一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

58 / 112
タッグマッチ戦開幕 準備

 

 

ラウラの襲撃(こくはく)から3日が経った月曜日、タッグマッチ戦の日がやって来た、私は薫君とシャルと共にトーナメントの発表を見る為に電光掲示板の前で画面を見上げている

 

ちなみに、私は整備科志望なので試合が始まれば整備室へ向かうので既にツナギを着ていて、薫君とシャルは まだ制服のままだ

 

 

「いよいよだね」

 

私は隣に立つ2人に言うと

 

「そうだね、シャルの足を引っ張らない様に頑張るよ」

 

と薫君は少し冗談ぽく言い

 

「大丈夫だよ薫、僕がキチンと合わせるから」

 

薫君の言葉にシャルはニコリ笑み言う

 

ほんとシャルは底が知れない、詳しくは知らないが薫君と同等の搭乗時間だとするならば、シャルは常識外の操縦技術と器用さを持っているし、知識も豊富だ

 

まぁ普段は可愛い美少女みたいな感じなんだけどね?

 

 

「ひとまず今1番警戒すべきなのはボーデヴィッヒさん、次が更識さんかな? 」

 

 

シャルは真剣な表情をして言う

 

鈴とセシリアの名前が出ないのは、ただ単に2人の事前情報が多いのと戦ったことがあるから、そしてラウラと簪の事前情報が少な過ぎるから警戒度が鈴とセシリアより高い

 

 

それに割と本気だった鈴を余裕を持って叩き伏せているラウラの実力は計り知れない、パートナーによっては薫君とシャルでは手に負えない可能性も有る。それこそラウラと簪がペアになったら、目も当てられない

 

 

「分かってる、ボーデヴィッヒさんに当たらない事を祈ろう」

 

と薫君は少し苦笑して言う

 

「それにしても残念だなぁ、僕も不知火使いたかったよ」

 

シャルは本当に残念そうに言う

 

「ごめんね?シャル、組み上げが間に合わなくて」

 

ラウラのシャルへの告白の後、私はシャル用に不知火を作る事に決め、製作を始めたが、どう急いでも最低7日掛かるので今回はシャルには我慢して貰う事になってしまった

 

私はシャルへ軽く謝っておく

 

「ううん、ありがとう一夏、次の機会が楽しみだよ」

 

シャルはニコリと笑み言う、その表情は年相応で美少女に見える。今度 私の服とか着せてみようかな?

 

シャル、絶対 似合うと思うんだ、下手したら私より女の子になるかも知れない

 

 

 

よし、今度 着せてみよう、そうしよう

 

 

私は勝手に邪な決意をし、電光掲示板を見ると漸くトーナメントの組み合わせが表示される

 

「・・・最悪では無いけど、悪い分類だね」

 

私は写り出された組み合わせ、八月一日 薫&シャルル・デュノアVSラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之 箒 を見上げながら呟く

 

初戦から鬼門のラウラと言う難題、これはかなり苦戦しそうだ

 

「決まってしまったのは仕方ないし、やるしかない。頑張ろうシャル」

 

「そうだね、やろう薫」

 

私の心配をよそに2人はヤル気満々で、私の心配は杞憂に終わりそうだ

 

「それじゃ、準備を始めよう? シャルのリィンも換装作業あるでしょ? 」

 

「そうだね、行こう」

 

「うん、行こう」

 

私の言葉に2人は返事をして暫定男子更衣室へ歩み始める

 

「・・・嫌な予感がするなぁ」

 

私は2人の後ろを歩きながら呟く、なんとも言えないがなんとなく嫌な予感がする、具体的に何が起こると分かる訳では無いので少し不安を感じる

 

そんな不安を感じつつ廊下を歩いていると、所々にある電光掲示板に映る来賓や観客席の映像が目に映り二度見する

 

 

「あれ? 今、束さんがいた様な? 気のせいかな・・・」

 

確かに束さんはIS業界のVIPだけど、毎度毎度行事に現れるとは考えられない、だってなんだかんだ束さんも多忙な訳だし?

 

 

いや、束さんの場合、合法的に私達に会う為にスケジュールに都合つけて来る人なんだよなぁ、それに束さんの場合、本業が何かがさっぱり分からないぐらい副業に手を出しているしね、うん

 

 

そんな事を考えつつ2人の後を追い男子更衣室で2人が着替え終わるのを待ってからブリーフィングを始める

 

 

「とりあえず今分かっている事から推測した情報を交えてブリーフィングをするよ? まずラウラの専用機、シュヴァルツェア・レーゲンのコア意識は確実に覚醒している、次にレーゲンの特徴であるAIC、これは不知火のドラグーンに対して耐性は低いからドラグーンを積極的に使って行こう。あと2人の武装やビームライフルを用意してあるよ」

 

「了解」

 

「分かった」

 

私の言葉に2人は頷き思案顔をする

 

 

「レーゲンの武装に関しては遠距離砲撃のレールカノン、中距離射撃のチェインガンを切り替えで使えるみたいだね、あとはワイヤーブレードと腕部プラズマブレード、今分かっている武装は、これが全てかな? 」

 

 

恐らくシュヴァルツェア・レーゲンはAIC使用を前提とした機体だ、だから武装に関して遠中近、全距離対応できるバランスの良い武装をされている

 

でも少し違和感を感じる、AICは発動に集中力を使うから思考トリガーのレールカノンもチェインガンも、どちらかと言えば不向きだ

 

 

でもレーゲンのコア意識が覚醒しているなら話は変わる、AICの操作をレーゲンに任せる事が出来るのだから、その逆も可能だろう

 

 

あとラウラがレーゲンのバススロットに何か隠し持っているかで試合の難易度がかなり変動する

 

 

ひとまず、薫君に怪我がない事を祈ろう、正直に言えば勝敗なんてどうでも良いしね?

 

 







お待たせしました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。