イナズマイレブン アテナの楯   作:百合マスター

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百合マスターです。

ブックマーク、高評価、しおり、ありがとうございます。励みになります。

一話の前に謝罪を。

前回のプロローグの次回予告で一話ではなく、二話目のタイトルを誤って書いてしまいました。なので、お詫びとして連続で、その回も投稿します。

申し訳ありませんでした。

ではどうぞ。


原作前
いざ、利根川東泉へ!


私……立花唯那はサッカーが大好きな女の子だ。三度の飯よりたくさんのサッカーというくらいに大好きだ。それは置いといて、現在私は利根川東泉中学にバスで向かっていた。

 

目的は同じサッカー部の部員である大月慧斗が連合チームとして参加することになった利根川東泉のサッカー部に向かってしまったからだ。おそらく、利根川東泉の実力がどれほどのものかを確かめるためだと思う。

 

それにしても今年中にスポンサーを見つけて尚且つフットボールフロンティアで優勝出来ないと、サッカー部が廃部してしまうということを聞いた時はショックだった。

 

確かに今の桜花学園のサッカー部は部員がマネージャー兼選手の加奈多を入れても、たった四人しかいなくて、部員探しからしなくてはいけなかった。

 

本当は去年までは部員が30人ほどいて、実力もそこそこあり、全国大会では初戦敗退を喫した。

 

「ユイちゃん、そろそろ着くよ」

 

「え、あ……うん!」

 

私は加奈多の声で我に帰り、目的地である利根川東泉中学前に着いていた。慌ててバスから降りて、徒歩で数分のところで学校に到着した。

 

「ここが利根川東泉……」

 

「創立はうちの学校よりも早くて、比較的真新しい学校だな。ここは今年からサッカー部が出来たらしい。強化委員として円堂守君もいるようだ」

 

桜花姉からの情報を聞きつつ、正門を潜った。事前に桜花姉が訪問の許可は貰ったらしいので、問題は無い。

 

急いでジャージのまま来てしまったせいか、なんだか本校の生徒たちからの視線が集まってる。それはともかく、早く慧斗を探さないと。

 

周りを見てもサッカーグラウンドがない。当然だけど、時刻は既に放課後を迎えており、サッカー部の活動は既に始まっているはずだ。

 

「あの、私と同じジャージ着た男口調の女の子見かけませんでしたか?」

 

私は近くを通った女子生徒に声をかけて聞いてみる。一回目から当たりの情報が手に入ったら、嬉しいんだけど、そんなこと都合よくあるわけ……。

 

「あ、それでしたら校舎裏のあるサッカーグラウンドに行きましたよ。というか、あの子女の子だったんだ。イケメンだと思ったのに……」

 

あった!!

 

いきなり情報を見つけて、私は驚きながらも、瞬夜と加奈多と桜花姉にこの事を報告する。問題を起こす前に急いで向かわないといけない。

 

「ありがとうございます! みんな行こっ!!」

 

「「「ああ(ええ)(うむ)」」」

 

私は女子生徒にお礼を言った後、直ぐに校舎裏にあるサッカーグラウンドに向かって走った。

 

そして辿り着くと、案の定というか……慧斗がサッカー部の部員たちと話していた。その中には雷門キャプテンで、強化委員として利根川東泉にやって来ている円堂さんの姿もあった。

 

あれが憧れの円堂さん……あの屈託のない笑顔、そして肌が太陽で直に焼かれているようなピリピリする圧倒的なオーラ……本当に円堂さんは凄い。

 

「円堂守、貴方と勝負がしたい」

 

「あはは、そういうクールな中に秘める熱さ……あいつみたいだな」

 

私たちが止める間もなく、あの円堂さんに宣戦布告しているし、慧斗らしいけど、これは止めないといけない。

 

「待って、慧斗! ただでさえ、いきなりサッカー部にお邪魔したらダメなのに、更に宣戦布告とか失礼過ぎるよ!」

 

「そうだぞ大月。すみません……うちの部員が大変失礼しました」

 

私が慧斗の前に入って止めて、瞬夜がサッカー部の部員に頭を下げる。桜花姉も強化委員として来た響木監督に挨拶をしながら、何やら話し込んでいる。

 

慧斗は私を無視するようにトン、と手で私を押し退けて円堂さんの目の前に立った。あの鋭い目付き……慧斗は自分が認めた人としかサッカーをしたがらない。

 

上から目線なのかもしれないけど、あれが素直になりきれない慧斗の悪いところだけど、私自身も確かめたい気持ちがある。

 

利根川東泉の実力、何より……円堂守さんという巨大な存在の実力を生で見てみたいという願望がある。

 

ゼウス戦は観覧席からの遠目だったけど、あれだけでも頭がボーッとして、胸がキュンとなって、足がゾクッとするくらいに興奮した。

 

それを今度は目の前で見た時、どんな超次元な衝撃に襲われるのか楽しみで仕方がない。

 

部長として止めなくちゃいけないのに……それ以上に見てみたい。自分が知る中で、豪炎寺さんを除いては一番強いと信頼出来る孤高のエースストライカーの慧斗が、伝説のキャプテンである円堂さんにどこまで通用するのか。

 

「勝負、しろ。これ以上は待てない」

 

慧斗も、私以上に疼いているはずだ。現に彼女の頬は通常よりも上気して、こっちにまで聞こえてきそうな心臓の鼓動が伝わってくる。

 

「そこまでた、慧斗」

 

「……っ! 桜花、さん」

 

私も止められなかったのに、桜花姉は響木監督、そしてマネージャーの木野さんまで来て、止めに入った。ということは、今日は見られないのかな、二人の勝負は。

 

「もう、やらなきゃ疼きは収まらないぞ」

 

「分かってる。一球だけだ。本格的なミニゲームはまた今度だが、一球勝負なら許そう」

 

「……監督、良いんですか?」

 

桜花姉からの意外なお許しに瞬夜は不思議そうに問い掛けてきた。私たちの知っている桜花姉は確かにおおらかなところはあっても、礼儀だけには厳しかったはずだ。それなのに許すなんて、これはとても珍しいことだと感じた。

 

「響木監督と話し合った結果だ。監督の私が一番お前たち選手の性を理解しているからな。特別にご好意で許された。まぁ、あちらの円堂君が良しとしたらの話だがな」

 

その言葉を聞いて、私たちはもちろんのこと、利根川東泉の部員までもが円堂さんに注目していた。

 

「ん? オレは最初から受けるつもりだったぞ? まぁ、という訳で勝負だ! 大月……だったよな?」

 

「……貴方がオレのチームメイトに相応しいか、見極めてやる」

 

「おう、お互いの熱い想いでぶつかり合う、これもまたサッカーだ!」

 

相変わらずの上から目線な慧斗の言い方にひやひやしながら、二人の対決が決まったことに内心ではワクワクした。

 




いよいよ慧斗と円堂の戦いが始まる。どっちが勝つのか凄く楽しみだ。ところが、私達の予想を上回る衝撃の結果が待っていた。

まさかあんなことになるなんて……。

次回、イナズマイレブンアテナの楯

『伝説のキャプテンVS孤高のエースストライカー』

イナズマイレブンアテナの楯、今日の格言

『おう、お互いの熱い想いでぶつかり合う、これもまたサッカーだ!』

以上。
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