~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第7話「未来への道筋」

鬼滅1章7話

 

まいど~天龍寺 旅龍ですぅ~。

 

今回は産屋敷家現当主、産屋敷耀哉様にレイちゃんと一緒に色々とご説明と相談に参ったしだいですぅー。

 

しんどいですが、真面目に行かせていただきますぅー。

 

「まず、私と零華はこの世界で初対面なのは間違いないです。生まれてから今に至るまで、一度も会ったことはありません。ですが会っていました。この体が生まれる前に。」

 

「・・・」

 

さすがは当主、突拍子も無いことまで、ちゃんと聞いてくださる。

 

「要するに、私たちには生前の記憶が断片的ながら存在します。」

 

「・・・」

 

普通なら、ただの妄言にしか聞こえんはずなんやけどな。

 

さて、更にぶっ込まな……。

 

「ただ、その記憶は過去の記憶ではありません。この鬼がいる世界で無く、何処かで分岐した鬼の居ない並行分岐世界。しかも今の時代では無く、その未来、今から約百年後の世界の記憶です。」

 

「!?未来の!?」

 

はぁ、流石にここには動揺するわな……。

 

前世というなら普通は過去を表す。

 

過去なら、昔何が起こっていたかの証明程度にしかならん。

 

でも、未来は……。

 

「はい、未来の記憶です。今の時代である明治の時代から、後数年後に大正という年号に変わり、次に昭和、平成、最後に令和と年号が変わります。私たちの記憶は平成から令和にかけての歴史的出来事と、それまでの記録。そして記憶が途切れるまで、一緒にいた私の嫁の記憶があります。その嫁が、ここにいる零華です。私達は何らかの要因でこの時代に赤子として生を受けました。まだ、どうしてそうなったかはわかりません。そして私が生きた歴史もすっぽりと抜け落ちています。」

 

「…………リュウ、すまない、少し待ってくれ…………。」

 

あぁ、駆け足で話しすぎたか?

 

でもこんな話、ほんまに信じてくれるんやろか……。

 

本当なら頭がおかしいやつとしか思われんやろうが……。

 

他に言い方もあったやろうけど、俺、脳筋やからなぁ。

 

「リュウ、まず、リュウと零華は生前の記憶がある。その記憶は未来の記憶で、二人は夫婦だった。そういうことだね?」

 

「はい、信じられないことだと思いますが……、確かに。」

 

ちゃんと聞いて理解してくださっている……。

 

本当ありがてぇ。

 

「うん、では年号以外でなにか証明出来る物はあるかい?」

 

証言か……。

 

俺の記憶自体にはあんまり無いんやけど……。

 

えーっと今は明治38年……。

 

こういう時、なんでか検索するみたいに思い出す?調べられる?んよなぁ。

 

へんなのー。

 

「ええっと、今は明治38年だから……。【ウィキ参照の色々な出来事】とかですかね……。」

 

すまんなご都合主義で。

基本的に日露戦争の事とか教えてます。

 

「ええっと、かなり具体的に出て来たね。生前は歴史学者か何かかい?」

 

まぁそう思われても仕方ないよなぁ……。

 

なんせ脳内ウィキそのまま言ったもん。

 

「いえ、多分違うと思います。すいません。自分のことは本当に何をしてたのか分からないんです。でも、こういう歴史的な記録なんかは、頭で調べるように思うと、詳しい本を見つけたみたいに出て来るんです。思わないと出て来ません。あと、この記憶の歴史とこの世界の歴史が合致しているかもわかりません。さっき言ったように、どうやら平行分岐世界。何処かで枝分かれし、歴史が変わった世界のようですから。」

 

そう、前世と鬼滅の世界が全く同じ歴史を辿った証拠は何処にもない。

 

むしろあちこち違がっても理解できる。

 

何せこの世界は鬼、吸血鬼が存在しているから。

 

「そうかい、わかった。さっき言ったことは今後起こるか調べてみるよ。でもこれが本当なら、未来を変える爆弾にもなってしまうね。それに、二人の目を見てると、嘘を言っているようにはどうしても思えない。これでも当主として、目利きには自信があるんだ。少し違ってても二人を信じるよ。」

 

さすが当主。

 

一番まずい問題点も理解してらっしゃる。

 

「そうです。そして一番危険なことを伝えます。お館様、覚悟してください。俺達にはこの記憶を操る力がないのです。でもお館様ならあります。言ってもよろしいですか?」

 

さぁ分岐点や、不確定な歴史を変えるか。

確実に奴を仕留める歴史を歩むか。

 

「…………わかった。私も覚悟を決めよう、頼む。」

 

「わかりました。では……。私、天龍寺 旅龍は、この世界、鬼のいる世界を書籍越しに、創作物として読んだ記憶がございます。それも、これから起こり、全てが終わるまでの物語を。」

 

「!!!??」

 

「私達が生まれてから今まで、経験してきた出来事は、その物語が歩んだ歴史と驚くほど合致していました。そして、この記憶を持っているだけでは、より良い未来には繋がらないだろうと私達は判断しました……。耀にぃ、信じれんやろうけど、今でも悩んどる。この記憶を伝えんでも、無惨は倒せる。やけど、多くの人の大切な人が死んでまうんです。やけど、その死んでいった者達がおったから、無惨を倒せるんです。その人達を助けまくったら……、無惨が生き残って、もっとひどい未来になるかもしれんのです。でも俺はきっと助けてまう。やから耀にぃに相談したかったんです……。」

 

言ってしまったなぁ。

 

鬼滅の物語はあらゆる犠牲の上に成り立っていた。

 

炭治郎が家族を失ったから。

 

禰豆子が鬼になったから。

 

煉獄さんや桑島さんが炭治郎や善逸に覚悟を教えたから。

 

上弦に柱達が決死で挑んだから。

 

もしかしたらそれすらも無駄になるかもしれない……。

 

それでも……。

 

「…………リュウ、大丈夫。信じる。にぃちゃんに任せなさい。必ず、必ずいいようにしてみせる。だから話してくれないかい?その悲しい物語を。」

 

耀にぃは受け入れてくれた。

 

巻き込んでごめんね。

 

「耀にぃ、ごめん、いろいろ辛いことを言うと思う……。」

 

それから俺は、鬼を殺す悲しい物語を耀にぃに語った。

 

俺達は鬼殺隊。

 

鬼を殺し千年。

 

たくさんの屍の上で生きている。

 

今さら全部助けたいなんて都合がよすぎるし、不可能だ。

 

もう起こってしまった過去は変えられない。

 

俺や零華が考えるより、よっぽど耀にぃが考えるほうがいい未来を紡げるだろう。

 

でも、あの物語の中で、耀にぃも病に倒れてると言うことを伝えるのもつらかった。

 

でも耀にぃは静かに聞いてくれた。

 

「本当に…………、本当に壮絶な物語だ。改めて、私達が屍の上で戦っていたかが分かるよ。」

 

話が終わった後、そう言って耀にぃは涙を流した。もちろん俺も、零華も。

 

「リュウ、零華、現時点で歴史が変わっている所はあるかい?」

 

でもやっぱり、この人はすごい。

目元の涙を拭って、未来をより良く変えようと走る。

 

カッコいいぜ。

 

俺も気持ちを切り替えないとな。

 

「はい、偶然最終選別で主人公、炭治郎の鍛錬の手伝い、霊体になってまでおこなってくれた錆兎と、後に水柱となる富岡義勇と鉢合わせしました。錆兎は物語では、長く生き延びた手鬼の首を斬れず、反撃され命を落としますが、寸前で助けてしまいました。今ごろ彼も鬼殺隊の隊員として、日輪刀を待っていると思います。私の歴史改変はそれぐらいだと思います。ですが、私の記憶では私の義父である無上鬼断も存在していなかったと思うので、もしかしたら私が生まれる前から何か起こっていた可能性があります。」

 

そう、実は前々から思っていた事でもあるんやけど。

 

爺さん、あんだけ強かったのに原作に一言も出てこないって事は本当は居なかった、又はそれよりも前に無くなっていた可能性があるんよな……。

 

やからもしかしたら色々変わっててもおかしくは無い。

 

レイちゃんはレイちゃんで話してくれそうやな。

 

「私は記憶がはっきりしましたのが先ほどなので、無自覚だったのですが……。お館様のご助命や親族医療隊の創設などです。リュウちゃんと同様、私の家族も何かしら過去に影響があった可能性があります。今思うと、それぐらい表舞台に居ないのは特殊だと思いましたので。」

 

そうやな、何か聞いた話やと陰陽術みたいなのも使えるらしいしな……。

 

そんな能力があるなら、原作に出ててもおかしくないわな。

 

「そうか、零華、本当にありがとう。本来なら、私はここまで動けてなかったんだね。あとリュウ。君はこのまま、思うように動いていい。もちろん指令は出すけど。鬼断殿から教わったその技は、枷がないほうがいいだろうと思う。もちろん零華もだ。他に隠している力があるんだろう?その力、リュウに役立ててやってくれ、私のことはいい。」

 

へぇ、レイちゃんの特殊能力を勘づいていたんやな。

 

俺もまだ見た事ないから、後で教えてもらおう。

 

「!?は、はい、リュウちゃんの力にはなります。ですがお館様の側からは離れません。貴方は私の患者です。治るまで、ここから動きません。それに条件のこともありますしね。」

 

条件?そんなことしてたんやな……。

 

まだまだ知らんことは多そうや……。

 

「そうかい、わかった。零華も引き続き頼む。でも、どうしてもというときは、頼んだよ。あと零華はリュウの嫁なのだったら、私の妹も同じ、今後は家族だけなら、あまり畏まらなくていいよ。」

 

「はい、ありがとうございます」

 

それから、耀にぃからの質問と確認を少々答えたあと、そろそろお昼時になり、解散しようとしたんやけど。

 

「リュウ、零華、この話はだいぶん大きな爆弾を抱えているのはわかっていると思う。だから私達以外の者達には許可を出さない限り話さないように、たのむ。」

 

「「はっ」」

 

その様に言葉を交わし、お開きとなった。

 

 

腹減った~。

 

緊張した~。

 

あれでよかったんか?

 

わからん。

 

あとはなるようになれやな。

 

耀にぃも、大きな改変は未来を大きく変えてしまう可能性があるっていうてたし。

 

うまくやるしかないな。

 

うへぇ。…………頭が沸騰しそうや。

 

ずのーぷれーは柄に合わんのじゃー!

 

午後はまた体うごかそ~。

 

 

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

零華は鬼殺隊家族医療班と言う組織の代表をしているよ!

 

鬼の被害にあった人達や、鬼殺隊士本人じゃなく、その家族を保護したり治したりしてる組織なんだ!

 

後々活躍するかもしれないね!

 

次回第8話

 

始まりの門出

 

新たな門を潜り道はつづく。

あの時(原作)へ。

 

 




お読み頂きありがとうございました



面白い?大丈夫?すげぇ不安
句読点とかガン無視やから、読みにくいと思うんやけども
ごめんなさい、無学で
でも書くのはやめない


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令和8年7月27日より再編集
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