「君たちが、雄英の教師かい?」
俺が転移してプロヒーローたちに話しかける。
まぁ、気配からしてもプロであることは確実だろう。それに、目の前に同僚の死体が二つも転がっているのだからその顔は怒りが滲んででている。
まぁ、俺には特に興味のないことだけど。
「……コノ男ガ、13号ヤスナイプヲ殺シタノカ……?」
「13号にスナイプ?あぁ、俺が殺した奴らか。そうだ。ついでに食べておこ。」
俺は13号の原形を留めていた左腕を俺の右手に転移させ、直ぐに補食する。
うーん、そこまで美味しくはないかな。ま、個性が強いし、食べておいて損はないか。
「な!?」
「人を……食べたの!?」
コンクリみたいな先生に全身白タイツの妙齢の先生が驚きと怒りに顔を歪ませる。
「じゃ、そこのコンクリみたいな先生にちょっと試し撃ちでもしますか。」
「……えっ?」
俺は左手を突き出し『ブラックホール』をコンクリ先生に向けて発動する。
俺の念動の力を合わされば無差別的に力を扱う個性を完全に制御できる。つまり、対象を一人に絞れるのだ。
「う、うあああぁぁぁぁぉぁぁぁぁ!?」
いくらコンクリートを増やしても無駄。俺はコンクリートごと先生を吸い込み、能力を停止させた。
これで、四人。
「セメントス先生!?」
「さっきの個性……まさか、13号先生の個性か!?」
「ま、正解だ。俺は一定量の人体の部分を補食することでその個性を使えれる特異体質なんだよ。俺自身の個性はまた複数ある。」
「なっ!?」
眼鏡君が驚いているところ悪いけど、俺だって仕事で来てるんだ、少し位殺させてもらっても構わないだろ?ここから、一気に殺すのだから、驚いてもらっては困る。
「セメントス先生を……よくも!!『レジプロ・バースト』!!」
「まって、飯田君!!」
先生の呼び掛けにも応じずに眼鏡君が急加速。俺に直接攻撃を仕掛けようとする。
そういう真っ直ぐな闘い方は嫌いじゃない。
けど、相手は本物の『鬼』だぞ?たかだか人を越えたぐらいでそんな真っ直ぐに闘えると思うな!!
「『転移・虚無の領域』」
俺は眼鏡君を転移させる。
俺が眼鏡君を転移させた場所は虚無の領域。その名前通り、何も無い本当の『無』の領域。
ここに転移させることは俺でも少し難しいが……同じ位相にあるのなら転移出来る。最も、産まれた位相が違うから位相と位相を移動できず、その狭間で無限に死に続けることになるだろうけど。
これで、五人
「い、飯田君はどこに!?」
「死んだよ。無限に死ぬ領域に飛ばしたのだから。」
「なっ!?」
「それと、今の会話のうちにもう一人殺したよ?」
「うっ……。」
俺の言葉と同時に低身長の先生が倒れ、絶命した。
実は会話のうちに念動を使い、対象の心臓と脳、脊髄を破裂させたのだ。俺の念動は一つの計算で動かせるのは一つだけだが、平行して計算すれば複数の物を同時に動かす事をできる。
取りあえず、これで、六人。
「『死因・重要臓器破裂』。思いつきにしてはいい技だろ?」
「フザケルナ!!」
マスクとマントを羽織った先生が自分の分身を俺にけしかける。
あのさぁ……俺が格闘能力に優れていないと誰が言った?
俺は僅か数秒の間に手、脚、角、肘、をフルに使い、全滅させ、本体のゼロ距離まで近づく。
体にあるもの全てを凶器に変え、鬼の超人並みの身体能力を生かした近接格闘術
「『鬼殺し』。俺の格闘術は同族すらも殺す。人間にはまず俺の姿を見ることすら出来ないだろ―――
「死ねぇ!!」
突如、後ろから鳴り響く怒鳴り声の方向を向き、転移する。
ちっ、あの爆発の個性使いか。あいつ、素の頭もいいし、苦手なんだよな……。
「爆豪、一人で戦闘をはじめ、って、なんだこりゃ!?」
「こいつ……先生どもを殺そうとしていやがった……。いや、そこにある死体から見ても、かなりの先生を殺していやがる。」
「なっ!?」
へぇ、今の一瞬で辺りを状況を認識したのか。本っ当に闘うのが嫌なほどヒーローらしい奴だ。
「ま、お前らは殺さないでおくか。お前らの行く末も気になるし。」
「お前……何で殺す!?」
赤髪のツンツン髪何か言っているな……。ま、時間潰しに答えてやるか。
「俺が『怪物』だからだよ。」
「……はっ?」
「詳しくは八百万にでも聞け。」
さて、殺戮劇でも再開させますか。
「ッチ!白タイツ避けろ!」
「えっ?」
「ま、俺の射程圏内に入っているから問題無いんだけどな。」
「き、きゃあああああああああああぁぁぁぉぁぁぁぁ!?」
俺は白タイツの近くに接近し、左腕を転移させたところで白タイツを巻き込んで爆発使いが爆発させる。
「ッチ、遅かったか。」
「さっきよりも強い火力だね。もしかしてスロースターター?」
「ヴィランに答える筋合いはねぇ!」
「そうだよ、わざわざラースが手を下さなくてもいいんだぜ。」
……ん?その声は……
「何故来ている、ミラアルク。」
「いやー暇だったからつき来ちまったぜ。」
「……が、あ……。」
「あ、こいつ殺しておくね。」
「いや、殺さなくてもいい。それをする程度の価値もない。こいつからは右足でも奪っておけ。」
「了解なんだぜ!!」
何かうるさそうな先生の右足を伸ばした爪で切り裂いたミラアルクが俺に脚を投げてきたからキャッチする。
「血は飲んだのか?」
「ん?えーと、何かカエルっぽい子と真っ黒な子に赤と白の髪をした子に無重力な子の血を飲んだぜ。もちろん、一定量は越えてあるんだぜ。」
「死ねぇ!!」
「邪魔なんだぜ!」
爆発させて一気にミラアルクに近づいた爆発使いはミラアルクに触れられ、両腕を凍結させられる。
へぇ、氷か。案外単純で強い個性を手に入れれたのだな。
「ぐっ……!」
「大丈夫か爆豪!?」
落ちてきた爆豪……だったか。そいつを滑り込んでキャッチする。
「おーい!こいつも殺しておくのだぜ?」
「いや、殺すまでが面倒そうだし、何より
『スマッアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアシュ!!』
「時間切れだ。撤収するぞ。」
「りょーかいなんだぜ!」
俺の視界は暗転し、そのまま外にでて、ミラアルクもそのまま空中を飛びさっていった。
取りあえず、何となくうるさそうな先生の右足でも食べてから行こっと。
―――こうして、雄英史上最悪の事件、教師四名と生徒一名が死亡、教師二名と生徒二名が重症、生徒一名が行方不明、生徒数名が気絶した事件『USJ事件』が幕をおろした。