幻想終焉譚   作:ゼロヴェルテ

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前回までのあらすじ
降り注ぐ雨の中、絶望に暮れる少女は突如として幻想郷の大地を踏みしめる。バトルスピリッツ、通称バトスピが流行するこの世界で少女の生活は始まるのであった。

追記:前回、超神星の神皇エクゼシード・ノヴァを本来であれば自分のアタックステップ中にしか煌臨させられない所、相手のアタックステップで煌臨させてしまいました。 ごめんね


2話[紅き夜と太陽]

夢を見た、どんな夢かはわからない。ただ夢を見たという事実だけが残る。ただ一つわかることと言えば誰かに呼ばれた気がした。

「んん、朝……か」

幻想郷に来て数日、心結は阿求が準備した人間の里の家に住んでいる。あのあとすぐに用意をしていたらしく心結はいつの間にかこの家に迎えられる状況だった。

そんな愛すべき我が家の異変に気付いたのは起床から二分程経った頃だ。

「なに…これ。バトスピカード?」

それは突如どこからともなく現れた。先程まで自分が寝ていた枕元には一枚のカードが綺麗に置いてある。

「えーと、銀河…なにこれ。本当に見たこと無いんだけど」

知らないカードに困惑する心結。残念な事に今日は阿求を頼ろうにもイエローマーリンはたまたま休みである。こんなとき、頼るのは一人しかいない。

 

いない…が、そこへ辿り着けるかどうかは別の話である。歩き慣れていないせいか、道には迷い、へとへとになった挙げ句に階段を登るという、別段運動をしていた訳ではない女子高生には拷問に近しいだろう。

「はぁ、はぁ。つら…もーっ、無理っ、死んじゃう!」

「随分と珍しい客人ね。どう?こっちにはもう慣れた?」

「あ…はい、おかげさまで。あはは…」

素っ気ないがどこか優しい霊夢の声に思わず笑みが溢れる。

「そ。そんなとこでばててないでさっさと歩きなさい。なんか用あるんでしょ?お茶くらいなら出すわよ」

その通りだ。道に迷った辺りから忘れていたが心結は確かに霊夢に用がある。

慌てて疲労しきった足を動かし、着いた頃には既に茶は準備されていた。おそらく普段から出し慣れているのだろう、そう思わせる程の手際だ。

「それで?用ってなに?」

「はい、これなんですが…」

心結は今朝気付いたら枕元にあったカードの事を話した。そのカードは霊夢も見たことがないらしく、しばらくカード効果を読む時間が設けられた。

一通り話終わると、霊夢は少し嬉しそうに心結の肩をぽんっと触る。

「おめでとう。そいつはあんたを選んだのよ」

「選んだ…って、どう言うことですか…?」

霊夢が話すには今朝心結が体験した事は霊夢の周りの人物にはよくあることらしく、時にはカードが語りかけてくる事もあるらしい。そして、そういったカードは決まって神格に似たものを宿しており、そのカードに関連するものは決まってその選ばれた者の元に集まるらしい。そのカード達を使い続ける者もいれば使うのを完全に止め全く別のデッキを使う者もいる。

「私はこのカード、午の十二神皇エグゼシードが最初に私の所に来たの。それ以来こいつの別シリーズを使ってるって訳」

「そうだったんですね。それじゃあ、すごく大切なカード達なんですね」

不思議と、その話を聞いていると心がぽかぽかとした気分になる。これがなんなのかを心結はまだ知らない。正確には忘れているのだ。

「そうね、大切なカードになると思うわよ。私も彼の事は大切に思ってるわ」

青いカードを見せながら咲夜はにっこりと微笑む。それがよほど意外だったのか霊夢は少し驚いた表情を見せる。

「ちょ、あんた…仕事は?なんでここにいるのよ」

「実は人を探しててね。自宅を見てみたのだけどいなかったから、その辺を歩き回ってたの」

そう言う割には息は上がっていないし汗一つかいていない。このときの心結はまだ知らないが咲夜とはそういう人なのだ。

「それで?その探し人は見つかった?」

「えぇ、勿論。では改めて幕引 心結さん、お嬢様が改めてお会いしたいと仰っております。紅魔館に決て頂けますか?」

前回会った時とは全く違った様子に心結は驚きを隠せない。

「あ、えっと…い、行きます!」

 

 

妖怪の山を少し歩いた辺り、心結は一つの疑問を投げ掛けた。

「あの、お嬢様…?はなんで私に会いたいって言っていたんですか?」

「宴会の時、覚えてる?」

忘れるはずもない。あれほどの人数と触れあうことはそうそう無いのだから記憶に焼き付くのは当然であろう。

「あのときにお嬢様があなたの事を大変気に入ったらしくてね。是非会いたいと」

やや後で黙って聞いていた霊夢は心結がやや不憫に思えてきた所だ。紅魔館の主、レミリア・スカーレットと言えば、魚座の使い手として知られる手練だ。

あいつが誰かを招くなんて、何か企んでるかバトスピするかのどっちかなのよね。そう心の中で毒づく霊夢だが、今の心結にそれを伝えても意味はないだろう。それを察してか霊夢はあえて黙って見ていた。

少し開けた場所が見える。もうすぐ到着なのかと既に疲労でいっぱいの両足を持ち上げながら期待する。

ようやく休める。そんな期待は、半分正解で半分不正解というのが正しい答えだろう。突然妖精らしきものが飛んできたのだ。飛んできた、という表現は適切ではない。何者かに吹き飛ばされてきたというのが適切だろう。

「ヒィッなにっ?なんか小さいのが飛んできたっ」

「安心して。妖精はあのくらいじゃ死なないし死んでも生き返るわ。それより、ここが紅魔館よ」

その大きさは心結の想像を遥かに越えていた。そして何より先程妖精を飛ばした犯人であろう門番らしき人物に心結の意識は集中していた。

「今戻ったわ。ちゃんと仕事してるようで何より」

「寝てるイメージついてますけど、別に常に寝てる訳じゃ無いんですよ?」

「はいはい。それより、前話した心結ちゃんよ。挨拶して」

咲夜の言葉で気付いたのかやや慌てた様子で心結の方を向きなおし、改めて微笑みながら赤髪の女性は挨拶をした。先程少し感じられた何かは今は微塵も感じられない。

悪い人ではなさそう…かな。ちょっと怖いけど

「さて、それじゃあお嬢様の元へ行きましょうか」

何事も無いように案内される館に心結は言葉にできない不安を感じる。殺気や敵意とは違い、妖怪や妖精からは感じられない何か。それでいて霊夢と咲夜からは感じられる強い何か。とても、とても暗いそれと、近付きがたい気配は館に近付くにつれて着実に大きくなる。

でもなんでだろう。空…からも似たような、それでいて絶対に違う何かが…。気の…せい?

考えるだけ損というのはこういうときだと結論付け心結は目の前で起こることのみに集中する事にした。そしていよいよ館の扉がゆっくりと開いていく。

「ようこそ、紅魔館へ。改めて、私は紅魔館の主レミリア・スカーレット。会えて嬉しいわ。幕引 心結」

「お、お久しぶりです……。こちらこそお会いできて光栄です」

「あー、そんな緊張しなくていいわよ」

見かねた霊夢が割って入る。心結の緊張具合は例えるなら天敵が目の前にいる小動物と言った所か。そこまで緊張されるのはレミリア本人ですら本意ではない。

「そうよ、確かに完全に溶けられても困るけど、そこまで緊張しなくたって良いのよ。同じ幻想郷の外から来た者同士仲良くしましょう?」

「あ、はい…ありがとうございます……?」

「それに、呼んだのはこっちでしょう?立ち話もなんだし奥でゆっくりとお話しましょう?…咲夜」

いつの間にか主人の横にいた咲夜がその一言で二人を奥の部屋へと誘導する。霊夢は行き先を知っているのかあまり咲夜の話を聞いていない様子だ。

 

「それよりも霊夢、貴方神社は?そんな気楽に開けて良いものでもないでしょう?」

「あ?良いのよ、どうせ人来ないし。それに今回は代理の巫女が丁度よく来たから」

「あらかわいそうに」

楽しそうに雑談をする二人と未だにガチガチな心結にそれを先導する咲夜。四人はようやく目的の部屋にたどり着く。

「はい、着きましたよ。こちらへどうぞ」

「あ、ありがとうございます」

案内された部屋は洋風なテーブルと椅子が用意されていた。

「さ、座って座って。紅茶で良いかしら?」

小さく頷き同意を示すと咲夜が手際よく人数分の紅茶を準備する。

「さて、貴方とは改めて話したかったのよ。特に元いた世界の話、興味があるわ」

「そんなに面白いものじゃないですよ?私たちの世界なんて…」

「あら、そうでも無いわよ?何せ知らない世界の話なんだから」

それからしばらくは心結のいた世界の話をした。できるだけ核心には迫らず、それでいて面白いを話を選んだつもりだ。その甲斐あってかレミリアは心結のする話一つ一つに興味を示しているように霊夢は見ていた。

「ほら、やっぱり面白い世界じゃない」

この話は全てがはじめて聞く内容というわけではない。似たような話をする少女をレミリアは知っているからだ。しかし、それでも心結のする話には興味を抱かずにはいられない。不思議と好奇心をくすぐられるのだ。

「そうね…お礼に占いでもしてあげましょうか」

「占い…ですか?」

「そう、占い。私は運命を操る事ができるのだけどね、そんなものをいじってもつまらないでしょう?だから基本的には使わないのだけど少し応用的に使えば誰かの運命を覗き見する事ができるのよ」

あり得ない話だ、と今更言える世界では無いだろう。この世界では心結にとってのあり得ないは存在しない。

「…………ふぅん、貴方今すぐ外に行ってきなさい。そしてすぐ戻ってきて」

「どんな指示よ。もっと具体的に…って、行っちゃった」

「そう、それで良いのよ。貴方は呼ばれている、であれば行動は一つよね?」

 

 

何故かはわからない。わからないが足が動いた。あのときと同じように、このカードと同じように自分を求める何かが聞こえた。広い館内を走る、走り続ける。こんな場所では駄目な気がした。空を見上げてみればそこにはいつもそれがある。駆け抜けた先の扉を開きそして空を見上げる。すると突如空が光輝き、そして心結の元へそれは降りてきた。

その光景に言葉を失う。それは絶望と呼ぶにはあまりにも綺麗で、そしてあまりにも輝いていた。

「………。よろしくね、私の…私のカード達」

そっと包み込むようにそれを抱き少女は言う。それはきっと焼けるような炎なのだろう。それはきっと眩しすぎるのだろう。それでも、少女は太陽と歩むことを選ぶのだ。

心結が戻ってきたのはそれから少し時間が経ってからだ。

「あら、ようやく戻ってきたのね。どうだった?」

「はい、空からこのカードが…」

心結は三人に先程のカードを見せる。見覚えは無いがそれがどんなものか三人には覚えがある。

「創界神…。凄いじゃない、本当に凄い」

「創界神アポローン…良いカードね。大切にしなさい」

少女は笑顔で返事をする。満面の笑みとはまさにこの事だろう。

「そういえば、朝言ってたカードあったわよね?」

「はい、このカードですか?」

銀河星剣グランシャリオ、そのカードはやはりどこか特別な気配を感じる。無論、それは心結を覗く三人にしかわからないものではあるがこれは本物だろう。

「なるほど…ね?面白そうね」

不敵に笑いながら、レミリアは心結を真っ直ぐに見つめる。

「心結、貴方にバトルを申し込むわ。そのカードを使って私を倒してみなさい」

「ちょ、レミリア?心結はまだ日も浅いしデッキもそれに合わせたやつじゃないのよ?」

「わかってるわよ。でもアポローンの対象は星竜、効果は発動するでしょう?」

いつどこで心結のデッキを知ったのかはわからないが確かに心結は星竜を中心にしたデッキを使う。問題は無いと言えばそうなる。

「それと、勿論ハンデは用意するわよ。私は最初からライフを一つ削られた状態でスタートする。ライフは4でリザーブに5つ。これでどう?」

ふと、阿求の言っていた事を思い出す。阿求にバトスピを習いに行くといつも言っていた事だ。

「できるだけ色々な人とバトルをしてください。その数だけ自分の経験値に繋がりますので」

それを信じるのであれば、断る理由はどこにも無い。

「はい。バトル、お願いします」

「そうね、そう来なくちゃね?先攻、後攻どっちが良いかしら?」

「先攻でお願いします」

ゲートオープン界放、いつ如何なる時もこの言葉が合言葉になる。

 

「それでは、スタートステップ、ドローステップ、メインステップ、電岩竜ダイナモドラゴンのアクセルを使います。お、これは…」

ずいぶんと慣れた手付きで進める心結を見て少し感動をする霊夢。なるほどこれが親の気持ちかと微妙にずれのある納得を一人でしている様子だ。

「創界神アポローンを配置します。配置時効果、神託発揮します。デッキから3枚トラッシュに置きます、その中の星竜/界使/化身 を持つスピリットの数だけこのネクサスにコアを一つ置きます」

 

太陽竜ジーク・アポロドラゴンⅩ ヴルムシューター 彗星竜サングレーザー

 

「コアを2つ置いて、ターンエンドです」

 

L5 R0 H4

 

「私のターンね。スタートステップ、コアステップ、メインステップ。それじゃあ、私もこのカードを見せようかしらね?創界神ヘラを配置よ。効果は大体一緒よ」

 

ゴッドシーカー司書ドール†レナ† スネークビジョン 鬼刃剣士ディル・ザイガー

 

「スネークビジョンの効果で手札に加えつつコアをヘラに置くわ、合計で2個ね。それじゃあNo.3ロックハンドをLv2で配置、バーストをセットしてターンエンド」

 

L4 R0 H3

 

「ネクサススタート…ですか。なら、スターブレイドラを召喚、彗星竜サングレーザーをLv2で召喚。そのままサングレーザーでアタックです」

レミリアはハンデとしてライフが一つ少ない。それにも関わらずレミリアはネクサスを配置するだけでターンを終えた。これ好機と見た心結はそのままスターブレイドラもアタックをさせる。

「ライフよ。だけどね?あまり攻めすぎると後が痛いのよ?

バースト発動、魔界七将ベルゼビート。トラッシュの系統、呪鬼を持つスピリットを最大13コストまで召喚が可能。私はディル・ザイガーとレナを召喚するわ」

そのままゴッドシーカー司書ドール†レナ†の召喚時効果を発動させる。オープンしたのは No.3ロックハンド ヤンオーガ 鬼刃皇デス・ザイアだ。

「デス・ザイアを手札に加えるわ。そして、この効果で2体召喚したのでサングレーザーからコアを2個リザーブに置くわね。そしてベルゼビートを召喚」

「ぐ、ターンエンドです」

 

スターブレイドラLv1 彗星竜サングレーザーLv1

L5 R2 H4

 

「さて、私もそろそろ動こうかしらね。ドローステップに入ると同時にロックハンドの効果、手札のデス・ザイアを破棄してデッキから2枚ドロー。そしてこの子の出番よ。

双魚賊神ピスケガレオンⅩをLv2で召喚。召喚時効果発揮、スターブレイドラ、サングレーザーからコアを2個ずつリザーブへ移動させるわ。そして消滅した数だけ創界神のコアを3つボイドを移動」

「そんな……」

予想外の攻撃に言葉を失う心結とは対照的に、ここからだと言うかのようにするレミリア。こうなった彼女を止めるのは至難の技だ。

「レナを消滅させて大神剣アラマンディーをヘラに合体、ベルゼビートでアタックよ」

防ぐ手段が無い心結はライフで受けるしか手が無い。それはレミリアも理解していた。

「ディル・ザイガーでアタックよ。アタック時効果で1枚ドロー、そしてトラッシュのデス・ザイアを回復状態でディル・ザイガーと入れ替えてターンエンド」

 

魔界七将ベルゼビートLv1 双魚賊神ピスケガレオンⅩLv2 鬼刃皇デス・ザイアLv1

L2 R0 H4

 

実際問題、やりたいことの半分も心結はやれていない状態だ。相手の術中にはまりそのまま抜け出す所か奥深くまで引きずり込まれている。

「スターブレイドラ、手元の電岩竜ダイナモドラゴン召喚。そのまま太陽神星竜アポロヴルムを煌臨。コアをスターブレイドラから確保です」

ここで決める気なのだろう。続けて銀河星剣グランシャリオをアポロヴルムに合体させる。

「アポロヴルムでアタック、界放発揮です。トラッシュからコアを2個このスピリットに置いて回復です」

「あら、厄介な効果ね」

「まだまだ続きますよ。アポロヴルムのアタック時効果、BPが最も高いスピリットを破壊します」

「ピスケガレオンⅩでブロックするわ。フラッシュは?」

「ありませんのでそのまま破壊します続けて…」

「残念、ピスケガレオンⅩの破壊時効果よ。星界放の効果で6色の創界神からコアを自分のスピリットに置くことで相手の手札2枚を見ずに破棄するわ」

6色の創界神なんてない。そう言おうとした心結だがそれは間違いだった。大神剣アラマンディーの創界神との合体時効果はそのネクサスのシンボルの色を六色全てとして扱うものだ。つまり、創界神ヘラは今6色のなのだ。

「それじゃあ、それとそれを破棄して頂戴」

 

煌星第一使徒アスガルディア 砲竜バルガンナー

 

「まだまだっ!アポロヴルムでアタックです。魔界七将ベルゼビートを破壊します。さらに回復」

「怖いわねぇ。フラッシュタイミング、白晶防壁を使用。アポロヴルムを手札に戻すわ。残ったグランシャリオの攻撃はライフよ」

「ターンエンド…です」

ほぼ無限に回復のできるアポロヴルムと言えど手札に戻されては人溜まりもない。

 

銀河星剣グランシャリオLv1

L2 R8 H4

 

「さて、ここで決めたいわね。ロックハンドの効果で黒嫁ドール†ザンシア†を破棄して3枚ドロー。このままデス・ザイアをLv2で召喚、女王魔神を合体させるわ。召喚時効果で1枚ドロー」

先程の心結と同じくレミリアもここで決める気なのだろう。煌星第一使徒アスガルディアを破棄したのも大きいだろう。

「そのままアタックよ。1枚ドローした後トラッシュのデス・ザイアと交代。行きなさい、鬼刃皇デス・ザイア。そのままデス・ザイアの効果を使うわ。手札のゴッドシーカー司書ドール†レナ†をゲームから除外してデス・ザイアを回復」

「ライフです…」

「再度アタック。フラッシュは?」

頼みの綱だったフラッシュは先程双魚賊神ピスケガレオンⅩに破棄されている。そうなれば答えは一つだ。

「ラ、ライフです」

 

 

「はい、お疲れさま。どうだったかしら?私のピスケは」

「つ、強かったです……」

「そう…。今度は、ちゃんとデッキを組み直してまたいらっしゃい。いつでも相手になってあげるわ」

レミリアは満足そうに笑みを浮かべる。後日咲夜が語るにはあそこまで嬉しそうなレミリアは珍しいとのことだ。




見定めるは姫君 終焉の理を知る者
ぶつかる大いなる力は白き幸福と夜の住人

うちのレミリアはポンコツってほどではない感じのやつです……!

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