新作?は西洋圏の話らしいですね、あれ欧米だったか…それでも楽しみですナ!
…十年後
「……」
「おねーさんって、どこから来たの?」
「なに、隣町から来たのだよ。知己に会うためにね」
僕とおねーさんが会ったのは、この町の駄菓子屋さんで出会った。お父さんとお母さんは虚が出たとかで、僕を此処に預けて倒しに行った。オロオロするお母さんに、このおねーさんが僕の面倒を見てくれると言ったらしい。
真っ黒で長い髪、黒くて変わった帽子を被った綺麗な女性。
全身厚着で手袋をつけ、完全防備?と言ったモノ。
まだ、夏は始まったばかりだけど…何か、ワケありなのかな?
「卿は、今は楽しいかい?」
「え…うん!楽しいよ、苺花<いちか>ちゃんと遊んだり友達をサッカーしたり、お父さんとお母さんが笑ってる毎日が楽しいよ」
「そうか…それはとても楽しそうだ」
不思議な言葉遣いをするおねーさん。
でも、不思議と温かい感じがする。まるで、…お母さんみたいな人だ。
「おい、こんな所に居やがったのか。バンビ」
「すまないね。…しばらくは此処で待つつもりだ」
「あ?…っち、お守りとはな。お前らしくもないが、…まぁいいや俺もサボるつもりだし」
金髪のおねーさんがやって来たと思ったら、おねーさんの足に持たれながらヤンキーみたいな座り方でお菓子を食べ始めた。
マイペースな人だなぁ。
「がきんちょ、やる」
「がきんちょじゃないよ、僕は一勇<かずい>って言うもん」
「そんなん知ってるぜ」
…なんだろ、変な人。
おねーさんの友達?って人から、お菓子を食べながらお父さんたちの帰りを待つ。その時、ビリビリと身体が震える感じがした。
目の前の景色がグニャリグニャリと歪んで、何か大きなモノが来た。真ん中に穴が開いた嫌なモノが、こちらを見ている…そして口を開いている。
涙が溢れる、怖い…怖いよ。お父さん、おかあさん早く帰ってきて…僕、怖いよ。と、そう言ってしまった。
「大丈夫だ」
おねーさんはそう言いながらいつの間にか手にした弓矢を構える。
「…外すんじゃねーぞ」
おねーさんの友達はそう言いながら、僕の頭をガシガシと乱暴に撫でた。痛いけど、少し落ち着く。
おねーさんはキラキラと輝く金色の目を細め、矢を放った。あ、石田おじちゃんと同じだ…この感じ。
その後直ぐにあのグニャグニャや大きなモノは消えちゃった。
すると、駄菓子屋さんが店の中から出てきて驚いた様子でおねーさんを見ていた。目を細めながら、お礼を言っている。しばらくしてから、お父さんとお母さんがやってきて僕を抱きしめた…良かった。
おねーさんにお礼を言おうとしたら、何処にも居なかった。
駄菓子屋さん、浦原さんも何処へ行ったか分からないらしい。…おねーさん、石田おじちゃんと同じ人、なのかな?
石田おじちゃん、…言うだろあのくらいの年ならなっ!
そんな偏見は置きつつ、はい今度こそ幕は降りました。
アンコールは、多分気が向けば…微粒子レベルですが。
また、BLEACHでひとつやりたいところ。
今まで読んでいただきありがとうございます。
完結まで読んでくださり、コメントしてくださったことを感謝いたします。
最後に戯れ言一つ、実はユーグラムとくっ付けたかったが違うだろ、ってね。