「貴様、ドウヤッテ……!」
「邪魔だ。ちょっと失せろ。」
俺は適当にエクトプラズマを外に出す。
メタ的な話をするとエクトプラズマの言葉を書くのは面倒なのだ。何たって片言だし。
「君は……!」
「質問したいならどうぞ。あぁ、俺の個性ならここにいる奴等は瞬きするよりも早く殺せるからヒーローたちは反抗的な行動はしないでくれよ。」
俺はオールマイトの言葉を無視してマスゴミたちに質問を投げ掛ける。
俺がマスゴミと言っているのは単純にマスコミが嫌いだからだ。報道の自由を盾に不必要な事を面白おかしく書き立てるからである。
最も今回は不必要な殺人は犯したくないから殺さないでおくけどな。
「では、私から。何故雄英高校を襲ったのですか?」
「うーん、暇潰し?」
「なっ!?」
「うーん、まさか暇潰しの感覚で襲撃されるとは……ある意味恐ろしいことではあるね!」
「リアクションナイスだぜ校長先生にオールマイト。」
俺としては単独でヒーローたちと殺りあってみたかったけど……そこら辺は質問されてないから言わないけど。
「貴方の個性は『人の部位を食べることで個性を使える個性』なのですか?」
「うーん、違うね。それはまた別の要素だ。俺の個性は『マルチタスク』『念動』『転移』『強化』『補助』の五つだ。無論、この個性は俺が元から持っていた個性だ。」
「では、人を食べる個性は……。」
「俺の体質。正確には『鬼』と言う霊長類に分類される『人ならざる者』の共通の体質だけどな。」
「人では……ない?」
「最初に言っただろ?『怪物』だと。古の時代から存在する個性の原点、それが俺たちだ。」
俺の言葉にマスゴミもヒーローたちも押し黙ってしまった。
何て言うか……つまらないからさっさと次の質問をしてもらわない困るんだけどな……。
「では、ボクからいいかい?」
根津校長が手をあげてる。
今度は根津か、どんな質問かな。
「構わないよ。」
「飯田君はどこにいるんだい?」
飯田?あぁ、真っ正面からきたメガネか。ま、取り出しておいてもいっかりもう死んでるのだし。
それに、俺への悪意を集中させたいしな。人の死体を出したほうが効率がいいだろう。
「あぁ、ここにいるよ
俺は飯田の死体を転移させ、両手に持つ。
飯田の死体は無限の死によって人としての形を保っておらず、完全な正方形となっており苦しみの果てに死んだような右顔と左顔が真ん中で裂かれ、脚と手は融合し、着けていたヒーロー活動用の服は粉々となって右顔と左顔の間に挟まっていた。
しかも、心臓は動いたまま死んでいるっぽい。だって脳は肝臓や膵臓と融合し、心臓は胃と融合し小腸や大腸が絡まっている。
うーん、人の死体ではなくただの悪趣味なオブジェと言ったほうが正解かもな。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「な、なんだそれは!?」
「さっき根津校長が言ってただろ?飯田だって。そこまで煩く喚くのなら……この状態にするよ?」
俺がかん高い声で喚く軽くマスゴミに殺気をだすとあっさりと黙った。
取りあえず、これは適当に床にでも置いておくか。
「貴様……!」
「じゃ、そろそろ俺は帰らせて貰うぞ、バイバイ!」
俺は適当に転移してビルの外に出て連続で転移をしてビルに戻る。
いやー、いい暇潰しになった。
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「天哉!!」
彼が、ラースが去ってすぐに飯田君の兄である天晴君がヒーロー服を脱ぎ捨てて走ってくる。
ボクは何も出来なかった。ただ生徒の無事を確認しただけだった。それなのに……こうなってしまうとは……。
「リカバリーガール!天哉は、助かりますか!?」
「無駄じゃよ。こりゃ何で生きてるのさね。心臓とか心臓とかに様々な臓器が融合しているのに心臓だけは動いている。生きながら死んでいると言う言葉が最もよくにあうのかもね。」
天晴君が連れてきたリカバリーガールの診断を聞いて天晴君は膝から崩れ落ちた。
それは当然さ。ボクこれは衝撃を隠せなかった。
「……根津校長。天哉をこんな状態にした奴は誰ですか?」
「ラース。複数の個性に加えて人を食えば他人の個性すらも取り込む事のできる体質があるヴィランであり……正真正銘の『怪物』だよ。」
「そうですか……。それと、オールマイト、天哉の葬儀は死んだ皆さんと一緒に行うことは出来ますか?」
「……分かった。親御さんたちや親戚の人たちに相談してみよう。」
そう言って天晴君は去っていった。
その手は……赤く染まっていた。
「オールマイト、君なら勝てると思うかい?」
「……無理です。彼一人なら刺し違えれるのなら勝率はあると思います。けど、彼の体質は人を食べれば食べるほど強くなる、なら身体能力すらも取り込んでしまうため、恐らく彼の身体能力は全力でやり合ってみても私と遜色ないでしょう。」
「人の個性に身体能力を取り込む体質に反則極まりない応用性を持つ『個性』、更にそれが複数体……。正直に、勝ち目がないね。」
けど、それでもボクたちは闘わなければならない。
彼らは……1年A組の生徒たちがどう思っているのか聞いておきたいね……。