途中ですが載せます。
天の御遣いが国を作った・・・・・・
その事実は多くの民達を大和に集めた、俺たちの想像を遥かに超える程に民の受け入れに日々追われていた。
住居、食糧、仕事、可能な限り民望を聞き受け入れを行っていった。
沮授には客将としての領分を超える程助けて貰っている。俺たちなんかより広大な領地を有した国家の軍師と言うのはやはり凄い。
沮授…風歌は想像以上に人を指揮する事に慣れており、俺が聞いていた袁紹の内政とは違うやり方をしている。
他の軍師を立てつつ俺の意向を第一に汲みとり献策をしてくれる。
俺たちに対しての風歌の溶け込み方は正直恐怖を覚える程だ。
「一刀様。いかがされた?」
「え?ああ、ちょっとね。」
いかんいかん、政務中なのに考えにふけってしまった。
だってそうだろう?こんな優秀で容量のいい軍師を他国に渡して置いて本国は回るのかなーと思うじゃん。
「それはそうと、そろそろ情勢に動きがあるかもしれませんよ。一刀様。」
「動き?また、戦争が始まるって事?」
「一刀様もお気付きのはずです。帝に従う形で領地を広げている曹操殿、水面下で動く孫策殿、一刀様と同じく民心を集める劉備殿、不可能とされた西涼を統一した馬騰殿、未だ行方不明の呂布殿、そして、我らが君主 麗羽様…最早、誰が先に動くか様子を伺っている状態です。」
既に勢力の均衡は保てていない。
各勢力は戦いの準備をしているのだろう。
それが攻めの為の者もいれば守りの為の者もいる。
この緊張している状態がいつまで続くのかわからないが少なくとも風歌はそれがもうすぐ崩れると考えてるようだ。
「なら、こっちも準備をしなくちゃいけないかな?」
コンコン
「一刀様、いらっしゃいますか?」
「馬鹿ね、そんな事を言っている暇わないわよ」
「失礼しますぞ。」
いきなり、雛里、詠、和命の3名が訪ねてきた。何やら焦っているように伺える。
扉を閉めた瞬間に詠が話し始めた。
「袁紹が動いたわ…手始めに公孫瓚を攻めるつもりみたいね。報告だと遠征軍を準備しているらしいわ。」
「やはり、抑えられませんでしたか…。この均衡を破るのが麗羽様とは嘆かわしい…。」
「既に国境を越えていると考えるられますな。さてさて公孫瓚殿はどうするか…」
「恐らく敗走は免れないでしょう。そして逃げた先で新たな火種となる筈です。」
袁紹は公孫瓚を足がかりに何処まで領地を広げる気なのだろうか。
やはり勢いをつけて曹操か
それとも劉備か張燕か…
「一刀様。戦の準備を始めた方がよろしいかと…恐らくこの機に乗じて弱小勢力は領地拡大の為に行動を始めるでしょう。」
「それじゃあまた、多くの人が…」
「それは守りきれたものの苦悩です。この競争に負けたらそれすら失うのですから」
そう言って風歌は書簡を広げた。
そこには公孫瓚の撤退経路と袁紹の進軍経路が示されていた。
これを見せるという事がどういう事なのか風歌に対し軍師達は詮索を巡らせる。
「成る程ね。初めから決めていたって事かしら?(この情報が嘘なら更に隠された策があるはず)」
「いえ、この書簡は大和に来てから私の考えを起こした物です。」
「そうですか。では公孫瓚さんが劉備さんの国に逃げると言う根拠は何ですか?」