一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

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龍兎激突

 

 

 

薫君とデュノア君と昼食を食べ、色々な話をして友好を深めたあと、午後の授業を受けて放課後になった

 

 

「やる気満々だなぁ、2人共」

 

どうやってアリーナの使用許可を得たのか分からないが、鈴とラウラはアリーナ内で向き合って対峙していて、完全に戦闘モードだ

 

その様子を観客席から私達は見ている

 

「ボーデヴィッヒさん、なんか余裕そうな表情してるのは何で?」

 

不適に笑んでいるラウラを見て薫君が言う

 

「多分、勝つ自信があるんだよ。むしろ負けると微塵も思っていない」

 

私は薫君の質問に答え言う

 

 

そう、ラウラは自分が負けるとは考えていない。勝てる自信しか無い

 

 

何故ならラウラの専用機シュヴァルツェア・レーゲンと鈴の専用機 甲龍は、その特性ゆえにラウラが優勢だからだ

 

シュヴァルツェア・レーゲンは全距離対応が可能な汎用型で各種武装もラファール・リヴァイヴに比べたら少ないが多種類の武装を装備している

 

そしてシュヴァルツェア・レーゲンの最大の特徴、慣性停止結界ことAICはラウラにとって強力な武器となっている

 

 

「そりゃ負けるつもりで試合をする人は居ないと思うけど・・・」

 

薫君は私の言葉に少し腑に落ちない表情で言う

 

「機体特性だとシュヴァルツェア・レーゲンと甲龍だとシュヴァルツェア・レーゲンの方が有利なんだ、それに鈴は近接戦闘がメインのパワータイプに対してラウラは遠中近を柔軟に見極めて戦うバランスタイプだからね」

 

私の言葉に薫君は、なるほど といった表情をする

 

そして試合開始のブザーが鳴り、試合が開始されラウラがエビ鉈の様な剣を左手に持ち、空いてる右手で鈴へ来い来いと挑発し、鈴が挑発に乗って青龍刀による先制攻撃を行うがラウラは余裕そうに棒立ちのまま右手を鈴に向け青龍刀が自分に当たる直前にAICを使用し、鈴の動きを止め

 

 

「直線的な青龍刀による先制攻撃、実に分かりやすい。これではセシリア・オルコットに試合をお願いした方が良かったか? 」

 

「くっ・・・厄介ね」

 

とラウラは余裕の表情を崩さずに鈴を煽る、普段は可愛い小動物みたいなのにISを纏うと いつも慢心家になるんだよなぁ・・・まぁ強いからなんだろうけど

 

 

ラウラは鈴から距離を取ってからAICを解除し

 

「では仕切り直そう、私を退屈させないでくれ凰 鈴音」

 

 

「望むところよ」

 

ラウラは不適に笑み鈴を挑発し、鈴は熱くなった頭を冷ます為に深く呼吸をして先程とは違うオーラを纏う、どうやら鈴は本気モードになったらしい

 

それを見てラウラは更に不適に笑み鈴を見据える

 

 

さて、鈴が本気モードになったとはいえ近接主体の鈴が不利なのは、全く変わらないのだが、鈴はどう攻めるつもりなんだろう?

 

「一夏さん、AICは全てを停止出来るの?」

 

薫君はAICに興味を持った様で私に尋ねてくる

 

「理論上は止められる、理論上はね? 」

 

私が少し含みを持たせて答えると

 

「じゃぁ、実際には? 」

 

「光学兵器の類いには効き目が薄い、つまり止められるけど凄く面倒臭いって事」

 

そう、AICは完璧ではない。光学兵器の類い、例えばブルーティアーズのレーザーとかは ただでさえ止めるのが大変なのに光速で飛来するからAICで止めるのは現実的に無理と言わざるえない

 

「それにAICは1つ大きな欠点が有るんだ、それは停止対象へ意識を集中し続けないといけない事」

 

「それって、オルコットのビットみたいにって事? 」

 

私は薫君の言葉に頷く、本当はビット操作よりシビアになると思うけどイメージ的には間違ってないから良いかな?

 

 

「AICを完全に使い熟すならマルチタスクの取得が必須だね」

 

そこまで口にして私は少し疑問を抱く、そう簡単にAICが使いこなせるのか?と

 

確かにラウラは勤勉で努力を惜しまない、でも専用機の調整が遅れていたラウラにAICを完全に使い熟せる程の訓練が出来たのだろうか?

 

でも慢心家とはいえラウラが不安を残した状態で鈴に喧嘩を売るかな? いやラウラの性格的には無い

 

「マルチタスクを会得してる? いや、まさか・・・」

 

 

ラウラがAICを使う時、必ず利き手を対象へ向けている。AICは目に見えない と言う特性がある、更に言えば甲龍の衝撃砲の様に大気に変動も見られない

 

 

それなのにAIC使用時に、わざわざ利き手を対象に向けていたらAICを使用しようとしているのが分かってしまう、利点を捨てる理由がある筈

 

 

考えられる理由は、1つめは ラウラが完全にAICを使い熟せていないため、これなら わざわざ利き手で対象へ向ける理由になる

 

2つ目、ブラフの為に わざわざやっている、これもラウラならやる

 

 

3つ目、シュヴァルツェア・レーゲンのコアがラウラと意思疎通出来る程に成長していて、ラウラが利き手を対象へ向ける行動をトリガーにコアがAICを発動させている、この可能性が出てきた

 

IS搭乗者として高みへ登る為に必須な事が自機のコアとの対話と理解、姉さんと束さんは普通にISコアと対話していた

 

私も一応は明石と対話できるが、明石は猫の様に寝るのが好きな様で滅多に起きない

 

 

あとでラウラ本人かクロエかジークさんに聞いてみよう、何かしら分かるはずだ

 

 






お待たせしました


ちょっと仕事がゴタついてしまって更新が遅くなりました


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