~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第10話「鬼退治は準備から」

 

鎹烏に誘われ~。

 

とある山近くの村に来ておりまーす。

 

どうも、リュウです。

 

今回が初任務になるなぁ。

 

爺さんの山から出て、遂にですわ。

 

まぁ、雑魚鬼は藤襲山で散々斬ったから初めてでは無いんやろうけどな?

 

さて、今回はどんな鬼が待ち構えていることやら。

 

よし!

 

まずは村で聞き込みや!

 

相手が変な能力持ってたら、めんどいしなぁ。

 

とりあえず誰かいないかね。

 

 

んー?おっ!おったおった。

 

畑仕事しとるおっさん。

 

第一村人発見!

 

「こんにちはー!すいませーん!少しお話を伺ってもいいですかー!」

 

ちょっと遠いけど、これくらい叫んだら聞こえるやろ。

 

「おお!?元気な子だなぁ、ちっと待ってたな、これだけ抜いたらそっちに行くから。」

 

おお、話できそうやな。

 

イラチセッカチジジィじゃ無さそうで良かったぜ。

 

稀によくおるからな。

 

「すまねぇな、それでどうした?見ねぇ顔だが……。」

 

「ええっと、すんません。ちょっと仕事の依頼で、この辺りに、とある調査に来たんですが、最近、近くの山で、人が消えたと聞きまして……、何か詳しく知ってたりしますか?」

 

まぁ大っぴらに鬼知らん?って聞いても、普通の人ははぁ?ってなるし、適当に濁しながら喋るか……。

 

なんか都合の良い様に、どこどこ会社の誰々でまるまるの調査に来ましたー、って言えたら楽なんやが……。

 

今度耀にぃに聞いてみるか。

 

あんだけ財産を持ってるって事は、フロント企業とかあるやろ。

 

「調査?役人か何かかね?ふむ……山?ああ、そういやぁ村の寄合で何か言ってたなぁ。自分の所の山で山菜が取れないからって、勝手にあの山に取りにいったやつが帰ってこないとかか?それに、そいつを探しにいった連中もらしいな。あの山、昔から神隠しに会うとか言って、誰も入らないようにしてたのだがなぁ。バカな連中だよまったく。バチが当たったんだろ。」

 

おぉ!?めっちゃ良い情報やんけ!

 

なるほど、神隠し的なことになってんやな。

 

そんでどうやら過去に何回かある感じやなこれ。

 

「昔からなんですか?あと帰ってきた人はいたんですか?」

 

「そうそう、だからあの山は、神の聖域だから入ったらだめなのだよ。まぁ、入った連中は、村の中でも、つまはじき者の悪ガキどもだったからな。言っちゃぁ悪いが、精々したがな。後は生き残り?そういやぁ甚平のボウズが逃げ帰ってきたとか言ってたなぁ。」

 

やっぱそうか。

 

こりゃ山に何かいやがるな……。

 

あと生存者いるんや。

 

話きけるかな?

 

「その人は今何処に?」

 

「ん?東へ行った所の医療院にいると思うが……。あまり危ないことには首を突っ込まない方がいいぞボウズ。山にも近づくなよ!あぶねぇから!」

 

東の医療院……。

 

ということは怪我かなんかしてんな……。

 

鬼の特徴が知れるかもしれん。

 

 

にしてもこのおっちゃん、見ず知らずのガキにも、ちゃんと心配してくれるんやな……。

 

ええ人や。

 

「わかりました、ありがとうございます!気を付けます!話を聞いたお詫びに団子どうぞ。」

 

こんな事もあろうかとー!

 

刀鍛冶の里で、きびだんごを買って来ております!

 

鬼退治といやぁこれだぜ!

 

「おお?いいのか?ありがとうよ、ちょうど休憩しようと思ってたから助かったぜ。じゃあなボウズ、気を付けてな。」

 

「村人さんも気をつけて!特に夜は!」

 

ふむ、団子買ってきてよかった。

 

喜んでもらえたぜ。

 

でもすまんな。

 

俺は首突っ込みまくって危ないとこにも行くぜ。

 

仕事だからな。

 

さて、東の医療院か、とりあえずいってみるかなぁ。

 

 

~とある村の医療院~

 

おー、まさに村の医療院って感じの建物やな。

 

今どき(明治後期)の、ちょっと西洋風 の様式な造りしてんなぁ。

 

ペンキ高かったやろ。

 

じゃあ顔だしてみるか。

 

「すいませーん」

 

「はい、どうされましたか?」

 

おっ、いたいた。

ちゃんと受付もあるな。

 

「病気や怪我では無いのですが、仕事でこの辺りを調査しておりまして、その関係で、向こうの山で遭難された方の捜索に行っていた方が、ここにおられると聞いたのですが……。」

 

ふむ、ここに来ながら色々考えたけど、やっぱ俺の頭じゃこう言うしかないな。

 

「あぁ、はい。ここで入院しておりますが……。お見舞いですか?」

 

お見舞いって言うより尋問になるんやけど……。

 

まぁええわ。

 

そのまま行こう。

 

「はい、面会出来ますか?」

 

「はい、一応出きるのですが……、少々情緒不安定でして……。気を付けてください、部屋はあちらです。」

 

「ありがとうございます。」

 

まぁよかった、退院して、おらんかったら二度手間やったからな。

 

にしても情緒不安定か……。

 

多分、PTSDみたいになってんやろなぁ。

 

おっ、ここがその人がおる部屋か。

 

「すいません、お邪魔します。」

 

部屋の中はベッドが1つとチェストが二つあるな。

 

個屋だな。

 

暴れることもあるやろうし。

 

「!?だれだ!な、なんだ子供か?子供が1人でどうした?誰なんだお前は……。」

 

おぉう、すごい警戒してらっしゃる。

 

何とか話出来るように持っていかんと……。

 

「私の名前はリュウといいます。仕事であの山で失踪した人を探しに調査している者です。あの山へ行ったと聞いたんですが。」

 

「!!警察の回し者か!?俺は全部答えたぞ!?でも全然信じてくれなかった癖にまたきやがったのか!」

 

ありゃー。

 

調査って言ったら何か早とちりされたっぽいな。

 

そら警察やったら手に負えんやろな……。

 

とりま誤解をとかんと。

 

「いえ、警察ではありません。まあ、個人的に調査を行う探偵に近いかもしれません。出来ればあの山でなにがあったか教えてくれませんか?」

 

と言っても鬼殺隊を出す訳にゃいかんから、探偵ってことにしとくか……。

 

耀にぃ、産屋敷探偵事務所とか作ってくんないかな?

 

もしかしたら、もうあるかもやけど。

 

「探偵?誰かの依頼か?ちっ!お前もどうせ信じないんだろ……。わかった、話す。だが作り話だと笑いやがったら、ただじゃおかねぇからな!」

 

ふぅ、何とか話が聞けそうや。

 

辛いやろうけど、すまんな。

 

これも仕事なんや。

 

それから、なんとか頭を抱えながらでも、話してくれたぜ。

 

内容はやな。

 

金欲しさに、手付かずやから、高く売れるキノコとかがあるらしい、って噂を信じて、あの山に入った悪がき連中のリーダーが帰ってこなくて、とりまきの、この人含めて三人ほどで、あの山へ探しに入ったんだと。

 

そしたら、山の中腹ぐらいで、仲間の1人が転けて、どうしたのかと近づいたら、蠢く枝が足に絡み付いたらしくって、近くにあった木に引きずられていったんだと。

 

そしたら、その木に巨大な口が急に現れて、引きずられた仲間が食われたんだと。

 

残った仲間と、すぐに逃げたらしいんやけど、もう1人は腕に枝が絡みついて捕まって、また別の木に引きずられて食われたんだと。

 

残ったこの人は、必死で逃げて、もう少しで捕まりそうだったらしいんやけども、走った先に崖があったらしく、転げ落ちたんだと。

 

その時に大怪我したらしんやけど、何とか動けて、この医療院に飛び込んで生き延びたんだと。

 

ちなみに、噂通り、山は人の手がまったく入ってなくって、巨木が多すぎて昼間でも夜と同じぐらい暗かったんだと。

 

ううん。

 

多分異能系。

 

木と同化したりする能力を持った鬼の仕業やろうかな?

 

それか原作炭治郎の初任務みたく、潜り込むだけか……。

 

そこは直接調べな分からんか……。

 

それに、そこそこ昔から居るみたいで、結構多くの人を食っとるなこれは。

 

それにしても同化能力か……。

 

厄介やな。

 

1人で殺れるのか、ちょっと不安。

 

炭治郎やって禰豆子がおったから善戦出来たしな。

 

「ありがとうございました。よく話してくれました。信じますよ。それに対処法に心当たりがあります。そして、お仲間の仇は必ずとります。ですが、まぁ、悪いことはもうしないようにしてくださいね。山の奴みたいに、もっと悪いやつに喰われますから。これ、話してくれたお礼の団子の詰め合わせです。結構うまいんすよ、是非食べてください。」

 

悪ガキとはいえ、人は人。

 

まだ若いみたいやし、これで懲りてくれたら少しは良くなってくれるかねぇ?

 

「信じてくれるのか?すまねぇ。もう悪いことはしねぇ。けど、悪いことしたけど、皆、俺の友達だったんだ!いつもこの村で、バカ笑いしながら遊んだ友達だった……。子供にこんなこと言うのは癪でもあるが……。仇を打ってくれ!団子、ありがとう……。また食べるよ……。」

 

 

泣きながら敵討ちを依頼してくれたぜ。

 

まぁ、因果応報って言葉があるけどよ。

 

殺しはやりすぎだよなぁ。

 

鬼だから仕方ないかもしれんがな。

 

それから詳しい山の情報が欲しくて、医療院の受付の姉さんに聞いたら、この村の村長が詳しいかもって聞いたぜ。

 

そんじゃ早速医療院を出て、村の村長宅にむかうかぁ~。

 

そんじゃ現場まで、ぴょーん。

 

 

~村長宅~

 

しゅた。

 

っとやって来ました村長宅。

 

周りの家よりは少し大きいけど、あんま変わらんなぁ。

 

こっからはダイジェストやけど、村長さんに話しを通して、過去の失踪者について聞いたぜ。

 

失踪者が増えたのは百年ぐらい前。

 

もともと山の頂上にお社があって、その管理者が失踪したのが始まりらしい。

 

全部の失踪者数は約30人ほど。

 

ふむ、多いな。

 

あまり噂にならんかったのは、村の皆さんが、山の管理がずさんだったから、山の神様が怒って祟りを起こした~、って思っとったかららしい。

 

村長さんは今もそう思ってるそうやけど。

 

これ、鬼の仕業やから。

 

祟りちゃうから。

 

祟はな、失踪とかそんな事せぇへんねん。

 

もっとやべぇから。

 

まぁ、わざわざ村長に言わんでも、やることは変わらんからええんやけど。

 

じゃぁ、まぁ、山の簡単な構造や歩き方もわかった所で、情報集めもこれくらいにして、現場にいくかぁー。

 

~山の麓~

 

山の麓は、さっきの若者が言っとった事件があったからか、人は誰もおらんな。

 

山の周囲は少し開けとって、明るいうちに鬼が出てきたら、ここで焼き死ぬやろうなぁ。

 

結構珍しい独立峰っぽい形やな。

 

火山なんか?

 

山の入り口らしき所に、社の古びた鳥居が木々に隠れて見えるな。

 

その側にはデカデカと、危険って書いとる看板があるわ。

 

そんで山を囲むようにしめ縄が張られてんな。

 

神社がある山で失踪。

 

それも100年間。

 

まだこの時代やから、信仰が起こってもおかしくは無いな。

 

さて、どうするか。

 

日はまだ高ぇーし、とりあえず山の入り口で俺センサー発動するか。

 

ちょっと間動けんけどな!

 

よし!

 

広範囲センサー全開発動!

 

………………。

 

うん、小鳥や虫以外の動物はあんまりおらんな。

 

多分、ほとんど食っちまってるんかもなぁ。

 

人間より能力は上昇せんらしんやけど、食ってるってことは、だいぶ食欲旺盛みたいや。

 

初任務にしてはちょっと危険かも。

 

気を引き締めんとな。

 

鬼らしき反応は……。うっすらとやけどあるな。

 

動いてない。

 

多分、木に同化して獲物を待ち伏せしてんな。

 

里に降りてきてへんから、そもそもあまり動ける鬼じゃないんかもしれん。

 

やから山に生きてた生き物は食い尽くしたんかな?

 

さぁ、気配を消して登るかぁ。

 

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

リュウの大太刀は普段とっても目立つよ!

 

でもなぜか周りの人達は、あんまり気にしないんだ!

 

ふしぎだね!

 

 

 

次回第11話

 

激闘?鬼退治!

 

人食い鬼に降るのは神々の鉄槌か、仏の救済か。

 

 

 




お読み頂きありがとうございました

令和8年7月28日より再編集
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