チームMOSのメンバー全員と連絡先を交換し、オータムさんからマドカの秘蔵写真を内緒で貰ったりした後、姉さんの動向を探るついでにマドカの勇姿を見ていた訳だけど、同じブロックにいた姉さんが私が苦戦し敗退したオータムさんをアッサリと撃破してアッと言う間にバトルが終わってしまった、本当に遊びに容赦無い288ヶ月児だ
さて、そのあと順調に姉さんは擦り傷すら負わずに地方予選を勝ち抜き本選への出場権をゲットしていた、これで束さんが参加していたら姉さんを止められたのかなぁ? と思ったが参加していなかったので仕方ない
そんな訳で288ヶ月児が本気で遊んだ日から約1週間が経ちそうな週末の放課後、私は神妙な表情をした鈴と箒に左右から拘束され屋上に連行されてしまい首を傾げていると
「一夏、アンタ水着は持ってるの? 」
表情からは予想出来ない言葉が出てきて少し面食らうが、深く考えずに
「え? 水着なら持ってるよ? 授業用の奴だけど」
と事実を口にすると鈴は『ですよねー』みたいな表情をして溜息を吐き、箒はヤレヤレといった表情をして肩を竦めている、そんな状況に疑問を感じていると
「アンタ、来月の臨海学校で旧スク着るつもりなの? 流石に無いと思うわよ? 」
ビシッと効果音がつきそうな動きで私を指差し鈴は言い
「こうゆうのに私は疎いが、そんな私でも流石に無いと思うぐらいに無いぞ? 一夏 」
箒も鈴の援護をする、2人が仲良くなってくれて嬉しいけど、何故 私は責められているのだろう? 旧スクは布面積が大きいし学校指定の水着だし、布面積がISスーツと殆ど同じだから安心感が有るんだけどダメなのかな?
「・・・アンタ、ISスーツと布面積同じぐらいだからって考えてるわよね? なら旧スクじゃない布面積同じくらいの奴にしなさい? 流石に旧スクは色物過ぎるわ」
鈴は私の思考を読みジト目で言ってきて、箒は鈴に同調しウンウンと頷く
「そうは言っても私は
別に水着を買いたくない訳ではない、
「あぁ確かにそうよね、分かったわ。明日、一緒に買いに行きましょう? アタシも水着用意しなきゃいけないし、海なら日焼け止めとかも買わないとね? 」
「では私も同伴させてくれ、実は私も水着の事はよく分からんからな」
鈴の提案に箒が乗っかり私達は水着を買いに行く事になったので一先ずは一安心かな?
そんな訳で翌日、私達は鈴の先導の元、大型複合施設レゾナンスへやってきた
「さ、行くわよ? 丁度シーズン直前だから種類は選り取り見取り、1つぐらい妥協点に合致する水着がある筈よ」
「うん」
「水着か、学校指定以外で買うのは何年ぶりになるだろうか・・・」
鈴の言葉に私が頷く隣で箒は少し遠い目をして哀愁を漂わせる、そんな箒の背中を鈴が軽く叩き歩き出したので私達も鈴の後を追う、こうゆう時は良い意味で臆さない鈴の性格が羨ましいと少しだけ感じる
なんだかんだ と移動して鈴にレクチャーして貰いながら何件かのお店を冷やかしながら私の求める水着を探していると
「・・・サイズが、ない」
「くっ・・・アタシ初めて箒に殺意を抱いたわ」
箒が何度目かの手に取りサイズを確認し元の場所に戻す、と言う行動をした後に呟き鈴が箒の呟きに反応し殺意の波動を放つ、此処で『鈴、気にしてるもんね? 』なんて言った日には私は鈴に噛み付かれてしまうだろうから聞こえなかったフリをする事にしよう、うん そうしよう
箒も箒で大変だなぁ、鈴もサイズがあまり無いって苦労してるとか何とか言ってるし、私は並で良かった、うん良かった
「とりあえず一夏、アタシは少し癪だけど少し
鈴は本当に少し不服そうに、そう言ってきて 確かに一理あるな、と感じる
私としても薫君に喜んでもらえるなら布面積を減らすのもやぶさかではない、ないのだが私の場合はトラウマがあって気持ちでどうこう、ってものでもない
と、そこまで考え、ふとある事に気付く
あの日の夢を最近見ていない事に、気付く
最後に見たのは約
それ程に私にとって薫君は大きな存在なのだと私は改めて自覚する
このまま順調に行けば、薫君とあんな事こんな事をできる日がやってくるかも知れない、多分
それから苦戦しながらも上はタンクトップで下はショートパンツタイプのタンキニを購入する事が出来た
ちなみに鈴はオレンジのビキニに近いタンキニ、箒は鈴の口車に乗せられ防御力がかなり低い白いビキニを購入している
まさか箒が鈴の口車に乗せられるのは予想外だったけど、まぁこれも箒が成長したって事で喜んでおこう、うん
少し防御力が高いけど、薫君は喜んでくれるかな?
お待たせしました
水着購入回でしたw
さて最近気付いたのですが、私が執筆してる作品で最多話数作が、この作品なんですよねw
お付き合いいただきありがとうございます