一夏ちゃんは戦わない   作:銭湯妖精 島風

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夏休みだよ、実家にGO

 

 

 

まだ早朝なのにジリジリと肌を焼く様な日差しを感じながら日課の朝練を終え、軽くシャワーで汗を流して色々と支度をしてから用意してあったボストンバッグを手に持ち部屋を後にする

 

 

今、IS学園の半数以上の生徒は夏休みに伴い帰省をしている、俺みたいに夏休みに突入しても1週間弱 寮に居るのもいれば、終業式直後に帰省する強者、そもそも帰省する気がない人、さまざまだ

 

 

実を言えばサバゲーイベントも夏休みに突入してからあったんだけどね?

 

 

そんな訳で一夏さんに会えなくなるのが嫌で少し粘ってみたのだけど、一夏さんが用事と織斑先生も夏休みに突入したから帰省する事になったし、親が少々しつこく連絡してきたから帰省する事にした

 

 

と言っても、夏休み中に何度かIS学園かお世話になった研究所に行ってテストやらデータ取りやらをする事になっている、少し面倒だけどね?

 

 

ちなみに制服だと目立つかは私服を着ている

 

 

「・・・今日は一段と晴れてるなぁ」

 

 

頑張りすぎている太陽に少しクレームをつけたくなったが、雨よりはマシだなぁ と言葉を飲み込んで、のんびり歩く

 

 

「不満か?マスター?」

 

 

もう見慣れた栗毛色の髪をした半透明の美少女、陽炎が俺の右斜め上ぐらいに現れ、尋ねてくる

 

 

「不満、不満か・・・そうだね、少し不満かな? 雨よりはマシだけど、暑いからね」

 

 

透けている陽炎がまさに、カゲロウの様にフワフワしてて少し面白いなぁと思いつつ陽炎へ返答すると

 

「なるほどのぅ、しかし夏だからのぉ仕方ないあるまい? 」

 

 

と陽炎は納得した上で俺を嗜める様に言う、うん 分かってるよ陽炎、重々承知しているよ、うん

 

 

そんなこんな陽炎と下らない話をしながら電車に乗り込み地元へと揺られる事、約2時間で地元の駅に到着し、丁度良い時間だったので駅近くのファストフード店の目に付きづらい角の席で実体化した陽炎と一緒に軽く食事を取り実家への道を歩む

 

 

たったの約3ヶ月離れていただけなのに妙に懐かしい気持ちになって、もう何年も帰ってきていなかった みたいな錯覚を感じながら歩く

 

 

約3ヶ月で変わっている所も有って少し変な感じだ

 

「此処がマスターの生まれ育った場所か、案外IS学園から近いの? 」

 

 

再び半透明になって漂い興味津々にキョロキョロしながら陽炎が言う

 

 

「そうだね、此処が俺の故郷だ」

 

 

と陽炎に答えると、見た目相応の反応で少し興奮した様子で質問してきたので軽く答えながら歩き続ける

 

 

駅から徒歩で約15分、俺は大通りから横道に入り実家のある高層マンションの入り口の自動ドアを合鍵で電子キーを外しエントランスに入りエレベーターに乗り実家の有る階のボタンを押す

 

 

あまり大ぴらに言わないが俺の父親は、会社員の中でも かなり高給取りらしく、俺が物心付いた頃には このマンションに住んでいた

 

なんでか分からないが外観も内装も劣化していない様に見えるから不思議だなぁ

 

 

ちなみに母親は俺を身籠ったのを機に専業主婦になったらしい、何の仕事をしていたかは、はぐらかされて聞けていない

 

 

そんな訳でエレベーターを降りて通路を歩き玄関扉の鍵を開けて中に入り

 

 

「ただいま」

 

と居るであろう母親に声をかけ、靴を脱いで廊下を進みリビングへ入る

 

 

「おかえり薫」

 

 

「ただいま母さん」

 

皿を洗っていた所だった様で水仕事をしながら俺に気付いてニコリと笑んだので改めて言う

 

「暑かったでしょう? 冷蔵庫に麦茶あるから飲んで? 」

 

 

「ありがとう、とりあえず荷物置いてくるよ」

 

 

母さんに、お礼を言い自室へボストンバッグを置き、再びリビングへ戻りキッチンへ行って冷蔵庫から麦茶を取り出し飲む

 

やっぱり夏は麦茶だよね、なんかそんな気がする、そんな事を考えながら ふと時計を見ると12時を少し過ぎた頃だった

 

「楓は? 」

 

俺が夏休みで有る以上、(カエデ)も夏休みだから家にいるのか少し気になり母さんに尋ねる

 

 

「楓? 楓なら部活よ、部活」

 

「部活か、なるほど」

 

 

俺は母さんの言葉に納得しながらコップに麦茶を注ぎながら、この後の事を考える

 

 

帰ってきて直ぐに出掛ける気にはならないし、出掛ける用事も無い

 

 

かと言って、何かやらないといけない事も特にない、まぁ課題は有るけど今はヤル気が起きない

 

 

なんか気持ちが盛り上がっていかない、此処数ヶ月は感じた事の無い虚無感?って奴を感じて、なんかヤル気が起きないんだ

 

 

そんなこんな麦茶を冷蔵庫に戻してから自室へ戻り、ベッドに突っ伏す様に寝転びボンヤリする

 

 

そういえば手放しでゆっくりできるのは約3ヶ月ぶりだ、結構疲れていたのかも知れないな、とか考えつつも虚無感を抱く理由は違う気がするな、と思う

 

 

まぁ良い、とりあえず今日はゴロゴロしよう。此処は実家の自室で今は夏休み、1日ゴロゴロして無駄にしても許される、多分

 

 

「・・・一夏さんに会いたいな」

 

 

仰向けになりボンヤリ天井を眺めていると、不意に口から そんな言葉が溢れる

 

 

 

どうやら俺は自分が思っていた以上に一夏さんが好きらしい、実家に帰省しただけでコウなる程に

 

とはいえ実際問題、一夏さんに会うのは難しいだろう。用事が有るらしいし、そもそも家の場所を知らないし?

 

 

「はぁ・・・あんま頼りたく無いって言うか、少し苦手なんだよなぁ・・・あの人」

 

 

が、現状を打開するには あの人を頼る他無いので腹を括り携帯の電話帳から目的の番号を選びプッシュする

 

 

願わくば、普通の対応をしてくれます様に!

 

 






ネタが浮かばなかったので、サバゲーの話から帰省まで飛ばしました




楓、ちゃんと出てくるかな?w


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