一夏ちゃん視点
クラスメイトを始めとした同級生の生暖かい眼差しに耐えつつ海を満喫し夜になって夕食に海産物を食べた訳だけど、シャルが刺身に添えられていた擦り本ワサビを塊で食べて少し酷い目に遭っていたけど、涙目になっていていて少し可愛いなぁと思ったり、のほほんさん 達とトランプをしたりして就寝した
そんな訳で翌朝、少し早起きしてお風呂を浴びて身支度を整えた後、のほほんさん を起こしたりして朝食を食べ、臨海学校の主目的の実習が始まる
「総員傾注、昨日見かけた者も多いと思うが本臨海学校より非常勤講師として教員が増えた。これは我々IS学園職員、ひいては諸君達生徒にも利益に繋がる喜ばしい事となるだろう。主に整備士志望者にはな、では自己紹介をしてもらう」
姉さんは拡声器を使い話をして、束さんとアイコンタクトを取ると束さんに拡声器を渡す
「やぁやぁ私は篠ノ之 束、君達にはISの産みの親と言ったら分かるかな? 君達には期待しているよ、よろしくね」
束さんは珍しくふざけた挨拶をせずに、大人の対応で挨拶をし姉さんに拡声器を返す
「それでは実習を始める、各国代表候補生専用機持ちと八月一日 及び 織斑、整備班は指定の場所へ移動し追加装備の起動テスト、残りは実機実習と装備換装の実習を並行して行う、疑問やトラブルが有れば直ぐに私や教師に報告する様に、では行動に移れ」
と姉さんは指示を出し移動を始めたので、私達も移動を始める
私が起動テスト組に入っているのは単に私が薫君の専属整備士を任されているのと、他専用機持ちのISをある程度は触る事が出来るからだ
そんな訳で各国代表候補生宛に送られて来た追加装備の入ったコンテナを移動させて作業をしやすくしてから薫君宛に来たコンテナを開き中身に不備がないか確認する
「・・・うん、不備は無いみたいだね。始めようか薫君」
「よろしく、一夏さん」
明石を展開して薫君へ声をかけると薫君も打鉄改を展開してニコリと笑み頷く
「行くよ明石」
「明石にお任せにゃ」
光子が集まり明石が現れて元気よく片手を上げたので頭をひと撫でして作業を始める
まず基部ユニットを接続して次に追加プロペラントタンク兼マルチブースターの大を中心部に連結させる
「メインブースター接続を確認、と」
その後に上下に追加プロペラントタンク兼マルチブースター小を接続してマルチウェポンラックを接続して対物シールドを専用のマルチスラスターシールドへ換装する
「追加ブースターの接続完了、違和感はあるかな?薫君」
「今のところ大丈夫、かな? バランスはズレてないよ」
私の質問に薫君は答える、私は薫君の言葉に頷き作業を続ける
上部マルチウェポンラックにバズーカを3つセットし、下部マルチウェポンラックにシュトルムファウストを3つセットする
少し弾速は遅いが牽制にはなるだろう、多分
とか考えつつメインブースター両サイドのサブアームにドラムマシンガンを接続して
「よし、全行程終了。どうかな? 」
「少し後ろが見えづらいけど、まぁ仕方ないかな? 」
と私の質問に薫君は苦笑していう
「そうだね、確かに基部ユニットもサブスラスターも追加ブースターも大きいし見えづらいのは仕方ないかも知れないかもね? でも直線加速力、火力は向上してるから安心して? 」
と言いつつ、実は私も少し思う所があったりする
この装備、非限定空間での運用を前提にしているわけだけど、それにしても振り切り過ぎていると思う
なぜなら追加ブースターが大き過ぎるしバズーカを3機、シュトルムファウストを3機という大火力火器を複数装備している、これはキャノンボールファストを前提とした仕様では無い気がするのだ
まぁ今日はあくまでもテストだから、装備数を削るなり装備変更をするなりは後で薫君と相談して決めよう
「マスター、こっちも終わったにゃ」
「ありがとう明石」
音も無く現れ私の胸元に擦り寄る明石の頭を撫でてお礼を言い
「シャル、違和感はある? 」
「大丈夫、特に問題ないよ一夏」
フルアーマー化したリィン・カーネーションにご満悦のシャルがサムズアップをしてニコリ笑んで言う
普段は大人しくて紳士的なシャルも、やはり男の子らしく こうゆう所は年相応の反応をしてて可愛いと思うし、和む
「おおよそ最初の換装が終わった様だな? ではテストを始める事にしよう、各員 担当者の指示をよく聞き、慎重に事に当たれ」
タブレットPCを見ながら現れた姉さんが拡声器を使い指示を出して忙しそうに移動をする
それを見て、やっぱり大変そうだなぁと思いつつ
「それじゃぁテストを始めようか、アイドリング開始」
甲高い音を響かせて打鉄改とリィンの追加ブースターのタービンが回り始め、轟音へと移行していく
「前方、よし。進路クリア・・・発進、どうぞ」
「八月一日 薫、打鉄改
「シャルル・デュノア、フルアーマー・リィン・カーネーション、
推進力が最高潮になったタイミングで2人へ言うと轟音と暴風を残し空へと舞い上がって行き、彼等の後を白い軌跡が追う
その軌跡は蒼穹に綺麗に記されていく、なんか綺麗だなぁ
お待たせしました
なんかグダッた、すみません