が、当時の指導者に対する不信や恐怖から此処に残ろうとする人が多数を占めていた。
そんな時一人の少女が一刀の前に。
次の日の朝、
俺は例の捕虜たちの元に向かった。
どこから連れ去られたのか、配偶者云々も含めて把握し何とか帰れるように手配するためだ。
「北郷様だわ!」
「北郷様よ!!」
「うわーいお兄ちゃんー!」
風呂に入って服装を整えると見違えるようだ。
皆んなが喜んでいる中、一人暗い顔をした女が俺の目の前にきた。
「北郷様。私を覚えていらっしゃいますか?」
「あ、ああ。あの見張りの子だろ?」
俺がそう言うと静かにコクリとうなづいて予想外の事を言い出した。
「北郷様。私を殺して下さい…」
「は?」
耳を疑った。やっとあの呪縛から解放されたのに死にたいなどと…
「理由を聞かせてもらえない?」
「…私は、妹を人質に取られ奴らの言いなりになりました。彼女達が逃げないように見張り、逃げ出そうとしたら密告したりも…同じ立場のはずなのに彼女達を傷つけ、幾人もの人を犠牲してしまった。」
「…それで。」
「昨日から探しても妹の姿はどこにもなく、黄巾兵の話だと死んだ…と。」
「妹の為に皆を犠牲にしたのに、妹も犠牲にしてしまった。私にはもう…」
バチン!!
「ふざけるな!そんな事をして誰が喜ぶ!誰が慰められる!誰の傷が癒える!君の言葉は罪悪感からの逃避にしか聞こえない!そんなに死にたきゃ、全て償ってから言え!」
女性は泣き崩れた。
彼女の鳴き声を聞いてか一人の女が近づいてきた。
元黄巾党軍師・和命だ。
「悪いが話は聞かせてもらった。」
「いや、堂々と言えることじゃないだろ?」
「そこの娘、そなたの妹の名は呉礼ではないか?」
「そして、完全無視で話を進めますか。」
「は、はい。呉礼です。呉礼です!!」
何やら意味深の笑みを浮かべ
和命は語り出した。
「彼女は生きている。彼女は別の場所に拉致されて居たので袁紹の陣の方ににがしたのだ。」
「ほ、本当ですか!?」
「………」
要するに袁紹と俺らが本陣を強襲した時に側にいた彼女を逃したのだろう。
まぁ結果オーライで。
「北郷様。私に罪を償わせて下さい。」
「うーん、じゃあ奉仕としてこの城のメイドさんをやってもらおうかな。」
「めいど?というのはなんでしょうか?」
「んーまぁ、俺への奉仕が仕事みたいな役職だよ。」
「わかりました。私も生娘ではありませんゆえ精一杯奉仕いたします。」
生娘であるとかないとか関係ないと思いますが。
「そうか、よかった。んじゃ後で袁紹の陣に行くから妹を探してもらおう。」
「ありがとうございます。では、めいどの仕事は今夜からでよろしいでしょうか?」
ん?夜である必要はないと思うのだが…
「明日の朝からでいいよ!夜にこだわる必要もないし」
「朝からですか。明るいうちから伽なんて少し恥ずかしいのですが。。。頑張ります。」
「え?今なんていった?」
「はい、明るいうちから伽なんて恥ずかしいと。」
伽?伽だと!?伽ってあれだろ権力者とエッチな関係になることだろ!!マジか!俺もとうとう…
「って。違ぁーーーう!!」
そう言う事ではない。
そもそもなんで伽になった?
何?ピッチなの?エロいの?
いやいや、落ち着け予想外の展開にまともな考えができない。
「伽じゃなくて、掃除とか身支度の事だよ!!」
「え?あ、ああ!申し訳ありません。つい願望が!!」
「願望なの?それはまずいよ、やっぱり国に帰そう。」
俺がそう言うと、
彼女は必死に抵抗してきた。そんなにこの街が好きになったのだろうか。もしくは俺、LOVEとか?……
まぁ何とか落ち着かせ城下街の店を任せることになった。
「隊長〜〜〜!大変なの〜〜!」
一難去ってまた一難か。
何やら問題ありといった表情で沙和が走ってきた。
「どうしたんだ。沙和?」
「なんかね、曹操って言う人が来ているの!!」
曹操だって!?
まさか天下の覇者にこんな所で会えるとはな。
しかし、何故きたんだろう?
「わかったすぐ行く!」
俺は走って沙和とは謁見場に向かった。
ようやく、曹操と対面です。
ここからは楽しくなるはずと勝手に思い込んで打っていきます。