「……お、何が始まろうとしているんだ、弔。」
「記者会見だよ、ラース。」
俺は妙にウキウキとした声音で話す弔の隣に座り、黒霧が出したテレビを見る。
あれから数日たったものの、俺たちが起こした惨劇は報道され続けている。生徒が最低でも二名が死亡し、それ以上のプロヒーローが死んだのだから、マスゴミが大いに書き立てているのだろう。
……まぁ、それのせいで最善を尽くした奴らが自ら最善を尽くせなかった、とか言うもんじゃないとは思うけど。
「おーい!飲み物を買ってきたんだぜ、黒霧の旦那。」
「ええ、ありがとうございます。……そちらのかたは?」
「やっほー!来てやったよ、ラース!」
「……シャークか。『ヴラド』はともかく、こいつは危険過ぎる。」
「えー、酷すぎるよー。」
因みにヴラドとはミラアルクのヴィラン名である。
「……今日は気分が良い。別に良いのでは?」
「たく……まぁ、いっか。」
「あ、そろそろ始まるんだぜ。」
さて、どうでますか。
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「此度の事件、生徒たちを守れず、誠に申し訳ございませんでした!!」
私は頭を床につき、土下座をする。
当然だ。私はあの時、脳無一体と闘っている間に多くの同僚と生徒を殺されてしまったのだ。
「オールマイト、いきなりなのですが、それは……。」
「今回、私しめがいち早く敵を取り押さえておけば、このような事態にはなっていなかった。最善を尽くしたとは言い難い!」
「オールマイト、私たちな今回の事件は貴殿方の責任ではありません。ただ、私たちは記者です。真実を話して下さい。」
「……ソレヲ説明スルノハ私ダ。」
「僕もいるのさ!」
後ろの扉からエクトプラズマ先生と根津校長が出る。
今回、敵の一人と相対しながらも唯一大きな怪我を受けなかったエクトプラズマ先生から説明してもらったほうがいいだろう。私たち自身、それぞれに何が起きたのかは理解していない。
「……ヴィランノ名前ハ『ラース』。ソシテ『ミラアルク』。ラースノ方ハ人ヲタベル事デ個性ヲ手ニ入レル個性。ミラアルクノ方ハ血ヲ飲ム事デ個性。ドチラモ個性ノ枠ヲ越エタ力ダ。」
そ、それほどの個性なのか……!
これ程の個性の使い手がヴィランに堕ちてしまったことが悲しい。もし、ヒーローになっていたら多くの人を救えたのに。
いや、悲しむよりも今は記者会見だ。
「それと、僕から言えるのは……彼ら、ラースとミラアルクは敵
「ヴィラン連合では……ない?と、言いますと?」
「彼らの正体、それは――――
「いい加減にしろ。お前の口から言う出任せには興味はないが、面倒だし、来てやったぞ。」
突如、私たちの目の前に白髪の鬼が現れた。
「貴様ハ……!」
「エクトプラズマ。そしてオールマイト、根津校長。そして、集まったマスゴミども。俺の名前は『ラース』。今回の事件の首謀者の一人にして、人ではない『鬼』。そして『モンストロ』の一人である。」