一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

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IS実習 青と赤も墜落す

 

 

見学者全員が防護壁の裏へ移動が終わったのを確認した姉が

 

「では始めろ」

 

「行きます」

 

姉の言葉にいち早く反応して山田先生は飛び立ち、有意な位置取りを始める

 

 

鈴とセシリアが数テンポ遅れて飛び立ち

 

「出来るだけ私の邪魔はされないで下さいね?」

 

「こっちのセリフよ、アンタは中遠距離専門でしょ? あたし より前に出ないでよ? 邪魔よ」

 

 

なんで普段は仲良いのにISに乗ると、こうも譲り合いをしないのだろう? まぁ元々2人共 個が強いタイプだからなのかも知れないけど

 

 

とはいえ、前衛の鈴と後衛のセシリアと言う配置はバランスは良いので山田先生がどう戦うか楽しみだ

 

 

「よし・・・デュノア、山田先生の使用しているISを説明してみろ」

 

上空で戦闘が開始したのを見た姉がデュノア君へ言う

 

「は、はい。山田先生が使用しているISはデュノア社製第2世代型ISのラファール・リヴァイヴの訓練機仕様です、外見だけなので確定では有りませんが恐らくノーマル装備だと思います。ラファール・リヴァイヴは第2世代型では最後期のISです、特徴は癖が無いバランス型である事、高い拡張性を有しカスタムパーツや追加武装が豊富である事、それにより搭乗者のスタイルによって機体色がガラリと変わるISです」

 

とスラスラとデュノア君はラファール・リヴァイヴについて説明すると

 

「ん、素晴らしい説明だ。今、山田先生が使用しているラファール・リヴァイヴは第2世代型、対して凰とオルコットの専用機は第3世代型だ。IS競技において この1世代の差は非常に大きい、だが1世代程度なら搭乗者に腕で容易に覆せる」

 

 

姉がデュノア君を褒めて、そう言った瞬間にグラウンドへ2つ、土煙を上げるクレーターが出来上がり、それを見た姉が

 

「な? 」

 

と姉はドヤ顔気味に言った

 

いや、な? って何さ?

 

「では、訓練機での実機実習を行う、出席番号順に5人ずつ班を組め ただし専用機持ちは教官役をしてもらうので私の所に集合、織斑、あそこでまだ揉めてるバカ2人を仲裁して連行してきてくれ」

 

 

「分かりました」

 

途中までキリッとしていた姉が鈴とセシリアの様子を見て溜息をつき私へ指示を出したので返事をして防護壁からクレーターへ移動し、モミクチャ状態で掴み合いをしてる2人を見て

 

 

「ねぇー2人共、喧嘩は後にしたら? 早くしないと織斑先生のカミナリが落ちるよ? 私が言うのもアレだけど織斑先生のゲンコツは痛いよ? 」

 

私の言葉に2人は掴み合いを辞め

 

「終わった事ですわ、今日の事を教訓に次に繋げましょう」

 

「そうね、そうしましょう」

 

となんか言い始め、いそいそとクレーターを出てきた

 

「専用機持ちは教官役させるから織斑先生の所に集合だってさ」

 

そう言うと2人は またかぁ みたいな表情をしたが見なかった事にして2人を連れて姉の所へ行く

 

「ん? 来たか、データを各機に転送した。その項目通りにすれば良い、安全第一だ、ISは展開しておけ」

 

と姉が言った瞬間、明石にもデータが転送されてきた事を告げる表示が現れた

 

 

「・・・あの織斑先生、私も教官役なんですか? 」

 

「あぁ、明石も専用機には違いないからな。戦闘機動は無理だが基本的な歩行や移動なら大丈夫だろう? 」

 

と姉は言う、いや確かにそうだけど、明石は特殊だから脚部も腕部も装甲がないから自分の足で歩くから感覚に違いなんて存在しない、とはいえ それを姉に言った所で状況が変わる訳ではないので色々飲み込む

 

 

そんな訳で私が受け持つ班に割り振られた打鉄を眺めながら姉に言われたので明石を展開して

 

 

「えーっと、それじゃよろしくね? まずは順番に装着・起動・歩行をやろう」

 

 

私が受け持つ班はクラスメイトだったので人見知りを発動せずに済んで良かったなぁ とか考えながら説明する

 

「織斑さん の専用機って、確か整備作業用なんだっけ? 」

 

「そうだよ、だからセシリアや薫君、鈴の競技用ISとは形が違うでしょ? 」

 

私の腰辺りに浮かぶ明石唯一のISの部分であるアンロック・ユニットを撫でながらクラスメイトへ言う

 

「全然違うね? 機能も違うの? 」

 

と尋ねられたので

 

「全く違うかな? まず競技用じゃないから武装も護身用のロングソードが1本だけ、あとは整備・改修とかに必要な機能と器具が積載されてる。 一応は飛ぶし浮かぶよ? 」

 

ふよっとクラスメイトの前で浮いて見せると、ありがと〜 と言われたので悪い気はしない

 

 

それから特にトラブルは起こらずスムーズに授業は進み

 

「総員傾注、午前の授業は此処まで。午後からは同じ班で使用した練習機の整備実習だ、専用機持ちは自分の班の訓練機をカートに載せてやれ。人力では少々重いからな」

 

と姉は言うが、人力でISを持てる人はなかなか居ないんじゃないかなぁ? 姉は生身でIS用の近接ブレードを振り回せるから多分、自力で載せられるんだろう

 

 

そんな訳で打鉄をカートに載せて明石を最低限の部分を展開したままカートを押して午後から授業を行う整備室へ向かう

 

 

午後からが私にとっては本番だ、だって公に打鉄を触れる訳だから

 

 

その前に今日は薫君とご飯を食べよう、多分デュノア君も一緒かも知れないし

 

 

少し気になる事も有るしね?

 

 






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