やはり呂布も女の子になっている。
俺がいた世界とは逆の性別なのかもしれない。
そんなことを考える暇も無く呂布の攻撃がはじまる。
計算を上回る呂布の力の前になす術はあるのか!?
三国一堅牢と謳われる虎牢関。
この戦いに勝利すれば、洛陽は目と鼻の先だ……
事実上、反董卓連合と董卓軍の決戦と言えるだろう。
しかし、諸侯は困惑した。
北郷一刀の読み通り呂奉先は配下の将兵と共に虎牢関の前に陣取っていたからである。
んーと先頭に呂、そして陳、藏、高、曹、成、などなど多くの旗が上がっているな。
たしか呂布の八健将だっけ?そんなかんじの言葉が本に書いてあった気がする。相手は手札を全て見せ総力戦の短期決戦ののち悠々と撤退するつもりでいるのだろう。
彼らの布陣からそんな覚悟というか王羅《オーラ》を感じる。
「あーはっはっはっ!!!」
袁紹ほどとは言わないが少し耳に触る高笑いが聞こえてくる。
「遠からん者は音にも聞け‼近くば寄って目にも見よぉっ‼蒼天に翻るは、血で染め抜いた深紅の呂旗‼天下にその名を響かせる董卓軍が一番槍っ!!」
小さい女の子が呂布の旗を持ち高らかに叫ぶ。
恐らく舌戦ではなく天下に高らかに名乗りを上げているのだろう。
「悪鬼はひれ伏し、鬼神も逃げる、飛将軍呂奉先が旗なり‼天に唾する悪党どもその目でとくと仰ぎ見るが良いのですっ!!!」
「「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」」
呂布の軍が一斉に声を上げる。
対して連合は全体的に指揮が下がっているようだ、特に義勇兵が主の劉備軍は致命的な打撃を受けている。
向こうが名乗りを上げてこちらが何もしないのでは気負けしてしまう。
やるか?あのコッパズカスィー激励を…
「凪っ!沙和っ!真桜っ!俺の号令に続いてくれ!」
「はい!」
「わかったなのー!」
「ビシッとキメたってや!」
俺は一人前にでて大きく息を吸いこんだ。
やるしかない、戦いは既にはじまってるのだ。
「聴け!!我が兵達!そして友軍達よ!!俺は北郷軍総大将、北郷一刀だ!!諸君等も知っての通り俺は天の御遣いとしてこの世界に来た。この世界を正しい方向に導く為にだ!!」
あー言っちゃったよ。
恥ずかしい…
マジ逃げ出したいぜ。
「我らの行く手を阻むのは天下の呂布。恐らく我らの人生で一番の強敵である事は間違いない!だが、我らは生き残るのだ!生きて国に帰り平和の世をつくる為に!この戦いに勝利するのだ!!」
「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
北郷軍のみんなが声を上げる。
本当、助かるわ
白けたら俺の士気が落ちるからな…
俺は振り返り呂布軍の方を見る。
「聴け!呂布軍そして陰謀に乗せられた愚か者達よ!この大陸に貴様達の逃げ場はない、援軍もいなければ庇護者もいない。この状況で何処まで戦い続けるつもりだ!!戦いが続けは罪もない民が苦しむ事になるのだぞ!貴様達はそれを望むのか!!犠牲を強いる行いこそ悪党の諸行!!」
俺は刀を抜き天へとかざし高らかに宣言する。
「我らは貴様等を撃破し大陸の平和を勝ち取って見せる!それが天の意志だ!!剣を取れ!天高らかに声をあげろ!!これは愛する者を守り、平和を勝ち取る聖戦だ!立ち上がれ兵《つわもの》達よっ!!!!」
「「おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」」
北郷軍に吊られるように馬騰軍そして劉備軍と連鎖的に声を上げる。
[不安な時、気持ちが負けている時。腹から声を出し、その声に思いを込めろ……
思いを込める事が出来たならそれは意志に変わるのだ!!]
昔、負けた相手と再戦する時に師匠に言われたっけな…
バサッ!
すぐ後ろで旗が上がる。
振り返ると
兵たちの先頭に凪、沙和、そして嬉しそうに旗を上げる真桜の姿があった。
「もっとなの!もっと声を出すの!!」
「隊長と戦って負けた事があったか!!隊長がいる限り勝てぬ戦はない!!!」
「ここでうちの発明品の出番や!」
パンッ!パンッ!!
軽い爆発音と共に真桜の周りから煙が出る。
その煙は真桜が旗を振ると左右に拡散していく、遠くから見ると旗から煙が出ているように見えるのだろう…
少し演出が過剰な気もするがある意味ではカラクリの新しい利用法なのかもしれない。
「ふふ、これが北郷軍の力か。」
「ああ、兵を取り巻く空気が一気に変わった。」
「わあぁ、みんな元気になったのだ!」
前線の左側に配置している劉備軍の将…関羽、趙雲、張飛は北郷一刀とその兵達の強さを感じ取っていた。
反対側の馬騰軍の将、馬超と馬休も違う強さを感じ取っていた。
「不思議だ、聞いているだけで気持ちが高ぶる。これが北郷の力なのか。」
「なんだろ…北郷様の声音を聞くだけで力が湧いてくる。天の御遣い様だからかな?わかんないけど…ただ、もっと一緒に戦っていたい…」
前線で将兵の士気が上がっている頃本陣では、違った会話がされていた。
「わあー!すっごーい!!みんなの士気がどんどん上がっていく!!」
「義勇兵の皆さんの戦う理由と大義を背負わせる事によって一人一人の意識を高める。北郷さんの言葉で将兵全体の士気が高まっています。」
そんなみんなが絶賛する中、一人考え込む者がいた。
馬騰軍総大将、馬騰である。
この状況は諸刃の剣…
一刀殿にもしもの事があれば一気に瓦解してしまう脆さを内包しているこの士気の高揚…
早急にカタをつけてしまいたいものですね…
予想外の事例が起こる前に…
「蒼!、蒲公英!騎馬隊を待機させなさい!機を見て横撃をかけます!」
「「はい!」」
馬鉄と馬岱は馬騰に言われたように騎馬隊を前線のすぐ後ろに待機させた。
騎馬隊を待機させると同時に一刀が号令をかけた。
「全軍抜刀!雁行の陣を敷き前進せよ!!」
「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」」
中心の北郷軍は雁行の陣を敷き前進を始めた。
それに合わせるように劉備軍、馬騰軍が合わせて進軍する。
だが、合わせて進軍していてもこちらは混合軍…やはりばらつきが目立ってしまう。不安要素は多い。
「はーはっはっはっ!!全軍抜刀するのです!!」
呂布軍が一斉に抜刀する。
そして呂布は軍の先頭に立ち檄を構え静かに号令をかけた。
「敵…倒す…」
「全軍!恋殿につづくのです!!」
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」
呂布はまっすぐ北郷軍の中心へと突撃してくる。
先ずは沙和の弓兵による一斉射撃で敵に打撃を与える。
「みんな今なの!!」
弓矢は大きく弧を描き呂布軍の先頭に直撃した。
しかし、呂布軍はひるむことなく突き進んでくる。
「呂布には弓矢は効かないか…やはり、精鋭で一気に首を上げる必要があるな。」
俺は呂布の先頭部隊を孤立させる必要があると考えたそこで、騎馬隊と凪達3人を左右からぶつけ分断し各個撃破する作戦を思いついた。
「伝令、今から言うことを劉備、馬騰、凪に伝えてくれ!」
「「はっ!」」
さてさてどう出る呂布の軍師さん。
こちらが行動を起こす前に呂布以外の将が三手に分かれた。
呂布とともに俺たちと戦う部隊、
劉備軍を抑える部隊、
馬騰軍を抑える部隊。
「予定変更だ、凪達は劉備軍の応援へ、騎馬隊は馬騰軍へ向かった敵に横槍を入れてくれ!」
「「はっ!直ちに!」」
呂布の方には1人
劉備の方に5人
馬騰の方に3人
劉備軍を叩き退路を確保し、総大将を討ち取るつもりなのか…
先ほどの進軍の際の劉備軍の隊の乱れを見逃さなかったのだろう。
「突撃を受け止めたあと一気に呂布を取り囲む!各々準備はいいか!」
「「応っ!」」
「わかったのだ!」
「了解した。」
やってやる…呂布だって人間だ。
勝て無い相手ではないはずだ。
両軍がぶつかりあちこちで金属のぶつかり合う音が響く。
ドカーンッ!!
突然俺らの前の兵士達が吹っ飛んだ。爆弾か?いや、そんな仕掛けを作れる時間も余裕もなかったはずだ。
砂煙りから姿を現したのは呂布だった。彼女の前には大きく抉られたあとがある…まさか、彼女がやったのか?
不味い、これは兵士の士気が下がってしまう。ならば呂布とは戦わなくでもいいと思わせないとな。
「兵士達よ!諸君らは呂布に構う事なく敵を倒してくれ!呂布は私たちが引き受ける!!」
これで彼らは自分達は呂布とは戦わなくていいんだと言う差別化する事ができるはずだ。
俺たちが敗走しない限りは…な…。
「あんたが呂布か?」
「…コク」
「すげえ力だな。このまま戦わず仲間にならないか?」
「…フルフル」
呂布は首を横に振り、得物を構えるこちらを鋭い眼光で睨みつける…
どうやら会話すらする気は無いらしい。
「………董卓軍所属…第1師団師団長…呂 奉先。…目的…洛陽へ進軍してくる敵部隊の殲滅…及び虎牢関の死守…。」
「…だから。…お前らは……ここで、死ね……!」
一気に闘気が溢れ出てくる。
…スゲェよ、こっちに来て初めて勝算が無いと考えてしまう。
それ程に呂布の闘気は本物だ…
でも、もう後戻りはでき無いな…
「関羽!張飛!趙雲!馬超!馬休!各々思うように戦え!呂布を倒せばこの戦勝てる!!」
「「応っ!」」
「がってんしょうちなのだ!!」
「ふ…簡単に言ってくれる。」
「参る!!」
各自散開し呂布と相対する。
関羽、張飛に続き将達が攻撃を仕掛けるも捌かれか避けられる。
呂布の攻撃は牽制ぐらいで手を出してこない…相手の能力を計っているのか、時間を稼いでいるのかわからないが不気味でしょうがない……
…が、こちらが動く前に呂布が動いた。
「おらぁ!!」
馬超の白銀の槍が呂布の胴を目がけて突き出される。
呂布はその槍を掴み馬超ごと投げ飛ばした。
「翠姉様!」
馬休が一瞬、馬超の方へ気をやるとその一瞬で呂布は馬休の目の前に移動し檄を振り下ろした。
「は、はやっ!!ーーかはっ!」
呂布の檄を得物で辛うじて受け止めはしたが得物は折れ、その衝撃で馬休は地面にたたきつけられた。
「…弱い……弱い奴は…死ね…。」
呂布は檄を振り上げ馬休目がけて振り下ろす。
ああ、ここで死んじゃうのかな。ごめんなさい…母様…姉様…蒲公英…蒼……。
馬休は最早ここまでと目を閉じた。
ガキンッ!!ギリギリギリ…
暗闇の中で響く金属のぶつかり合う音。自分は死んだと思っている馬休を呼ぶ声が聞こえて来た。
「おい!馬休!撤退しろ!!」
目を開けると少し汚れた白い衣を纏いし男が呂布の攻撃を防いでいた。
それが北郷一刀だと認識するのに時間はかからなかった。
「北郷様!?なんで!?」
「話はあとだ撤退しろ!!」
「すみません、でも…立てなくて……」
馬休は蛇に睨まれた蛙が如く、体が硬直してしまい。逃げる事できないでいた。
「ふざけるな!立てないなら這ってでも撤退して生き延びろ!」
「で、でも…」
馬休も武人だ仲間が戦っているのに一人撤退するのが心苦しいのだろう。
ならば、総大将として命令を下すまでだ。
「さっさと撤退しろ!鶸!!総大将命令だっ!!!」
「は…はいっ!!」
馬休は少しビックリした表情で産まれたての鹿のように何度も倒れながら撤退をした。
ドカッ!
呂布の蹴りで距離が開く…
俺が大勢立て直すと
呂布は再び檄を構えた。
律儀なのか遊んでるかは知らんが助かるぜ…
「…弱い…つまらない……。」
「うがぁー、鈴々はまだ本気だしてないのだ!!」
「流石は呂布と言ったところか…」
「まだ終わりではないぞ!」
「…………」
張飛、趙雲、関羽は勝利を諦めてはいないようだ。
しかし、この状況……大分こちらに部が悪い…既に馬超と馬休は撤退した。戦力の三分の一をたった数分で削られたのだ。
呂布は恐らく本気ではないのだろう…ここにいる誰しも呂布に本気を出させる事のできる人間はいないのかもな…
らしくもなく弱気になってしまうほどに呂布は強い。
「関羽、趙雲、張飛一気に攻めるぞ!」
「「応っ!」」
「応なのだ!」
ザンッ!ザンッ!ガンッ!
キンッ!キンッ!ザンッ!
避けたり捌いたり防いだり呂布に一斉攻撃をし隙を作り神速の一撃を撃ち込むしかない。
呂布にはまだ抜刀術を使っていない…
どんなに強かろうと人間は人間。
初見で抜刀術を見切れる人間なんて居ないはずだ。
「はぁっ!!!」
ザンッ!ガンッ!ガンッ!ガキンッ!!
関羽の偃月刀での剛撃…
しかし、呂布はそれを片手で防ぎ捌いている。
関羽の横から趙雲も連撃を繰り出す。
「せいっ!せい!せい!せい!せいやっ!!!」
シュンっ!シュンっ!キンッ!キンッ!!
呂布は二方向からの攻撃を華麗に捌ききっている。
更に趙雲の反対側から張飛が矛を振るう。
「うりゃりゃりゃりゃあぁぁっ!!」
ガンッ!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!
流石に避ける事は出来ないようだが三人でかかっても呂布の体に刃は届かない。しかし、この前方に意識が集中する中俺は視覚から神速の斬撃を撃ち込む。
悪いな…これで終わりだ。
シュッ!キィンッ!!
「なっ!?」
呂布の背中に撃ち込んだ斬撃は呂布の檄に弾かれた。
しかも三人の斬撃を受けながらのこの技…化物っているんだな……
呂布は俺攻撃を捌くと全員の力量を測っていたのか、檄を地面に叩きつけ、辺りを吹っ飛ばし距離を取った。
「お前たちの強さ…わかった…。もう…次で…終わり……。」
「…っしゃおらぁ!!!!」
ガキンッ!!
呂布の真横から白銀の槍が突き出される。
馬超が戦いに復帰したのだ。
「馬超、撤退したんじゃ無かったのか?」
「少し遠くへ飛ばされただけだよ。それに戦いはまだ終わってないだろう?」
そう言って得物を構えた。
呂布は馬超の復帰に眉ひとつ動かさずに話し出す。
「…弱い奴…何人いても…同じ…。まとめて相手…する…」
普通の人間なら狂ったかと思うが
呂布の強さは本物だ。
本気で五対一の戦いをやってのけてしまうのだろう…
「ならこっちも出し惜しみなしで行くしか無いか…」
ゼロ距離での北郷流抜刀術「虚空」。
懐に入らなければなら無いのが欠点だが、確実に斬撃を撃ち込む事ができる。
正直、奥義とか秘剣とかあんまり使いたくねぇんだよな…
なんか、先人の二番煎じをやってるみたいでさ…
「はっはっはっ!まだまだね!北郷!」
馬にまたがった桃色の髪の女が呂布と俺達の前に飛び込んできた。
頭にはデカイ被り物、手には黄金の剣。そして、恐ろしく大きな乳…
呉の総大将、孫堅である。
「孫堅!?なんでここに?」
「昨日言ったでしょ?援護ぐらいしあげるって。」
確かに言っていたが、あんな口約束を信じては居なかった。
それに戦うにも準備期間が必要なはずだ。それをたった一晩で…
「助かるがそっちに利があるとは思えないのだが…」
「なぁに。この借りは後で返してもらう事にするわ」
孫堅は馬から降りると剣先を呂布へ向け宣戦布告をした。
「貴様が呂布か、私は孫堅。悪いが貴様はこの戦場から退場願うわ。」
「…邪魔するなら……敵…。敵は…殺す…。」
「楽しめそうね!」
孫堅は速攻で攻撃を仕掛けるが呂布の得物に阻まれる。
攻撃しても届かず呂布の攻撃を避けるのがやっとな感じだ…
しかし、孫堅はどんどん熱くなり少しアレな感じになってきている。
「あははははっ!!最高よ!呂布!!」
「……お前…変……。」
「変?こんなに気分がいいのよ!変にもなるわ!!あはははは!」
ザンッ!ザンッ!ザンッ!ズバッ!
孫堅は少し狂ったように連撃を呂布に斬り込む。
ただ、がむしゃらに斬っているのでは無く…攻撃する隙が無いのか呂布は手を出さずに攻撃を受け流している。
見ている俺たちも攻撃に加わらないのは彼女の放つ気が異常だと感じ取っているからだ。
「恋殿ーーー!!」
呂布の後ろから先ほどの大声で叫びながら呂布の牙門旗を持っていた少女が走ってきた。
「……ねね。」
「恋殿!ここは撤退するです!月達も離脱準備をしているです!」
「わかった…撤退……北郷一刀…孫堅…覚えた…」
呂布が交代すると同時に火矢が飛んできた。おそらく陳宮の采配だろう…
「あーはっはっはっ!!くらいやがるです!今回は運が良かっただけです。次は呂布殿の本気を見せてやるです!!」
ですですと煩い陳宮を殿にして呂布の部隊は撤退して行った。
呂布軍は当初の通り悠々と撤退して行った…
戦としてなら勝利と言えるが戦術としては敗北と言えるだろう。
こちらの計算は全て狂わされたのだから…
「孫堅…ありがと助かったよ…」
「なぁに、私の気まぐれよ。礼はいら無いわ。ただ一つだけ言っておくわ、もっと強く成なさい。あなたの手で国を護れるぐらいにね。」
孫堅はそう言うと撤退を始めた。
おそらく犠牲の対価として虎牢関の突破の功を譲ってくれたのだろう。
「全員!虎牢関を目指し前進せよ!!」
虎牢関の前へ近づくと門が開き中から人が出てきた。
紫の髪の毛をした西洋の魔女の様な格好をした少女だ。
「は、初めまして!わ…私。龐統と、と言いましゅ…あう…」
「君が龐統?」
俺がそう質問するとコクンと首を縦に振り返答を返してきた。
「は、はぃ。私を…天の御遣い様の……ぐ…軍師にして下さい!!」
龐統をじっと見つめる。
この子は俺に士官したいというだけで敵地に入り開城の時を待っていたのかと思うと自然と断ろうとは思わなかった。
「ありがと、まさか軍師に成ってくれるなんて本当助かるよ。その辺の話は後でにして、一先ず入城をしてしまおう。」
俺は雛里を馬に乗せそのまま入城を完了した。
入城したらすぐに凪が旗を持ち城門へと駆け上がり旗を掲げた。
それと同時に俺の将兵が声を上げる。それは戦いの勝利の実感を呼び起こさせてくれるものだった。
それにしても…あの有名な虎牢関に俺の旗が刺さるのは少しむず痒いものだ。
戦いは勝利に終わったが少し苦い結果になったな…
いやー
難しいですね。呂布の凄さと状況描写の拙さが目立ってしまいました。
楽しみにしていただいている読者の皆様、大変申し訳ありません。
次は
真名を呼ぶ禁忌を犯した一刀に対する処罰と
龐統の参入により知力強化と董卓救出劇。
乞うご期待です。
龐統の