一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

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転入生現る、しかも2人

 

 

薫君への恋心を自覚した あの日、鈴に付き添われて自宅へ着替えに行った私は結局、発熱と頭痛が良くならず自宅で鈴に看病(かんし)される事になってさまい

 

その日の夜には姉が帰ってきて鈴と役目を代わってくれた、申し訳なくて謝ると、気にするな と私の頭を優しく撫でてくれた

 

 

そんなこんなで連休が明けて、いつもの様に登校して 自席で何か考え事をしている薫君に挨拶をして鞄から教科書を机に移していると

 

「一夏さん、さっき気になる事が有ったんだけど・・・」

 

薫君は真剣な表情で私に尋ねてきた、その表情もカッコいいなぁと思いつつ

 

 

「気になる事?」

 

表情を繕い少し首を傾げて聞き返す

 

「IS学園の制服ってカスタムが許されてるって聞いたんだけど、どれぐらいまでなら許されてる? 」

 

と真剣な表情と釣り合わない内容の質問をされ、私の頭に??が浮かんだので

 

 

「どこまで・・・ん〜私のがデフォルトとして箒のがスカートを少し弄ってる程度、大体の人が この辺りかな? ほぼオーダーメイドに近いのがセシリア、鈴、簪、のほほんさん、かな? だいぶカスタムしても許されるみたい」

 

 

IS学園はデフォルトの制服の型があり、それをカスタムやアレンジする事が許されている、私は申請するのが面倒だったからデフォルトの制服だ

 

もちろんカスタムやアレンジを頼めば料金も追加されるってのもある、スカートを短くするなら自分でも出来るしね?

 

「・・・極端な話、俺みたいにスラックスを履く事も出来るって事?」

 

私の返答に薫君は、まだ真剣な表情を崩さないで言う

 

「うん、極端な話 そうだね? 私は見た事ないし聞いた事ないけど」

 

私が知らないだけで、先輩達にいるかも知れないが素直に薫君へ言う

 

 

「そっか、ありがとう一夏さん」

 

と軽く微笑み薫君がお礼を言ってくれたので、凄く幸せな気分になり

 

「うぅん、私に出来る事が有ったら何でも言って?」

 

私も笑み、そう言い

 

「所で、なんで制服が気になったの?」

 

もう入学して一月(ひとつき)が経つ訳で、なんで気になったのかを尋ねる

 

「ちょっと職員室に用事があったから行ったんだけど、織斑先生と見覚えの無い俺と同じ制服(・・・・・・)を着た生徒が生徒指導室に入っていくのが見えて」

 

と薫君は不思議そうな表情をして言う

 

「薫君と同じ制服? それは・・・」

 

薫君の疑問は最もだ、何故なら2人目が見つかった(・・・・・・・・)なんて情報が無いからだ

 

確かに薫君と言う前例が居る以上、絶対に存在しないなんて事は無いし、元男(わたし)がISを使えるから更に可能性は有ると思うけど・・・公表しないのはなんでだろう?

 

いや、薫君の時の事を反省したら公表しないか、凄い騒ぎだったしね、うん

 

「2人目、なのかな? いや、うーん」

 

こればかりは予想の域を出ないので少し唸ると

 

「俺としては2人目だと嬉しいかな? みんな仲良くしてくれるけど、やっぱり少し、ね? 」

 

そう薫君は申し訳無さそうに苦笑する、元男ゆえに気持ちが分かるので

 

「少し息が詰まるかな? 2人目だと良いね?」

 

私は彼が幸せなら良いと思っているので、そう言うと薫君は頷いた

 

それから身にもならない話をしていると、チャイムが鳴り姉が教室に入ってきて薫君の言っていた彼(仮)と銀髪で眼帯をしている身長148㎝の美少女が続いて入ってくる

 

 

ごめん薫君、私は2人目(仮)よりドイツにいる筈の銀髪眼帯美少女の方に目が行ってしまう

 

私が驚いた表情してるのが嬉しいのかドヤ顔してるし、この前 電話で話した時は何も言ってなかったし、クレアさんも・・・グルかぁ

 

クレアさん、ラウラに甘い所あるからなぁ

 

そんな訳でドヤ顔してる銀髪美少女(ラウラ)を凝視していると山田先生が

 

「えーHRをはじめます、今日から このクラスにお友達が増えます。デュノア君、自己紹介をどうぞ」

 

約1週間ぶりに山田先生を見たが、相変わらず童顔で成人してる様に見えない、うん 山田先生は のほほんさんと同じで癒し系だなぁ

 

とか考えつつ2人目(仮)へ目を向ける

 

「えー・・・シャルル・デュノア、です。フランスから来ました」

 

と彼(仮)は、声変わりをしていないのか高い声で自己紹介をする

 

体格も高校生男子としては、かなり小柄で多分 私より小さい、それに加えて中性過ぎる顔付きなのだ、いわゆる男の娘という分類だ

 

と考えて、ふと思う。デュノア君は、もしかたら歳下かも知れない、と

 

 

第二次成長期が始まる前、または始まったばかりの年齢ならデュノア君の体格も声も違和感は無い、と考えて とりあえずデュノア君の事は見守る事にしようと決める

 

と私が考え事をしてる間にクラスメイトがだいぶ騒いだ様で姉の一喝が入り

 

「ボーデヴィッヒ、自己紹介しろ」

 

「はっ、了解しました」

 

やれやれ といった表情で姉はラウラに指示を出すとラウラは姉に敬礼をして姿勢を正し

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ、ドイツから来た。こんなちっこいなりだがドイツ代表候補生をしている、専用機の調整で入学が遅くなってしまったが、よろしく頼む」

 

 

と恐らくクレアさんが考えただろう自己紹介をラウラはする、クラスメイトの何人かはラウラの自虐ネタを気に入った様だ、良かった良かった

 

 

とりあえずなんで、ずっと此方を見てドヤ顔してるの?ラウラ、そんなにドッキリが成功して嬉しいの?

 

 







お待たせしました

全くネタが浮かばなかったので、飛ばしました


さてシャルをどうしよう、男の娘にしたくなってきたなぁ←


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