風太郎と三玖の子供の話   作:Rufaly_2

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名前を決めよう

 

「いやこの名前がいい!!」

「こっちの方がいい!!」

「二人とも夫婦喧嘩はやめなさい!」

 

「二乃無理だって...止められそうにないもん...」

なんでこんなことになったんだろう...

事の発端は一週間前。

[newpage]

お母さんが妊婦8ヶ月となったある休日のこと。ちなみにお母さんは妊娠5ヶ月の時に産休で仕事を休んでいる。

「フータロー。」

「何だ?」

「そろそろ名前を決めない?」

赤ちゃんの名前か...

ちなみに妹じゃなくて弟だった。ちょっと残念。けど可愛がる。お姉ちゃんらしいことをしないと...

「いや、まだ早いと思うが...」

「だって三鈴が産まれた時は2ヵ月も掛けて着けたんだよ!」

え?私の名前着けるときそんなに掛かったの?

「し、仕方ないだろ!三鈴に合う名前が見つからなかったんだから...」

けど名前に2ヵ月も掛けるって相当な親バカか、慎重者なのかな?

「けど、最初に私が三鈴にしたらって言ったら「ダメだ」って言ってたよね?」

ええ...なんでぇ?

「ええっと...」

「フータロー?」ゴゴゴゴ

ああ...お母さんの顔は笑っているけど怖いのは何故?私は危険を感じたのか隣の部屋にそっと逃げた。

そのあとお父さんの断末魔を聞くことになった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

―事の出来事の2日前―

「ホントに決まらないの?」

「あ、ああ...」

本当に決めるつもりなのか?というか産まれた後でも良くないか?あ、それだとまた2ヵ月ぐらいかかるんでは...

Prrrr...Prrrr...

そして唐突の電話。

「お母さん電話鳴ってる。」

「あー、ちょっと待ってね。」

お母さんは重たそうに立つ。そりゃあそうだ。お腹が結構膨らんでるからな。

「待て、三玖は動くな。俺が出る。」

「フータロー...」

「三玖...」

あー、また二人がキスをしようとしてる。いつもは黙ってるけど今回は黙らない。

「お父さん電話電話。」

「あー、ごめんごめん!」

お父さんは我に帰った。けど顔が真っ赤だった。お母さんも真っ赤だった。

「はい。上杉ですが?」

「おお四葉か久しぶりだな。」

どうやら電話の相手は四葉お姉さんだった。

「ええ?!明後日家に来る?!」

え、明後日四葉お姉さん来るの?!来るとしたら遊んでもらおう。

四葉お姉さんには赤ちゃんの頃から世話をしてもらったり、よく遊んでもらってる。とても大好きなお姉さん。

「わかった。は?らいはも来るのか?!わ、わかった...三玖に伝えておく。」

「四葉からなんて?」

「あ、明後日に四葉から一花、二乃、五月、らいはと親父が遊びに来るらしい...あと四葉も。」

お姉さん全員が来るんだ...嬉しい。あとおじいちゃんも...何か買ってもおうかな...

「なら、食事の用意をしなきゃね。」

明後日が物凄く楽しみだ。

[newpage]

明後日になった。私は誰よりも早く起きてしまった。午前の5時に。お母さんとお父さんはぐっすり寝ている。

寝ようとしても寝れないから起きてテレビを見ることにした。

「あれ...三鈴?」

「お母さん...」

お母さんが起きてしまった...

こんな時間に基本はテレビを見ない。怒られるかもしれない。

「早く起きたんだ。偉いね!」

お母さんは怒ると思いきや、褒めてくれた。私はとても嬉しかったの。

「うん!お母さんお腹空いた!」

「じゃあ朝御飯にしよっか!」

「うん!」

そのあと8時ぐらいにお父さんが起きた。草みたいなボーボーの寝癖をしながら...

「三鈴おはよう。三玖もおはよう。」

「お父さんおはよー。」

「フータローおはよう。」

お父さんが起きてお父さんは朝御飯を食べている。ちなみに私とお母さんは7時ぐらいに朝御飯を食べた。

四葉お姉ちゃん達は昼過ぎに家に着くと言っていた。そのためお母さんはご飯買いに行った。私とお父さんはお留守番。

そして昼過ぎに玄関のチャイムが鳴った。

「あ、私が出る!」

私は玄関まで走った。そしてドアを開けた。

「三鈴ちゃん久しぶりでーす!!」

そこには四葉お姉ちゃんが立っていた。後ろには一花お姉ちゃんに二乃お姉ちゃん、五月お姉ちゃん、あとらいはお姉ちゃんとおじいちゃん。

四葉お姉ちゃんは運動系のインストラクターのお仕事をしている。一番大好きかお姉ちゃんだ。

「三鈴ちゃんやっほー!」

「一花お姉ちゃんこんにちは!」

一花お姉ちゃんは女優さんだ。よく映画やバラエティー番組に出演とかしたりしてる。たまに映画の再放送とかで見たりする。

「三鈴ちゃん大きくなったね。」

 

「二乃お姉ちゃんこんにちは!」

二乃お姉ちゃんは自分で料理のお店をやっている。1年前ぐらいにお父さんとお母さんと一緒に食べいった。とても美味しかった。

「三鈴ちゃんこんにちは!」

「五月お姉ちゃんもこんにちは!」

五月お姉ちゃんは小学校の先生をやっている。そして私が来年通う事になる小学校の先生だ。

「三鈴ちゃん偉いねお迎えに来てくれるなんて...あれ?お兄ちゃんは?」

「らいはお姉ちゃんこんにちは!お兄ちゃんなら中にいるよ!」

らいはお姉ちゃんはお父さんの妹さんだ。お父さんがいないときにご飯に食べに来たりする。四葉お姉ちゃんの二番目に好き。

「おお!三鈴ちゃん、大きくたったな!風太郎と三玖ちゃんは?」

「おじいちゃんこんにちは!」

勇也おじいちゃんは...特になし。

皆が私を褒めてくれたりして、少し嬉しかった。

そして私は皆をリビングに案内をする。

お父さんは新聞紙を読んでいた。けど、浮かれているのか逆さまで読んでいた。

「風太郎君やっほー。」

「やっと来たか。一花。」

「お久しぶりフー君。」

「おう。久しぶりだな二乃。」

「義兄さんお久しぶりです。」

「五月も久しぶりだな。相変わらず敬語は直らないんだな。あと義兄さんはまだ慣れないな...」

「風太郎さんおっはーよーございまーす!!」

「四葉は相変わらずだな。それと今は昼だ。」

「お兄ちゃん久しぶり!」

「らいはも久しぶりだな。」

「風太郎久しぶりだな。三玖ちゃんはどこだ?」

「親父も久しぶりだな。三玖は買い物に行ってる。」

「何?!一人で行かせたのか?!」

「あ、ああ...」

するとおじいちゃんはお父さんの胸ぐらを掴んだ。

「お前はな!妊婦を一人で買い物に行かせるな!何かあったらどうするだよ?!俺だって流石にしないぞ...」

 

回りは唖然としていた。

確かにおじいちゃんの言うとおりだ。もし事故に遭っていたら...

「す、すまん。」

 

お父さんは反省していた。

「ただいまー。」

そしてお母さんが帰ってきた。

「ちなみに親父、三玖が行ったのは隣のスーパーだ。」

家から隣のスーパーまでは徒歩で10秒ぐらいで着くから事故なんて滅多に起きない。起きたとしても1000分の1ぐらいだと思う。

それを聞いたおじいちゃんは黙っていた。

「あ、皆来てるって...義父さんを何してるの?!」

おじいちゃんは掴んでいた胸ぐらを離した。

「大丈夫だよ三玖ちゃん。ちょっとしたスキンシップだから!」

いや、胸ぐらを掴んでいる時点でスキンシップには見えないんだけど...

 

「三玖すまん。」

「え?何...浮気したならしたって言って...」

そしてお母さん何で浮気が前提なの?

「一人で買い物に行かせて...ホントにすまん!」

「べ、別にいいけど...」

お母さんは状況が掴めないままご飯の準備をし始めた。二乃のお姉ちゃんも手伝っていたりしといた。

お父さんはお母さんに安静しているようにと言っていた。けどお母さんは無言の圧力でお父さんを黙らせた。もしかしたらお父さんを黙らせることが出来るのはお母さんだけかもしれない。

「フー君これ運んでね。」

「わ、わかった。」

そういうとお父さんは二乃お姉ちゃんとお母さんが作った料理を机に運ぶ。

二乃お姉ちゃんとお父さんが並んでいる姿を見ると夫婦に見えてくる。というかお母さんとお父さんが並んでいると大抵イチャイチャするのが当たり前。そしてベッドinする。

「二乃!五月ちゃんが摘まみ食いしようとしてる!!」

 

「四葉!五月を押さえて!」

「かしこまりました!」

 

「ちょっ!やめてください!味見をしようとしてるだけですよ!」

「そう言うのを摘まみ食いと言うのよ!」

五月お姉ちゃんが摘まみ食いをしようとしていたけど四葉お姉ちゃんに取り押さええられていた。昔お父さんから聞いた話にのると私が産まれた時の祝いで五月お姉ちゃんが我慢出来なくって料理を摘まみ食いしたらしい。

そしてお母さんと二乃お姉ちゃんとお父さんが料理を運び終えてご飯を食べる。

二乃お姉ちゃんが作った料理を口に運ぶ。

美味しい。お店を持つだけあって流石だと思う。そしてお母さんが買ってきたいなり寿司を食べる。美味しいです。というか早くからあげを食べないと五月お姉ちゃんに全部食べられちゃう。勿論五月お姉ちゃんには制限が掛けられた。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ご飯を食べ終わってお母さんとらいはお姉ちゃん、二乃お姉ちゃんは後片付けをしていた。

四葉お姉ちゃんと一花お姉ちゃん、五月お姉ちゃんに私とおじいちゃん、あとお父さんで話をしていた。私の幼稚園のお話や、一花お姉ちゃんの撮影現場での事などで盛り上がった。しかし四葉お姉ちゃんが...

「そういえば風太郎さん!赤ちゃんの名前は決めましたか?」

「ま、まだ決まってないが...」

「風太郎まだ決めてないのか!?」

「義兄さん!」

 

「えー、風太郎君...」

「な、何だよ...」

皆が一斉に驚いた。

「というか何で名前が出てくるんだよ...」

「風太郎君前言ったよね?三鈴ちゃんの名前が決まったときに。次、子供が出来たら性別がわかったときに名前を付けるって。」

私の名前を決めた時にそんなこと言っていたのか...

「すまん。けど、いい名前が見つからないんだよ。」

「なら、私達で決めてみてはどうですか?」

「五月ありがたいが、これは俺の子供の名前だ俺が決める!」

「けどお父さんそう言って全く付けれなかったんじゃないの?ここは皆の考えた名前も聞いてみようよ。」

「三鈴...」

「風太郎、三鈴ちゃんの言うとおりだ。」

「親父...わかった。皆の意見を聞いてみようよ。」

おじいちゃんに説得されて、お父さんは皆の意見を聞いてみることにした。

[newpage]

「では、風太郎さんと三玖の赤ちゃんの名前を皆で考えたといと思います!三玖には審査お願いいたしますね!」

ということで赤ちゃんの名前を決める会が始まった。あとお父さんも審査じゃないの?

 

「四葉ー。俺も審査じゃないの?」

 

「まず、一人ずつ考えた名前を言ってください!まずは五月から!」

 

お父さんスルーされてる...

「私が考えたのは...太一(たいいち)です!」

 

「どうでしょうか三玖?」

「うーん。保留...」

 

お母さんせめていい評価してあげて、五月お姉ちゃんへこんでるから。後お父さん

「そうですか...次行きましょう!一花!」

「私が考えたのは。俊哉(としや)!」

「ほほぉー。三玖どう?」

「微妙...」

 

一花お姉ちゃん。五月お姉ちゃんよりはへこんではないけど。ちょっとは評価を...

「次行きましょう!二乃!」

「絶対にこれでしょ!風太(そうた)!」

「どうですか三玖?」

「一応ありかも...」

ここで初めてのいい評価が出たかもしれない。

「まさかの三玖からいいの評価...次はらいはちゃん!」

「私は...これ!佐久間(さくま)!」

「いいんじゃないんですか?!」

「それ名字...」

「ええ...」

らいはお姉ちゃんはもはや論外だった。

「次は風太郎さんのお父さん!」

 

「フッフッフッ驚くなよ...俺の考えた名前は謙信だ!」

「パスで。」

お母さんせめてなんか言ってあげて。おじいちゃん五月お姉ちゃんよりもへこんでるから!

「つ、次は風太郎さん!」

「すまん。考えたのはこれだ。風磨(ふうま)だ。」

 

「おお!いいんじゃないんですか?!」

「いいと思う...」

 

「おお!候補が2つあがりました!一応三玖はどんな名前にしたんですか?」

「健一(けんいち)。」

 

「えっ...」

 

お母さんはてっきり歴史の人物の名前を付けると思っていた。

 

「三玖それはないぜ...」

「風太郎...健一をばかにするの?」

「いや、バカにはしてない。というか健一やめろ。これなら風磨の方がましだ。家康なんてほぼ笑われるような物だろ。」

 

お母さんはカチンと来たのか、喧嘩腰ないいいあいになっていた。

 

「フータロー...健一の方がいい。」

「いいや、風磨の方がいい!」

「健一の方がいい!」

「いや、こっちの名前がいい!」

「こっちの方がいい!!」

「二人とも夫婦喧嘩はやめなさい!」

「二乃無理だって...止められそうにないもん...」

二人の喧嘩は治まるどころか更に悪化した。しまいには...

 

「あー、あー!なんでこんな勉強しか出来ない人と結婚したんだろ...昔の自分を殴りたいよ。」

結婚したのを後悔したような事を発言した。

 

「こっちだって何でお前見たいな勉強もろくに出来ないわ、昔なんて料理もクソだったわ。」

お父さんそれは言い過ぎ。お母さんと離婚はしないでね。

「料理は出来ますけど?フータロー料理出来ないよね?人の事言えないよね?あれ?」

 

「何言ってんだコイツ?」

 

皆はどうすればいいのかわからない状態だった。

もう見てられない。私は言いたい事を言った。

「二人とも落ち着いて!そんな事言ってていいの?!名前を決めるだけでそこまで喧嘩するの?!しかもドンドンエスカレートしてくし!!ちゃんと名前を考えようよ!お父さんお母さんに謝ってよ!!元はと言えばお父さんが原因でしょ?!お母さんもお母さんで言い過ぎだよ!!」

お母さんとお父さんは黙っていた。子供に説教される親なんて相当いないぞ。

「三鈴ちゃんの言うとおりだ。謝れよ。」

 

「親父...」

 

「三玖も謝って...」

 

「四葉...」

 

「「ご、ごめん。」」

二人は仲直りした。夫婦というものはよくわからない。

 

「三玖言い過ぎた。健一をないとかと言ってごめん!それと三玖を罵倒するような言い方をしてすまん。三玖の料理は世界一だ!!愛してる!!」

「いいよ!私もフータローと結婚したことを後悔したとか言ってごめんね。フータローと結婚したことを後悔なんて思ってないからね!!私も愛してる!!」

「三玖...」

 

「フータロー...」

 

「お母さんお父さん名前いいの?」

「あ、忘れてた。」

「フータロー...耳かして。」

お母さんはお父さんの耳元でなにかを囁(ささ)いた。

「それいいな!」

 

「何?気になる!」

 

「名前が決まった。」

 

「え!颯太?!」

 

「違うよ。」

 

「なーんだ。という早く言いなさいよ!」

「「せーの」」

 

お父さんとお母さんは声を揃えて言った.

 

「「風一!」」

「風一ですか?」

 

「いいんじゃ...ないの?」

 

「いいと思います!!」

 

「お!いいじゃん!」

 

「お兄ちゃんいいんじゃないの?」

どうやら皆も納得してくれたようだ。

そして名前が「風一(ふういち)」と決まった。お父さんとお母さんが考えたの名前を先頭と後方をとって付けた名前らしい。

そして2ヶ月後

お母さんが無事に出産を終えた。母子とも健康だった。

お父さんは抱っこして即答で泣かれた。私は落とすのが怖いから抱かなかった。

今日はお母さんとお父さんと風一と私。家族四人で病院に仲良く泊まった。

しばらくは私とお父さんの二人暮らしが続く。そしてこの幸せが未来永劫永遠に続きますように...

 

続く

 

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