~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第9話「新たな刃」

 

どぅもぉ、リュウでぅえぇーす。

 

鉄井戸さんちから出てきて宿に来とります。

 

荷物を置いて、隊服に脇差っていう身軽な格好になっております。

 

刀は置いていかないのかって?

 

バカ言っちゃ行けねぇ。

 

隠されてるからって、鬼が出ねぇ通りがねぇだろ。

 

万が一はあるもんやからなぁ。

 

そういやぁ、この里には温泉があったやんなぁ?

 

あとでいってみっか~。

 

その前に宿散策!

 

いい作りしてるぜ!

 

玄関には虹梁が渡ってて蟇股や枡組もちゃんと組んである。

 

材料も欅に檜に杉に松と用途ごとに使われとる。

 

受付?も豪華な格天井(ごうてんじょう)やしなぁ。

 

客室もちゃんと床の間があるしええよ!

 

まぁ、この時代やから当たり前かもしれんがな。

 

前世では、古い建物ほど無くなっていく一方やから。

 

良い建物は残ってほしいよなぁ。

 

ん!?おおっ!?

 

休憩スペースに来てみたら僧侶ちっくな若者がおりますぜ!

 

あの人は原作岩柱のすぎ、げふん。

 

悲鳴嶼行冥さんやないですか!

 

若っ。

 

確か去年……いや一昨年か。

 

鬼殺隊にはいってたはずやから……。

 

行冥さんの不幸イベントは回避出来んかったなぁ。

 

残念。

 

俺は初対面やし、無理に話しかけても変に勘ぐられるかも知れんから、声かけずに温泉いこぉ。

 

めっちゃガン見されとる気するけど

気のせい気のせい、うん。

 

そら行冥さん、失明してはるからなぁ。

 

かぽーん

 

と思ったら気のせいじゃなかったぜ。

 

温泉についてきちゃったよ、この人。

 

「えっと、あのー。」

 

仕方ないから話しかけるか。

 

「私は悲鳴嶼行冥という、そなたはあの無上殿の義子であるか?」

 

え?何か知られてるんですけど……。

 

「え、ええ。はじめまして天龍寺 旅龍といいます。皆からはリュウと呼んでもらってます。やっぱり噂になってます?」

 

「ああぁぁ(泣)、南無阿弥陀仏。やはりそうか。隊士仲間からは、あまり聞かないが、我が師らが噂していた。歴代最強と言われた無上殿の弟子がこの度の選別で全員生還という偉業をなしたと。」

 

 

うひゃーまじでか、てか泣いてはる?

 

なんで?

 

泣くとこあった?

 

まぁええわ。

 

にしてもそうなっちゃうかぁ。

 

あれは錆兎がおったし、皆いいやつばっかやったからなぁ。

 

その要因のほうが多いやろ。

 

俺は索敵してちょーっと間引いてただけですがな。

 

そのあと色々話をした。

 

俺は爺さんの話とか選別試験の話。

 

行冥さんは師匠である岩柱の鍛練とか色々。

 

それと行冥さん。

 

もう継ぐ子らしい。

 

えっ?

 

一昨年鬼殺隊にきたんだよな?

 

嘘でしょ。

 

そんな温泉での話でしたー。

 

風呂上がってからは、行冥さんは自分の獲物が出来たらしく別れたよ。

 

やっぱ鎖鉄球鎌なんやろか……。

 

俺には扱える気せんな。

 

さぁ、温泉もはいったし、今日は飯食って寝よ~。

 

 

~翌日~

 

よくねたんじゃー。

 

ごきげんよう、私です。

 

今日もすることないし、午前はとりあえずいつもの鍛錬するかぁ。

 

午後はあのオーパーツを見に行こっかなぁ。

 

あ、端折ったけど、里に到着したときに長老さんに面会しててちゃんと許可もらってます。

 

にしてもほんまにゼンマイでランダムに動くんやろか……。

 

鍛錬終わって、昼飯を先に食べて、汗流しに温泉入った帰り道。

 

なんかおる。

 

六本腕のヒトガタの物体が。

 

おぉ!こいつが!かの有名な

 

縁壱零式(よりいちぜろしき)

 

かぁ!

 

結構きれいだなぁ。

 

顔もまだ壊れてないしな。

 

でもなんか動きそうにないな、どうしたんやろ?

 

とか思ってたら奥からひょっとこさんが現れた。

 

話きいてみたら、動作確認しようとして部品がどっかに落ちたらしくって探してるらしい。

 

この人あれやな、原作に出てくる小鉄のトーチャンやな。

 

早死してもたらしいから、後でアレ渡しとくか……。

 

しゃーない。

 

俺も手伝おー。

 

流石に動かん物はセンサー使えんけど、動かした時の痕跡を追えば見つかるはず~。

 

数時間後。

 

カァー、カァー。

 

結局夕方までかかっちまったぜ。

 

やけどちゃんと見つけました。

 

そのあと部品くっつけて動かしてもらいましたー。

 

すげぇ、やべぇ動きしてるぜ。

 

今日はもう遅いし、縁壱零式と鍛錬はできんけど、明日からは今日のお礼で使わせてくれるらしい。

 

やったぜ。

 

それから2日ほど、縁壱零式で鍛錬させてもらいました~。

 

いやぁ、バケモンや。

 

オーバーテクノロジーすぎん?

 

前世にも類似品無いぞ。

 

まぁ、いい鍛練になったわぁ。

 

 

そんで5日目の朝。

 

刀が出来たと連絡があったので、再度鉄井戸邸にきました。

 

「リュウです!お邪魔します!」

 

「おお!あがってくれ!」

 

おっ?今日は火は消えてんやなぁ。

 

この前と同様、奥で待っとるみたいや。

 

レッツゴー!

 

「おはようございます!刀が出来たと聞いて飛んできました!」

 

「おう、まってたぞ。これがお前の日輪刀だ、抜いてみてくれ。」

 

緊張するぜ、全長六尺(約180㎝)ぐらい。

 

ちょっとしたギミックが入ってそうな鞘に黒色の柄。

 

それと、爺さんの刀についてた『天』と刻まれた黒縁で中が銀の鍔がついてる。

 

俺はゆっくり鞘から抜いていく。

 

半分ちょっと出たところで鞘が裂けて刀身が現れる。

 

大太刀は抜きにきぃから細工してくれたんやな。

 

抜刀速度が上がるぜ!

 

刃渡り4尺3寸(約130㎝)。

 

刀身の幅は2寸5分(約7.5㎝)。

 

樋はこの刃渡りにしては短めに2尺5寸(約75㎝)ほどはいってる。

 

「あぁ、そうだった。無上殿の刀を打ったわしだから分かるのだがな。お前さん、もう無上殿よりも重い物を持てるだろう。それに、お前さんはまだ成長期真っ盛りのはずだ。今すぐは少し重く、長いかもしれないが、身長が止まった時にちょうど良い釣り合いになるように仕上げてある。それと振り方を見て少し強引に斬る事もあるだろうから、身幅も少し広く、樋も短くしている。まぁこれだけ大きいのだ。打刀の様には扱えないだろう。」

 

なるほどな。

 

通りで爺さんの刀より長く、広く、重いんやな……。

 

そして色が変わる。

 

刃の部分が白。

 

峰の部分が青。

 

樋の部分が赤。

 

峰の真ん中に黄色の線。

 

樋の部分に巻き付く様に、何故か銀と黒の西洋龍が現れた。

 

「「…………。」」

 

俺と鉄井戸さんの目が合う。

 

そしてお互い目をこすって、もっかい見る。

 

「「……………。」」

 

幻覚じゃないよな?

 

「と、とんでもねぇハイカラな刀になったもんだなぁ(白目)。」

 

「いやぁ、なかなかなか、かっこいいいのでは?(ぐるぐる目)。」

 

どういうことなの!?

 

ガンダムカラーなの!?

 

さすがに目を疑ったよ!

 

鉄井戸さんもこれは予想してなかったみたいや。

 

爺さんの刀も純白の刃に銀の峰っていうツートンやったのになぁ。

 

ちょっと間して再起動した鉄井戸さんと、見たことも聞いたこともない色について少々話したあと、ちゃんとした刀の説明を受けました。

 

見た目の通りの超重武器やから多分俺しか扱えない。

 

行冥さんなら振る事ぐらいは出来るかもやけど、大太刀は特殊な技法を用いないとまともに扱えんからなぁ。

 

てかあの選んだ玉鋼だけでよく足りたな。

 

その事を鉄井戸さんに聞いたら、玉鋼を加工する前に神棚に置いていたら、次の日の朝なぜか増えてたらしい。

 

それも全く同じ材質で。

 

不思議に思ったらしいけど、深く考えずに大太刀を打つ予定だったからちょうどいい、と思ってスルーしたらしい。

 

それでええんかよおい。

 

まぁ、おかげで良い?大太刀が出来たから俺からはなんもいわんけど……。

 

「色はともかく心を削りながら打った刀だ、折るなとは言わんが、できるだけ長く使ってやってくれ。」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

こんなに立派な大太刀を拵えてくれたんや。

 

折らん様に精進せななぁ。

 

「色についてはわしの方で調べてみるが、おそらく前例はないじゃろう。すまんな。」

 

まぁそらそうやろなぁ。

 

原作でも全ての呼吸の原点と言われとる日の呼吸でさえ、使い手は黒やしなぁ。

 

「いえ、まあ、天の呼吸って他の呼吸とどこか違うみたいですし、仕方ないと思うことにします。また何かあったらここに来るようにします。」

 

まだこれから少なくとも8年は使い続けなあかんからな。

 

柄にガタが来たり、鞘がめげる事もあるやろうし、刃こぼれは流石にするやろうからな。

 

にしてもある程度の手入れの仕方も爺さんに習ったけど、さすがにこの長さを研ぐのはキツイぜ……。

 

「おお、いつでもこい。手入れぐらいはしてやるからな!じゃあ、達者でな。」

 

餅は餅屋、欠けたら必ず持ってこよう。

 

言質は取った!

 

それと別れる前に、俺のセンサーで察した事を1つだけいっとかなな。

 

「鉄井戸さんも、あんまり心臓に負担をかけないでくださいな、まだ軽いでしょうが、そのままなら後々悪化しますよ。あ、これ誰でも覚えれる体調が良くなる呼吸法の説明書です。では。」

 

「!?」

 

そう言って鉄井戸さんの懐に、耀にぃに教えた呼吸法が書かれた紙を突っ込んで、俺は華麗に去るぜ!

 

そんなこんなで刀鍛冶の里の話はこれでおしまい~。

 

あのあともう一泊してから、隠さん達にどこかの町まで送ってもらったぜ。

 

何処だよここ。

 

教えてくれよ。

 

絶対忘れとるやろ。

 

後でスクナに教えてもらった。

 

やっぱ隠が伝え忘れてたらしい。

 

もー、おっちょこちょいなんだからー(謎)。

 

また里に寄った時は、からくり武者貸してもらおう。

 

「カァー!リュウ、仕事だ、カァー!北北西の山中に鬼の目撃情報があった、カァー!すぐに向かえ、カァー!(CV高校ロードバイクレースマンガのグラサン先輩)」

 

にしてもこの烏、スゲー声渋いな。

 

何か聞いたことあるような声やけど。

 

まぁええわ。

 

「へいへい、了解。つっても俺も重いし、刀も重かったらしいから、乗り心地最悪でちょいしんどいんやけど、もうちょい休んでからでええか?」

 

俺、見た目以上に筋肉の質量やばいから、だいぶ重かったはずやし。

 

刀も打刀三~四本分ぐらいあるからな。

 

後荷物もあるし。

 

全部で3人がかりやったぞ。

 

そら疲れて伝え忘れもするか。

 

「カァー!ダメだ、鬼は待ってくれない。急げ、カァー!」

 

「えぇー、ダメかぁ。刀も重くなったしゆっくりで良くない?」

 

「カァー!カァー!カァー!」

 

ツンツンツンツン

 

痛い痛い痛い!

 

流石にダメかぁ。

 

しゃーないなぁ。

 

鬼は待ってくれんのは分かっとるしな。

 

「おおう、ごめんごめん。いくからつつかんといてくれ~。」

 

さあ、初めての仕事。

 

頑張りますか。

 

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

鉄井戸さん、爺ちゃんの手紙と俺の最後のダイレクトインで呼吸を覚えて、体にとても気を使うようになったよ!

 

それと小鉄の父親もね!

 

そしたら原作より2人とも長生きしちゃったんだ!

 

すごいね!

 

 

 

次回第10話

 

鬼退治は準備から

 

さすがに行きなり突っ込むほど能筋じゃねぇよ。

 

 

 




お読み頂きありがとうございました


令和8年7月28日より再編集
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