戦姫絶唱シンフォギア Nameless   作:717

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大変、長らくお待たせして申し訳ありません。
初の戦闘シーンに苦戦しておりました。

追記

シンフォギア完結おめでとうございます。
7年間、本当にお疲れ様でした。
素晴らしい作品に出合えたことを心から感謝いたします。



EP4「Failnought」

 

二課本部の発令所に喪服を着た司令官-風鳴弦十郎は、少し疲れた顔で帰ってきた。

 

「あぁ、亡くられた広木防衛大臣の繰り上げ法要でしたわね」

「あぁ、ぶつかることもあったがそれも俺たちを庇ってくれてのことだ。心強い後ろ盾を失ってしまったな・・・」

 

彼はネクタイを緩め気持ちを切り替える。亡くなった大臣のためにもやれることをやらねばならない。

 

「こちらの進行はどうなっている?」

 

問いを投げかけられた櫻井了子は笑顔で答える。

 

「予定よりプラス17%!」

「デュランダル移送計画が頓挫して正直安心しましたよ」

「そのついでに防衛システム、本部の強度アップを行うことになるとは」

「ここは設計段階から限定解除でグレードアップしやすいように織り込んでいたの。それに、この案は随分前から政府に提出してあったのよ」

「でも確か、当たりの厳しい議員連に反対されていたと・・・」

「その反対派筆頭が、広木防衛大臣だった・・・非公開の存在に血税の大量投入や無制限の超法規的措置は許されないってな・・・」

 

彼は溜息を一つつく。

 

「大臣が反対していたのは、俺たちに法令を遵守させることで余計な横やりが入ってこないよう取り計らっていたからだ・・・」

 

彼は一息入れるため紙コップにコーヒーを注ぐ。

 

「司令、広木防衛大臣の後任は?」

 

作戦発令所付きオペレーターの一人-友里あおいが尋ねる。

 

「副大臣がスライドだ。今回の本部改造計画を後押ししてくれた立役者でもある・・・あるんだが・・・」

「どうかしましたか?」

「協調路線を強く唱える親米派の防衛大臣誕生・・・つまりは、日本の国防政策に対し米国政府の意向が通りやすくなった訳だ」

「まさかッ!防衛大臣暗殺の件にも米国政府が・・・」

「あくまで可能性の話だ」

「それじゃあ司令は、ネフシュタンの少女か『装者X』に米国が関わっていると?」

 

装者X-デュランダル移送作戦にて突如現れた謎の装者。

彼女の纏うカーキのシンフォギアは、データベース上に存在するどのアウフヴァッヘン波形にも該当せず、二課の面々に衝撃を与えた。

現在、目撃証言や防犯カメラの解析で得られた情報をもとにモンタージュを作成、行方を追っている。

 

「それもあくまで、だ・・・」

 

幾度となく行われてきた二課本部へのハッキングに防衛大臣の暗殺、ネフシュタンの少女や装者Xの存在。何よりも内通者が未だに見つかっていないのが大きな痛手だ。

今回の本部強化も聖遺物を纏う彼女たちの前ではどの程度持つか見当もつかない。

そもそも内通者がいる以上、「抜け道」をつくられる可能性は十分にある。

それに対して有効策を出せないことが何よりももどかしい。

弦十郎はコーヒーを一口飲む。

突如、発令所に火災警報が鳴り響く。

 

「大変ッ!トラブル発生みたい。ちょ~っと見てきますわね」

「あぁ・・・」

 

弦十郎はある可能性を思い浮かべながら、現場へと向かう櫻井了子を見送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュランダル強奪作戦以降、私は「逃げ」の生活を送っている。

二課の包囲網は想像以上に広く、数時間前までエージェントに追われていた。

今は市街地から外れた林の中に身を潜めている。

身を潜めてからいくらか経ち、奴らの気配は感じなくなった。

 

「何とか撒けたみたいね・・・」

 

念の為、スキャナーで周りを調べる。

生体反応、電磁場共に検知されず。

人もいなければ防犯カメラもいないことがわかるとどっと疲れが溢れ出てきた。

 

(そういえば、ここ数日はまともに寝ていなかったわね・・・あの時の傷もまだ治りきっていないし・・・少しだけなら・・・)

 

私は草木に身を潜めながら久々の休息を取ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「♪~その場しのぎの笑顔で、傍観してるより~♪」

 

歌が聞こえる。

ガングニールの少女が奏でる歌が・・・歌が・・・歌・・・歌・・・?

 

「歌ッ!?」

 

眠りから覚め、隠し持っていた銃-MP17を引き抜く。

この歌が聞こえるということは、近くにガングニールが居るといううことだ。

ノイズが出たのか?

だが、計器には何も反応がない。それにノイズ警報も出ていない。

まさか、私を捕らえに?

寝ていたのをわざわざ起こすとは思えない。

 

「ならば何故?・・・グッ!?」

 

突如、衝撃波と砂煙が襲い掛かる。

 

(何が起きてるか分からないけど、巻き込まれるのはゴメンよッ!)

 

戦闘音が鳴り響く方向とは逆に走り出す。

だが、音は私を追うかのように近づいてくる。

逃げろッ!逃げろッ!巻き込まれたら終わりだッ!全力で逃げろッ!

 

「吹き飛べよッ!アーマーパージだッ!」

 

その叫びが耳に届いた瞬間、咄嗟に木の陰に隠れ伏せた。

伏せると同時に辺りに破片が散乱、木々は倒れ、地面は抉られる。

降りかかる衝撃と恐怖を堪え、じっと耐える。

ほんの一瞬、されどとてつもなく長く感じた衝撃が収まり顔を上げる。

幸い負傷はない。静かになった今のうちに距離をッ!

 

「♪~Killter Ichaival tron~♪」

(詠唱ッ!?それにイチイバルってあの『イチイの弓』ッ!?つまりあのギアは私のと同じ、銃になるんじゃッ!?)

 

再び身を伏せ、匍匐前進で逃走をはかる。

この行動は功を奏した。

先程まで頭のあった場所を低い唸り声を上げるハリケーンのごとく弾丸が過ぎ去っていく。

さらに、ロケットブースターの金切り声も追加される。

 

「ミサイルは流石に不味いわよッ!?って、嘘ッ!?」

 

思わず後ろを振り向くと、目の前にはミサイルの追尾から逃れようとこちらに向かって走ってくるガングニールの姿があった。

彼女も私の存在に気付いたらしく驚きのあまり足を止める。

それが決定打となった。

ガングニールは自らの失態に気付くも時すでに遅し、無慈悲なミサイルは達はその隙を逃さず、一斉に襲い掛かる。

 

林は巨大な爆炎に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体が重い・・・耳鳴りも酷い・・・頭もクラクラする・・・焦げた臭いも相まって吐き気が込みあげてくる・・・

 

それでも私は必死に立ち上がる。

 

(あれ?・・・私、立てる・・・)

 

あれだけの攻撃を受けて欠損どころか傷一つない。

まだ混乱から立ち直っていない頭だが、そのことは理解できた。

そして、その訳もすぐに分かった。

後ろにそびえる巨大な盾

 

(つるぎ)だッ!」

 

訂正、(つるぎ)が私たちを守った。

 

「蒼いシンフォギア・・・天羽々斬ッ・・・!」

 

天羽々斬は剣の頂点から私を一睨みし、目線をホワイト・ガールもといイチイバルへと移す。

 

「ふんッ、死に体でおねんねと聞いていたが、足手まといを庇いに現れたか?」

「もう何も、失いものかと決めたのだッ!」

「ぅ・・・翼さん・・・?」

「気付いたか、立花。だがわたしも十全ではない・・・そいつを頼んでもいいか?」

「は・・・はいッ!、さあ、こっちにッ!」

 

ガングニールは私の腕を掴み避難させる。

その顔はとても真剣に、しかしどこか焦りが感じられた。

 

(まさか、私の正体に気付いていない?ならば・・・)

 

「ちょ、ちょっと貴女ッ!」

「は、はいッ!?」

「私は大丈夫。だからさっきの人に加勢してあげて」

「でも、また巻き込まれるかもしれないんですよッ!」

「それでも、よ。あの人には貴女が必要なんだと思う。だから、行ってあげて」

「どうしてそう「そう思うのかって?長年の勘・・・かな?」

 

私は軽く微笑む。

ガングニールはしばし迷っていたが、意を決し「気をつけてくださいねッ!」と言い残し、天羽々斬の加勢へと向かった。

少女の情けに付け入るのは心苦しいが、これも戦略。許せ。

二課の監視もなくなったところでこの場から離れようとする。

だが砲弾が降り注ぐような音が聞こえ、すぐさま回避行動を取る。

同時に先程までいたところにドリル状のノイズが突き刺さる。

さらに2体が上空から狙いを定め、襲い掛かる。

ギアを纏う暇もない。

私は後先考えず走り出した。

ノイズは連続砲撃のごとく降り注ぎ、私は寸のところでかわし続ける。

そして、開けた場所へと出た。

そこは先程まで装者たちが争い合っていた場所。

 

(嵌められたッ!)

 

この際だ、利用できるものは利用してやるッ!

私は天羽々斬の後ろに隠れる。

その後ろでは、イチイバルが敵であったはずのガングニールを介護している。

あの一瞬でどうしてこうなったのか理解できないが、ガングニールは戦闘不能に陥っている。

 

「命じたこともできないなんて、あなたはどこまで私を失望させるのかしら・・・?」

 

突如、林に女の声が響く。

その声が聞こえる方角には、全身黒服に身を包みソロモンの杖を持つブロンドの髪の女がいた。

 

「フィーネッ!」

 

イチイバルが叫ぶ

 

(フィーネだとッ!?まさか、たった一人でパヴァリア幹部とやり合ったあのフィーネなのかッ!?)

「こんな奴がいなくたって、戦争の火種ぐらいあたしひとりで消してやるッ!そうすれば、あんたの言うように人は呪いから解放されて、バラバラになった世界は元に戻るんだろッ!?」

 

イチイバルは抱きかかえていたガングニールを突き飛ばす。

まともに立つことのできないガングニールは崩れ落ちそうになるが、天羽々斬によって抱えられる。

 

「ふぅ・・・もうあなたに用はないわ・・・」

「な・・・なんだよそれッ!?」

 

フィーネと呼ばれた女は、それに答えることなく右手を光らせた。

するとアーマーパージであちこちに散らばった聖遺物の破片が光の粒となり、彼女の右手へと集まる。

光の粒を集め終えるとフィーネは私たちにソロモンの杖を向ける。

その動きに応え、上空にいたノイズが一斉に襲い掛かった。

 

「援護する、確実に仕留めてッ!」

「承知ッ!」

 

襲い掛かるノイズに銃撃を加える。

シンフォギアで実体化しているノイズなら通常兵器でも多少、ダメージを与えられる。

私の目的はあくまで天羽々斬の支援。

少しでもダメージを与え、ガングニールの介護で片腕が塞がった天羽々斬が仕留めやすくする。

銃撃で落下速度が落ちたノイズは、一刀両断され次々と炭へと変わっていく。

私たちがノイズを相手しているなか、フィーネは逃走。

イチイバルもそれを追うように戦線離脱した。

 

「ラストッ!」

「はぁぁぁッ!」

 

最後のノイズが消滅する。

 

「お疲れ様、天羽々斬。それじゃあ私はこれで・・・」

 

MP17を収め、さり気なく立ち去ろうとする。が、

 

「待て、貴様は報告にあった装者Xだな」

 

天羽々斬は、私に切っ先を向ける。

なるほど、私は装者Xと呼ばれているのか。

 

「だったら何?」

「貴様のシンフォギアについて聞きたいことがある。私たちと共に来てもらおうか」

「断れば?」

「力尽くで連れていくまでッ!」

 

戦闘態勢に入る天羽々斬。だが、私は「待った」を掛ける。

 

「動けないガングニールを背負ったままで?その気になれば、その子を人質に取ることもできるのよ。それに貴方言ってたわよね、『十全ではない』って。悪いことは言わない。今日は引きなさい」

「それには心配に及ばぬッ!緒川さんッ!

「響さんは任せてくださいッ!」

 

突如現れたスーツの男。

状況が理解できぬまま銃を引き抜くも、男に向けるよりも先にガングニールを連れて残像を残し、去ってしまった。

驚く暇もなく天羽々斬は距離を詰める。

やむを得ないッ!

 

「♪~Tear flood Failnought tron~♪」

 

土色のシンフォギアを纏い、一閃をかわす。

同時に洋弓のアームドギアを形成、距離を取りつつ矢を放つ。

照準は外れている。だが、問題ない。

琴の音と共に放たれた矢は、天羽々斬に向かってあり得ない軌道を描きながら突き進む。

不意を突かれた彼女は足を止め、矢を弾く。

傷を負わせられなかったが、間合い(キルゾーン)から逃げることには成功した。

 

「フェイルノートッ、それが貴様のシンフォギアかッ!」

「ご名答。私のシンフォギアは『必中の弓』ッ!間合いさえ取ればこっちのもんよッ!」

「ならば詰めるまでッ!」

 

天羽々斬が再び距離を詰める。

私は矢を放ち迎撃するも、足止めには及ばない。

ならば、次の手を使うまでッ!

振り降ろされる一撃に対し、弓を変化させ防ぐ。

(天羽々斬)と相対するのは、大英帝国が生んだ傑作ボルトアクション式ライフル『|SMLE《ショート・マガジン・リー・エンフィールドMk.Ⅲ》』。

その銃身の先に付いた銃剣が、刀と張り合う。

金属と金属が擦れ、不快な音が手から伝わる。

 

「銃剣とは妙な得物をッ!」

「本職は選抜射手(マークスマン)ッ!されど、銃剣(こっち)も得意なのよッ!」

 

絶唱の傷が完全に癒えきっていないためか、想定していたよりも攻撃に重みがない。

されど、こちらは所詮銃剣。

本職相手には分が悪く、鍔迫り合いは徐々に天羽々斬が優勢となっていく。

この状況を打開するため、私は無理やり引き金を引く。

銃身は明後日の方向に向いている。

だが、放たれた銃弾は木に当たり跳弾を繰り返し天羽々斬の左肩に直撃する。

彼女の力が弱まり、こちらはフェイルノートの特性でフォニックゲインが上昇。

その一瞬を逃さず銃剣に力を籠め、鍔迫り合いを無理やり中断。

ライフルを反転させ、銃底で天羽々斬を殴りつける。

彼女はそれを刀の腹で防ぎ、流れるように反撃へと繋げる。

私はバックステップで回避しつつ、ボルトを引く。

着地と同時に照準を合わさず発砲。

銃弾は彼女のヘッドホンを擦る。

私はすぐさま次弾を装填。

今度は確実にダメージを与えるため狙いを定める。

発砲、サイドテールに穴を開ける。

発砲、刀で弾かれる。

さらに3発続けて発砲、全て切り払われる。

 

(まさか、最初の3発で着弾のタイミングを掴んだのかッ!)

 

『必中の弓』の名を持つフェイルノートは、視界に標的が入っていれば必ず遠距離攻撃が当たる特性を持つ。

それは、相手に「確実に当たる」と宣言していることであり、銃弾を防ぐ術・タイミング・軌道を掴まれると簡単に無効化される大きな弱点を持つ。

私が最も得意とする攻撃を封じた天羽々斬の勢いは止まらない。

10発目の装填が終えたところで彼女の侵入を許し、片手だけで刀を振るう。

私は銃剣を駆使し、刀を弾く。

その衝撃で刀は右手から弾き飛ばされる。

だが、彼女はそれを予想していたかのようにそのまま私の懐に入り、蹴り飛ばした。

私の身体は大きく吹き飛び、大木に打ち付けられる。

意識が刈り取られそうになるも、必死に耐え反撃に移るために力を籠める。

しかし、

 

「身体が・・・動かないッ!?」

 

まるで何かに固定されたかのように動けなくなった。

 

「貴様の影を縫わせてもらったわ」

 

《影縫い》

 

見れば、私の影に短刀が刺さっている。

短刀を抜こうとするが、追加で二本。両腕の影が縫われる。

 

「トンデモにも程があるでしょッ!」

 

空間に貼り付けにされるという初めての感覚に嫌悪感を抱きながら、今できる精一杯の反撃をする。

反撃された当の本人は、一切表情を変えることなく左腕をだらけさせながら刀を拾い、ゆっくりと近づく。

 

「さて、もうすぐ日が暮れる。こちらもあまり手荒な真似をしたくないが故、大人しくギアを解除してもらおうか」

「貴女にYESと言うとでも?」

「ならば・・・」

 

切っ先が私の胸、正確にはシンフォギアのペンダントに向けられる。

 

「ギアを壊し、脱がすまでだ」

 

流石に本気みたいね・・・

現状、胴体を動かすことは不可能。

切っ先はペンダントの目の前にあり、今の状態で狙いを外すことを願うのは大馬鹿野郎だ。

幸い指先は動く。

SMLEは最後の一発が装填済み。

刀は片刃、しかも刃を下向きに突き出している。

逃げ道は見えた。

あとはタイミングを合わすのみ。

天羽々斬が切っ先に力を籠め、軽い突きを繰り出す。

 

(ここッ!)

 

突きと同タイミングで目線を左腕の影に刺さった短刀に移し、引き金を引く。

跳弾でUターンした銃弾は短刀を弾き飛ばす。

捕縛から解放された左手でギアを穿とうとする刀をわざと軽く触れ、軌道を逸らし・・・

 

「グゥッ!?」

「な・・・貴様ッ!?」

 

切っ先は私の右肩を抉る。

鎖骨が易々と切り裂かれ、痛みのあまり声が漏れる。

だが、全ては狙ったこと。

天羽々斬は、私を殺すつもりがない。

そして、刃を下向きにして突いた。

この二つが大きな仇となった。

彼女が驚いている隙に右腕の捕縛を解除、それを縛っていた短刀を投げつける。

彼女は肩に刺さった刀を抜き、雑に返却された短刀を弾く。

その間に私は自由になった右手で三本目の短刀を引き抜き、自由の身になる。

 

「逃がすものかッ!」

「逃げさせてもらうッ!」

 

私は、スタングレネードを投げつける。

グレネードは天羽々斬の目の前で爆発。

強烈な音と光が彼女の感覚を狂わす。

それでも彼女は己の勘を頼りに天羽々斬を振るう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

混濁していた視界と聴覚が戻り、風鳴翼は辺りを見渡す。

戦闘によって大きく切り開かれた林に装者Xの気配は感じられなかった。

 

(影縫いまで使って逃すとは・・・わたしもまだまだ未熟だ・・・)

 

だが、確かなことがある。

最後の一撃は、浅いが手ごたえはあった。

 

(次は本気で行かせてもらうぞ、装者Xッ!)

 

再戦を胸に秘め、彼女は二課本部へと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




EP4「Failnought」 用語解説

・フェイルノート
UDの使用するシンフォギア。
メインカラーは「カーキ(土色)」
トリスタン卿が竪琴を弓に改造して使用したものと言われており、狙った場所に必ず当たる「必中の弓」とされている。
その特性はシンフォギアになった今でも残っているが、性能は落ちて狙った「相手」に必ず当たる弓となっている。
また元が竪琴であったため、遠距離攻撃時には少量ながらフォニックゲインを生み出すことができる。
アームドギアは「洋弓」であるが、UDの心象(使い慣れている)に影響されて「銃火器」に変化することがほとんど。
その点はイチイバルと同じだが、イチイバルが長距離広範囲攻撃を得意にしているに対し、フェイルノートは長距離精密攻撃を得意とする相違点がある。

・MP17
UDが所持するピストルカービン。
SIG P320/M17を専用キットでカービン化した銃。
高い拡張性を持つ。

・SMLE
フェイルノートのアームドギア。
モデルは1907年にイギリス陸軍で採用され、長きに渡って使われ続けたボルトアクション式ライフル。
独特の構造により、ボルトアクション式としては例外的な速射が可能。


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