ソードインパルスを箒に渡して半ば無理矢理ガンプラバトルの筐体へ箒を押し込み座席に座る箒の斜め後ろに立ち
「まず・・・このヘッドホンみたいなヘッドセットを着けて? これしないとバトル出来ないからね」
「そうなのか?」
箒に私物のスペアで持っていたガンプラバトル用のヘッドセットを渡し箒がヘッドセットを着けたのを確認して座席から端子を引っ張りヘッドセットへ挿して
「次は、その球体みたいな奴がガンプラをスキャンする装置だから、それにガンプラを入れて? 」
「こ、これか? 分かった」
私の説明に箒は恐る恐るスキャナーの蓋を開けて中にソードインパルスを置き蓋を閉める
「それじゃ最後にカードを そこの挿入口に入れて? そしたらシステムが起動するから」
最後に操縦者の操縦時の癖や戦績や色々が記録されるカードを箒に渡し箒がカードを挿入した事を確認して
「私は隣の筐体で準備してくるから、少し待ってて? すぐに通信入れるから」
「分かった」
箒の返事を聞いて隣の筐体へ移動し入り座席に座って自前のヘッドセットを装着して、と一連の準備をして箒へ通信を繋ぐ
「お待たせ、緊張しなくて大丈夫だよ、勝ち負けより楽しめるか否かが重要だと思うし」
「う、うむ、そうゆうものか?」
少し緊張した状態の箒に気を抜いて大丈夫だと言うが、なかなか難しいらしい、と思いつつ
「それじゃチュートリアルを始めよう、大丈夫 私がついてるから」
「頼んだぞ 一夏」
箒の返事を聞きながらチュートリアルミッションを選択し、起動する
するとステージ選択の画面からコクピットビューに切り替わり見える風景がカタパルトデッキに変わって各種ステータスが各所に表示され、それを見て確認しながら
「箒、右を見てみて? MSが見えるでしょ? 」
箒に尋ねながら軽く機体の腕を動かして見せる
「あぁ、それが お前の機体なんだな? なるほど」
少し緊張が解けたのか、箒は落ち着いた声で答える
「それじゃチュートリアルを始めよう、まずはオペレーターの指示を聞いて指示通りに動かしてみて? 」
空間投影された表示枠のミッションスタートのボタンを押しながら箒に言うと、すぐにNPCのオペレーターが指示を出して来たので、横目で箒をみながら私も機体を動かしてリニアカタパルトに乗り
「織斑 一夏、エグザスストライク
操縦桿を操作してカタパルトで加速して母艦から宇宙空間に吐き出されスピードを調整しながらマーカーによって誘導された進路を進むと、少し遅れて出撃した箒が追い付き隣を飛ぶ
「どうかな? 」
「思ったよりは難しくないな、まるでISを扱う様な感覚だ」
と箒は感心した様な声色で言う、その言葉に私は あながち間違いでは無いなぁ と思うが口にはしないでおく
何故ならガンプラバトル用の筐体とシステムを上手く利用したら性別関係なくISに搭乗出来るかも知れないが、束さんが そんな事に気付いていない訳が無いので、何か理由が有るのかも知れない
ガンプラバトルの操縦方法は操縦桿やペダルを使用するがヘッドセットを介して関節思考制御を使っているし、空間投影技術を応用してコクピットから見える風景とかを見せてくれている、だからISと似た部分が割とあると感じる箒の感想は正しい
「それはよかった、それじゃぁ オペレーターの指示に従って? 私も同じチュートリアルを受けてるから、大丈夫だよ? 」
「あぁ、とりあえず このマーカーを辿って行けば良いんだな? よし」
私の言葉に箒は少し落ち着いた様子でオペレーターの指示に従いチュートリアルをこなしていく
私も その後ろについてチュートリアルをこなしてゆき
「移動関係は終わりだね、次はNPC相手に戦闘のチュートリアルだよ、頑張ろう」
「まだ移動もままならないのだがな、まぁ仕方ないか」
箒は私の言葉に少し不安気に答える、確かに箒の気持ちはわかる 私も初めてガンプラバトルのチュートリアルや戦闘した時は少し不安だった
でも、不安よりワクワクが勝るのはすぐだったし、箒もそうだと良いな
そう思いながら私はレーダーに映る機影の数と位置を確認し
「チュートリアルだから そう簡単に箒が落ちる事は無いから安心して? 大丈夫、落ち着いて対処すれば勝てる相手だから」
「分かった、信じてるぞ 一夏」
箒は そう言ってエクスカリバーを抜刀し二刀の構えでNPCを見据えて私に言う
一応と言うか、基本装備のビームライフルとシールドが有るけどシールドはともかくビームライフルを使うつもりは無いみたい? いや、有るのに気付いて無いだけなのかも知れないけど
それならそれで私がフォローするだけの事だ、エグザスストライクのテストも兼ねてはいるが箒のフォローをする為に一緒にチュートリアルを受けている訳だしね?
私は そんな事を考えながらNPCのジムを見据える、上手くガンバレルが動くと良いな
大変お待たせしました
次の話は、使用ガンプラの設定とかを入れようと思います