服部幸助こと魔法使いビーストを新たに加えた第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ。
ロマーニャの防衛とヴェネツィアの奪還、そしてヴェネツィアの空に発生したネウロイの巣の破壊。その目的に向かって十三人一丸となって団結していくことになったのだが
「んがあ”あ”あ”あ!!!か”あ”あ”あ”!!」
「……」
早くもその結束のに亀裂が入りそうな目に遭っている人物がいた。日付が変わり、まだ日も昇っていない時間なのにソーマは眠れずにいた…というよりかは寝ていたところを強引に起こされた。
その原因というのが数歩離れた隣のベッドで爆睡する服部だ。
就寝した最初の段階では静かだったのだが数時間後に突然とんでもなく大きな音で出し始めた鼾にソーマは心地よい眠りを妨げられてしまった。
「うっるっさ…」
布団の中に頭までくるまって頑張って音を遮断しようとするが壮大な鼾の前ではそんなちっぽけな防御膜など無意味。寝付けずに段々といらいらが募っていくばかり
我慢できずにソーマは布団から出て服部の鼻を指で軽く詰む。
「ふんがっ…こっ、かっ…ぅぁ…」
「止まった。悪く思うなよ服部」
幸せそうな寝顔なだけに申し訳ない気持ちになるがこれも己の安寧なる睡眠の確保のためと罪悪感を誤魔化してソーマは自分のベッドに戻って夢の世界に旅立とうとする。
「かぁ…ふぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」
「おおっあ!?」
しかし意識が再び夢の世界に落ちることはなくまた復活した鼾に睡眠を妨害される。
「うっそだろ…」
ソーマは絶望する。
これがいつまで続くのかと不安になりながら、どうか収まってくれと願いながらソーマは布団にくるまってその時を待つ。
だがその願いも虚しく眠れないまま時間だけが過ぎ、気付けば朝日が顔を出しカーテンから光が漏れ出した。
「よっし!今日も一日気合い入れて頑張っぞー!」
日の出と共に服部は飛び跳ねる勢いで起き上がった。
目を覚ますなり彼は寝間着から軍服に着替え、起きたばかりとは思えない元気な足取りで部屋を出て行く。
「……」
結果として
「どうした?朝から疲れた顔して」
「顔色悪いですよ?具合悪いなら診ましょうか?」
「ちょっと…色々あって。風邪ではないから大丈夫…うん、大丈夫そうかな」
誰がどう見ても気分の優れない顔をして朝の食堂に出てきた彼をシャーリーと宮藤が気遣う光景が生まれた。
ちなみにこの光景を生むことになった張本人は坂本主導による早朝の自主鍛錬を終えて汗を流すためにシャワーを浴びている。
「夜更かしか?だらしない。常に己の健康を万全な状態で維持するのも我々の軍人の務めだ」
「それはわかってる。わかってるんだけどさ…相部屋なんて初めてだったから予想してなくて」
「そう言えば訓練校でも服部の同居人が睡眠不足に悩まされていたな。普段話す分にはとてもいい奴だし悪意がないのはわかる。でもさすがに何日も耐えられないからどうすればいいかと」
宮藤の煎れてくれたコーヒーを口に含みながらバルクホルンが小言を言う。
一方でソーマの不調の原因に気付いた坂本が口を挟んでくる。
「今すごく気が合いそうその人と」
「空き部屋は何個かあるから部屋を別々にしてみる?ずっとこのままの状況が続いたらさすがに辛いでしょ?」
失礼ながらもソーマの苦労に苦笑を隠せずにいるミーナが提言する。
規律的に多少問題はあることではあるからあまり良いとは言えないが戦闘や日常生活に支障をきたすレベルまで酷いのならばやむを得ない。
「いや…耳栓でもしてなんとかするよ」
せっかくのありがたい提案だが服部への罪悪感が芽生えてしまうことを考慮してソーマはミーナの案をやんわりと断った。
そんな彼の心情を慮ってハルトマンが同情の言葉をかける。
「ソーマも大変だね。新しい基地に来て最初に悩むのがネウロイじゃなくて味方のことなんて」
「私としてはお前はもう少し悩んでほしいところだがな」
「悩むことなんてないよ?」
「どの口が言うか!私たちの部屋を見てみろ!お前の私物が私の空間にまで侵攻してきているんだぞ。着任したばかりで何故あんなことになる!」
ソーマのことなんてそっちのけにバルクホルンはハルトマンに口撃を向ける。
彼女も彼女で同居人の問題に苦しんでいた。ハルトマンは片付けをするのが苦手で部屋中にゴミや脱ぎ捨てた私服が山のように散らばっており、それがバルクホルンの生活スペースを侵食しているのだ。
もっともこれはブリタニアにいた頃以前からで今に始まったことではないのだが、ロマーニャ基地では二人以上の隊員が相部屋となって生活するという都合によってバルクホルンという悲しい犠牲が生まれる弊害となってしまった。
「…あっちも大変だな」
「どっちがいいよ?汚いのと寝れないの」
バルクホルンに同情するソーマ。その隣でシャーリーが自分の豊満な胸を枕代わりにして眠るルッキーニを抱きかかえて質問を投げかける。
「まだあっちがいいかな。寝れるのが羨ましい」
そう、寝れるのが羨ましい。枕の柔らかさが相当心地良いのかウトウトと眠るルッキーニの寝顔に羨望の眼差しを送っているとシャーリーを見てあることに気付く。
「そういえば服変えた?」
視覚的に強い刺激をもたらす鮮やかな赤色のジャケットを見てソーマが言う。
記憶に強く根付いている彼女は確かベージュのジャケットだったはず。
「なんだよ今気付いたのか?どうよ?」
「うーん、シャーリーって感じ?合ってるよ」
「そういうそっちだって、緑に変えたんだな」
「いいだろ?これ。前にいたとこの仲間が作ってくれたんだ」
ソーマもまたブリタニアの時とは軍服が変わっていた。明るい緑と白を基調としたデザインをしているそれはルチアナからもらった物だ。
服飾の道を志しているだけあってその出来は市場に出回っている品と比べても遜色ない。むしろそういった品よりも優れた仕上がりとなっている気さえする。
「そりゃまた本格的だな」
「デザインとかも全部その人がやってくれてさ。内側とかほら、こういうのもわざわざ」
そう言ってソーマが服の内側を見せると胸元の内ポケットの表面に赤いウィザードの魔法陣が描かれていた。
あまりの凝りようにシャーリーだけでなく宮藤やリーネまでもが食い付く。
「ソーマさんの魔法陣の絵があるんですね。でも作るの大変そう」
「実際大変だったし手間だったと思うぞ。前のとこから俺がいなくなって一月くらい後かな。送ってきてくれたから」
「でも作った人がそれだけソーマさんを大事に思ってるっていうのがわかります。なんだかこっちも嬉しくなります」
リーネが我が事のように笑顔で言う。彼女のその言葉と表情にソーマも胸の内に嬉しさが込み上がってきた。
「そうだな。だからこそ頑張らないとな…」
託されたのはロマーニャの防衛とヴェネツィアの奪還だけではない、ルチアナやフェルたち504の思いや悔しさも背負って自分はここにいるのだ。彼女たちのためにも何としてもネウロイを殲滅してこのロマーニャに平和を取り戻さなければ、とソーマは強く意識し、拳を握った。
それを成し遂げるためにも食事は欠かせない。腹が減っては戦はできないと扶桑のことわざにもある。
朝食の席に着いた皆を迎えたのは宮藤お手製の白米と焼き魚と味噌汁。扶桑食のオンパレードだ。
「ごっはんーごっはんー久しぶりの芳佳のご飯ー」
「そんなに喜んでくれるんだねルッキーニちゃん」
「だってだって今まで食べられなかったんだよ」
あまりにも喜びを大にしているルッキーニに嬉しさと戸惑いが混ざった複雑な感情を抱く宮藤。
そのことに関しては珍しくエイラも気が合ったのか同調して頷く。
「ま、わからなくはないかな。宮藤作るご飯ってどうしてか他のところで食べるよりも美味しいんだもんな」
「それは愛情、という奴だろうな。料理が美味しいのならそれだけ宮藤が私たちを想ってくれている証と言えるわけだ」
「愛情…私だって、宮藤さんに負けないくらい坂本少佐を想っておりますわ」
(まーた何言ってんだペリーヌ)
坂本の言葉のどこに触発されてか対抗意識を燃やしてブツブツと呟くペリーヌを見てソーマが内心でぼやく。
そのことを上手い事流してご飯にありつこうとする。そしてそれは服部も同じであった。
「いっただきまーす!」
元気よく食前の礼儀を欠かさずに行った服部は卓上の醤油を手にし、白米の上にかけた。
数滴ではなく滝の水を思わせる豪快な量を
「えっ…」
その瞬間だけ時間が止まったかのように誰もが動きを止めて服部を凝視する。
いや誰もがという表現は誤りだ。坂本、彼女だけそこにある光景を当たり前と受け止めているような表情で箸を動かしている。
「何してんだよお前」
皆の意見を代弁するエイラ。それを受けて当の本人はさも彼女の反応が不思議であるかのような顔をする。
「醤油ですけど。あ、ユーティライネンさん。もしかして初めてですか?これは醤油って言って-」
「それがなんなのかくらいわかる。そうじゃなくて私が言いたいのはなんでそんなにかけるのかって話だよ」
服部のご飯はもはや白米と呼べる色をしていなかった。
黒っぽい茶色が大半を染め尽くしていて辛うじて白い面積が残っている程度でもう全く新しい食べ物に変貌を遂げてしまっている。
あんなにも生き生きとしていた姿はどこに消えてしまったのか。まるで美味しそうには見えない。
生まれて初めてエイラは料理に同情している。
「俺子どもの頃からずっとこれでご飯食べてますよ…変ですかね?」
「…どうなの?」
もしかしたら億分の一くらいの可能性で服部が正しいのかもしれないと思いソーマは扶桑出身である宮藤に答えを求める。
「扶桑だとご飯に醤油をかけるのは珍しくない食べ方です。ですけども」
「ですよね。変じゃないですよね」
「変ではなくても限度の問題かと思いますわよ。ショウユのことはあまり詳しくないですけどそのうち体を壊しても危険があるのではなくて?」
「どうなんですか?」
「えっと前に読んだ本には低血圧とか呼吸困難の恐れがあるって書いてあったような」
ペリーヌの指摘と服部の質問に人差し指の先を顎下に添えて答える宮藤。
想定していたものよりもよっぽど深刻な内容が返ってきたのか問題の行動を起こした張本人は愕然とショックを受けていた。
「え!?そんな…そんなに酷いことになるんですか…」
「元気出せって。別にこれからもう一生かけちゃダメって言ってるんじゃないんだ。明日から少し量と頻度を減らしてれば平気だって。な?」
想像を遥かに超えた落ち込みっぷりを見せる服部にソーマはそう言葉をかけて慰めた。
☆
朝食と午前中の走り込みと空中訓練を終えた後真昼時の滑走路に夜間哨戒の任のために就寝しているサーニャを覗いた面々が集った。
彼女たち、というより服部に対して坂本は言葉を発した。
「午後の訓練はロッテによる模擬戦を行う。服部、早速だがお前にも加われ。今後戦力になってもらうためにもウィッチとの戦闘に慣れてもらう」
「ロッテ、って誰かと一緒ってことですよね?先輩と一緒ですか?」
「いや今回はウィッチと魔法使いで分かれてソーマにお前の相手をしてもらう。その方がいい」
「じゃあ俺たちの相方は?誰になるんだ?」
「特にこれといって決めていない。好きにしてくれていい」
とは言われてもそれはそれで悩んでしまう。ソーマが考えているとルッキーニが手と声をあげた。
「それなら私やるー!この前シャーリーがやったし今度は私がソーマと組む!」
「正確には私はソーマと組んだわけじゃないんだけどな。まぁとにかく行ってこいルッキーニ!」
ソーマと初めて模擬戦をした相手であるシャーリーがルッキーニの背中を叩いて気合を注入。
後押しを受けたルッキーニはそのまま上機嫌で軽々とスキップを踏んでソーマの横に付く。
「にっひっひ~よろしくねソーマ」
「こちらこそ、ぜひとも頼りにさせてもらうよルッキーニ先輩」
「任せて!頼りにしていいよ!」
ない胸を自信満々に張るルッキーニはさておいて彼女の申し出はソーマにとってはこの上なく有り難い。
その理由は主に二つ。
彼女とのロッテは経験がなく今後の戦闘のために一度でもやっておくべきだということ。そして何より最後の理由は自分が誰に相方を頼もうかと悩んでいたところにあちらの方から率先して志願してくれたこと。
ソーマとルッキーニ、これで服部と対戦するロッテが決まり残すは服部の相方のみ。
誰に白羽の矢を立てようかと坂本が考えていると思いも寄らぬ人物の声が上がった。
「では服部の相方には私が立候補しよう」
バルクホルンがそう言って数歩前に出た。
「バルクホルンか。うん、確かに適役だな」
カールスラントではハルトマン、ミーナに並ぶ有数の実力者。物事を客観的に捉える目線を持ち、どんな事態にも動じず対処する優れた判断力を持つ彼女と服部が組むのは服部にとっても悪くない人選だと坂本は思った。
一方でそんな坂本の考えに至らない服部は進んで自分とロッテを組んでくれたことに感謝を告げていた。
「ありがとうございますバルクホルンさん」
「この志願は私の個人的な理由も含んでいる。そうかしこまらなくていい」
服部に言うとバルクホルンはソーマに視線を向ける。
「一応念のため言っておくが」
「え?」
「今回は以前のような真似をしても勝ったうちには入らないからな」
「…はい、承知しております」
彼女の言う『以前』というのがマロニー関係で敵対した際に行った模擬戦でのことを指しているのはソーマもすぐ気付いた。
あのような勝ち方をされた挙句にやり直しもなく今日まで来たことは彼女の中で少なからずしこりとして残っていたのだろう。
心なしかその時に殴られた頬がまた痛くなってきた。
それはきっとおそらく気のせいだと解釈してソーマは模擬戦の準備に移行する。
「変身」
『ハリケーン、プリーズ!』
一足先にソーマはウィザードに変身を終える。
彼の変身を見届けた服部は何やら思うところがあったようで疑問を率直に告げる。
「先輩っていつも変身する時そんな感じなんですか?」
「そうだけど?」
「なんかあっさりしてるんですね」
「あっさりって、お前はどうやってるの?」
まるで自分の変身の仕方が変わっているとでも言いたげな服部にソーマが聞き返す。
「俺は-」
『ドライバーセット!』
言いながら服部は腰にビーストドライバーを装着。左手を天に掲げ腰を落として変身の工程をこなしていく。
「へん~っしん!」
『オープン!L・I・O・N!ライオーン!』
指輪をベルトの穴に差し込んで服部も魔法使いビーストへとその姿を変える。
「こっちもうるさいのかヨ。魔法使いの音ってのは大きくなきゃいけない決まりでもあるのか?」
それが初めてビーストの変身音を聞いてのエイラの感想だった。
ウィザードにしてもビーストにしてもどうしてこうこれから戦いに挑む緊張感を削ぐような音が流れるのか。
製作者の趣味なのかそれとも全く意図していない偶然の産物なのかとあらゆる可能性を思いつくエイラだが、当然彼女に答えてくれる人物は誰もいない。
「こんな感じです!」
「長くないか?」
おそらくはウキウキしているであろうビーストに訊ねられたウィザードはほとんど反射的に言葉を返した。
「そうですか?」
「戦う前にいつもそれをやる余裕があると思います?」
ビーストはシンプルに疑問に思っているようだがそこにペリーヌも援護射撃として加わる。
これから戦うことになるネウロイが律儀に終わるまで待ってくれるのか、と意味合いを込めて言葉を投げかける。
その一言を受けてビーストは彼女の前まで移動し始めた。
「でもこれが一番気合いが入って気持ちも乗るんですよ!よし、これからやるぞ!って気になれるんですよ!」
「そんな近付いてこられても私にはわかりませんわよ…すごい勢いで来ますわね」
理解を得ようと一生懸命説明するビーストの熱の入り様にペリーヌは視線を反らして困惑の表情を浮かべる。
「っとそうだそうだ、忘れるところだった。三人とも、空に行く前にこっち来て」
「なんだ?」
ペリーヌに迫るビーストはさておいてウィザードは招き猫のような手招きでバルクホルンたち三人を呼ぶとペンキの絵が描かれた指輪を取り出す。
「三人にこれを使う。これを使えば俺たちの攻撃が全部ペイント弾になるんだ」
「弾が?」
「実際に見た方が早いか」
百聞は一見に如かず。扶桑のことわざをウィザードが知っているのか知らないのかはさておきその言葉に倣って自分が指輪を嵌めて使用する。
『ペイント、プリーズ!』
魔法の発動を身に感じてから己の左手の平をウィザーソードガンで撃つ。その行動にバルクホルンたちは狼狽えたが彼女たちの心配に反してウィザードの左手は緑色のペイントに染まっただけで風穴が空いてはいない。
「な?この通り本気出しても怪我しないで済むってわけ」
「それはいいが効力が切れた後が危険じゃないのか」
「その心配は大丈夫かな。前に俺が試した時魔法の効力がなくなる前に体に予兆みたいな感覚があったから」
「わかった。お前がそう言うなら安心してできそうだな」
安全面が保証されているのであればバルクホルンとしても異論はなくその提案を受け入れる。
もちろんビーストとルッキーニも同様で三人はウィザードにペイントの魔法をかけられるといつも実戦で愛用している銃器を手に空に飛び上がる。
「ソーマ、私からも少しいいか」
ウィザードも続こうとしたが坂本に呼び止められる。
坂本はわざわざ彼のところまで足を運ぶと耳元で声を潜めて話しかける。
「-というわけなんだが頼めるか」
「なるべく意識はしてみる」
「すまないな」
坂本に返事代わりに軽く手を上げるとウィザードも空に上がり、彼と入れ替わってミーナが坂本の隣に歩み寄る。
「何を言ったの?」
「大したことは言ってない。これからの戦いで私が服部に求めるもの、その手本となるような動きをして欲しいと言っただけだ」
これから模擬戦を始ようとしている二組四人を見て坂本は言った。
もはや新章序盤の恒例行事と化した模擬戦回である
そしてアンケートですがこの回を持って設置を終了します。投票してくださった皆様ご協力頂きありがとうございました。
意外な人に予想していなかった数の票が入っていたりと作者として大変面白い結果で楽しかったです。
アンケート内容であったヒロインに関してはこのストライクウィッチーズ2の章で決まる予定ですのでそちらの方も楽しみにしてくださると嬉しいです。