名物プレイヤー。
大規模多人数型のゲームなどにおいては、必ず一人は存在しているであろう人物。
そしてそれは、この俺の野望においても、ジオンと連邦の両勢力において存在し。
ジオン側においても、名物プレイヤーの一人として、ベータテスト時代から参加しているプレイヤーであるにもかかわらず、同型のモビルスーツのみを使用し、調整しているのか、何故か階級も"伍長"に固定されたままと言う、そんな名物プレイヤーの一人がいた。
そのプレイヤーの名は、"マイン・ブレイカー"。
ザクIIのバリエーションの一つである、機雷射出機とスラスターを装備した、大型の散布用バックパックを装備した機種。
形式番号は、機雷敷設と言う用途ゆえに、ベースとなったザクII同様、MS-06F。
その名もずばり、ザク・マインレイヤー。
同機種の改造機を操る有名プレイヤーである。
彼、の操るザク・マインレイヤーの改造機は、ノーマル状態においては、設定を反映し行動時間の大幅延長を得ている一方、鈍重となっている性能面を主に改善する為の改造が施されており。
大型散布用バックパックのスラスターを大型化し、更には駆動部等にも手が加えられ、鈍重さの影響を可能な限りまで相殺している。
そんなザク・マインレイヤーの改造機の名は、"デンジャー・ザク・マイン"。
黄色と黒のツートンカラーで塗装された、ド派手な見た目の改造機である。
同じくベータテストに参加していた他のプレイヤー達が、次々と高性能なモビルスーツに乗り換えていく中、マイン・ブレイカーは、強いこだわり故か乗機を乗り換える事無く、デンジャー・ザク・マインを使い続け。
また、誰かの軍団に加入する事も、自身の小隊を結成する事もなく、一匹狼で行動している。
そんなマイン・ブレイカーと、彼の操るデンジャー・ザク・マインの俺の野望は、いつもの定期コース内における機雷の敷設から始まる。
「相棒、今日も最高の敷設日和だな……」
返事が返って来る筈もないが、マイン・ブレイカーはコクピット内で敷設準備を進めながら独り言ちた。
「さぁ、敷設開始といこうか」
刹那、彼がコンソールのボタンを押すと、背部の散布用バックパックに設けられた機雷射出機から、筒状の機雷が一定の間隔で射出され、漆黒の
そして程なく、機雷の敷設が完了すると。
マイン・ブレイカーは、先ずは無事に敷設が完了した事に安堵の表情を浮かべるのであった。
「さて、相棒。敷設も終わったし、一旦帰って……ん?」
と、帰還の途に着こうとした刹那。
不意に、ミノフスキー粒子の濃度の上昇と共に、レーダーが接近する複数の機影を捉えた。
急いで解析をかけると、どうやら、ボールが複数に母艦と思しき改修サラミス級が一隻、と判明した。
「ふ、たかが一機となめるなよ。
そして、解析が完了すると、マイン・ブレイカーは迎撃を始めるべく準備を始める。
素早くコンソールを操作し、ECMを展開させ、改修サラミス級からの援護射撃を封じ、数の不利を補うと。
デンジャー・ザク・マインの数少ない武装の一つであるザクマシンガンの残弾を確認すると、マイン・ブレイカーは、準備完了と言わんばかりに、不意に口角を吊り上げた。
「さぁ、ゆくぞ!」
フットペダルを踏み込み、バーニアを噴出させると、迫りくるボールに向けて突撃を開始する。
宇宙空間を突き進む黄色の流星、デンジャー・ザク・マインは、構えたザクマシンガンの銃口を、先頭を陣取るボールに向けて狙いを定めた。
そして、デンジャー・ザク・マインのFCSが、ザクマシンガンの射程内にターゲットのボールが進入した事を告げた、刹那。
ザクマシンガンが、火を噴いた。
「ふ、これで先ずは華麗に一機げき……、あれ?」
が、放たれた一二〇ミリ弾は、ボールに軽々と躱され、
「お、おかしいなぁ。事前の脳内イメージだと、ここでまず先頭の機を撃破して連中が混乱している所を、畳みかける様に次々に撃破していって、最後に母艦をボカンと……」
事前にイメージものと異なる結果に、マイン・ブレイカーは何が原因かを考え始めるも。
刹那、コクピット内に、けたたましい警報音が鳴り響くと共に、小さな衝撃が伝わる。
「うぉっと!?」
それは、ボールからの反撃により、自慢の相棒であるデンジャー・ザク・マインが被弾した証明であった。
幸い、今回対峙したボールは、主砲を標準装備である低反動キャノン砲ではなく、二連装キャノン砲と呼ばれる小口径砲を装備していた為、被弾しても直ぐに致命傷とはならなかったが。
それでも、被弾した事により、マイン・ブレイカーは冷静さを欠き始めていた。
「お、落ち着け、俺! ま、まだ少し被弾しただけだ!」
言い聞かせるように自分自身を落ち着かせようとするマイン・ブレイカーだが、それに反して、デンジャー・ザク・マインの動きには、いまだ被弾した動揺が後を引いていた。
何とか再びザクマシンガンを発砲しだすも、軽々とボール達には躱され、四方から二連装キャノン砲を叩き込まれる。
何とか状況を打破しようともがくデンジャー・ザク・マインのその姿は、まるで、宇宙で溺れているかのようであった。
「こ、このままでは、本当にマズイ!」
機体状況を示す表示を目にしたマイン・ブレイカーは、流石にこれ以上の戦闘は厳しいと判断し。
遂に、撤退する事を決断する。
「ならば、このとっておきの機雷を使わせてもらおう」
と、コンソールを操作すると、機雷射出機から一つ、機雷を射出する。
程なく、時限式と思しきその機雷が起動すると、眩いばかりの光を周囲に放ちながら最初で最後の役割を果たす。
その目を覆うばかりの強烈な閃光に、ボール達の動きも止まらざるを得ず。
その隙を見て、デンジャー・ザク・マインは一気に宙域からの撤退を開始するのであった。
無事に宙域からの撤退を終え、拠点となる宇宙要塞ソロモンへと帰還を果たしたマイン・ブレイカーは。
デンジャー・ザク・マインの修理と補給が完了すると、再びフィールドへと繰り出していく。
「ふぅ。さっきは危ない所だったが……。次は、敵が来ても、余裕で撃退してやるぜ」
そして、先ほどの不甲斐ない結果の二の舞を踏まぬよう誓いを立てながら、デンジャー・ザク・マインはとある暗礁宙域まで進出していた。
そこは、幾多もの大小さまざまなデブリが浮遊し、それらデブリが帯電した電気が雷の様に放電される現象が起きる特殊な暗礁宙域。
一年戦争緒戦、所謂一週間戦争において、かつての悲劇が引き起こされた宙域でもあるその場所の名は、サンダーボルト宙域。
かつて、サイド4"ムーア"が存在していた宙域である。
だが今や、同宙域はそこで悲劇の犠牲となった人々の巨大な墓標と化したコロニーの残骸と、鎮魂の雷鳴が鳴り響く悲しき暗礁宙域へと変貌していた。
「さて、それじゃポイントを探して機雷の散布……、お?」
そんなサンダーボルト宙域を進むデンジャー・ザク・マインのレーダーが、不意に、進行方向上に幾つもの光点を示す。
当初は、コロニーの残骸か何かが反応したのかと思っていたマイン・ブレイカーであったが、次いで、モノアイが捉えた彼方に幾つも光り輝く数々の光。
放電現象などではなく、間違いなく戦闘のものと思しき幾つもの光を確認し、先程の光点がコロニーの残骸等ではない事を認識する。
「戦闘。一体何処の誰が?」
まだデンジャー・ザク・マインの存在に気付いていないと判断したマイン・ブレイカーは、何処の誰が戦闘を行っているのかを確かめるべく、戦闘宙域への接近を試み始める。
付近を漂っていた手ごろな大きさのコロニーの外壁の残骸を利用し、相手側から見えない様にすると、そのまま戦闘宙域へと接近していく。
「う、凄いミノフスキー濃度。こんなコロニーの残骸も多い中で、よくこんな濃度で戦えるよ……」
接近するにつれ、上昇していくミノフスキー粒子の濃度を確認しながら。
マイン・ブレイカーは、ただでさえデブリが多く航行するだけでも危険が伴う宙域で、それ以上に危険な戦闘行為を行っている連中を思い、少々感心するのであった。
「そろそろ直接視認できるか……」
そして、直接視認可能な距離まで接近した所で。
残骸に開いた穴から、モノアイで戦闘の様子を確認し始める。
デンジャー・ザク・マインのモノアイが最大望遠で捉えたのは、やはり、戦闘風景であった。
友軍のザクIIやリック・ドムといった多数の機体が、多数のジムを相手に戦闘を繰り広げている。
交差する光の軌道や、一筋の光に貫かれ爆散する機影、デブリと共に運命を共にする機など。
かなり規模の大きな戦闘が巻き起こっていた。
「一体何処の部隊だ?」
戦闘の様子を確認したマイン・ブレイカーは、更にその詳細を探るべく、戦闘中の通信を傍受すべくスイッチを入れた。
「ここは何としても死守せよ! 我ら"リビングにベッド師団"の底力を見せろ!」
「怯むな! ムール貝同胞団の実力! 奴等に見せてやれ!!」
傍受した通信の内容から察するに、どうやら戦闘を行っているのはプレイヤーの軍団同士のようだ。
「成程、他のプレイヤー同士の戦闘か。……となると、あまり関わらないのが得策だな」
こうして戦闘している者達の正体も分かった所で、マイン・ブレイカーは早急にこの宙域から離れるべく、再び移動を開始しようとした。
その時であった。
「!?」
突如、コクピット内に鳴り響いた警報音にその身をびくつかせるマイン・ブレイカー。
警報音の正体を探るべく各モニターに視線を泳がせていると、不意に、乗機目掛けて一筋の光が走るのを捉えた。
「な、なんだ!?」
咄嗟に操縦桿を操作しフットペダルを踏み込むと、コロニーの外壁の残骸からデンジャー・ザク・マインを引き離す。
刹那、一筋の光がつい先ほどまでデンジャー・ザク・マインが隠れていたコロニーの外壁の残骸を貫き、着弾の衝撃でコロニーの外壁の残骸を、幾つかの残骸に分裂させた。
「今のはビーム兵器、不用意に近づきすぎたか!?」
接近し過ぎてカモフラージュが看破され攻撃を受けた。
との解釈をしたのも束の間、再びコクピット内に、あの心臓に悪い警報音が鳴り響き始める。
「く!」
バーニアとスラスターを噴出させ、回避行動をとり始めるデンジャー・ザク・マイン。
しかし、やはり黄色は宇宙でも目立つのか、それとも相手の腕がいいのか、幾つもの光の筋が、ギリギリの所をかすめていく。
「えぇい、敵は、敵は何処だ!?」
何とか相手からの攻撃を躱しつつ、反撃の為に相手を探すものの。
モノアイを左右に動かすも、映し出す周囲の映像は大小さまざまなデブリが漂い視界が悪く、おまけにミノフスキー粒子の濃度も濃い為レーダーも役に立たない。
お陰で、相手の正確な位置を掴めず、防戦一方のままだ。
「! が、ガンダムタイプ!?」
だが、何とか相手の噴射光らしきものを捉え、漸く相手の正体を掴めたと安堵したのも束の間。
何と相手は、額のV字型ブレードアンテナ、そして人間の目を模したデュアルカメラ、人間に近い形状をした白とグレーと青を基調とした塗装のモビルスーツ。
RX-78系列の一種で、通称セカンドロットと呼ばれるものの一機。
形式番号RX-78-4、ガンダム4号機。
汎用性を求めたRX-78-2と異なり、コア・ブロック・システムを排除し、内部構造の簡素化による生まれたスペースに高性能冷却システムを搭載。
宇宙空間での使用を前提に、バックパックの変更や、スラスターやプロペラントを増設することで、当初より機動性の四割向上に成功している。
そして何よりも、ガンダム4号機最大の特徴は、高性能冷却システムの搭載によりジェネレーターが強化され、それに伴い、強力なビーム兵器の使用が可能となった事だ。
その名を対艦隊用殲滅兵器"メガ・ビーム・ランチャー"。
全長一二メートルにも及ぶ巨大な携行型メガ粒子砲で、その威力は破格と呼ぶに相応しいが、その分消費電力が膨大な為。
強化したジェネレーターのみでは稼働できず、外部バックパック式の補助ジェネレーターが必要となる。
そんなガンダム4号機だが、勿論、通常の武装も装備している。
ハイパー・ビーム・ライフル。
ガンダムが使用するBLASH XBR-M79-07Gと比較し、四割も性能が向上、またセンサー類の刷新により、命中精度も向上していると言われる優れものである。
そんなハイパー・ビーム・ライフルから放たれる光線が、デンジャー・ザク・マインに襲い掛かっていた。
「あ、相手はジムばかりだと思ってたのに。まさかガンダムタイプがいるなんて……」
デブリの間を飛び回りながら攻撃を仕掛けるガンダム4号機。
相手の正体が自機よりも格上のモビルスーツと知ったマイン・ブレイカーは、顔を若干青くしながらも、次にとるべき自身の行動を考えていた。
「……ここはもう、取るべき行動は一つ。……三十六計逃げるに如かず!」
そして、ガンダム4号機相手では勝ち目がないと判断し、マイン・ブレイカーは兎に角逃げるべく、更にバーニアとスラスターを勢いよく噴出させる。
だが、逃げるスピードを速めても、相手はガンダムタイプ。
そう簡単には逃げられそうにもない。
「く、流石はガンダムタイプ、は、早い!」
デブリの間を駆ける二筋の光。
デンジャー・ザク・マインを追いかけつつも、装備したハイパー・ビーム・ライフルを発砲するガンダム4号機。
対して、逃げる事と攻撃を回避する事に手一杯で、反撃する余裕など微塵も感じられないデンジャー・ザク・マイン。
「くそ、振り切れない……。だったら、特製の閃光機雷で」
このままでは振り切れないと判断したマイン・ブレイカーは、先ほど撤退する際にも使用した閃光機雷を使用し、隙を作り出し一気に振り切る作戦に出る。
コンソールを操作しながら、機雷の準備に取り掛かった、刹那。
「うぐっ!? ど!」
ハイパー・ビーム・ライフルのロックオン警報音に反応し、咄嗟に操縦桿を操作したのだが。
周囲の状況を確認し忘れていたのか、デンジャー・ザク・マインが動いた先には、巨大なコロニーの残骸の姿が。
衝突警報に気付き、再び操縦桿を操作し衝突を回避しようとしたものの、コクピット内に衝撃が走った。
「くそ、ぶつけちまった!」
だが幸い、機体の状況を確認するに、致命的なダメージは負っていない様である。
「よし、大丈夫そうだな。……ならさっさと閃光機雷を射出して、……?」
こうして再び準備を進め、後は射出開始のボタンを押すだけなのだが。
何故か、ボタンを押しても閃光機雷が射出されず、モニターにはエラーの文字が表示される。
「あれ? ど、どうなってるんだ?」
何故エラーが表示されているのか、その原因を確かめるべくコンソールを操作すると。
程なく、エラーの原因が判明した。
どうやら、先ほど巨大なコロニーの残骸と衝突した際に、機雷射出機の電気系統にトラブルが生じたらしく。
それが原因となり機雷が射出できなくなった事で、エラーが発生したようだ。
「こんな時に、く!」
最大の強みである機雷を射出できなくなったと言っても、ガンダム4号機はそんな事情を汲み取って諦めてくれるはずもなく。
このままで、いずれやられるのは時間の問題。
「こうなれば……、止むを得んか」
逃げるのを一旦止め、巨大なデブリの影に身を隠したデンジャー・ザク・マインのコクピット内で、マイン・ブレイカーは、意を決したかのように独り言ちる。
「せめて、これれで最後に一矢報いてやる!」
そして、再び操縦桿を握り直すと、ECMを最大限展開させ、フットペダルを踏み込み、バーニアを噴出させる。
こうしてデンジャー・ザク・マインは、ガンダム4号機目掛けて突撃を開始する。
破れかぶれとも思える、このデンジャー・ザク・マインの突撃に、ガンダム4号機は迎撃すべくハイパー・ビーム・ライフルの狙いを定めようとするものの。
ECMが展開されているからか、先ほどのまで様に小気味よくハイパー・ビーム・ライフルが吠える事がない。
こうしてガンダム4号機が狙いを定めきれない内に、最接近したデンジャー・ザク・マインは、更なる行動に出る。
それが、ガンダム4号機が装備していたシールドに抱き着く事であった。
この不可解な行動にガンダム4号機が唖然としている隙に、マイン・ブレイカーは仕上げを行うべく、コンソールを操作する。
「ふふ、出来ればこの手はあまり使いたくなかったが、この状況では致し方ない。……そう! これがマイン・ブレイカーが最終奥義! 我が相棒、デンジャー・ザク・マインそれ自体を巨大な地雷とすることにより、相手共々吹き飛ばす! その名も、
どうやら、捨て身の戦法でガンダム4号機共々宇宙の塵となろうとしているようだ。
そして、その時を告げるカウントダウンが、モニターに表示される。
一方、不穏な気配を感じ取ったのか。
ガンダム4号機はシールドからデンジャー・ザク・マインを引き剥がそうと、シールドを振るうものの、全く引き剥がれる気配がない。
そうこうしている内に、自爆のカウントダウンは徐々にゼロへと迫る。
「さぁ、間もなくだ」
達観したのか、ここにきて落ち着いた様子のマイン・ブレイカーは、目を閉じ、その時がくるのを静かに待つ。
「ん?」
が、次の瞬間、コクピット内に衝撃が走り。
何事かを目を開けてみると、そこには、衝撃的な光景が映し出されていた。
「……え? えぇっ!?」
何と、ガンダム4号機はデンジャー・ザク・マインをシールドから引き剥がすのを諦め、デンジャー・ザク・マインの抱き着いたシールドを左腕からパージしたのだ。
本体からパージされ、漂うシールドと、抱き着いたデンジャー・ザク・マイン。
徐々にガンダム4号機から離れていく光景を目にしたマイン・ブレイカーは。
先ほどの落ち着きから一転、一気にパニック状態に陥る。
「ちょ、ま! そそ、そんなのあり!? って、そうじゃなくて!? す、ストップ! 自爆中止!!」
慌ててコンソールを操作し、自爆プログラムを停止させようとするも、カウントダウンは一向に止まらない。
「嫌だ! こんな間抜けな敗北なんて、俺は認め……」
そして、程なくし、その瞬間は訪れた。
デンジャー・ザク・マインから光が溢れた、次の瞬間。
巨大な閃光が周囲を照らすと共に、衝撃波が周辺のデブリに襲い掛かる。
その衝撃波は凄まじく、さほど距離の離れていなかったガンダム4号機も、これにより近くのデブリに打ち付けられる事となる。
こうして、サンダーボルト宙域の一角に、儚くも煌びやかな光球が生まれ、程なく、マイン・ブレイカーの名を更に高める新たなる武勇伝の誕生と共に、露と消えた。
「やはりガンダムタイプの相手は駄目だな。やはり相手にするならボールやセイバーフィッシュなんかがいいな、ははは!」
マイン・ブレイカー。
その実力は決して高くはないものの、何処か憎めない愛嬌のある性格と、ザク・マインレイヤーの改造機を一途に使い続けるそのこだわりから、ジオンの名物プレイヤーの一人とされる人物。
そんな彼は今日も、愛機デンジャー・ザク・マインと共に、この世界を駆け続けるのであった。
ただし、活躍できるとは言っていない。
ご愛読いただき、本当にありがとうございます。
そして、次回もご愛読のほどよろしくお願いいたします。