一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

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薫君視点


文化祭 続

 

 

 

オータムさんが退店した後もキリキリ働き、漸く交代の時間になったのでバックヤードで着替えようとしたら

 

 

「八月一日、一夏と回ってくるのだろう? ついでに宣伝も兼ねて、そのままで行ってきてくれるか? 」

 

 

「え? えぇ・・・着慣れてないから動き辛いから早く脱ぎたいんだけど・・・」

 

 

ボーデヴィッヒさんにクラシカルメイドドレスを着たまま行けと言われ少し反論してみるが、これはダメそうだ。ボーデヴィッヒさんの表情がガチすぎる

 

 

「気持ちはわかるが、必要な事だ。それにこれはお願いではない、命令だ。行け」

 

「・・・イエス、マム」

 

有無を言わさない圧を受けて俺は反論を辞めて着替えるのをやめ、バックヤードに置いといた私物をポケットに入れ教室から廊下へ出る

 

 

「あー、やっぱりラウラは折れなかったかぁ。まぁ仕方ないか・・・いつになくヤル気だったし」

 

 

「本当、目がガチだったからね。断れなかったよ」

 

 

いつもの制服姿の一夏さんが廊下で待っていて、俺を見た瞬間 苦笑して言ったので俺は肩を落としながら彼女へ言い並んで移動を始めるが、俺の格好が格好だから、かなり目立ってすれ違う人 すれ違う人に めっちゃ見られる

 

 

宣伝効果的には成功だけど、あんまり気が休まらない

 

 

そんなこんなで2組の前を通りかかったので、中をチョロ見してみる

 

「ん〜2組は中華喫茶かな? あれ? 凰さんが居ないね」

 

 

「本当だ、裏かな? あ、いや・・・回ってるかな? 」

 

 

俺の言葉に一夏さんは少し言葉を濁す様に言ったので不思議に思いつつ2組の中華喫茶には入らずに次を見てみる事にし、8組まで見てから校舎を出て中庭エリアの露店を見て回る

 

露店は校舎内と違い、大火力や煙が出ても大丈夫な為か夏祭りみたいなメニューが多く並んでいて少し面白いと感じていると、シニヨン装備の凰さんか腕を組んで見て回っている所にバッタリ遭遇したのだが腕を組んでいる相手に驚いてしまう

 

「か、数馬? え? え?! 」

 

 

「あ、数馬。久しぶり〜、遠距離恋愛は大変だね? 」

 

驚いている俺を他所に一夏さんはニヨニヨと悪戯っ子の様な笑みを浮かべて数馬へ言う、うん可愛いな一夏さん

 

 

「ん? ん?! お前、薫か? マジかよ、一瞬誰か分かんなかったわ・・・あと一夏、その弄りはやめろ、いい加減飽きてきたぞ? 」

 

 

数馬は数馬で俺の格好に驚いたのか少し動揺した後で一夏さんに釘を刺す

 

 

このやり取り的に、一夏さんは知ってたのかな? って事は弾も知ってたな、絶対・・・なんで教えてくれなかったんだろう。めっちゃ驚いたわ とか考えつつ遠くに虚先輩と幸せオーラを撒き散らしている弾を見つけたので、邪念を送っておく

 

 

「俺もだいぶ驚いたんだけど? 」

 

「あれ? 言ってなかったか? すまんすまん」

 

テヘペロとする数馬を見て、別に怒っていた訳では無いので許し、軽く雑談をしてから続きを見て回る事にした

 

 

「にしても、出し物が多いね」

 

「そうだね、1学年につき8クラスのかける3だから最低24クラスにプラス部活で出し物を出してる所もあるから30は軽く超えてるみたいだね? 」

 

 

俺の言葉に一夏さんは答え笑む、そんな他愛ない話をしたりしながら見て回っていたのだが、ちょっと催してしまったので一旦一夏さんと別れてトイレへ行き用を済ませて戻る道中に

 

「ちょっと良いかしら? 道を尋ねたいのだけれど」

 

 

見覚えの有る黒髪の美少女を伴った金髪の女優みたいな人に道を尋ねられる、オータムさんが不機嫌だった理由が今なら理解出来る様な気がする

 

と言うかマドカ、君はそんなに目をキラキラさせてソワソワするタイプの子だったんだね、俺はてっきり織斑先生みたいなクール系だと思っていたよ、うん

 

 

「あ、大丈夫ですよスコールさん。何処に行きたいんですか? 」

 

「なぜ私の・・・あら、君は八月一日君? 似合いすぎてて一瞬分からなかったわ」

 

 

スコールさんは最初怪訝そうな表情をしていたが、直ぐに俺と気付き上から下まで見て感想を言う、相変わらず絶妙に嬉しくない

 

 

「八月一日、姉さん・・・一夏姉さんは何処だ? 」

 

「一夏さんなら、この先のベンチに座ってる筈だよ? 」

 

「そうか」

 

マドカは聞きたい事だけ聞き俺が指差す方へ駆け足で移動していく

 

 

「ごめんなさいね? 八月一日君、あの子 また一夏ちゃんに会えるって凄く楽しみにしていたのよ」

 

「いえいえ、気にしてませんよ。 多少生意気なのは弟で慣れてますし、楽しみにしていたなら仕方ありません」

 

 

年相応な姿に楓より可愛げがあるな、と思いつつマドカを見送りスコールさんへ返答する

 

 

「そう言って貰えると助かるわ、貴方達のおかげで、また1つマドカが普通の女の子へ近付いたわ、ありがとう。本当はオータムも一緒に回れる筈だったのだけど、仕事が入ってしまってね? 残念だわ」

 

 

とスコールさんは苦笑して肩をすくめて言う、この様子だと途中までは一緒に来た様だ、社会人って大変なんだな

 

 

「オータムさんなら、俺の所に来ましたよ? 」

 

 

「あら、そう・・・なら順調に行けば後1時間半〜2時間ぐらいで終わりそうね」

 

 

そんな話をしながら俺とスコールさんは一夏さんの元へ駆けて行ったマドカを追う為に歩き出す

 

 

スコールさんもIS関係の職種についてるのかな? 様子を見て聞いてみる事にしよう

 

 

 






お待たせしました


ネタが浮かんだら文化祭が続きますが、浮かばなかったら次のネタに移ります

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