しかし、突きつけられたのは今回出兵の対価であった、
果たして北郷軍の命運やいかに!
「貴方が北郷一刀でいいのかしら?」
謁見場に着くと五人の女性がたっていて、その中の
金髪ツインテールの美少女が俺に話しかけてきた。
「ああ、俺が北郷一刀だ。貴方が曹操でよかった?」
「きさまーーー!!曹操様と呼べ!!」
横にいるオールバックの黒髪美人がなぜかご機嫌斜めなようで怒鳴り声を上げる。
「いいのよ、春蘭。ええ、私が曹操よ。」
この子が曹操なのか…
本当に色々と凄い世界だな。
「曹操が何で俺に会いに来たんだ?」
「ここに来たのは貴方が伝令を送ったからでしょう?」
「伝令は届いてたのか?こっちに戻ってこなかったから曹操に会えなかったのかと思っていたんだけど。」
「伝令が主の元に帰らず逃亡したってこと?そんな人間に伝令を任せた貴方の落ち度ね。」
曹操は表情一つ変えずに俺を観察するかのように話してくる。
「その通りだな。だがあの死地を乗り越えられだからいいとするかな。」
「んで?その伝令で呼びつけた相応の対価を払って貰えるかしら?」
やはり、無償て動いてくれるなんて甘かったか。
さてどうしようか……
「……今の一連の話と現状をしってその話をするって事は何か要求したいものがあるんだろ?」
「ええ、そうね。要求はただ一つ北郷一刀、私の配下に入りなさい。」
「か、華琳様!!このようなブ男を配下に迎えるなんてご冗談をーー!」
「桂花。この私がそんなつまらない冗談を言うと思う?」
「い、いいえ。」
意見は許すが反抗は許さない絶対服従というわけか。
流石は曹操だ。
「改めて聞くわ北郷一刀。私の配下に入る気は無いかしら?」
「華琳様!!!」
「んもぅ!何なのよ!さっきから話の腰ばかり折って!!」
割って入ったのは、先ほど曹操が春蘭と呼んでいた、黒髪の女だった。
「私とこいつを戦わせて下さい。」
「はぁ?何でそうなんだ!!少しはこっちの都合をーーー」
「へぇ、春蘭。貴方が私にこの男を献上してくれるの?」
「はっ!!」
え?何言ってるの曹操?
本気?本気なの?
「北郷一刀。春蘭と一騎打ちをしてくれない?貴方が勝ったら今回の件は不問にするわ」
勝ったら不問するか。。。
この件をこじらせると袁紹達との関係もこじれそうだから早急に対処が必要とみるが金だな。
「……わかった。彼女の一騎討ちを受けるよ。」
「隊長!!隊長自ら出なくともーー」
春蘭とよばれる子の闘気に当てられ一歩ひく凪。
後ろでは張三姉妹と和命、沙和、真桜が心配そうに見ている。
後には引けない……
「君の名を聞いておいてもいいか?」
「我が名は。夏侯元譲!いざ参る!!」
武器を構えながら黒髪の子が名乗りを上げる。
マジか…
ここで夏侯惇と戦うなんて、どんだけだよ!
何とかこちらも相手も傷つけずに済ませないとな…
ガンッ!ガキンッ!!
俺の首を狙った横撃を捌き距離を取る。
「本気で殺す気なのな。」
「当然だ!武人が負ける時は死ぬ時だけだぁああ!!」
再び俺に向かって突進してくる。
思ったより強い。
女と言うより大男の一撃かと錯覚するぐらいだ。
力の法則がわからん。むしろ力の法則考えること自体がこの世界では無意味なように思えてくる。
ザン!ザン!ザン!
考えている暇はない。時間をかければ不利になる。
ならば次の鍔迫り合いに持ち込み勝負をかけるか。
「どうした!この程度そこら辺の賊と変わらないぞ!!」
人を殺し己の欲望の為だけに生きる賊と同じと言われ北郷一刀の目つきが変わった。
ガキンッ!!
「おお、やればできるではないか!」
ガンッ!ドカッ!
「もう。。。囀るな!!」
舐めているせいか隙が多い。一刀は夏侯惇の横っ腹に蹴りを入れる。
「くっ……何お!!」
ガキンッ!ギリギリギリギリ……
少し頭が沸騰しそうになったが抑え鍔迫り合いにもち込めた。
「呉礼!今だ!曹操を殺せ!!」
「なっ!!?」
夏侯惇は焦り注意を一瞬、後ろに向けた。そして、勝負は決した。
意識を前に戻した時には一刀の左手の小刀が夏侯惇の首を捉えていた。
「勝負ありだな。」
「くぅ〜卑怯者め!こんな一騎討ち認めんぞぉ!!」
「春蘭。控えなさい。」
「しかし、華琳様ー!!」
「控えろ春蘭…上意である。」
あんなに騒いでいた夏侯惇が曹操の一言で黙り込む。
凄いね、どうやって教え込むのだろうか。
「まさか、私たちを欺く何てね。食えない男ね」
「いやいや、夏侯惇はマズいだろ。完全に俺を殺す気だったから!」
俺がそう言うと曹操はクスと笑って
「けれど、貴方は死ななかった。それだけで十分な功績だわ」
「どういう事?」
「貴方が欲しいと思ったのよ。本気では無いにしろ春蘭の攻撃を捌き策を考える余裕も作れる貴方が。」
「天下の曹操にそこまで言ってもらえて光栄だよ。」
「なら私の配下に入らない、今よりはいい生活を保障するわ。」
曹操が再び配下に勧誘してきた。
俺は袁紹との話をする事にした。
俺が袁紹の話を出すと曹操は意外な反応をした。
「袁紹ですって?」
「知ってるんだ?なら話は早いや期限付きだけど仕えることになったんだ」
「貴方ほどの人材を袁紹が扱えるのかしら?」
「まぁー、仕える気も扱われる気も無いからなー。でも、恩は恩だからな。」
袁紹の名を聞いてから妙にイライラしているのがわかるが、あえて触れないでおこう。
「貴方はこの時代の流れをどう見る?」
「時代の流れってわけではないが、もう時期、朝廷は力を無くすだろうね。黄巾の乱で確信したよ。だから出来れば器の大きい王の下に仕えたいね。」
「ふふ、ならば今は袁紹に預けておくことにするわ。また、会いましょう。」
そう言って曹操は俺たちに背を向けて謁見場を後にした。
曹操が出た後、俺は座り込んだ。
「あー危なかったー」
「隊長、大丈夫なの〜。」
「隊長お怪我はありませんか?」
沙和、凪は一刀の身を案じ声をかける。
「ん?あぁ、大丈夫大丈夫。いやー本気で殺しに来たからビビっちゃったよ〜」
「隊長も強いけどあの夏侯惇とか言う奴もごっつ強いなー」
「本当なの〜」
「あの闘気に当てられて体が動かなかった…」
ひとまずみんな無事なことに安心していると人和が呼びに来た。
「一刀さん、袁紹軍の陣に行くのは何時になるんですか?」
「あ。。。。」
完全に約束の時間は過ぎていた。
張三姉妹と和命を待たせてしまったらしい。
帰りに飲茶の店によってご機嫌を取らないとな〜
そんな事を考えつつ俺たちは三姉妹のところへ向かった。
一刀の力はどれくらいなのかと言う疑問ですが。
基本的武力は春蘭に及びませんが、キレると愛紗ぐらいの武力を誇ります。
ですがバランスブレイカーの呂布には勝てません。
やはり呂布には武力の頂点の称号を持っていてもらいたいので。
さて、次は屈辱、後悔、そして恋模様。
袁紹陣営で何があったのか。乞うご期待!