰回りも少し内蔵を上の方へ引き上げて腹筋辺りの余裕を作り細くして括れを作る。残念ながらルシオラほど細くは出来ない(むしろカップは大きい)がそれっぽくはなったかな? 今回は指とかまではメイクをしなかったので見る人が見れば違和感満載だが全対的なシルエットは女性に見えなくもないはずだ。取りあえずはモデルっぽくくるりと一回転するとクラスメイト達のポーっとしたマヌケ顔が見られた。ふむ、どうやら合格のようだな。

 

「えっ? キノコはちゃんとあるノコ!?」

 

駄目キノコめ、真っ先にそこへ触れるか、まあコッカケじゃねーけどちゃんと下半身用の女装技術も存在するんだよな。だが股間をマジマジと覗き込むな

 

「横嶋、ちょっとシャレになんないよコレ。それにしても声がそのままだから違和感凄いあるわね」

 

「あ~~―――っ、あーー~~~、んっ、んっ。あっ、あっ、うん、これでいいかしら?」

 

「「「「「「声まで変わったーー!!」」」」」」

 

「……凛として素敵な…お、お姉様とお呼びしても宜しいでしょうか!!」「ちょっと茨! 落ち着きなさい」

 

「俺、有りかと思っちまった……」「言うな、奴が可笑しいのであって俺達は悪くない」

 

「こんな美人が女の娘なわけがない!!」「んっ」「もうどっちでもいいかも」

 

 

「変声もできるんだね、しかし大丈夫かな?」

 

侃々諤々の周囲と違い妙に冷静な吹出

 

「久しぶりだったから少し大変だったけど体なら問題無いわ。それとも何か問題があるのかしら?」

 

「いや、あっ、チャイムなっちゃったか。そろそろ予鈴だから時間が心配だったんだけど」

 

わいわいと騒いでいたら予鈴が鳴る。そろそろ昼休みも終わり授業が始まりそうだった

さっと蜘蛛の子を散らす様に席に戻るクラスメイト達、あっ、ちょと、鏡とメイク落としは残していって……

 

「やばい、今から化粧落として……」

 

わたわたと焦っていると無情にも鳴る本鈴、同時にガラリとドアを開けて入ってくるプレゼント・マイク

 

 

Hey Boy!! Hey Girl!! 楽しい英語の時間だッぜぇええ!!

「っと、見慣れないガールだな、チャイムなったから自分のクラスへお帰り」

 

「いえ、私このクラスです」

 

「あん?見覚えないんだが、元が誰かわからんくらいイメチェンしたのか?」

「横嶋っ、声、声、声作ったままだよ」

「あっ、えーと、あー、あー、うん、戻った……横嶋です」

 

「お前、性別変えるだなんて何が遭ったんだ。ブラドに言いにくいなら俺が聞くし男が駄目ならミッドナイト呼んでくるぞ」

 

急に真顔になり心配そうに声をかけてくるマイク先生、いや、単に遊んでいただけとは言いにくい

 

「いえ、その、話の流れで変装の話になって個性使うだけが諜報じゃないぞって見本を示していたところです」

 

「お前諜報系に進むのか? 勉強熱心なのは結構だが今は実習ではなくて勉学の時間だ。時間が勿体ないからそのまま授業を受けろ。あと授業終わったら職員室な」

 

「……はい」

 

この後職員室で改めてホントに何か心の病じゃないかとブラド先生とミッドナイトを交えてしつこく聞かれた。なまじ完成度の高さから常習的にやってるんじゃないかと疑いをもったそうだ。

 




最近トップページの更新とか見てるとTSTSTSTSって一部趣味人の声が大きいなって思った。

ちょっ小大さん時空でなんかないか考えていたがYOKOSHIMAとTSは悪い意味で相性が良いので却下した。
だってどう考えてもTSした小大さんに横嶋が掘られる流れだぜ

その昔マリみてが流行った頃は同時期の男性キャラが女装して転校するような二次創作を結構見た気がする。黒薔薇様ってなんだよ…
なお今回の悪の華、ルシオラお姉様によって何人かのクラスメイトが性癖を捻じ曲げかけました
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