イナズマイレブン アテナの楯   作:百合マスター

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辛うじて毎日投稿していますが、そろそろ早くも深夜テンションで一気に書き上げた話のストックがなくなりそうな百合マスターです……。

今回はサッカー要素ありません。

主人公たちのほんの一部分の日常を温かい目で見てあげてください。

ではどうぞ。


立花家の日常

私……立花唯那は利根川東泉での一件の後、桜花姉は響木監督と明日のことで相談があるとのことで、先に帰された。帰り道、慧斗は走って帰るとのことで、一人で去っていった。

 

きっと一人で考え事をしたいんだろうと思い、あえて止めなかった。私、瞬夜、加奈多の三人はバスに乗っての帰り道、円堂さんたち利根川東泉について話していた。

 

「円堂さんのマジン・ザ・ハンド、かなり進化していたな」

 

「うん……真、と呼べるくらいには進化してたし、慧斗のシュートを真っ正面から完璧に押さえ込んでた」

 

「私は秋さんとかなり近くで見てたけど、本当に潜り抜けてきた修羅場が違うんだと思う。ただ必殺技の差だけじゃなくて、経験や特訓の量、なによりメンタルで圧倒的に慧斗クンを上回ってた」

 

それぞれの意見を出しながら話していると、やっぱり私と瞬夜より近くで見ていた加奈多の方が感じられるものは多かったようだ。

 

でも、円堂さんがチームのゴールを守ってくれるのは頼もしいけど、同時にいつかは越えなくちゃいけない壁なんだろうな、と思った。

 

『まもなく桜花学園中等部前~』

 

「そろそろ着くよ」

 

話し込んでいたら、いつの間にか学校の前に着いていて、私たちはバスから降りた。そこで家の方向の都合で、瞬夜と別れた後、私と加奈多の二人で家に帰ることになった。

 

私は家の都合で現在は桜花姉と加奈多の二人が住んでいる家に住まわして貰っている。

 

「今日は色々なことがあったわね」

 

「うん、利根川東泉の人達は強そうだし、明日が楽しみだよ」

 

私は自然と拳に力が入りながら、心の底から沸き上がるワクワクした気持ちを感じていた。そんな私を見て、加奈多はクスリと笑った。

 

「なんだかユイらしいね」

 

「そう? まぁでも確かに……私はサッカーしか能がないから」

 

「あはは、確かに。昔なんてサッカーに夢中になり過ぎて夜遅くまで河川敷にいたわよね」

 

「うっ、あれは……反省してる」

 

加奈多から痛いところをつかれて、私はただ反省の意を示すしかなかった。あの後、家族総出で大捜索になったらしく、見つかった時は桜花姉に鬼のような形相で叱られた。

 

両親からは……あれ、なんか思い出せない。まぁいいか、そこまで大切な出来事でもなかったんだしね。

 

「さぁ、着いたわよ。お湯湧かして、早く風呂に入りましょう。今日も隅々まで洗うからねー」

 

「なんか洗う時の加奈多って少し怖いんだけど」

 

「気のせいだよ」

 

私たちはそんなことを話しながら、門を潜り、二重ロックの鍵を開けて、中に入る。靴を脱いで揃えて、上がると暗かったので部屋中の明かりをつけた。

 

昔から暗いところが苦手だから、夜になるとこの作業は必ず最優先で行う。そして明るくなった後、私と加奈多はそれぞれ分担して家事を行った。

 

私はお風呂掃除とお湯張りをしにお風呂場へ行き、加奈多は料理の準備をするために台所に向かっていった。

 

この家のお風呂は銭湯……とまではいかないけど、 それなりに広くて五人くらい入っても狭くないくらいには広い。

 

ジャージとユニフォームを脱ぎ、スポーツブラと短パンだけの服装で、ブラシと洗剤を持って、掃除を始める。掃除をしている間、頭の中では今日の出来事が大きく残っていた。

 

慧斗のラグナログブレードは溜めが必要になる代わりに、一度放たれれば必ずゴールを奪ってきた強力な必殺シュートだった。

 

それを円堂さんはあえて改良された素早く出せるマジン・ザ・ハンドを本来の溜めのある状態で対応した。

 

だから更に強力になった円堂さんに止められた。

 

私にも必殺シュートはあるけど、慧斗ほど強力ではない。もしかしたらこの先、円堂さんを越えるようなキーパーも出てくるかもしれない。

 

その日のために今回の連合チームとしての経験は、私たち桜花イレブンを強くする良いきっかけになるはずだ。

 

私は……桜花イレブンのキャプテンなんだ。もっとしっかりしないと、それこそ円堂さんに負けないくらいのキャプテンシーを持たないと。

 

キャプテンはチームを表からも裏からも支えられる役者と裏方の二刀流なんだ。

 

ピチャ、という水滴の音により、私は思考世界から抜け出した。いつの間にか風呂場を隅々まで綺麗にしたし、そろそろお湯を張って、お茶の間に行こう。

 

脱衣場で足を拭いて、部屋着用のジャージに着替えてお茶の間に向かう。そこでは既に料理が置かれていた。

 

煮魚、味噌汁、漬物、白米、サラダ、とバランスの良い美味しそうな料理が食欲をそそる。

 

「ユイ、さっきお母さんから電話があって、先に晩飯済ませて寝てなさいだって」

 

「わかったー」

 

二人が食卓に着いたら、いただきます、という言葉と共に食事を始める。私はゆっくりと黙々と食べ進め、加奈多は早くパクパクと食べていく。

 

そうして20分後には加奈多は食べ終わっていたけど、私はそのまま食事を続けた。私の場合、口が小さいからか一度に口に入れられる量が少ない。その割にはたくさん食べるので、1時間半くらい時間をかけて、白米を三合くらい平らげる。

 

「ごちそうさまでした」

 

「うん、それじゃ私は先に風呂場に行ってるから、食器洗ったら来てね」

 

「はーい」

 

加奈多は私の食事を見届けると、バタバタと風呂場に向かっていった。せっかちなところあるけど、いつも私と一緒にいてくれる加奈多はお姉ちゃん的な存在だ。

 

ちなみに慧斗はライバルって感じで、瞬夜は……面倒見の良いお兄ちゃん、桜花姉はもちろん、お母さん。ん? その場合だと、桜花母……いや、桜花ママの方が良いのかな。

 

まぁ良いか。

 

私は食器をまとめて台所に持っていき、スポンジを持ち洗剤をつけて、カチャカチャと音をたてながら不器用ながら洗った。

 

そして水で洗い流して水切りカゴに置いた後、私は脱衣場でそそくさと服を脱いで下着は洗濯機に放り込み、来たばかりのジャージはカゴに突っ込んでおく。

 

そうして風呂場に入ると、物凄く泡たてたボディタオルを持ち、ニヤニヤした加奈多の姿があった。

 

あ、ヤバイ。

 

「や、やっぱり後で入ろうかな……なんて」

 

「観念して洗われなさーい♪」

 

その晩、とある少女の悲鳴が響き渡ったとか、渡ってないとか。




いよいよ利根川東泉との合同練習が始まる……。え? 練習じゃなくて先にミーティング? せっかくたのしみにしてたのに……。

でも色々と重要なこと決めないとね……。

次回 イナズマイレブンアテナの楯
『誕生! 桜花With利根川イレブン!』

イナズマイレブンアテナの楯、今日の格言。
『キャプテンはチームを表からも裏からも支えられる役者と裏方の二刀流なんだ』

以上。

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