楯無さんと虚さんに他言無用の約束をした後、虚さんが寝息を立てている のほほんさん の頬をつねり痛みで起きた のほほんさん へ軽くお説教を始めたりしたが、特に問題も無く生徒会室から帰る事が出来た
そんなこんなで翌日、今日は朝からISの実習があるのでSHRが終わったら直ぐに着替えなければならないので、薫君が教室を出て行ったのを確認して着替えを始める
始めるのだが
「・・・慣れないなぁ」
出来るだけ周りを見ない様にしながらISスーツを着て呟く
確かに女で有る事、女として生きる事を受け入れているが、なまじ男だった時の記憶があるので違和感と言うか なんか違う感に慣れない
とはいえ、体調不良でも無いのに見学をする訳にも行かないので諦めてクラスメイトの列に混ざって実習をするアリーナへ向かう
それから余裕を持って移動したお陰で遅刻になる事は無く整列して姉と山田先生が来て授業が始まる
「では、授業を始める。今日はISの基本的な飛行操縦と完全停止の実演をしてもらう、八月一日、オルコット、前に出て まずISを展開してみろ」
姉の指示を聞き2人は返事をして前に出て、安全確認をしてからISを展開する
そこで ふと疑問が浮かび私は姉に質問する
「織斑先生、打鉄改のユニットは使用しないのですか? 」
「そうだな、今回は使用せんでも良いだろう」
私の質問に少し考えて姉は そう答え、私は 分かりました とだけ答える
「では飛べ」
姉が2人に指示を出すと、僅かに薫君がオルコットさんに遅れて飛び上がりオルコットさんの後ろをついて行く
「基本だけあってオルコットにブレはないし、八月一日も搭乗時間を考えると合格と言った所か」
と姉には珍しく優しい発言をしていたが、反応すると睨まれるので聞こえなかったフリをしておく
「よし、次は急加速からの完全停止だ。山田先生、停止地点の送信を」
「はい」
姉は三人に指示を出すと、山田先生は返事をしてタブレット端末を操作する
「ではオルコットからやってみろ」
姉の指示でオルコットさんは地面に向けて急加速し地面ギリギリでピッタリ停止する
「地表まで8㎝か、合格だが お前なら後2㎝は踏み込めるな、精進しろオルコット」
「ありがとうございます、精進しますわ」
姉はタブレット端末を見てオルコットさんに そう言いアドバイス?をする
「次 八月一日、来い」
姉の言葉に薫君は緊張した面持ちで頭を下にして急加速し地上6mぐらいで体勢を入れ替えスラスターを蒸してブレーキを掛けるが地面をズザー削りながらスライディング着地を決め、少し気まずそうな表情をする
「・・・失敗だな、まぁグラウンドに大穴を作るよりマシか」
今日の姉は妙に優しい気がするが、口にした瞬間 出席簿が飛んで来そうなので黙っておく
なんか良い事でも有ったのだろうか?
「では次は武装の展開を実演して貰う、オルコット」
「はい」
オルコットさんは利き腕を真横に突き出し得物のレーザーライフルを展開ししっかり握って正面に構える
「流石は代表候補生、展開速度は問題ないが真横で展開して構え直すのは無駄が多いな、直せ」
「うっ・・・はい」
姉は上げてから落とし、オルコットさんへ眼力を浴びせて返事をさせる
「次は近接武装を展開しろオルコット」
「はい」
オルコットさんはレーザーライフルを格納し目を閉じ両手を前に出す様なポーズで展開しようとするが光の塊がウニョウニョ動いているだけで何秒経っても展開が完了しない
「オルコット、何秒掛けるつもりだ? 試合中なら既にお前は斬られているぞ? 早くしろ」
「くっっ・・・インターセプター!!」
姉の厳しい言葉にオルコットさんは悔しそうな表情をして近接武装のナイフの名前を呼んで展開する
武装名を呼ぶと言うのは、かなり初心者用と言える行為だ、だからオルコットさんは悔しそうにしているのだろう
「武装は自在に展開・格納出来る様になっておけ、いいな?」
「・・・はい」
やはり今日は、いつもより優しい姉だなぁと思っていると
「八月一日、武装を展開しろ、射撃武装からだ」
「はい」
薫君はオルコットさんがレーザーライフルを展開した時よりは遅いが、正面に焔備を展開して構える
「ふむ、及第点だな。もう少し展開時間を短縮出来るよう練習しろ、次は近接武装だ」
薫君は焔備を格納し、対物シールドの天辺を前に倒し手を添えると刀を引き抜く抜刀の様な挙動で葵を展開し、構える
「こちらも及第点だな、精進しろ」
「はい」
妙に優しい姉の表情を見て、なんか良い事が有ったのだろうと確信する、私と一部の人以外が見たら いつもの厳しい表情だが、私には分かる
姉さん、めっちゃ機嫌良いじゃん
なんだろ? あ、まさか・・・
よし、昼休みにでも電話して確認してみよう
予定より少し前倒しで、庵さん(オリキャラ) を出しました
彼の詳細は、近いうちに書きます故、お待ちください