「ふう、終わったな。」
俺は辺りに散らばる肉片と血の海を二本の角のある顔で見ながらこぼした。
俺はヴィラン。名は『ラース』。
この超人社会において個性を用いて犯罪を犯す犯罪者だ。
「この程度なら問題ないか。」
俺の個性の一つは『念動』。ただ物を動かすだけのクソ個性だ。
昔はこの力を使って多くの人を救いたいと願っていた。幼なじみと一緒にヒーローに成りたかった。
けど、だめだった。俺は人間じゃなかった。ただの『悪』だった。
『汝、悪であれたし』
悪は悪らしくならなくてはならない。
人間らしく生きるなんてことはもう出来ない。
「おーい、『ラース』。行こうよ!」
……あぁ、仲間たちが、同じ『怪物』が呼んでいる。なら、俺は戻らないとな。
「すぐ戻る。」
呼び掛けに応じて身を翻して仲間の元に歩いていく。
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「いやー、今回の依頼は楽だったねー。」
「ほとんどお前が殺していたようにも見えたがな。」
俺はとあるおんぼろの部屋の中で青い髪とヒレのような耳している海賊の船長のような服を着ている少女と話す。
こいつの名前は『シャーク』。頬にシャークアンカーのような痣があるからだ。
「『テイマー』や『ヴラド』は欧州の方でかなりセンセーショナルな事件を引き起こしているし、私たちも引き起こさない?」
「物騒だが、それも面白そうだ。」
「どこでする?」
「雄英高校。俺が目指していた場所でいいと思う。」
軽いノリで犯罪計画を立てていく。
『シャーク』はともかく、俺の個性は応用能力が肝だし、こいつとも合わせれるが他の奴等だとちょっときついところがあるしな。
「ーこれはこれは、悪名高い『ラース』と『シャーク』の二人ではないです
「「うっさい、消えろ。」」
俺は念じて黒いもやを壁にぶつけさせ、そこにシャークの水の塊が弾丸のように射出される。
「いやいや、ここまでだったとは予想外だよ。」
黒いもやから出てきた男が片手を振ると水の弾丸が霧散する。
「うん、君たちはさっき雄英高校へのテロを企画していたね?」
「まぁな。……てか、あんただれ?」
「僕はただの隠居済みの老人さ。」
「はっ、嘘こけ。それだけの気配を持っている奴が隠居済みな訳ないでしょ?ねぇ、オール・フォー・ワン。」
オール・フォー・ワン?あぁ、五年くらい前から聞かなくなった都市伝説上の怪物か。
まぁ、
「僕たちも雄英へのテロを企画しててね。君たちも一緒にどうかなと思ってね。ちょっと声をかけたのだよ。あぁ、僕の後継者の組織に入らなくてもいいから。」
声をねぇ……胡散臭いがまぁ、いっか。
「じゃあ、そこの黒いもやの人に手を触れればいいんだな。あ、シャークは自力でこい。」
「えー!ズルい!」
「まず、どれだけの実力か試してみたいし。」
「わかったよ。けど、ボクの分も残しておいてよ。」
「わかってる。」
そう言って俺は黒いもやの中に入っていった。
(そう言えば、八百万の奴、元気にしてるかな?)
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これは
始まりの怪物たちは正義を喰らい尽くす。
これは、俺のヒーローアカデミアだ。
名前『ラース』
個性:『念動』(これ以外にも複数存在する。)
物に手を触れずに動かせる個性。
今作の主人公。種族『鬼』。八百万とは幼なじみ。