世界最強を目指すのは無謀だろうか?   作:Konpuran

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第1話

「結構魔石も集まったしもう帰る?」

 

「うーん、あと5体倒してからにしようかな」

 

「そっか、私も付き合うよ」

 

「ありがとうルート」

 

 只今私たち兄妹はダンジョンの5階層にいます。私の強さだと問題はないけどお兄ちゃんだと少しキツイかもしれない。

 

 ブォンッ

 

「ブベ?!」

 

 これエイナさんにバレると絶対お説教ルートだな。けど、まあ、私もお兄ちゃんの強くなりたいっていう気持ちは痛いほど分かる。だから応援しないわけにはいかないよね。

 

 シュッ ブシャァア

 

「あと、2体」

 

「あっ、お兄ちゃんそっちに1体いったよー!」

 

「フッ」

 

 ザシュッ シュウウゥ

 

「これであと1体っと。ルート、もうちょっと奥に進んでみようよ」

 

 ドン ドス ドンッ

 

「ん? お兄ちゃんっ、なんか大きくて重い、多分この階層にいたらダメなヤツがこっちに来てる感じがするんだけど!」

 

「え?」

 

 ドンッ ドンッ

 

「?!」

 

「お兄ちゃん!」

 

「ひ、ぃ、ぃぃっ……ひぃ!」

 

「ヴオオオオオオオオオオオオッ!」

 

 ミノタウロス?! なんでこんなところにっ! 

 

「ぅわああああああ」

 

 ドン ドンッドンッ

 

「お兄ちゃん? ………………ハッ。ちょっ、ま、まってー!」

 

 いきなりのことで少しの間思考が停止した私だったが、お兄ちゃんとミノタウロスを急いで追うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、はあ、はあ……やっと追いついたっ」

 

「ルートっ」

 

「お兄ちゃんっ、ちゃんと考えて逃げてるっ?」

 

「全然考えてない!!」

 

「だよねー!」

 

 ダッ

 

 そんな風に言い合いながらダンジョンの中を適当に進むと……

 

「行き止まりだっ」

 

「もうダメだ!」

 

「諦めちゃダメだよお兄ちゃん!!」

 

「でもっ」

 

「グオオオオオォォオオッ!」

 

 バシュッ ザシュッ

 

「グブゥ?!」

 

 ぅお?! ミノタウロスの血くっっっさ!! 

 お兄ちゃんも真っ赤だ……兄妹揃って血で真っ赤とか縁起悪すぎじゃない? 

 

 バタンッ シュウウゥ

 

「あの……大丈夫ですか?」

 

 わぁお……すごい綺麗な人だなぁ。強いし綺麗で優しいって最高じゃんっ。

 っていうか、お兄ちゃんこの人に惚れたな。ミノタウロスの血で赤く染まっててわかりにくいけど、顔赤くなってる。

 ふふ、お兄ちゃんに春が来たってことか。

 

「うわああああぁぁ」

 

「ってまた?! あのっ、そこのお姉さん!」

 

「?」

 

「兄を助けてくれてありがとうございました!」

 

 そう言って頭を下げたあとまた急に走り出したお兄ちゃんを追った。はあ、お兄ちゃん逃げ足速いな〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、見ろよ血まみれの奴らがいるぞ!」

 

「なんだありゃ!」

 

「アッハッハッハッ」

 

「新人冒険者がやらかしたか?」

 

「エイナさ──ん!」

 

「お兄ちゃん待ってよー!」

 

「ベル君? ルートちゃん? ……ひぃぃぃいい!!」

 

「アイズ・ヴァレンシュタインさんのことを教えて下さーい!」

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