袁家を支える御遣い   作:久遠寺バター

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黄巾の乱から世はしばらく安息の時を得た。
しかし、水面下で戦争を起こそうとする動きが活発化し、
北郷一刀のところにもその戦争に参加を催促する書状が届く。
反董卓連合。
正史より少し早く乱世が幕を開けようとしている。
一刀は乱世をどう生き抜くのか…


建国
動乱への兆し


それから二年。

 

黄巾の乱は鎮圧され一時の平和が訪れていた。

この二年間、復興と領地の内政に勤め、流民や移住者を多く受け入れ街を大きくする事に成功した。

数百で数万の黄巾党を返り討ちにしたと言う噂が後を押して

北郷一刀の名は大陸中に知れ渡ったり多くの諸侯が謁見にきた。

こうしていると泰平の世になりそうだけど。

 

しかし、世の中は平和を望まないらしく

政治的混乱に乗じて政治の実権を握り、権勢をほしいままにしているとして董卓と言う人物を掲げ

諸侯や他の朝臣らの反感を煽り反董卓連合を結成する動きが活発化してきた。

その中心にいるのが袁紹であった。

袁紹の思惑通り正史より少し早く反董卓連合と董卓軍の戦いが始まってしまった。

 

「反董卓連合か…ようやく平和になったのにな。」

 

「はい、それで私たちはどう動きますか?」

 

「沙和、たくさんの人を苦しめてる董卓を許せない!」

 

「沙和の言う通りや。うちらは弱きを助け悪を挫くっちゅう目的で戦ってるんや!」

 

三人はやる気満々のようだ。

さて、どうするかな…

 

「揃いも揃って猪ばかりだわね。」

 

扉を開け入ってきたのは和命だった。

 

「い、いのしし…」

 

「ん、なら和命の考えを聞こう。」

 

俺は周りで騒ぐ三人を無視して和命の考えを聞くことにした。

 

「これは、董卓殿をダシにした権力争いです。先の黄巾党の一件で領地を増やした諸侯や恩賞に対する嫉妬もあるでしょうが…」

 

「そっか、ありがとう。確かにそう言う側面もあるな。んじゃ、それをふまえた上でこの連合に参加する準備を頼むね。」

 

俺がそう言うと和命は頷き部屋をでていった。

おそらく、天和達にこの話をして準備をさせるのだろう。

 

「なんかー隊長。和命ちゃんの事信頼してる感じなの〜」

 

「なんや、うちらより信頼されてるみたいやし。」

 

「隊長は深い考えをあっての事だと思いますが、私達も信頼してほしいというか。」

 

あからさまにヤキモチを妬いているようだ。

なんと言うか、まさか女の子にヤキモチを妬かれる時が来ようとは…

人生わからないものだ。

 

「いや、誰が一番とかは無いんだ。凪も沙和も真桜も信頼してるよ。この連合に参加するって決めたのも三人を信頼してるから決めたんだ。」

 

「別に私は一番信頼して欲しいとは言っては…いませんが。」

 

「隊長が信頼してくれてるなら、沙和頑張っちゃうの!」

 

「にっししし、なんや信頼してるって言われるとくすぐったいわ〜」

 

なんだこの反応。

まさか冗談だったのか?

若い子ってこんな感じなのか?

女の子ってわかんないな…

 

「んじゃ、うちらも準備始めるかいな。新作のカラクリも試せそうやし。」

 

「ああー。真桜ちゃんのカラクリはある意味恐怖なの〜」

 

「では、隊長。私達は準備に取り掛かります!」

 

「ああ、よろしくー」

 

三人は部屋を後にした。

一人取り残された一刀は考えを巡らせていた。

今回の戦いは前回とは違う。

敵が軍隊であり、有能は武将がいるということ…

恐らく俺がいた世界でも有名な呂布と張遼。この二人がどう関わるかによって行動を考える必要がある。

呂布を相手にする場合…俺達だけでは全滅してしまうだろう。

最悪の場合…外道や卑怯と呼ばれようと、策を使う覚悟を持っておこう。

仲間から信頼を失うよりも仲間を失う方が嫌だからな。

 

 

翌日、俺のところに斗詩と文醜が手紙を持ってやってきた。

 

「一刀さん、お久しぶりです。」

 

「アニキお久ー。」

 

「ああ、二人とも久しぶりだな。元気そうで良かった。」

 

この謁見場には俺以外は入れていない。たとえこの二人であっても油断はしてはならない。

 

「一刀さん、風歌ちゃんから一刀さんにこれを渡して欲しいと言われたのですが」

 

「え、誰それ?」

 

「アニキ、沮授だよ沮授。」

 

「ああ、彼女か。ありがとう読ませてもらうよ。」

 

俺は文を受け取り開いてみるとこう書いてあった。

 

『北郷一刀殿。お久しぶりです。

今回、逆賊董卓を討つために反董卓連合を結成するつもりです。

北郷殿には、袁紹様の客将として連合に参加してもらいます。

武器と兵はこちらからもお貸ししますのでご心配なさらず。戦いでの北郷殿の活躍を期待します。

沮授 』

 

選択肢を与えているようで与えてないよな。客将というより属国だな。

俺は文を閉じ斗詩と文醜と相対する。

 

「何と言えばいいかな。とりあえず沮授に了解したと伝えてくれ。」

 

「はい、わかりました。一刀さん」

 

「へへ、アニキと一緒なら呂布も楽勝だぜ!」

 

「文醜、呂布は要注意人物だ。遭遇したら逃げることを進めるよ。」

 

俺がそう言うと意外そうな顔をして斗詩が言った。

 

「一刀さんなら、互角に渡り合えるのではありませんか?」

 

「いや、こちらの流民の話では一万の黄巾兵相手に呂布は一人で全滅させたらしい。」

 

「い、一万を…一人で!?」

 

「そんな事が可能なんですか?」

 

斗詩と文醜が驚愕する。

俺も全て信じてるわけではないが、火がないところには煙は立たないからな…

 

「可能か不可能かは判断しかねるが、現実として呂布は一人で多くの敵を全滅させたってことだろう。」

 

「バケモンだ…」

 

「うう…そんなこと聞いたらますます相手にしたくなくなりましたよー」

 

「ま、個人の武においてはの話だからね。戦いは一人でやるものではなく、軍対軍だから、個人よりも全体の強さが生きてくる。」

 

「でも、呂布はその軍に対して一人で一万人を倒したんですよね?」

 

「ああ、しかし、黄巾党は暴徒であって軍ではない。そこを間違えちゃいけないよ。斗詩」

 

「そうですよね。でも、呂布さんとは戦いたく無いなー」

 

「大丈夫!斗詩はアタイが守ってやるって!」

 

「一刀さんにも勝てないのに?」

 

「それはそれ、これはこれ」

 

そう言って話をそらす文醜。

まぁ、呂布との戦いは極力避けよう。

 

「んじゃそう言う事で。俺もこれから準備があるんだ。」

 

「わかりました。では、連合招集の時に。」

 

そう言って2人と別れた。

まさか、あそこまで逃げ道を塞いで来るとは…

沮授。恐ろしい奴だ。

まぁ、良い方に考えればこれらの被害は最小限に抑えられ更に名声も上がるのならむしろ喜ぶべきなのかもしれない。

だが、死んでしまっては全てが無に帰する。

やはり生き残る事を念頭に置いておこう。一月後。反董卓連合が集結した。

 

 

 

 

 

 

 




いやー
めっちゃ遅れてしまい申し訳ありません。
恋姫無双の新作が出るという朗報がありました!
楽しみで楽しみで!!楽しみです。

絵が変わったのは少し残念ではありますが楽しみにしてます。
これからもよろしくお願い致します。
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