錆兎♀成り代わり   作:清内

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転生

 

 

 

おはようまたはこんにちはこんばんは。

クソ通り魔殺人鬼に殺されなんの運命か転生した錆兎です。

前世の頃の名前や記憶は曖昧だがあのクソ野郎だけは許さん、そして親より先に死んでしまってごめん母さん、父さん。下の兄弟達私がいなくなってもお互い協力して生きていくんだぞ。

 

 

「錆兎」

 

とまあ前世の事はこの辺りで今は目の前の事に集中しなければな

 

「すまない義勇太陽の日差しが心地よくてボーッとしていた」

「そうか」

 

そう一言呟き、みたらし団子をもきゅもきゅと食べ空を見上げる義勇。

その横顔は他人が見れば無表情と捉えるかもしれないが長年の付き合いである私からしたら上機嫌だとわかる。

 

 

 

 

ここまでというか初っ端から御察しの通りここは鬼滅の刃の世界である。

鬼が存在しそれを滅する人間達の物語。

鬼滅の刃は下の兄弟達が単行本を買っていてそれを暇な時パラパラと読んだ程度だったんだが…

 

 

なんで錆兎なんだ‼︎死ぬじゃないか‼︎手鬼に殺されて‼︎詰んでる‼︎‼︎

漫画の中に入り込むのは正直テンションあがるよ。死亡率がとんでもなくても‼︎

せめて話に出てこない一般人が良かった…

 

そしてどういうわけか私こと錆兎は女である

なぜに女…いやまあ男だったら違和感がすごかったと思うからありがたいけども…

 

 

そうやって1人バタつき自分の体を確認する当時7歳の私は誰の目から見ても奇妙にうつっただろうな

 

あの時は周りに気を配れる余裕がなかった。自分は死ぬ、手鬼に殺され前世よりも早くに。

なぜ私の人生はこんなにも短いのか、死への恐怖に打ちひしがれ絶望感に苛まれていたが徐々にそれは怒りに変わりついには吹っ切れた。

 

私という意識があり性別も女、この時点で錆兎本人とは全くの別人だ。それならばこの先の事だってどうなるかわからない。変えられるかもしれない…だったらとことんやるしかない‼︎この世を生き抜いてやる‼︎

 

 

そしてついに私はやった

最終選別で鬼を斬り続け義勇を守り手鬼を殺せはしなかったが殺されもしなかった。

 

生き残った…

 

頭から血を流し涙で目を赤くする義勇と変えられた道筋、選別で生き残った事実に涙する私とで抱き合った。

 

 

 

 

 

そうして今では鬼殺隊の柱にまで上り詰めた

 

いや、生きるため何度も三途の川が見えるくらい鍛錬に鍛錬を重ね任務に明け暮れお館様から柱の1つを任されたが正直やりすぎたと思っている。

 

まあでも後悔はない

 

両親が鬼に殺され鬼殺隊に入った事も柱になった事も…でなければ正面きって大好きだと言える人達に出会えなかった。

 

 

「おい義勇、タレが口元についてるぞ」

「ん、…」

「違う逆だ。…まったく、こっち向け」

 

その1人がこの義勇

私(錆兎)が死ななかった分精神的負担は少ないものの相変わらずの無口さでほぼほぼ勘違いされている。

 

心なしか私と2人の時はいい意味で気が緩んでいるような…

 

懐から取り出した手拭いで口元についたタレをとってやると今度はじっと私の口元を見つめ始める義勇。

 

その視線に私もみたらし団子のタレがついていただろうかと手で確認しようとしたがその前に義勇の指先が口元に触れた。

 

それは徐々に右へ流れ最終的に右頬が包まれた事でようやくタレではなく右頬の傷を見ていたのだと気付きフッと笑う。

 

「またこの傷を気にしていたのか?」

「ああ」

 

原作と同じく口元から右頬にかけてある傷は両親を殺した鬼につけられたものだ。

確かに女の顔に傷は良くないが私は生き残った証として気に入っている。

 

周りはそうは思ってくれないが…

特に義勇はこの傷を気にしてこうして触れてくる。

もう痛みなんてとっくにないのにまるで痛みを取り除こうとしているかのように優しくゆっくりと撫でてくるのだ。

 

その想いが嬉しくて私も毎回抵抗せず本人の気がすむまで待つ。

 

 

「…」

「よし、団子を食べ終わったら手合わせしよう」

「わかった」

 

ようやく離れた手にまたクスリと笑い2人して団子にかぶりついた。

 

 

 

 

 






義勇の屋敷の縁側でほのぼのしています。
この後は話した通り鴉から任務の知らせが来るまで手合わせしてました。鍛錬=生き残る率が上がる、ので主人公は鍛錬を欠かしません。

時間軸でいうとお互い柱で原作開始前です。


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